2011年の日本シリーズ
2011年の日本シリーズ | |
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ゲームデータ | |
日本一 福岡ソフトバンクホークス 4勝3敗 | |
試合日程 | 2011年11月12日-11月20日 |
最高殊勲選手 | 小久保裕紀 |
敢闘賞選手 | 吉見一起 |
チームデータ | |
福岡ソフトバンクホークス(パ) | |
監督 | 秋山幸二 |
シーズン成績 |
88勝46敗10分 (シーズン1位/CS優勝) |
中日ドラゴンズ(セ) | |
監督 | 落合博満 |
シーズン成績 |
75勝59敗10分 (シーズン1位/CS優勝) |
クライマックスシリーズ | |
セントラル・リーグ | |
パシフィック・リーグ | |
« 2010 2012 » |
2011年の日本シリーズ(2011ねんのにっぽんシリーズ、2011ねんのにほんシリーズ)は、2011年11月12日から11月20日まで開催された福岡ソフトバンクホークスと中日ドラゴンズによる第62回プロ野球日本選手権シリーズである。
今大会は、ゲームソフト大手のコナミ株式会社(後のコナミホールディングス株式会社)が大会特別協賛スポンサーとなり、大会名を「KONAMI日本シリーズ2011」として開催された。[1]
概要
パ・リーグのクライマックスシリーズ優勝球団福岡ソフトバンクホークス(パ・リーグ優勝)とセ・リーグのクライマックスシリーズ優勝球団中日ドラゴンズ(セ・リーグ優勝)の対戦となり、福岡ソフトバンクホークスが4勝3敗で中日ドラゴンズを下し、2003年以来8年ぶり5回目(現球団名としては初)の日本一となった。
福岡ソフトバンクホークスには、11月25日から台湾で開催される「アジアシリーズ2011」の日本代表としての出場権が与えられた。
今シリーズの入場料収入は史上最高となる15億6701万3100円。選手・監督らへの分配金は、勝利球団の福岡ソフトバンクホークスがこれも史上最高の1億2462万5839円、中日ドラゴンズが8308万3892円。球団への分配金は、両球団とも3億5411万1829円であった[2]。
第7戦こそソフトバンクが勝ったものの第6戦までは全てビジターチームが勝つという経緯から「外弁慶シリーズ」と呼ばれた[3]。
東日本大震災の影響でシーズン開幕自体が遅れたこともあり日本シリーズ史上2番目に遅い開幕となった。
対戦日程
東日本大震災の影響によりレギュラーシーズンの開幕が遅れたため、当初の予定より開催日時が変更された[4]。
- 11月12日 - 第1戦 福岡Yahoo! JAPANドーム(13時00分試合開始)
- 11月13日 - 第2戦 福岡Yahoo! JAPANドーム(18時15分試合開始)
- 11月15日 - 第3戦 ナゴヤドーム(18時10分試合開始)
- 11月16日 - 第4戦 ナゴヤドーム(18時30分試合開始)
- 11月17日 - 第5戦 ナゴヤドーム(18時15分試合開始)
- 11月19日 - 第6戦 福岡Yahoo! JAPANドーム(18時15分試合開始)
- 11月20日 - 第7戦 福岡Yahoo! JAPANドーム(18時30分試合開始)
- ※どちらかのチームが先に4勝した時点で本シリーズは終了とする。
- ※福岡Yahoo! JAPANドームで開催される第1・2・6・7戦は、指名打者制。
- ※延長戦は15回まで。今年度レギュラーシーズンに採用された時間制限に関する特例措置(『3時間30分ルール』)は、今大会では採用されず。
- ※第1戦はデーゲーム開催となるが、これは1994年第6戦以来17年ぶりとなる。この場合でも、延長は15回打ち切りとした。
クライマックスシリーズからのトーナメント表
CS1st | CSファイナル | 日本選手権シリーズ | ||||||||
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>) ナゴヤドーム | ||||||||||
中日(セ優勝) | ☆○●●○○ | |||||||||
(3戦2勝制) 神宮球場 |
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ヤクルト | ★●○○●● | |||||||||
