恋しさと せつなさと 心強さと

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恋しさと せつなさと 心強さと
篠原涼子 with t.komuroシングル
初出アルバム『Lady Generation 〜淑女の世代〜
B面 GooD LucK
リリース
規格
ジャンル
レーベル Epic/Sony RecordsCha-DANCE
作詞・作曲 小室哲哉
プロデュース
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(通算2週、オリコン
  • 1994年9月度・10月度月間1位(オリコン)
  • 1994年度年間3位(オリコン)
  • 1995年度年間87位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング22位
  • 篠原涼子 with t.komuro シングル 年表
    Sincerely
    1994年
    恋しさと せつなさと 心強さと
    1994年
    もっと もっと…
    1995年
    テンプレートを表示

    恋しさと せつなさと 心強さと」(いとしさと せつなさと こころづよさと)は1994年7月21日に発売された篠原涼子の4枚目のシングル小室哲哉プロデュースにより『篠原涼子 with t.komuro』名義で発表されている。

    本作の発売当時、篠原は東京パフォーマンスドールに在籍中だったため、Epic/Sony Records内に設立された東京パフォーマンスドールのプライベートレーベルCha-DANCEよりリリースされた[注 1]

    制作[編集]

    篠原が所属していたアイドルグループ・東京パフォーマンスドールの楽曲も数多く手掛けていた小室哲哉は、ライブ会場にも何度も行き東京パフォーマンスドールのライブの様子を観ていた。スポンサーからは「大物を使ってミリオンを獲得してください」という条件を出されたが、『ダウンタウンのごっつええ感じ』で顔が広くなりつつあった篠原に可能性と潜在能力を見出した[3]。小室は当時の篠原の印象を「東京パフォーマンスドールでの活躍する姿とバラエティでの姿のギャップがすごい。この子は負けない子だな。くじけないだろうなと思った。」と語っている[4]

    TM NETWORKのライブ『TMN 4001 DAYS GROOVE』の2日目が終わった翌日の夕方に小室はレコーディングスタジオに行き、篠原のボーカル録りに付き添った。これがTMN終了後の小室の初仕事となった[5]

    作風[編集]

    小室の楽曲ではよくあるイントロがサビのパターン。本曲のパターンをA,B,Cに分割した場合、通常のパターンだとB,C,Aの順で組まれるであろう流れを、あえてA(サビ)を最初に持ってきたところが当時の小室の非凡なところである。サビが劇的であり、また効果的なミュージック・ビデオが使用されたこともヒットに寄与したと考えられる[要出典]

    ミュージックビデオ・カラオケ映像[編集]

    発売当時カラオケ店で流れるEpic/Sony Recordsの映像は「ポップス歌手本人が映るのはNG」という規定があった。対して小室は「何故演歌ならOKなのに、ポップスでは駄目なのか」と主張し、Epic/Sony Records系列の楽曲で初めて女性アーティスト本人が映るミュージック・ビデオをカラオケ店で流す事を許可された[注 2]。その為にPV制作は小室が親交の深かったエイベックスが担当する等、小室は音楽制作だけではなく、どの様に露出展開するかまでに言及した[6]。但し、本作の後に発売された篠原の楽曲のミュージック・ビデオがカラオケ映像に入ることは歌手活動休止まで一度も無かった。

    タイアップ、他媒体での使用[編集]

    表題曲は1994年公開の長編アニメーション映画ストリートファイターII MOVIE』の劇中で挿入歌のように流れているが、エンドロールには主題歌として表記されている。

    後にカプコンから1995年にリリースされたアーケードゲームストリートファイターZERO』のゲーム中においても、映画でのシーンを再現した隠しモード「ドラマチックバトル」にて、本曲のインストバージョンがBGMとして使用された。本曲は家庭用ゲーム機への移植版では当初使用されなかったが、2006年発売のプレイステーション2版『ストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーション』で家庭用初収録されている[注 3]

    反響[編集]

    初回出荷は2万5000枚であったが、ロングセラーとなった[7]

    累計売上は202.1万枚(オリコン調べ)。日本の女性ソロ歌手で初めてCDシングル売上200万枚を突破し、ダブルミリオンを記録した作品となった[注 4]

    本曲で1994年『第45回NHK紅白歌合戦』に初出場した[8]

    小室自身は2016年のNIKKEI STYLEとのインタビューの中で、ヒットの要因は『ストリートファイターII MOVIE』であるとし、「映画館に見に行った人の曲の記憶が強くて、それでだんだんじわじわ、夏休み中に売れていったんです。」と振り返っている[9]

    チャート成績[編集]

    オリコン初登場は20位以下であったが、徐々に順位が上昇し[7]1994年9月26日付と、翌々週10月10日付のオリコン週間シングルチャートで1位を獲得した。

    また、1994年9月度・10月度の2ヵ月連続でオリコン月間シングルチャート1位を獲得。

    1994年オリコン年間シングルチャートでは3位だが、累計売上では、年間1位の「innocent world」と年間2位の「ロマンスの神様」を上回っている。

    受賞歴[編集]

