乾杯 (長渕剛の曲)

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乾杯
長渕剛楽曲
収録アルバム 乾杯
リリース 1980年9月5日
規格 LP
ジャンル ポピュラー
フォークソング
時間 5分31秒
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
作詞者 長渕剛
作曲者 長渕剛
プロデュース 長渕剛
その他収録アルバム

乾杯収録曲

乾杯」(かんぱい)は、日本ミュージシャンである長渕剛の楽曲。

作詞、作曲は長渕剛、編曲は青木望が担当している。アルバム『乾杯』(1980年)に収録された表題曲であり、ライブでの定番曲として演奏されていた。

後ににセルフカバーアルバム『NEVER CHANGE』(1988年)製作の際に再レコーディングされ、先行シングルとしてリリースされた。このシングルはオリコンチャートでは最高位1位を獲得、売り上げは77.4万枚と大ヒット曲となった。

また第30回日本レコード大賞で金賞を受賞した他、著作物の使用料の分配額上位3曲で決まるJASRAC賞を1989年から1992年にかけて4年連続で受賞している。これは現在の方針になった1988年以降、歴代最多記録である。90年代以降は小学校の音楽の教科書にも載り、長渕剛の代表曲となった。

音楽性[編集]

この楽曲は、地元の友人が結婚すると聞いた長渕が、友人への祝福のために書いた、人生の大きな節目に置かれた人間に対する応援歌である。歌詞の内容から結婚披露宴卒業式などで歌われることが多い。

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「淡々としたテンポのなかで情感豊かに歌われる姿には、長い人生を歩む二人を送り出すにふさわしい力強さが」と表記されている[1]

リリース[編集]

1980年にリリースされた長渕の3枚目のスタジオ・アルバム『乾杯』に収録されている。

ライブではほぼ必ず歌われる曲となっているが、発表後すぐにはシングルでリリースされず、その後、1988年に再録音されたシングル盤のリリースによりヒットした(後述)。

1988年以降リリースされたベスト盤等には「NewRecording Ver.」のみが収録されていたが、2014年リリースのベスト盤「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。」にはオリジナルバージョンが収録された。

ライブ・パフォーマンス[編集]

1990年12月31日NHK総合音楽番組『第41回NHK紅白歌合戦』(1990年)に長渕剛が初出場した際、中継先で歌う演出が初めて行われ、前年に崩壊したベルリンの壁の前で「親知らず」、「いつかの少年」、「乾杯」の3曲を歌った。この時の歌唱時間17分は紅白史上最長だった[2]

2016年12月7日にはフジテレビ系音楽番組『FNS歌謡祭』(1974年 - )に出演し、大幅に歌詞と演奏を加えた「乾杯」(1980年)を演奏、賛否両論が巻き起こり大きな反響を呼んだ[3]。この演奏に関して長渕は、「つまんないだろ。だって同じ歌ばかり歌ってもね」、「今の時代、『乾杯』なんか言ってられないでしょ?」と語り、そのためイントロ部分を大幅にアレンジし、現代社会に対する批判を盛り込んだ構成にしたという[4]

  • テレビ出演
    • 音楽番組夜のヒットスタジオDELUXE』(1985年 - 1989年、フジテレビ系列) - 1988年1月27日放送。
    • 音楽番組『ザ・ベストテン』(1978年 - 1989年、TBS系列) - 1988年2月18日放送、ランキング8位での出演。同年3月3日には、ランキング2位で再出演を果たしている。その後、3月10日、3月17日、3月24日と3週連続で1位を獲得したが、一度も出演しなかった。
    • 音楽番組『第41回NHK紅白歌合戦』(1990年、NHK) - 1990年12月31日放送。ベルリンのフランス聖堂からの生中継で17分に及ぶ時間を使用し全3曲を演奏。演奏曲は「親知らず」、「いつかの少年」、「乾杯」。
    • 音楽番組『ミュージックフェア』(1964年 - 、フジテレビ系列) - 1999年10月17日放送。「とんぼ」、「巡恋歌」、「乾杯」を演奏。
    • 音楽番組『SONGS』(2007年 - 、NHK) - 2011年7月13日放送。
    • 音楽番組『FNS歌謡祭』(1974年 - 、フジテレビ系列) - 2016年12月7日放送。
    • 音楽番組『音楽の日』(2011年 - 、TBS系列) - 2019年7月13 - 14日放送。第1部内で岩手・富山・広島・長崎各県と東京のTBS放送センタースタジオを生中継で繋ぎ、各場所にいる中学生・高校生たち計300人と「乾杯」の合唱を行った。また同番組内で「Orange」を初披露・演奏。

