RUN (長渕剛の曲)

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RUN
長渕剛シングル
初出アルバム『Captain of the Ship
B面 「愛してるのに('93 大阪城ホール Live Version)」
リリース
規格 8センチCD
カセットテープ
ジャンル ポピュラー
フォークソング
時間
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
作詞・作曲 長渕剛
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1993年10月度月間1位(オリコン)
  • 1993年11月度月間6位(オリコン)
  • 1993年度年間26位(オリコン)
長渕剛 シングル 年表
巡恋歌'92
1992年
RUN
(1993年)
人間
1994年
Captain of the Ship 収録曲
EANコード
EAN 4988006107793
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RUN」(ラン)は、日本シンガーソングライターである長渕剛の26枚目のシングル

アルバム『Captain of the Ship』(1993年)からの先行シングルであり、オリコンチャートでは最高位1位を獲得、売り上げ枚数は99万枚を記録した。

長渕主演のTBS系テレビドラマ『RUN』(1993年)の主題歌として使用された。

録音[編集]

「しゃぼん玉」以来となるロサンゼルスでのレコーディングを行っており、ケニー・アロノフ英語版ロイ・ビッタン英語版などアメリカ合衆国の現地ミュージシャンが参加している。

音楽性[編集]

デビュー当時とはかけ離れた、非常にしわがれたで歌われている。声質はこの曲以前、また1994年以降よりもガラついており、作風が大きく変化した1990年代以降の確固とした長渕剛のスタイルが現れている。サウンド面では、通常のバンド形態の楽器のほかにマンドリンが加わっており、民族音楽のような曲調となっている。

歌詞の内容は、金よりも愛や真実を追い求める姿を描き出している。歌いだしの一節が、相田みつを詩集からの盗作ではないかという疑惑が浮上し、遺族側が長渕の事務所へ確認したところ、長渕は「相田さんの作品にインスパイアされたことは事実」と認め、遺族側に謝罪した[1]。遺族側はそれに対し光栄であると長渕に伝え、次作である「人間」(1994年)では冒頭で相田の代表作「人間だもの」の一節を引用し、ジャケット裏に「A tribute to Mr.MITSUO AIDA」と表示している。

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「重苦しい悲愴感が漂う、自問自答的な内省歌。詞にはシニカルな表現が多分に盛り込まれている[2]」、「うなるように絞り出すしわがれた声で歌うのは、上手に世を渡ろうとして蹴つまづき、嘘で塗り固めてきた男の夢ばかり見て日が暮れる世知辛い物語[3]」と表記されている。

リリース[編集]

1993年9月22日東芝EMIのエキスプレスレーベルよりリリースされた。セルフカバーシングルとなった前作「巡恋歌'92」(1992年)から約11ヶ月ぶりとなるリリース。そのため、新曲を収録したオリジナルシングルとしては「しゃぼん玉」(1991年)以来約2年ぶりともなる作品である。

同年11月に発売された約2年ぶりのアルバム『Captain of the Ship』(1993年)からの先行シングル。このシングルとアルバム『Captain of the Ship』2つのCDの購入者にプレゼントされる「長渕 剛 オリジナル ゴールドディスク・プレート」のキャンペーンの応募券付きのステッカーが封入されていた。

カップリング曲の「愛してるのに('93 大阪城ホール Live Version)」は、アルバム『時代は僕らに雨を降らしてる』(1982年)の収録曲。同年5月27日に開催された『LIVE JAPAN '93』大阪城ホールでのライブ音源。

批評[編集]

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[2][3]

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「やるせない嘆きの感情が、しとしと伝わってきて酷く切ない。曲のムードとは裏腹に、キャッチーなメロディで聴かせる[2]」、「果てなく広がる荒野に立たされたような孤独感が迫る[3]」と評されている。

チャート成績[編集]

オリコンチャートでは1位を獲得し、売り上げ枚数は累計で99万枚となった。長渕のシングルとしては「しゃぼん玉」(1991年)の110.8万枚、「とんぼ」(1988年)の103.5万枚に次ぐ売り上げとなった。また、この結果により長渕はシングル3作連続での1位を獲得する事となった。

ライブ・パフォーマンス[編集]

本作でのテレビ出演は、1994年1月2日放送に放送されたフジテレビ系音楽番組『栄光のミリオンスターBIG3・夢の競演』(1994年)に出演し、本局の他に「ガンジス」、「心配しないで」を演奏した。正月特別番組であり、長渕の他にCHAGE and ASKAプリンセス・プリンセスが出演している。

長渕のシングルとしては高い売り上げを誇る曲であるが、ライブでの演奏頻度は低くあまり演奏されていない。ライブでの演奏は発表当時のライブツアー「Live'94 Captain of the Ship」以降では、2000年のツアー「Live Only 2x2 -an unplugged-」、2002年のツアー「Live 2002 "空/SORA" in Arena」、2003年のツアー「Live 2003 Keep on Fighting」、2009年の「Tsuyoshi Nagabuchi Acoustic Live 30th Anniversary」、2014年のツアー「TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2014 ALL TIME BEST」などで行われた[4]

メディアでの使用[編集]

TBS系テレビドラマRUN』(1993年)の主題歌として使用された[5][6]。同ドラマは長渕の主演連続ドラマの第7作であり、平均視聴率は15.2%を記録した。

カバー[編集]

シングル収録曲[編集]

全作詞・作曲: 長渕剛、全編曲: 瀬尾一三、長渕剛。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.RUN長渕剛長渕剛
2.愛してるのに('93 大阪城ホール Live Version)長渕剛長渕剛
3.RUN(オリジナル・カラオケ)長渕剛長渕剛
合計時間:

スタッフ[編集]

参加ミュージシャン[編集]

スタッフ[編集]

  • 瀬尾一三 - プロデュース
  • 長渕剛 - プロデュース
  • 石塚良一 (Z's) - コ・プロデュース
  • シェリー・ヤカス英語版 - ミックス・エンジニア、レコーディング・エンジニア
  • ブライアン・シューブル - レコーディング・エンジニア
  • チャド・マンジー - ミックス・エンジニア
  • 町田晋(東芝EMI) - A&Rディレクター
  • 森田秀美(オフィス・レン) - エグゼクティブ・プロデュース

収録作品[編集]

スタジオ音源

脚注[編集]

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  1. ^ 矢吹光「第3章 懺悔するのは誰か?」『長渕剛 VS 桑田佳祐』三一書房、1995年3月31日、127 - 192頁。ISBN 9784380952227
  2. ^ a b c 長渕剛 / シングルスVol.3(1988~1996) [2CD]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年1月27日閲覧。
  3. ^ a b c 長渕 剛 / Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 [4CD]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年1月14日閲覧。
  4. ^ RUN/長渕剛の演奏されたライブ・コンサート”. LiveFans. SKIYAKI APPS. 2019年3月2日閲覧。
  5. ^ RUN - ドラマ詳細データ”. テレビドラマデータベース. キューズ・クリエイティブ. 2019年3月2日閲覧。
  6. ^ 矢吹光「第2章 対決!両雄黄金の経歴」『長渕剛 VS 桑田佳祐』三一書房、1995年3月31日、53 - 126頁。ISBN 9784380952227

外部リンク[編集]