ヤクルト(セ2位) | ○●○ | |||||||||
(7戦4勝制) 福岡ヤフードーム ナゴヤドーム | ||||||||||
巨人(セ3位) | ●○● | |||||||||
中日(セCS優勝) | ○○●●●○● | |||||||||
ソフトバンク(パCS優勝) | ●●○○○●○ | |||||||||
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>) 福岡ヤフードーム |
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ソフトバンク(パ優勝) | ☆○○○ | |||||||||
(3戦2勝制) 札幌ドーム |
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西武 | ★●●● | |||||||||
日本ハム(パ2位) | ●● | |||||||||
西武(パ3位) | ○○ | |||||||||
- ☆・★=クライマックスシリーズ・ファイナルのアドバンテージ1勝・1敗分
出場資格者
- 福岡ソフトバンクホークス
- 監督:81秋山幸二
- コーチ:80大石大二郎、82高山郁夫、73斉藤学、83立花義家、71藤井康雄、88鳥越裕介、87井出竜也、85的山哲也
- 投手:00吉川輝昭、14馬原孝浩、17大場翔太、18新垣渚、19森福允彦、21和田毅、25ブライアン・ファルケンボーグ、28大隣憲司、34山田大樹、40藤岡好明、41岩嵜翔、47杉内俊哉、50攝津正、51金澤健人、54D.J.ホールトン、63藤田宗一、91陽耀勲、93ヤンシー・ブラゾバン
- 捕手:12高谷裕亮、27細川亨、35堂上隼人、62山崎勝己
- 内野手:0仲澤忠厚、2今宮健太、5松田宣浩、9小久保裕紀、36明石健志、42アレックス・カブレラ、45李杜軒、46本多雄一、52川崎宗則
- 外野手:3松中信彦、6多村仁志、23城所龍磨、24内川聖一、30長谷川勇也、31中西健太、37福田秀平、49ホセ・オーティズ、60中村晃
- 中日ドラゴンズ
- 監督:66落合博満
- コーチ:80森繁和、85辻発彦、76近藤真市、72田村藤夫、88高柳秀樹、75石嶺和彦、73苫篠誠治、84早川和夫
- 投手:13岩瀬仁紀、16小川龍也、17川井雄太、19吉見一起、21チェン、23鈴木義広、26山内壮馬、29山井大介、33平井正史、39三瀬幸司、41浅尾拓也、49マキシモ・ネルソン、60河原純一、61久本祐一、64小熊凌祐、67高橋聡文、69小林正人、70エンジェルベルト・ソト
- 捕手:27谷繁元信、47松井雅人、52小田幸平、65小山桂司
- 内野手:1堂上直倫、2荒木雅博、6井端弘和、7佐伯貴弘、30森野将彦、36谷哲也、42トニ・ブランコ、46岩崎達郎、50中田亮二、55福田永将
- 外野手:4藤井淳志、5和田一浩、8大島洋平、9野本圭、24英智、40平田良介、44小池正晃、63堂上剛裕
試合経過等
試合 | 日付 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
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第1戦 | 11月12日 | 中日ドラゴンズ | 2-1 | 福岡ソフトバンクホークス | 福岡Yahoo! JAPANドーム |
第2戦 | 11月13日 | 中日ドラゴンズ | 2-1 | 福岡ソフトバンクホークス | |
11月14日 | 移動日 | ||||
第3戦 | 11月15日 | 福岡ソフトバンクホークス | 4-2 | 中日ドラゴンズ | ナゴヤドーム |
第4戦 | 11月16日 | 福岡ソフトバンクホークス | 2-1 | 中日ドラゴンズ | |
第5戦 | 11月17日 | 福岡ソフトバンクホークス | 5-0 | 中日ドラゴンズ | |
11月18日 | 移動日 | ||||
第6戦 | 11月19日 | 中日ドラゴンズ | 2-1 | 福岡ソフトバンクホークス | 福岡Yahoo! JAPANドーム |
第7戦 | 11月20日 | 中日ドラゴンズ | 0-3 | 福岡ソフトバンクホークス | |