カバー[編集]

スタッフ・クレジット[編集]

参加ミュージシャン[編集]

スタッフ[編集]

  • 長渕剛 - プロデューサー
  • 陣山俊一(ユイ音楽工房) - ディレクター
  • 山里剛(ヤマハ音楽振興会 - ディレクター
  • 引田和幸(東芝EMI) - ディレクター
  • 糟谷銑司 - マネージャー
  • 奥村誠二 - レコーディング・エンジニア
  • 村上輝生 - レコーディング・エンジニア
  • 石塚良一 - レコーディング・エンジニア、リミックス・エンジニア

乾杯-NEW RECORDING VERSION-[編集]

乾杯
長渕剛シングル
初出アルバム『NEVER CHANGE
B面 「THANK YOU WOMAN」
リリース
規格 7インチシングルレコード
シングルカセット
8cm CDシングル
ジャンル ポピュラー
フォークソング
時間
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
作詞・作曲 長渕剛
プロデュース 長渕剛
ゴールドディスク
  • 1989年JASRAC賞 銀賞
  • 1990年JASRAC賞 銀賞
  • 1991年JASRAC賞 金賞
  • 1992年JASRAC賞 銅賞
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1988年度年間5位(オリコン)
  • 1989年度年間57位(オリコン)
  • 登場回数93回(オリコン)
  • 1位(ザ・ベストテン
  • 1988年3月度月間1位(ザ・ベストテン)
  • 1988年度年間3位(ザ・ベストテン)
  • 長渕剛 シングル 年表
    泣いてチンピラ
    1987年
    乾杯
    (1988年)
    NEVER CHANGE
    (1988年)
    NEVER CHANGE 収録曲
    EANコード
    EAN 4988006024496
    テンプレートを表示

    乾杯-NEW RECORDING VERSION-」(かんぱい ニュー・レコーディング・バージョン)は、長渕剛の18枚目のシングル曲である。

    1988年2月5日東芝EMI/エキスプレスより7インチシングルレコードシングルカセット1988年2月25日8cm CDシングルリリースされた。規格品番はRT07-2055 (7インチシングルレコード)、ZX10-6109(シングルカセット)、CT10-2001 (8cm CDシングル)。

    音楽性[編集]

    初期のバージョンとはアレンジが異なり、また、長渕自身の声も透明感のある澄んだ声質からしわがれた声質へと変わっている。初期バージョンの編曲は青木望であったが、このシングルでは瀬尾一三、長渕による編曲となっている。

    文筆家の矢吹光は著書『長渕剛 VS 桑田佳祐』にて、「殺伐とした都会で苦しむ者たちの乾いた精神を癒す曲」と表記している[6]

    リリース[編集]

    セルフカバーアルバム『NEVER CHANGE』(1988年)からの先行シングル。

    3枚目のアルバム『乾杯』(1980年)に収録されていたタイトルソングであり、8年の時を経て再レコーディングされ、シングルとして発売された。フォークソングであった同曲を、バラードソングとした。リリースに至った経緯として、当時東芝EMIの常務取締役A&R第一本部長であった石坂敬一から本作をシングルとして発表することを提案されたためである[7]

    B面曲の「THANK YOU WOMAN」はアルバム未収録となった。

    チャート成績[編集]

