にっぽんの歌
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『にっぽんの歌』(にっぽんのうた)は、テレビ東京が毎年大晦日と夏・秋に放送する演歌・歌謡曲を中心とした音楽番組である。
レギュラー版(1982年〜1989年)[編集]
テレビ東京における『にっぽんの歌』レギュラー版は、1982年10月25日から1989年3月28日まで放送された。司会は、玉置宏と京唄子(1984年からは渡辺友子、1988年頃から1989年は大場久美子)。第1回よりステレオ放送。放送時間は次の通り。
放送期間 | 放送時間(JST) | |
---|---|---|
1982.10.25 | 1986.9.22? | 月曜21:00 - 21:54 |
1986.10.03 | 1988.3.25 | 金曜21:00 - 21:54 |
1988.4.6 | 1989.3.28[注 1] | 火曜21:00 - 21:54 |
なお、1971年から1977年にかけてテレビ朝日(当時:NETテレビ)が同名の番組(⇒にっぽんの歌 (NET)を参照)を放送していた。
事実上の復活(2011年〜2016年)[編集]
レギュラー版の放送終了から22年後の2011年10月13日から『木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』が放送開始。サブタイトルに「にっぽんの歌」が入っており、事実上同番組の復活となっていた。その後2016年4月15日に金曜19時台に移動し『金曜7時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』に改題を経て同年9月9日まで5年間続いた。
番組の源流[編集]
この番組の源流は、1968年4月3日から1974年3月31日に同局の前身・東京12チャンネル[注 2]でコロムビア・トップ・ライトの司会で放送された『なつかしの歌声』、さらに東京12チャンネル開局翌年1965年9月17日から1966年1月7日に放送された芥川隆行司会の『歌謡百年』まで遡ることができる。
この年末特集番組が放送されるようになった時期は1966年12月31日の『歌こそわがふるさと』が最初である[1]。2年後の1968年12月31日に『なつかしの歌声大会』という番組が放送され[2]、この番組が現在まで続く『年忘れにっぽんの歌』の第1回として起算されている。1969年に『なつかしの歌声・年忘れ大行進』というタイトルになりカラー放送へ移行(1969年から映像が残されている)。その後、『輝く日本の歌声・年忘れ大行進』(1975年)、『きらめく日本の歌声・年忘れ大行進』(1976~1979年)と改題。そして1980年より現在の『年忘れにっぽんの歌』というタイトルで放送されている。2000年の『年忘れ-』からハイビジョンで制作されている。
最近ではJ-POPアーティストの出演が多い『NHK紅白歌合戦』に代わって『年忘れ-』を大晦日の音楽祭の出演目標とする演歌歌手が増えている。ただ、常連だった歌手が故人になったり、また高齢化による出演辞退が増えてきたことにより、近年の当番組においてもテツandトモやはなわ、笑福亭鶴光、左とん平(2008年『夏祭り-』)、小松政夫(同)といったコミックソングのヒット曲を持つお笑い芸人や田中健や村上弘明(共に2008年『夏祭り-』)といった俳優が出演したり、松平健による「マツケンサンバ」全曲メドレーが行われるなど、これまでとは異なるようなキャスティングが行われるようになりつつある。
年忘れにっぽんの歌[編集]
『年忘れ-』の放送日は当初より毎年12月31日である(1998年(ここまで検証済み)〜2007年・2009年〜2014年の放送時間は17:00 - 21:30。2008年は後述の通り新宿コマ劇場最終公演記念として放送時間が1時間繰り上げ・拡大となり16:00 - 21:30)。かつては歌舞伎座や明治座などで行われていた時期もあった。2008年までは新宿コマ劇場で行われ、同年12月31日閉鎖の際の最終興行として執り行われた。その後の2009年〜2014年は五反田ゆうぽうとホールで開催された。この番組は日本歌手協会会員歌手が一堂に集結する一大イベントでもあり、『NHK紅白歌合戦』(以下紅白)に出場しない演歌歌手も多数出演する。また、テレビ局では珍しい株主でも抽選で招待する番組でもある(もちろん一般視聴者からもはがきで募集して、抽選で招待している〈主要番組で応募要項テロップを流したり、ホームページに載せて紹介している〉)。
