緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦

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緊急SOS
池の水ぜんぶ抜く大作戦
ジャンル ドキュメントバラエティ番組 / 特別番組
演出 内田拓志
出演者 田村淳ロンドンブーツ1号2号
田中直樹ココリコ
ほか
ナレーター 田子千尋
オープニング特攻野郎Aチームのテーマ』
製作
プロデューサー 伊藤隆行(クリエイティブP)
角田康治(CP)
越山進(統括P)
制作 テレビ東京
放送
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
池の水ぜんぶ抜く:テレビ東京
第1回 - 第5回・第7回
放送期間2017年1月15日 - 11月26日2018年3月11日
放送時間日曜ビッグバラエティ (テレビ東京)#放送時間参照
第6回
放送期間2018年1月2日
放送時間火曜日 17:55 - 21:00
放送分180分
回数1
第8回 - 第35回
(月1回レギュラー放送)
(2018年4月から2020年9月まで)
放送期間2018年4月22日 - 2020年9月20日
放送時間日曜日 19:54 - 21:54
放送分120分
第36回 -
(月1回レギュラー放送)
(2020年10月から)
放送期間2020年10月18日 -
放送時間日曜日 18:30 - 21:00
放送分150分
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緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(きんきゅうエスオーエス いけのみずぜんぶぬくだいさくせん)[注 1]は、テレビ東京系列2017年から『日曜ビッグバラエティ』枠[注 2]で不定期放送され、2018年4月22日からは同枠外にて月1回ペースで通常は日曜18:30 - 21:00にレギュラー放送されているドキュメントバラエティ番組である。略称、『池の水ぜんぶ抜く』、『池の水』。

概要[編集]

手付かずに放置して土砂やゴミが堆積していた全国各地のの水を抜きつつ在来生物を保護し、掻い掘りを行って綺麗にするとともに、そこにはどんな生物が住み着いているのか検証していくと言う番組コンセプトである。

大まかな手順としては、以下のとおりである。

  1. 排水装置で水を下水道や池に接続されている農業用水に流し、魚や水の生物を動けなくする。
  2. そこの一帯から本来その土地に住んでいない外来種の動物や生物を食い荒らす特定外来生物を捕獲、駆除する[注 3]
  3. 数日〜数ヶ月、池を干上がらせてヘドロから窒素を排出、綺麗な水を入れ完了。

その工程の中で、ペット等として買ったはいいが、やがて手に負えなくなった外来種生物を殺せないと池や自然の中に放流・放置されて野生化し、周りの生態系・自然・生活を破壊して、その結果、人間の動物を飼う無責任・無頓着さが浮き彫りになっていく企画でもある。

回によっては、生物以上にゴミなどの不法投棄スリなどの犯罪により盗まれた財布が見つかるなどの深刻なケースもあり、こうした犯罪行為への警鐘を鳴らすこともある。

なお、一部の企画(岐阜県羽島郡笠松町トンボ池での外来種駆除)については、準備不足[注 4]を指摘する声もある[1]。また、 朝日新聞科学医療部記者の小坪遊は東洋経済の記事で掻い掘りは地域が主体的かつ継続的に取り組む必要があるものであること、番組が「外来種=悪」という認識を煽る表現を多用していることを指摘している[2]

後述する「絶滅危惧種を探せ」など、一部には掻い掘りとは別の企画も時折挟みつつ構成されている。特に第3回となる2017年6月25日放送では掻い掘りは1つだけにとどまっている。この回ではその他に、『住民を守れ!日本全国 駆除の達人』(以下、『駆除の達人』と表記)でも放送されている防除研究所(防研)による有害動物駆除、開墾に支障のある巨大岩の撤去、原因不明の巨大穴の発掘調査、MCがトークを行った筑波山ロープウェイつつじヶ丘駅近くの遊戯施設(ガマランド)の補修を行う旨の告知で構成された[注 5]。当番組内で不定期に行われているカミツキガメの捕獲についても、元々は『駆除の達人』でとりあげられていたものである。

後述する2018年12月23日放送のスピンオフ「日本のお宝ぜんぶ掘る」からは、水を抜くことができないなどに生息する外来種駆除にも対象を拡げ、後述する山根ブラザーズによる釣りでの外来種駆除も行われるようになった。

出演者[編集]

番組MC[編集]

レギュラー
第10回にてレポーターとして参加し、その奮戦ぶりから番組ラストに「レギュラー決定」と発表された[3]

専門家[編集]

池の水を抜く企画には加藤またはNPO birthのいずれかが出演し(稀に両方出演の場合あり)、川などでの釣りは山根ブラザーズが出演する。

  • 加藤英明静岡大学教育学部講師、番組内では「外来種ハンター」と呼称)
  • 特定非営利活動法人NPO birthのメンバー[4]
    • 久保田潤一[5](NPO birth自然環境保全部長)
    • 金本敦志[5](NPO birth自然環境保全部、番組内では主に淳が「かねやん」と呼称。久保田と共に出演することが多いが、昆虫が専門のためその関連企画で単独出演することもある。)
  • 山根正之・央之兄弟(番組内では「山根ブラザーズ」「怪魚ハンター」と呼称)[6]