    長渕にとしては5枚目のシングル「順子/涙のセレナーデ」(1980年)に次ぐ2曲目のオリコン1位獲得曲となった[6]。シングルチャート100位圏内に通算93週ランクインし、80万枚近い売り上げを記録。 2005年NHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」で白組31位にランクインされた。

    メディアでの使用[編集]

    1990年代の初頭[いつ?]には、キリンラガービールCMソングに使われた。また、1997年9月27日から2000年12月31日まで、西鉄大牟田線の特急列車で西鉄福岡駅到着時の車内チャイムとして使用されていた。2010年3月20日から約20年ぶりにキリンラガービールのCMソング(菅原文太他出演のバージョン)に「乾杯 -LIVE2009-」としてライブバージョンが使用された[8][9]

    シングル収録曲[編集]

    全作詞・作曲: 長渕剛。
    #タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
    1.乾杯 -NEW RECORDING VERSION-長渕剛長渕剛瀬尾一三、長渕剛
    2.THANK YOU WOMAN長渕剛長渕剛中西康晴
    合計時間:

    批評[編集]

    専門評論家によるレビュー
    レビュー・スコア
    出典評価
    CDジャーナル肯定的(オリジナル版)[1]
    CDジャーナル肯定的(1988年版)[10]
    オリジナル版

    音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「これまで多くの人の涙をもたらした名曲」と評されている[1]

    1988年版

    音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「しゃがれた声で雄々しく、人生を噛み締めるように歌う。そんなテーマにふさわしい壮大なバラードだ。そのメッセージの力強さには、心を激しく動かす輝きがある」と評されている[10]

    収録作品[編集]

    スタジオ音源(オリジナル版)
    スタジオ音源(1988年版)
    ライブ音源
    ライブ映像
    • 『SUPER LIVE IN 西武球場』(1983年)
    • 『HUNGRY TOUR 1986.1.22 THE 4DAYS LIVE』(1986年)
    • 『LICENSE』(1988年)
    • 『SAKURAJIMA』(2004年)
    • 『LIVE at YOYOGI NATIONAL STADIUM ARENA TOUR 2010 - 2011 "TRY AGAIN"』(2011年)

    脚注[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ a b c 長渕 剛 / Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 [4CD]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年1月14日閲覧。
    2. ^ 藤井徹貫「スプリチュアル・メッセージ 長渕剛 第二章「命の原動力は未来にある。生きることは明日を信じられることだ」」『別冊カドカワ 総力特集 長渕剛』第363号、角川マーケティング、2010年12月17日、 93 - 119頁、 ISBN 9784048950572
    3. ^ 長渕剛「FNS歌謡祭」で魂の叫び! 「乾杯」と思いきや約4分の弾き語り”. KAI-YOU. KAI-YOU (2016年12月8日). 2018年11月10日閲覧。
    4. ^ 長渕剛 「FNS歌謡祭」で「乾杯」大胆アレンジを披露した真意を語る”. livedoor ニュース. LINE (2017年8月22日). 2018年11月10日閲覧。
    5. ^ 日本大好きScott Murphyが長渕、あゆなどをカバー”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2008年4月18日). 2019年1月20日閲覧。
    6. ^ a b 矢吹光「第2章 対決!両雄黄金の経歴」『長渕剛 VS 桑田佳祐』三一書房、1995年3月31日、106頁。ISBN 9784380952227
    7. ^ 第82回 石坂 敬一 氏 ユニバーサル ミュージック合同会社 最高経営責任者 兼 会長”. Musicman-net. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2010年12月18日). 2018年11月25日閲覧。
    8. ^ 長渕剛「乾杯」がキリンビール“ガツン!”とくる新CMに”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2010年3月19日). 2019年1月20日閲覧。
    9. ^ 長渕剛の「乾杯」が、20年ぶりキリンラガービール新CMソングに”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2010年3月19日). 2019年1月20日閲覧。
    10. ^ a b 長渕剛 / シングルスVol.2(1983~1988) [2CD]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年1月20日閲覧。

    外部リンク[編集]