1980年代からオープニングとエンディングには、大東京音頭と最後の曲(1980年代ごろまでは蛍の光)を出演者全員で歌う習慣ができあがった。
2014年には、3元中継として放送。スペシャルゲストとしてはるな愛、勢翔太、サポーターには東貴博(「和風総本家」)、柳原可奈子(「THEカラオケ★バトル」、「ドラGO!」)、すたーふらわー(「ふるさと再生 日本の昔ばなし」)が出演。さらに、THE ALFEEの坂崎幸之助が進行を務める「フォーク居酒屋」なるコーナーが放送された。
2014年まで『年忘れ-』では、紅白出場歌手は開始からの前半に出演し、終了後順次NHKホールへ移動していた。また後半はこの番組のオリジナル出演者によるステージとなっている。 『夏祭り-』はリニューアルしたが、こちらは2011年も変わらずに放送されている。ただ、2001年より共同制作の名目で行われていたBSジャパンでのサイマル放送は、この回を以って打ち切りとなった。
2015年には上述のゆうぽうとが同年9月30日を以って閉鎖した事から会場をオリンパスホール八王子に変更。加えて従前の生放送から事前収録による録画放送に変更され、加えて放送時間も15:00 - 17:55とそれまでの4時間半から2時間55分に短縮された上ゴールデンタイムの放送から外れた[3]。これはゆうぽうとが閉鎖した事で東京23区内における観客席が2000人規模のホールがほぼ無くなってしまい、開催ホールが遠距離になったことにより当番組の出演者が紅白にも出場する際に間に合わなくなったためである(2016年問題)。2016年も中野サンプラザでの事前収録となるが、放送時間は16:00 - 19:00と1時間程度繰り下がった。
2017年は第50回の記念放送という事もあり、東京文化会館で2日間に分けて事前収録。放送時間は16:00 - 22:00の6時間[注 3]と過去最長となり、加えて3年ぶりにゴールデンタイムでの放送が行われた。フィナーレではこの番組のために制作された「にっぽんの歌」を北島三郎(原譲二名義、作詞は青島利幸)が作詞・作曲し、出演全員で合唱した。
2018 - 2022年は中野サンプラザでそれまで同様2日間に分けて事前収録が行われ、放送時間も同様に16:00 - 22:00の6時間となっている。
2020年は、2019年新型コロナウイルス蔓延の影響から観客を守る事が困難であるとの理由から無観客での事前収録となった。
2023年は、これまで使用されていた中野サンプラザが閉館したため、会場を明治座に変更する。
夏祭りにっぽんの歌[編集]
他方、毎年夏にも『夏祭りにっぽんの歌』が放送されていた。この番組は1970年に『なつかしの歌声・郷愁の歌まつり』として開始。1979年に『なつかしの歌声・第10回記念夏の紅白大行進』と改題されたが翌1980年以降は現在まで続く『夏祭りにっぽんの歌』として定着した。会場は国際劇場や練馬文化センター、ゆうぽうとなどを経て2006年以降中野サンプラザで開催されていた。こちらの方もかつては藤山一郎らを始めとする「戦前派」(~1950年代頃)の人気歌手が中心となっていたが、近年では1950年代までの流行歌手の出演機会は故人となっている歌手も多いためか減少し、1960年代~1980年代に人気を集めた歌手や演歌歌手が主な出演者となっていた。
放送時期は当初から一定していなかったが、第29回(1998年)から7月の第1金曜日〈ただし第30回〈1999年〉は第2)に固定された。なお、第8回(1977年)から第19回(1988年)までの間は2部構成で放送されていた。また、第13回(1982年)からステレオ放送に移行した。
2011年には番組のパワーアップを目的に、タイトルを『プレミア音楽祭2011夏〜頑張ろう!にっぽんの歌〜』に変更、演歌・歌謡曲以外のジャンルのアーティストも出演する特別番組として再出発することになった。なお、『プレミア-』の第1回は2011年7月1日に『夏祭り-』と同じく中野サンプラザで生放送され[4]、地上波(TXN各局と一部独立局)とBSジャパンの同時放送もこれまで通り行われた。