優勝:福岡ソフトバンクホークス(5回目) |
第1戦(11月12日)
●ソフトバンク 1-2 中日○(福岡Yahoo! JAPANドーム)
- オーダー
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ソフトバンクが4回裏、機動力を絡めた攻撃で一死一・二塁から長谷川の適時打で先制する。中日は6回まで無安打であったが、7回表一死からチーム初安打となる和田のソロ本塁打で追いつき、9回を終わって1‐1の同点でシリーズ初戦から延長戦突入となった。10回表、ソフトバンクは守護神・馬原を投入するも二死から小池のソロ本塁打で中日が勝ち越しに成功。その裏を9回から登板した浅尾、さらに二死から登板の岩瀬が締めて接戦を制した[5]。
中日はチェンが先に点を失ったものの、8回を被安打4・奪三振11の好投。ソフトバンク先発の和田も8回を被安打2・失点1の好投を見せたが、3番手で登板した守護神・馬原が決勝点となる被弾を喫したことが誤算だった。前年度第6戦から引き続いて、3試合連続での延長戦となった。ソフトバンクの1試合15三振は延長試合におけるシリーズ1試合における最多三振となる[6][7]。
第2戦(11月13日)
●ソフトバンク 1-2 中日○(福岡Yahoo! JAPANドーム)
- オーダー
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7回表、中日が二死一・二塁から、平田が先発杉内から今シリーズ自身初安打となる適時二塁打で均衡を破った[8]。ソフトバンクはその裏一死満塁から川崎の適時打で追い付きなおも満塁の好機であったが、本多・内川が凡退し勝ち越しは出来ず。試合はそのまま1-1で9回を終了、2試合連続の延長戦に突入した。ソフトバンクは10回表、前日に引き続き守護神・馬原を投入するも、中日は二死から荒木の安打と井端の四球で一・二塁とすると、森野の適時打で勝ち越しに成功。その裏を岩瀬が締めて、敵地での連勝を決めた[9]。
中日の先発吉見は6回1/3を投げて7安打を許しながらも、1失点にまとめると、その後は盤石の救援投手陣が踏ん張りを見せた。ソフトバンクは中日を上回る8安打をマークしたが決定打は出ず、守護神・馬原が2試合連続で二死無走者から決勝点を許す救援失敗が響いた。
日本シリーズでの2試合連続延長戦は2010年第6・7戦以来2年連続で史上5度目。第1・2戦が延長戦となるのは史上初[9]。また2年越しでシリーズ4試合連続の延長戦である。またソフトバンクの馬原が記録した同一年度におけるシリーズ2試合連続敗戦投手は、1995年第2・3戦の平井(当時・オリックス)以来16年ぶり史上8人目[10]。
第3戦(11月15日)
●中日 2-4 ソフトバンク○(ナゴヤドーム)
- オーダー
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舞台をナゴヤドームに移しての第3戦はソフトバンクが12安打で快勝。ソフトバンクは初回、四球と森野の失策で二死一・二塁の好機を作ると松田の適時打で先制。4回表には多村の2点本塁打でリードを広げて試合の主導権を握り、8回表には細川のソロ本塁打でダメを押した。中日は6回裏一死二・三塁から井端の内野ゴロの間に1点、8回裏無死三塁から荒木の犠飛で1点の計2点を返すのみにとどまった[11]。
シリーズ初登板・初先発のソフトバンクの攝津は7回を投げて被安打4・失点1の好投。中日はクライマックスシリーズで登板機会がなく、レギュラーシーズンから約1ヵ月ぶりの登板となった先発・ネルソンが誤算。制球に苦しみ立ち上がり早々から失点し、7三振を奪うもののイニングが進んでも立ち直りの気配が見えなかった。ソフトバンクの多村・細川の本塁打は、いずれも自身のシリーズ初本塁打、攝津は自身シリーズ初勝利、森福は自身シリーズ初登板初ホールド、ファルケンボーグは3戦連投となり、自身シリーズ初セーブを獲得[12]。
第4戦(11月16日)
●中日 1-2 ソフトバンク○(ナゴヤドーム)
- オーダー