    評価[編集]

    鹿野淳は「『アイドルグループのメンバー』『カラオケで徹底的に歌いやすい、演歌的とも言えるメロディ展開』『盛り上がれるし、踊れるけど切ない歌』ある意味それらが完璧な化学反応を起こして生まれたヒットだが、その完璧さはその後の小室が数々のヒット曲を生んだこともあり、本楽曲は『平成のヒット必勝法』として位置付けられていった」と評している[12]

    収録曲[編集]

    8cmCD
    mora[13]
    全作詞・作曲・編曲: 小室哲哉
    #タイトル作詞作曲・編曲タイアップ時間
    1.恋しさと せつなさと 心強さと小室哲哉小室哲哉東映系映画『ストリートファイターII MOVIE』主題歌
    2.GooD LucK小室哲哉小室哲哉東映系映画『ストリートファイターII MOVIE』エンディングテーマ
    3.「恋しさと せつなさと 心強さと」(オリジナル カラオケ)小室哲哉小室哲哉 
    合計時間:

    収録アルバム[編集]

    恋しさと せつなさと 心強さと
    GooD LucK

    発売日一覧[編集]

    地域 リリース日 レーベル 規格 規格品番
    日本 1994年7月21日 (1994-07-21) Epic/Sony RecordsCha-DANCE 8cmCD ESDB-3495
    台湾 2004年9月21日 (2004-09-21) エイベックス・グループ(台湾) CD
    中国 2006年5月15日 (2006-05-15) ユニバーサルミュージック(中国) CD

    カバー[編集]

    脚注[編集]

    [脚注の使い方]

    注釈[編集]

    1. ^ ディスクには、Epicロゴのみが表記されている。
    2. ^ 男性ポップスアーティストでは1993年に伊豆田洋之が「冬の南風」で既に実現している。
    3. ^ 北米稼動版と『Street Fighter ALPHA Anthology』(ストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーションの北米版)ではベガのテーマ(Theme Of M. Bison)へと変更されている。
    4. ^ 2010年4月2日に放送されたテレビ朝日系『ミュージックステーション』において当該曲が放送された際に、画面下部に字幕で曲のエピソードとして売上に関して述べられている。

    出典[編集]

    1. ^ a b c 第36回 日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2022年1月7日閲覧。
    2. ^ a b 第9回日本ゴールドディスク大賞”. 日本ゴールドディスク大賞. 2022年1月7日閲覧。
    3. ^ 角川書店刊『月刊カドカワ』1994年12月号114P-117Pより。
    4. ^ TBS系『歌のゴールデンヒット〜オリコン1位の50年間〜』2017年2月13日放送。
    5. ^ 講談社刊『小室哲哉 深層の美意識(講談社文庫版)』神山典士著231P-232Pより。
    6. ^ シンコーミュージック刊 『誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論』 市川哲史著170Pより。
    7. ^ a b J-POPが激変した時代〜宇多田ヒカルの登場と20世紀の大掃除、cakes、2016年11月2日。
    8. ^ 第45回NHK紅白歌合戦”. NHK紅白歌合戦ヒストリー. NHK. 2021年10月14日閲覧。
    9. ^ 日本経済新聞社・日経BP社 (2016年9月5日). “小室哲哉 伝説のアニソン名曲はこうして生まれた|エンタメ!|NIKKEI STYLE” (日本語). NIKKEI STYLE. 2021年9月28日閲覧。
    10. ^ a b 『オリコン・ウィーク The Ichiban』2001年1月1・8日号(第23巻第1号、通巻1079号)オリコン(現:オリコン・エンタテインメント)、46頁。(2000年8月28日付現在の情報)
    11. ^ 平成アニソン大賞”. ソニー・ミュージックエンタテインメント. 2019年3月8日閲覧。
    12. ^ FACT刊「サラバ!平成狂想曲」157Pより。
    13. ^ Inc, Sony Music Solutions. “音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~” (日本語). mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~. 2021年10月14日閲覧。
    14. ^ bang_dream_gbpの2020年8月18日のツイート2020年8月21日閲覧。
    15. ^ バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.5”. BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト. 2020年11月24日閲覧。

    関連項目[編集]

    • 朝日昇 - 試合の入場曲として使用した。
    「恋しさと せつなさと 心強さと」の調
    頭サビ 1A・1Bメロ 1サビ 2A・2Bメロ 2サビ 後奏
    G-major e-minor.svgホ短調
    (Em)
    E-major c-sharp-minor.svgホ長調
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    G-major e-minor.svgホ短調
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    A-flat-major f-minor.svgヘ短調
    (Fm)