2012年から2015年まではレギュラー番組『木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』の特別版として『木曜8時のコンサート〜夏祭りにっぽんの歌〜』を2週連続で放送。このため結果として第19回(1988年)以来24年ぶりに2部構成での放送となった。また、中野サンプラザでの公開放送こそ継続されるものの、それまで生放送だったものがこれより収録となり、BSジャパンでのサイマル放送も打ち切られた。なお、2013・2016年は1週のみの放送となったほか、2016年は『日曜ビッグバラエティ』枠で放送。2017年は7月5日に収録されたが、放送は8月12日 11:03 - 14:00と、ネットワークセールス枠からローカルセールス枠に格下げされ、原則テレビ東京のみでの放送となった。2018年は7月25日に収録され、放送は8月4日 12:01 - 14:25に行われた。余談だが、2015・2016年の『年忘れ-』同様、ゴールデンタイムからも外されている。
一方、2011年にスタートした『プレミア-』は『夏祭り-』とは別番組として2013年まで放送され、2014年以降は、後継番組となる『テレ東音楽祭』が放送されている。
2020年は2019新型コロナウイルスの蔓延から出演者および観客の安全を守る事が困難であるとの理由から中止となり[5]、そのまま事実上打ち切られた。
テレビ東京では、『夏祭りにっぽんの歌』の放送回数について、1970年放送の『なつかしの歌声・郷愁の歌まつり』を第1回として起算し、上述の『プレミア-』の2011年放送分を含みカウントしている。
秋祭りにっぽんの歌[編集]
『秋祭りにっぽんの歌2016』と題して[6]2016年9月19日14:00 - 16:00に放送された。収録は、中野サンプラザを会場に2016年7月13日に『夏祭りにっぽんの歌2016』(8月14日放送)、翌7月14日に当番組と2日連続で行われた。大トリは天童よしみの「だまって俺について来い」。
春祭りにっぽんの歌[編集]
『テレビ大阪開局35周年記念特別企画 春祭りにっぽんの歌』と題して2017年3月16日19:58 - 21:48に放送された[注 4]。収録は、梅田芸術劇場を会場に2017年3月9日に行われた。大トリは石川さゆりの「天城越え」。
スペシャル版放送日[編集]
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参考資料[編集]
- 第41回「年忘れ-」は放送日が新宿コマ劇場営業最終日となったため、番組のエンディングで「新宿コマ劇場 52年間夢をありがとう」というテロップが表示された。
歴代の司会者[編集]
レギュラー版(1982年~1989年)[編集]
夏祭り・年忘れ(スペシャル)版[編集]
- コロムビア・トップ・ライト(初代司会者)
- 宮田輝
- 玉置宏(年忘れは1978~2000年。夏祭りは1979~2004年)
- 徳光和夫(年忘れは2001年以降現在まで、夏祭りは2005~2010年)
- 竹下景子(年忘れは2001年以降、現在まで担当)
- 青空千夜・一夜
- ミヤコ蝶々
- 木原光知子
- 江利チエミ
- 由紀さおり
- 京唄子
- 渡辺友子
- うつみ宮土理
- 井上順
- 夏木ゆたか
- 松居直美
- 立川志らく
- 田中義剛
- 水前寺清子(96年2部のみ)
- うつみ宮土理
- 酒井ゆきえ
- 東ちづる
- モト冬樹
- 島崎和歌子
- 榊原郁恵
- 徳光正行(2006年年忘れ)
- 中山秀征(2006年年忘れ以降、2006〜2017年夏祭り)
- 森口博子(2006年年忘れ)
- はなわ(2007年夏祭り)
- 青木さやか(2008年夏祭り)
- 大橋未歩(2007年夏祭り)
- 大江麻理子(2007年、2009年夏祭り)
- 松丸友紀(2009年夏祭り以降現在まで) など
- 宮本隆治(夏祭りは2012年以降現在まで、2016年秋祭り)
- 木下隆行(TKO、2018年夏祭り)
大東京音頭[編集]
かつて、「夏祭り~」では『大東京音頭』(作詞:滝田常晴、補作:藤田まさと、作曲:遠藤実)を出演者全員で歌うことが慣わしだった。この曲は東京12チャンネル(現・テレビ東京)の開局15周年の企画で制作されたもので、歌詞を一般視聴者から公募[7]。3000人の応募から選ばれた[8]。1979年4月12日に東京12チャンネルで生中継された『楽しさ12か月歌のグランドフェスティバル』にて発表[7]。レコード会社10社により競作された[7]。1979年5月〜12月に競作累計で30万枚を売り上げ[8]、NHKや各民放局の歌番組でも歌われた[8]。