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ソフトバンクの先発ホールトンは制球に苦しんだものの5回0/3回で勝利投手[13]、6回裏無死満塁の場面で登板した2番手の森福とレギュラーシーズンにはなかった4連投かつ2イニング登板となる3番手のファルケンボーグが共に完璧な内容の投球を見せた。森福が無死満塁を無失点で切り抜けた快挙を、1979年の「江夏の21球」を髣髴とさせるようなピッチングであったことから「森福の11球」という言葉が翌日のマスコミ記事に踊った[14]。
第5戦(11月17日)
●中日 0-5 ソフトバンク○(ナゴヤドーム)
- オーダー
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ソフトバンクが2試合ぶりの2桁安打、守っては完封リレーで、本拠地連敗から敵地3連勝で日本一に王手をかけた。ソフトバンクは初回一死一・三塁から小久保の適時打で先制し、終盤の7回表には先発チェンを打ち崩し一死一・二塁から細川の適時打、8回表には無死満塁の好機を作ってチェンを引きずり下ろすと、代わった河原から松田の押し出し死球と多村の2点適時打でダメ押しした[15]。
ソフトバンクの先発山田は6回を被安打3・無失点の好投。4連投のファルケンボーグがベンチから外れた救援陣も第3戦先発から中1日の攝津、第3戦から3連投の森福、第1・2戦で救援を失敗した馬原が無失点でまとめた。中日は本拠地3連敗(ナゴヤドームで、ホークスには1999年以来6連敗)。この試合もいいところなく散発の5安打に抑え込まれて今シリーズ初の完封負けを喫し、投手陣を見殺しにした形となった。これで中日は、後のない状況で再び敵地・福岡に向かうことになった。
ソフトバンクの山田はシリーズ初登板初勝利で、パ・リーグ初の育成選手出身による日本シリーズ勝利投手となった[16][17]。
第6戦(11月19日)
●ソフトバンク 1-2 中日○(福岡Yahoo! JAPANドーム)
- オーダー
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中日が初回、ソフトバンクの先発・和田の立ち上がりを攻めて二死一・二塁の好機を作ると、和田の2点適時三塁打で先制。この2点を最後まで守りきり、接戦を制した。中日先発の吉見は7回2/3を投げて被安打5・失点1。持ち前の制球力を存分に生かし、失点した4回を除けば完璧に近い内容の投球を見せて、ソフトバンク打線に付け入る隙を与えなかった。ソフトバンクは4回表無死三塁から内川の適時打で1点を返したが、8回裏無死一塁で長谷川がバント失敗の小飛球で併殺に倒れ、同点の機会を逸した[18]。中日は、この勝利で対戦成績を3勝3敗のタイに戻したと同時に球団史上初の逆王手をかけ、優勝の行方は最終第7戦にもつれ込むこととなった[19]。
先発の和田は初回こそ不安定な投球内容で失点したが、回を追う毎に立ち直りを見せ、2番手以降の金澤・森福・馬原も追加点を与えなかった。しかしながら打線は、打撃好調で勝利試合では攻撃の起点となっていた1番・川崎が4打数無安打に抑え込まれて機動力野球を阻まれ、6試合目で初めて先発メンバーに名を連ねた松中も3打数無安打に終わり、スタメン起用に応えることができなかった。中日・吉見は日本シリーズ通算4試合目で自身初勝利、浅尾は日本シリーズ初セーブ[20]。
同一年度におけるビジターチームの6連勝はシリーズ新記録[21]。また、中日は6試合連続2得点以下で1953年第3-7戦の南海ホークス(当時)による5試合連続を抜いてシリーズ新記録となった。また中日の2得点以下で3勝は1992年の西武ライオンズ(当時)に次いで19年ぶり史上2度目、1点差で3勝以上は2003年の阪神タイガース以来8年ぶり史上7度目だが、全て敵地での勝利によるものはシリーズ史上初となる[22]。
第7戦(11月20日)
○ソフトバンク 3-0 中日●(福岡Yahoo! JAPANドーム)
- オーダー
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ソフトバンクが3回裏、無死満塁の好機を作って中日の先発・山井をマウンドから引きずり下ろすと、代わった2番手の小林正から川崎が押し出し四球を選んで先制。さらに4回裏二死一・二塁から山崎の適時打でリードを広げ、7回裏には二死二塁から内川がこの回から登板した4番手の浅尾から適時打を放ち、ダメを押した。ソフトバンクの先発杉内は7回を投げて被安打3・無失点。終始安定した内容の投球で中日打線を寄せ付けず、8回に登板したファルケンボーグも三者連続三振の快投。しかし9回の表、先頭の井端の打球がファルケンボーグの右腕を直撃しファルケンボーグが降板。ここで緊急登板の森福が森野、ブランコを打ち取り二死とすると、最後は先発に転向し14勝を挙げた摂津が和田を空振り三振に仕留め、完封リレーで日本一を決めた[23]。