番組内企画[編集]

お堀の水ぜんぶ抜く
第8弾より登場。城の堀の水を抜いて生物調査をする。中には歴史的発見が見つかる事もある[7]
絶滅危惧種を探せ!
第9弾より登場[注 7]絶滅危惧種を探しに行くコーナー。
気になるあのヤバい池に行ってみた
第16弾より登場。依頼を受けた池はその後どうなっているのかを調査するコーナー。
ひっそり放置池
第19弾より登場。山奥にある放置池[注 8]の生態調査をするコーナー。
加藤英明 全国の動物園ぜんぶ行く
第35弾より登場。加藤英明が動物園で子供達に生き物の魅力を紹介するコーナー。
湖の魚ぜんぶ捕る
第38弾より登場。湖の生物調査をする。

テーマ曲[編集]

※2018年11月、秋元康からの楽曲提供に伴い大家志津香をセンターとする"AKB48池の水選抜(太田奈緒、加藤玲奈、込山榛香、佐々木優佳里、谷口めぐ、西川怜、峯岸みなみ、山邊歩夢)"が選出された[10][11]

関連商品[編集]

ネット局[編集]

放送対象地域 放送局 系列 放送時間 遅れ
関東広域圏 テレビ東京 テレビ東京系列 日曜 18:30 - 21:00 制作局
北海道 テレビ北海道 同時ネット
愛知県 テレビ愛知
大阪府 テレビ大阪
岡山県香川県 テレビせとうち
福岡県 TVQ九州放送
滋賀県 びわ湖放送 独立局
奈良県 奈良テレビ[注 9]
和歌山県 テレビ和歌山
日本全域 BSテレ東(2K)[注 10] BS放送 不定期放送 遅れネット
BSテレ東(4K)
  • 独立局では、通常時同時ネットではあるが、あくまで番販ネットのため、自主編成のために臨時非ネットまたは遅れネットとなることがある。
  • テレビ東京系列がない地域でも下記の放送局で主に単発番組として遅れネット[注 11]を行っている。
放送対象地域 放送局 系列
青森県 青森放送 日本テレビ系列
岩手県 テレビ岩手
宮城県 仙台放送 フジテレビ系列
秋田県 秋田テレビ
山形県 テレビユー山形 TBS系列
福島県 福島中央テレビ 日本テレビ系列
新潟県 テレビ新潟
長野県 信越放送 TBS系列
山梨県 テレビ山梨
静岡県 テレビ静岡 フジテレビ系列
富山県 富山テレビ
石川県 石川テレビ
福井県 福井テレビ
鳥取県島根県 日本海テレビ 日本テレビ系列
広島県 テレビ新広島 フジテレビ系列
山口県 テレビ山口 TBS系列
徳島県 四国放送 日本テレビ系列
愛媛県 南海放送
高知県 テレビ高知 TBS系列
佐賀県 サガテレビ フジテレビ系列
長崎県 テレビ長崎
熊本県 熊本放送 TBS系列
大分県 大分放送
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列
沖縄県 琉球朝日放送 テレビ朝日系列

視聴率と評価[編集]

日曜ビッグバラエティ』枠の視聴率は通常平均5 - 6%であるが、2017年1月の第1回放送は8.3%、第2回では8.1%を記録し(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下略)、さらに第1回放送後、水抜き依頼の募集をかけた所予想を遥かに超える依頼が殺到。第3回では千葉県習志野市の市長自らが依頼という出来事も起きた。

第4回では、視聴率11.8%を記録し[14]、第5回ではシリーズ最高の12.8%を記録した[15]。第6回は19時から21時までの第2部において平均13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)の高視聴率をマークした。各局の正月特番が居並ぶ激戦区で、『しゃべくり007 新春4時間半SP・第2部』(日本テレビ)、『めちゃ2イケてるッ! 新春3時間半SP・第2部』(フジテレビ)といった裏番組の視聴率を上回り、前回の12.8%を0.7ポイント上回り、またも自己最高を更新した[16]。 第7回以降の視聴率は、平均9%台を保持している。

伊集院光は、パーソナリティを務めている『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ、2017年4月25日放送分)で、この番組を大絶賛。自ら志願し、番組に出演した[17]

お笑い評論家のラリー遠田は、この番組が大うけした理由に、シンプルでわかりやすい企画だが圧倒的なオリジナリティがあるところとテレビ東京独自の「視点」のユニークさを挙げた[18]

批判[編集]