レコード[編集]
- 都はるみ(日本コロムビア AK-185)
- 大東京音頭
- DISCO GREAT TOKYO(インストゥルメンタル)
- 高橋キヨ子(日本クラウン CW-1842)
- 橋幸夫・金沢明子(ビクターレコード SV-6588) - 大東京音頭 (橋幸夫の曲)を参照。
- 大東京音頭
- 編曲:前田俊明、伴奏:ビクター・オーケストラ
- 秩父路(歌:橋幸夫)
- 大東京音頭
- 葵ひろ子(東芝EMI TP-10576)
- 大東京音頭
- 大東京音頭(カラオケ)
- 響たみお(ポリドール・レコード DR-6319)
- 大東京音頭
- 横町音頭
- 野路由紀子(RCAレコード RVS-1180)
- 大東京音頭
- 夢追い小唄
- くらや日女(トリオレコード 3B-159)
- 大東京音頭
- 大東京小唄
- 三波春夫(テイチク RS-168)
- 大東京音頭
- 大東京小唄
- 渥美二郎・神谷美和子(CBS・ソニー 06SG-24)
- 大東京音頭
- 大東京小唄(歌:神谷美和子)
- 三橋美智也・藤野とし恵(キングレコード GK-6053)
- 大東京音頭
- ふるさと便り(歌:早坂光枝)
楽曲「にっぽんの歌」[編集]
「にっぽんの歌」 | ||||
---|---|---|---|---|
北島三郎 の シングル | ||||
B面 | にっぽんの歌(盆踊りバージョン) | |||
リリース | ||||
ジャンル | 演歌 | |||
レーベル | 日本クラウン | |||
北島三郎 シングル 年表 | ||||
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- 「年忘れにっぽんの歌」50回を記念して制作された楽曲[9]。作詞:青島利幸、原譲二(北島三郎のペンネーム)、作曲:原譲二。2017年12月31日の『第50回年忘れにっぽんの歌』でテレビ初披露された[9][10]。
CD・カセット[編集]
スタッフ[編集]
第55回年忘れにっぽんの歌[編集]
- 音楽・指揮:義野裕明、福嶋頼秀、桐山絵里子
- 監修:小高弘嗣
- 演奏:サウンドギャラクシー、大河内涼子ストリングス
- 演出補:佐藤裕奈、藤井和真、中川凌(佐藤・藤井→共に一時離脱→復帰)
- ディレクター:沼尻高明(以前はロケディレクター)、佐々木明夫
- 演出:南岡広紀(以前はディレクター)
- 総合演出:宇賀神敬行(以前はディレクター→一時離脱→演出)
- プロデューサー:植木栄次(一時離脱→復帰)
- チーフプロデューサー:星俊一(星→第55回、以前はディレクター→プロデューサー)
- 制作協力:エムファーム
- 製作著作:テレビ東京
- 過去のスタッフ
- 構成:松原史明、青島利幸、山田耕三(山田→以前は演出)、栗田智也、中村健太郎、オグロテツロウ、廣田勇人/青島美幸
- 音楽・指揮:水谷良一、荒木圭男、宮川泰、京建輔、フラワーアンサンブル
- 構成補:戸田倫彰、森田雅人、大原夕季
- 演出補:只野研治、脇坂清人、桧山岳彦、岩尾庄一郎、板川侑右、真船佳奈、杉田美都、戸田祐介
- ディレクター:田中康則、平山大吾、柴幸伸、植田郁子(植田→以前は演出補→一時離脱)、三富達郎(三富→以前はロケディレクター→ディレクター→一時離脱→復帰)、村田知佳
- プロデューサー:倉持輝男、高橋康久、橋山厚志、大島信彦(大島→第25回は演出)、牛原隆一、宮川幸二、長田剛(牛原・長田→一時離脱→復帰)、藤本元、勝田昭、櫻田宣弘
- 統括プロデューサー:川原愼
- チーフプロデューサー:大原潤三、関光晴(関→以前はプロデューサー)、縄谷太郎(縄谷→第49回)、髙野学(髙野→第50回)、越山進(越山→第51回)、井関勇人(井関→第52-54回、以前はプロデューサー)
- 制作協力:PROTX、ウィニング・ラン
第50回夏祭りにっぽんの歌[編集]
- 構成:武田浩、栗田智也
- 音楽:村山達彦
- ディレクター:花蔭篤、沼尻高明
- 演出:黒田豊秋
- プロデューサー:星俊一(以前は演出)、長田剛(一時離脱→復帰)、藤本元
- チーフプロデューサー:井関勇人(以前はプロデューサー)
- 制作協力:エムファーム(一時離脱→復帰)
- 製作著作:テレビ東京
- 過去のスタッフ(夏祭りにっぽんの歌)
- 構成:松原史明(松原→以前は構成→スーパーバイザー)、青島利幸、青島美幸、山田耕三(山田→以前は演出、一時離脱)
