WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント

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WOW WAR TONIGHT
〜時には起こせよムーヴメント
H Jungle with tシングル
初出アルバム『WOW WAR TONIGHT REMIXED
A面 WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント "2 Million Mix"
B面 WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント "H Jungle Mix"
リリース
規格 8cmシングル
ジャンル J-POP
ジャングル
時間
レーベル avex trax
作詞・作曲 小室哲哉
プロデュース 小室哲哉
久保こーじ[1]
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(7週連続、オリコン
  • 1995年4月度月間1位(オリコン)
  • 1995年度年間2位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング17位[2]
  • H Jungle with t シングル 年表
    WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント
    (1995年)
    GOING GOING HOME
    (1995年)
    テンプレートを表示

    「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」(ウォウ・ウォー・トゥナイト ときにはおこせよムーヴメント)は、日本音楽ユニットであるH Jungle with tの1枚目のシングル1995年3月15日エイベックスよりリリースされた。

    お笑いコンビであるダウンタウン浜田雅功と、音楽プロデューサーである小室哲哉のコラボレーションによって制作された作品である。

    解説[編集]

    セールス・チャート[編集]

    • この曲が完成した瞬間、小室は大ヒットを確信し「2 Million Mix」と付けた。当初発売日は1995年3月8日だったが、TRFの「Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜」と被ってしまうため、セールスに影響を及ぼさないために発売日を1週間繰り下げた[6]
    • 初回出荷枚数は当初30万枚の予定であったが、問い合わせが殺到したため70万枚に変更。数日後には出荷枚数が100万枚を突破した[7]
    • オリコンチャート7週連続1位を獲得。『COUNT DOWN TV』でも7週連続1位で、1位獲得週歴代1位となっている。
    • お笑い芸人によるCDの売り上げは歴代1位。レコードを含めると「女のみち」に次ぐ歴代2位(オリコン調べ)。
    • ジャングルという音楽のジャンルにおいては世界で一番売れたCDとされている[8]
    • この曲のヒットにより、イギリスのサブカルチャー雑誌『i-D』に「世界で初めてジャングルで100万枚を売り上げたプロデューサー」として小室哲哉が特集された[9][10]

    内容[編集]

    • リミックスアルバム「WOW WAR TONIGHT REMIXED」も発売されており、ここには2 Million Mixの最後がフェードアウトしないバージョンも収録されている。
    • 曲の合間にはBUSAIKU HAMADA(ブサイク浜田)と、最後の語りは相方である松本が、曲の合間にあるラップはマーク・パンサーがそれぞれ担当している。
    • 小室はこの曲について「寝る暇もない浜田のことを思って書き出したが、浜松町で働くサラリーマンを見ているうちに応援歌になった」[11]「『30代の働き盛りの男性がふと立ち止まった瞬間』を切り取った」[12]「リズムと飾りを全て取っ払えばフォークソングになる。普遍的な歌にしたかった」「引き受けてから完成するまでに1週間かからなかった」[13]「浜田のツッコむ時の声の張り方を参考に作曲し、サビで声を張って貰うように転調した」[14]と語っている。
    • また小室は、自身が尊敬する吉田拓郎の『日本語をポップスに乗っけた世界観』に挑戦した曲だったと明かしている。歌詞に出てくる「温泉」も『旅の宿』の「風呂」からと語っている[15][出典無効]
    • 仕事でハワイに向かわなくてはならない浜田に考慮し、1995年1月1日に仮歌付きのデモテープを完成させた[16]。最初の打ち合わせのときに既にデモテープを用意していた小室に対する礼儀として、浜田は小室の自宅内スタジオでのレコーディングが始まる2週間前に小室から間髪入れずに渡された完成版を聞き込み、全ての歌詞と譜割りを暗記した。それが功を奏し、歌入れは1995年1月中にわずか4テイク・わずか1時間半でOKテイクが出された[17][18]

    批評[編集]