実際に参加した人からは「参加者への指示が行き渡っていない」「淡水魚の専門家がおらず、一般参加者が識別を行っていた」「捕獲した魚を一時的に保管しておく容器が不足しており、酸欠などで死ぬ魚が続出した」などと批判が上がり、週刊文春もその事を批判している[19][20]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 番組タイトルロゴは『緊急SOS』と「!」が入っていない。
  2. ^ 2018年1月2日は火曜のため、同枠外。
  3. ^ 一部の外来種(アカミミガメなど)については駆除をせず、然るべき施設(iZooなど)で引き取りを行う。番組開始当初は、引き取り後の様子が、iZooの園長である白輪剛史により紹介されていた。
  4. ^ 参加人数の制限がなく、想定の倍近い人数が一度に入ったため、池が小魚の死体が浮くほどの酸欠状態に、事前の現地確認に専門家が同行しないなど関与が不十分、捕獲した生物を保管する容器が不足、など。
  5. ^ ただし、その後「ガマランド」の補修状況などは、番組内では報告されておらず、補修が行われているのかは不明。
  6. ^ 2021年まではAKB48所属。
  7. ^ 第9回では番組最後しか放送されなかった。
  8. ^ 管理されていないため池のことをいう。西日本豪雨では、ため池が決壊し、被害を受けたため、農林水産省は対策を進めている[8]
  9. ^ 2020年10月以降は遅れネットで放送されることが多くなっている。
  10. ^ 2018年9月まではBSジャパン
  11. ^ 大半の系列外局は週末午後に放送されている。

出典[編集]

  1. ^ "水抜き"準備不足? TVロケ参加者「在来魚が大量死」” (日本語). 岐阜新聞社. 2018年3月26日閲覧。
  2. ^ 外来種を悪とする「池の水ぜんぶ抜く」の疑問点 | 雑学” (日本語). 東洋経済オンライン (2020年10月17日). 2020年11月6日閲覧。
  3. ^ 【エンタがビタミン♪】AKB48大家志津香『池の水ぜんぶ抜く』レギュラー決定 伊藤P「大家半端ないって」
  4. ^ NPO birthは公園づくりを協働(市民協働、都民協働)による行うNPO法人です。
  5. ^ a b NPO birth スタッフ紹介
  6. ^ 株式会社Chill 会社情報
  7. ^ “お堀の水を抜いたら500年前の武田家の歴史的お宝大発見”. オリコンニュース. (2019年12月31日). https://www.oricon.co.jp/news/2152350/full/ 2021年1月3日閲覧。 
  8. ^ 【西日本豪雨】ため池の危険性浮き彫りに 全国で20万カ所、対策進まず”. 産経ニュース (2018年7月12日). 2019年4月21日閲覧。
  9. ^ テレ東「池の水」テーマソングにAKB48 大家志津香に秋元康氏が“プレゼント””. スポーツニッポン (2018年11月3日). 2018年11月18日閲覧。
  10. ^ AKB48・池の水選抜始動 センターは大家志津香 番組テーマソング完成”. オリコン (2018年11月3日). 2020年5月17日閲覧。
  11. ^ AKB48大家志津香“池の水選抜”で12年目の初センター、シングルc/w全曲MV公開 - 音楽ナタリー 2018年11月3日
  12. ^ 「池の水ぜんぶ抜く」のスマホゲームが登場!生物図鑑付き、全国の池と湖で水中生物を救助せよ”. 4Gamer (2019年6月18日). 2020年8月30日閲覧。
  13. ^ 「今日からやる会議」番組企画「池の水」ドリンクを本気で作って販売する!『池の水サイダー』”. village vangoard (2019年3月22日). 2020年8月30日閲覧。
  14. ^ “テレ東「池の水ぜんぶ抜く」第4弾11・8%!自己最高&初2桁“快挙”「直虎」に勝った”. スポニチアネックス. (2017年9月4日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/09/04/kiji/20170903s00041000380000c.html 2017年9月6日閲覧。 
  15. ^ “「池の水ぜんぶ抜く」第5弾、12・8%の好視聴率!また大河「直虎」に勝った!”. スポーツ報知. (2017年11月27日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20171127-OHT1T50124.html 2017年11月27日閲覧。 
  16. ^ テレ東「池の水」右肩上がり 正月SP13・5%!激戦区でまたも自己最高 しゃべくり、めちゃイケに勝利 スポーツニッポン(2018年1月4日) 2018年1月5日閲覧。
  17. ^ 伊集院光、ついにテレ東の「池の水を抜く」企画に参戦! 自ら猛アピール マイナビニュース 2017年6月18日
  18. ^ “テレ東「池の水ぜんぶ抜く」が大ウケする理由”. 東洋経済オンライン. (2017年7月18日). http://toyokeizai.net/articles/-/180549 
  19. ^ 「池の水ぜんぶ抜く」ロケで在来魚が「大量死」 「専門家がいない」現場を参加者告発
  20. ^ テレ東「池の水ぜんぶ抜く」で長崎のボラ3000匹が大量死

外部リンク[編集]