中日はビハインドの場面で浅尾・岩瀬を登板させ、最後まで諦めない姿勢を見せたが、打線は最終戦も散発の4安打に終わり、7試合全て2得点以下の得点力不足に泣いた。また、レギュラーシーズンでは驚異的な勝率を誇っていた本拠地・ナゴヤドームで全く勝てなかったことは大きく響いた。
ソフトバンクはリーグ優勝・交流戦優勝・クライマックスシリーズ優勝・11球団から全て勝ち越し、そして日本シリーズ優勝によって「完全制覇」を達成した。
中日のシリーズ通算の打率(1割5分5厘)・安打(34)・得点(9)、チーム本塁打(2)は、いずれも7試合でのシリーズ最低記録(本塁打はタイ記録止まりだった)[24]。また皮肉にも投手陣の頑張りを見殺しにした女房役の谷繁はこの日も無安打に終わり、これで23打数連続無安打、1989年に大石大二朗(近鉄)が記録した21打数連続無安打の記録を更新、クライマックスシリーズのファイナルステージから通算43打席無安打に終わった[25]。
表彰選手
- 最高殊勲選手賞(MVP) 小久保裕紀(ソフトバンク)
- 打率.320(25打数8安打)、2打点。
- 敢闘選手賞 吉見一起(中日)
- 優秀選手賞 杉内俊哉(ソフトバンク)
- 優秀選手賞 ブライアン・ファルケンボーグ(ソフトバンク)
- 優秀選手賞 和田一浩(中日)
また、今回は冠スポンサーのKONAMIより以下の賞が贈られた。
- みんなで選ぶコナミ賞
- ドリームナイン賞
- BASEBALL HEROES賞
- 3賞とも内川聖一(ソフトバンク)
- ※以上の3賞は大会期間中に、インターネット『コナミ日本シリーズ2011 スペシャルサイト』、KONAMIのソーシャルゲーム「プロ野球ドリームナイン」などにおけるファン投票によって決定。
テレビ・ラジオ中継
この節の正確性に疑問が呈されています。 |
テレビ中継
全試合で地上波放送による全国中継が行われた。2010年の日本シリーズに地上波全国中継が実施されない試合が3試合あったことを受けて、今年度は進出球団が放送局を推薦したうえで、テレビ中継協賛スポンサーの広告代理店にその放送局への中継交渉を行う方式をとったため[26]。
- 第1戦(11月12日)
- 第2戦(11月13日)
- 第3戦(11月15日)
- 東海テレビ放送(THK)≪フジテレビ系列 制作:東海テレビ・フジテレビ≫
- 第4戦(11月16日)
- 中部日本放送(CBC)≪TBS系列 制作:TBS≫
- 実況:高田寛之、解説:山田久志・衣笠祥雄、ゲスト解説:福留孝介(前クリーブランド・インディアンス)
リポーター:角上清司(中日サイド)・田中友英(RKB、ソフトバンクサイド、監督・ヒーローインタビュー兼務) - 放送時間:18:30 - 22:19(85分延長)
- TBSニュースバードでは同日深夜に録画ハイライトを放送。
- 実況:高田寛之、解説:山田久志・衣笠祥雄、ゲスト解説:福留孝介(前クリーブランド・インディアンス)
- 第5戦(11月17日)
- テレビ愛知(TVA)≪テレビ東京/TXN系列 制作:テレビ東京 ※岐阜放送・びわ湖放送・奈良テレビ放送・テレビ和歌山でも放送≫
- 実況:植草朋樹(TX)、解説:野村克也・阿波野秀幸、ゲスト解説:高橋由伸(読売ジャイアンツ)
リポーター:高木大介(中日サイド)・結城亮二(TVQ、ソフトバンクサイド、監督・ヒーローインタビュー兼務) - 放送時間:18:00 - 22:14(80分延長)
- 実況:植草朋樹(TX)、解説:野村克也・阿波野秀幸、ゲスト解説:高橋由伸(読売ジャイアンツ)
- NHK BS1
- 第6戦(11月19日)
- 九州朝日放送(KBC)≪テレビ朝日系列 制作:テレビ朝日・九州朝日放送≫
- 実況:中山貴雄(EX)、解説:栗山英樹(北海道日本ハムファイターズ次期監督)
ゲスト解説:ダルビッシュ有(北海道日本ハムファイターズ)