    • 坂本龍一は「小室さんの曲の中でも素直な曲で、コード進行も自然だし、メロディーラインもストレート。浜田さんの『ドラマで泣かせる』部分が上手く反映されている」と評価している[19][20]
    • 渋谷陽一モーリー・ロバートソンカルチャー・クラブの『カーマは気まぐれ』との類似点を指摘し、「盗用と言われても仕方ないでしょう」「偶然の一致と言うのは難しい。これをボーイ・ジョージに聞かせたら『アイディアをかっぱらった』と言うでしょうね」と語っている[21]
    • 奥田民生は「あまりにも良い曲だったので普通に尊敬してしまって、それに対抗する気持ちも起きなかったですね」と評している[22]
    • 甲斐よしひろは「ダンス・ビートに乗せてるから見え辛いんだけど、僕はああいった少し悲しい歌詞のフレーズを描ける人を物凄く信用してしまうんですね」と評している[23]
    • 鹿野淳は「この曲こそ、小室さんのプロデューサーとしての資質の全てだと思います。日本のトップタレントですが、まったく音楽と無縁だった浜田さんを歌わせてチャート1位を獲らせた。しかもきっかけは浜田さんが言った『ぼくにもヒット曲をプロデュースしてください』という冗談のような一言。さらに当時最も精鋭的な『ジャングル』というアンダーグラウンドで流行っていたリズムを前面に掲げ大ヒットさせた。あの手さばきには、あっけにとられてしまいました」と評している[24]

    収録曲[編集]

    全曲、作詞・作曲:小室哲哉、編曲:小室哲哉・久保こーじ

    1. WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント "2 Million Mix"
    2. WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント "H Jungle Mix"
    3. WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント "Original Karaoke"
      アレンジは"2 Million Mix"と同一。

    カバー[編集]

    脚注[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ ダイヤモンド社刊『FM STATION』1996年7月5日号31Pより。
    2. ^ 小室作品としては、安室奈美恵の『CAN YOU CELEBRATE?』(14位)globeの『DEPARTURES』(15位)に次ぐ順位。
    3. ^ 当日は浜田の相方である松本人志も乱入というかたちで出演している。
    4. ^ 浜田自身は、しばしばこの曲を「一番嫌いな曲」と冗談交じりに語っていた。その理由は、キーが高く本人であるにもかかわらずオリジナルのキーで歌うことが困難で疲れるからだとしていた(最高音がA4で、他の持ち歌よりおおむね1音階高い)。
    5. ^ “H Jungle”の名曲に乗って伊勢谷友介が叫ぶ ニュースウォーカー”. オリコンスタイル (2015年6月5日). 2015年10月17日閲覧。
    6. ^ 講談社刊『Views』1995年10月号66Pより。
    7. ^ 神山典士『小室哲哉 深層の美意識』講談社、1996年、221-222頁。ISBN 4-06-208076-1
    8. ^ 「ニッポンの音楽」 - ISBN 4062882965
    9. ^ 『小室哲哉 深層の美意識』235-237頁。
    10. ^ Jungle Hits Japan Kodwo Eshun, i-D, September 1995 - 2017年4月5日閲覧。
    11. ^ 2010年4月13日01時07分の小室哲哉のTwitterの書き込みより。
    12. ^ ソニー・マガジンズ刊 『WHAT's IN?』 1995年8月号31P-35Pより。
    13. ^ 太田出版刊「QuickJapan」Vol.104より。
    14. ^ 「小室哲哉、ダウンタウン浜田の“ツッコミ”があの大ヒット曲の参考に。H Jungle With tの裏話明かす」より。
    15. ^ フジテレビ「ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人2018年1月3日放送 TVでた蔵
    16. ^ 飛鳥新社刊 『プロデューサーは次を作る』:中谷彰宏小室哲哉著85Pより。
    17. ^ ダイヤモンド社刊『FM STATION』1995年3月13日号36Pより。
    18. ^ 講談社刊『Views』1995年6月号58Pより。
    19. ^ 小室も「浜ちゃんはその時点での素の部分をパフォーマンスで表現できる人だと思う。でも、この所それさえパターン化してしまったんじゃないかと思っていた。そこでこの歌詞を提供することによって浜ちゃん自身の素の部分が出せたんじゃないでしょうか」と話している。
    20. ^ 集英社刊「Bart」1995年10月9日号17Pより。
    21. ^ 講談社刊『週刊現代』1996年7月27日号より。
    22. ^ ソニー・マガジンズ刊 『WHAT's IN?』 1998年1月号51Pより。
    23. ^ ソニー・マガジンズ刊「WHAT's IN?」1998年10月号58P-59Pより。
    24. ^ 「浜田雅功をさらに躍進させたなど小室哲哉が残した数々の功績」より。
    25. ^ 華原朋美、新作は95年J-POPカバー “本家”シャ乱Qはたけ・大黒摩季と共演”. ORICON STYLE (2015年10月9日). 2015年10月9日閲覧。
    26. ^ Kstyle「小室哲哉×浜田雅功の大ヒット曲をAOAがカバー!MVには小室哲哉も参加 - MUSIC - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle」2016年10月3日