- 音楽・指揮:蔦将包、京建輔、義野裕明(義野→以前は音楽のみ)、福嶋頼秀
- 指揮:豊岡豊
- 演奏:サウンドギャラクシー、フラワーアンサンブル
- ディレクター:只野研治
- 演出:毛利元海、越前勉、吉川正孝、平山大吾、宇賀神敬行
- プロデューサー:福良好申、加藤満男、高橋康久、倉持輝男、関光晴、牛原隆一(牛原→以前は演出)、宮川幸二、勝田昭
- チーフプロデューサー:大島信彦、大原潤三(共に以前はプロデューサー)
- 統轄プロデューサー:川原愼
- 制作協力:BSジャパン、ウィニング・ラン
備考・その他[編集]
- 1985年7月、福島テレビでは『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』(関西テレビ)を打ち切り、新番組として『にっぽんの歌』を最終回の直前回まで放送した(最終回は2時間特番であるため分割されず放送もされなかった)。ここでの後番組は『クイズ地球まるかじり』(テレビ東京)となり、長らく火曜22時はフジ系番組の差し替えが続いた。
- 「年忘れ〜」においては、 平成新局が多数開局されるまで、また『NHK紅白歌合戦』や『日本レコード大賞』が高視聴率をあげ自系列局にキラーコンテンツがない頃は準キー局・フルネット局以外のNET~テレビ朝日・フジ・日本テレビ系の地方局(特に2~3局地域のクロスネット局)が深夜枠で時差ネットをして全国をほぼカバーしていた。またテレビ大阪開局前はサンテレビやKBS京都にも同時ネットし、毎日放送でも日付が変わって元日になってから未明に放送し、かつ毎日放送を発局とする形で山陽放送や中国放送[注 6]などにもマイクロネットしていた他、テレビ愛知開局前は中京テレビでも元日未明に放送されていた。これはテレビ東京が中京広域圏の多くの人に見てもらうため、以前から関係の深かった中京テレビに優先してネットさせたためで、このためテレビ東京からの同時ネット率が高かった岐阜放送や三重テレビでは放送されなかった。
- 現在はTXN系列の他、びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山・ぎふチャン・三重テレビで同時ネットで放送されている(放送局の編成の都合により非ネットまたは飛び乗り放送の場合もある)。
- 一部系列外局では後日番組販売の形で通しで、あるいは前・後編に分けて録画放送する局(石川テレビなど)や、短縮編集版を放送する局もあった。
- 青森テレビや東北放送などでは『年忘れ-』を1月1日未明(12月31日深夜)に時差・短縮放送していたが、2006年(2005年)以降は行われていない[注 7]。現在1月1日未明に時差ネットを行っていた局における当該時間帯は、キー局番組の同時ネットなどを放送している。
- 2001年に共同制作の名目でBSジャパン(現:BSテレ東)とのサイマル放送を開始。以降BS受信設備さえあれば日本全国隈なく視聴可能となり、地上波との間で共通化が図られていたが、そのCM枠も、2008年の『第39回夏祭り-』頃(世界金融危機の影響が表面化し始めた時期とほぼ重なる)よりBS側への番組提供を取り止めるスポンサーが急増。その傾向が更に顕著となった2010年の『第41回夏祭り-』では、BSジャパンでもCMの放映を行った地上波スポンサーは僅か2社に留まった。
- 加えてBSジャパンでの放送も2011年を最後に一旦終了。TXN系列の放送エリア内でありながら中継局がなくケーブルテレビを含めて直接受信できない地域やTXN系列がなく、かつ番組販売も行われない地域では再び視聴できない状況となった。なお、2012年にテレビ北海道の中継局が開局済あるいは試験放送を行なっている地区では滑り込みで実質BSから地上波へ引き継がれる形となった。
- 2018年の『夏祭り-』はテレビ東京とテレビ北海道のみの同時ネットでそれ以外のTXN系列ではテレビ愛知は9月2日、テレビせとうちは9月17日、テレビ大阪は9月29日に遅れネットで放送されたものの、残るTVQ九州放送では放送されなかった。
- 2019年の『夏祭り-』は『土曜スペシャル』枠を含めた時間帯での放送である為、通常それを放送しているテレビ東京とテレビ愛知のみの同時ネット。それ以外のTXN系列ではテレビ北海道は9月5日、テレビ大阪は9月7日、テレビせとうちは9月16日に遅れネットで放送されたものの、残るTVQ九州放送では当年も放送されなかった。