リポーター:沖繁義(ソフトバンクサイド)・竹田基起(メ~テレ、中日サイド、監督・ヒーローインタビュー兼務) - 放送時間:18:00 - 21:36(45分延長)
- スカイAスポーツプラスでは同日深夜に録画中継で放送
- 実況:中山貴雄(EX)、解説:栗山英樹(北海道日本ハムファイターズ次期監督)
- NHK BS1
- 実況:工藤三郎(AK)、解説:与田剛
リポーター:上野速人(LK、ソフトバンクサイド)・大蔵哲士(CK、中日サイド) - 放送時間:18:10 - 21:40(10分短縮)
- 海外向けNHKワールド・プレミアムでも同時放送(但し、19:00 - 19:30は「NHKニュース7」により中断)
- 実況:工藤三郎(AK)、解説:与田剛
- 第7戦(11月20日)
- RKB毎日放送 ≪TBS系列 制作:TBS≫
- NHK BS1
- 実況:竹林宏(G-Media)、解説:小早川毅彦
リポーター:早瀬雄一(LK、ソフトバンクサイド)・大蔵哲士(CK、中日サイド) - 放送時間:18:25 - 22:30(35分延長)
- 実況:竹林宏(G-Media)、解説:小早川毅彦
ラジオ中継
RCCラジオ(JRN/NRNクロスネット)とSTVラジオ(NRNシングルネット)は、デーゲーム開催となる第1戦を放送しなかった(自社制作の通常番組を優先して放送)。また、STVラジオは「権利の関係」を理由に全試合でradikoでの配信を行わなかった。[27]
始球式
- 第1戦:福岡ソフトバンクホークスジュニアの代表選手
- 第2戦:内村航平(体操選手)※福岡県出身かつ特別協賛社コナミ所属
- 第3戦:中日ドラゴンズジュニアの代表選手
- 第4戦:『コナミ日本シリーズ2011 体験キャンペーン』当選者
脚注
- ^ なおコナミホールディングスは関連会社「コナミデジタルエンタテインメント」が、主催者である日本野球機構の協賛スポンサー(NPBオフィシャルパートナー)を締結しているが、日本シリーズにおいては親会社・コナミとそのグループ全体で協賛した
- ^ 過去最高の15億円=日本シリーズ入場料収入-プロ野球 時事ドットコム(2011年12月7日、同日閲覧)
- ^ ビジター球団6連勝…初尽くし“外弁慶”シリーズ
- ^ 当初の予定では、10月29日から11月6日にかけて開催されることになっていた
- ^ 小池が決勝弾!中日 延長戦制し逆転先勝
- ^ ソフトバンク 延長ではシリーズ史上最多15三振喫する
- ^ 9回でのゲーム最多三振は13(1987年第1戦の西武など過去6度)。この試合のソフトバンクは、9回終了時点では12三振だった。
- ^ 平田、値千金の先制打「もう打てないかと思った」
- ^ a b 中日、敵地で2連勝!ソフトバンク“悪夢”の10回
- ^ 何と平井以来…馬原 史上8人目のシリーズ2戦連続敗戦投手 Sponichi Annex(2011年11月14日、同日閲覧)
- ^ 多村、細川弾!ソフトバンク敵地で雪辱 1勝2敗に
- ^ ファルケンボーグ初セーブ 守護神・馬原出番なし
- ^ ホールトンが苦しみながらも勝利投手に
- ^ 6回無死満塁斬り!森福“江夏の伝説”とダブる11球
- ^ ソフトバンクが王手!小久保先制打、山田6回無失点
- ^ 通算では2009年のウィルフィン・オビスポ・山口鉄也(いずれも巨人)に続く3人目
- ^ パ育成出身初勝利!シリーズ初登板の山田「楽しめました」
- ^ 吉見また好投!中日2-1で逃げ切り逆王手
- ^ 中日優勢?過去19度は逆王手のチームが有利
- ^ 浅尾「緊張した」も日本シリーズで初セーブ!
- ^ 従来の記録は2000年第1-5戦の5連勝。
- ^ ビジター球団6連勝…初尽くし“外弁慶”シリーズ Sponichi Annex(2011年11月20日、同日閲覧)
- ^ 秋山ソフト初の日本一!落合竜、有終飾れず…
- ^ 打てなさ過ぎた中日 日本シリーズワースト新(スポーツニッポン、2011年11月20日)
- ^ 谷繁シリーズ23打数連続無安打で幕(スポーツニッポン、2011年11月20日)2014年8月18日閲覧
- ^ 日本シリーズ、今年は全試合を地上波で全国中継 産経新聞(2011年11月9日、2011年11月14日閲覧)
- ^ プロ野球・日本シリーズのradiko配信について - STVラジオ公式サイト