- 2019年の『年忘れ-』はBSテレ東で翌2020年1月13・14日のゴールデンタイムに2分割の編成の上遅れネットながらもBSでの放送が8大会ぶりに復活し、翌2020年もBSテレ東では翌2021年1月18・19日で同様の編成が組まれた。
- 2021年の『年忘れ-』はTVerやネットもテレ東にて番組終了直後から翌2022年1月7日まで配信による放送が行われた。尚、BSテレ東では翌年2月3・10日の17:58 - 19:49と2月17日の17:58 - 20:49にて3分割の編成の上で放送が行われた。
- 2022年の『年忘れ-』はBSテレ東では翌2023年4月5・6日の17:58 - 20:54に2分割の編成の上で放送されたがTVerやネットもテレ東での放送は見送られた。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 最終回は19:00~20:54の拡大放送。
- ^ 当時は日本科学技術振興財団テレビ事業本部が運営。1973年11月1日から株式会社東京十二チャンネルに放送免許継承。
- ^ 放送に関しては実際の収録に於ける曲順とは異なる他、過去回の歌唱映像も織り交ぜた構成となっている。
- ^ テレビ東京のみ19:53 - 19:58に『春祭りにっぽんの歌 みどころ』も別途放送。
- ^ 秋川雅史、米良美一、佐々木秀実、中島啓江。
- ^ テレビ大阪の開局後は、広島県では同様に中国放送が深夜に放送した後、その後は年度によりテレビ新広島が土曜午後枠などで遅れネットしていた。
- ^ 2011年の『年忘れ-』は北陸放送が2012年2月12日に短縮編集されたものを放送。ただし、タイトルは『恒例!にっぽんのうた ヒットパレード』と改題されていた。
出典[編集]
- ^ 朝日新聞(東京版) 1966年(昭和41年)12月31日朝刊テレビ欄参照
- ^ 朝日新聞(東京版) 1968年12月31日朝刊テレビ欄参照
- ^ 「年忘れにっぽんの歌」事前収録で放送 デイリースポーツ 2015年11月27日閲覧。
- ^ テレ東“夏の風物詩”42年目のリニューアル スポーツニッポン 2011年5月27日
- ^ 音楽番組が続々リモート解除し“通常放送”へ サンスポ
- ^ 秋祭りにっぽんの歌2016 テレビ東京番組表、2016年9月12日閲覧
- ^ a b c 「レコード会社10社 大東京音頭を競作」『読売新聞』1979年4月11日付夕刊、7面。
- ^ a b c 「放送'79」『読売新聞』1979年12月20日付夕刊、7面。
- ^ a b 北島三郎:大みそかはテレ東恒例歌番組 オリジナル新曲「にっぽんの歌」初披露、まんたんウェブ、2017年12月9日。
- ^ 北島三郎『年忘れにっぽんの歌』50回記念オリジナル曲を作曲「仲間と会うと血が騒ぐ」、テレビドガッチ、2017年12月9日。
外部リンク[編集]
夏祭り[編集]
木曜8時のコンサート~夏祭りにっぽんの歌~[編集]
2014年
2015年
年忘れ[編集]
- 2005年 第38回年忘れにっぽんの歌
- 2006年 第39回年忘れにっぽんの歌
- 2007年 第40回年忘れにっぽんの歌
- 2008年 第41回年忘れにっぽんの歌 さよならコマ劇場!!
- 2009年 第42回年忘れにっぽんの歌
- 2010年 第43回年忘れにっぽんの歌
- 2011年 第44回年忘れにっぽんの歌
- 2012年 第45回年忘れにっぽんの歌
- 2013年 第46回年忘れにっぽんの歌
- 2014年 第47回年忘れにっぽんの歌
- 2015年 第48回年忘れにっぽんの歌
- 2016年 第49回年忘れにっぽんの歌
- 2017年 第50回年忘れにっぽんの歌
- 2020年 第53回年忘れにっぽんの歌
- 2021年 第54回年忘れにっぽんの歌
- 2022年 第55回年忘れにっぽんの歌
テレビ東京 月曜21時枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
月曜痛快時代劇
(21:00 - 22:24) |
にっぽんの歌(週レギュラー版)
(1982.10 - 1986.9) |
|
テレビ東京 金曜21時枠 | ||
にっぽんの歌(週レギュラー版)
(1986.10 - 1988.3) |
||
テレビ東京 火曜21時枠 | ||
にっぽんの歌(週レギュラー版)
(1988.4 - 1989.3) |