2008年の日本シリーズ

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日本の旗2008年の日本シリーズ
チーム 勝数(引分数)
埼玉西武ライオンズ() 4
読売ジャイアンツ() 3
ゲームデータ
試合日程 2008年11月1日 - 11月9日
最高殊勲選手 岸孝之(西武)
敢闘選手 アレックス・ラミレス(巨人)
チームデータ
埼玉西武ライオンズ ()
監督 渡辺久信
シーズン成績 76勝64敗4分
(シーズン1位/CS優勝)
読売ジャイアンツ()
監督 原辰徳
シーズン成績 84勝57敗3分
(シーズン1位/CS優勝)
日本シリーズ
 < 2007 2009 > 

2008年の日本シリーズ(2008ねんのにっぽんシリーズ、2008ねんのにほんシリーズ)は、2008年11月1日から11月9日に行われた、セントラル・リーグクライマックスシリーズ勝者の読売ジャイアンツパシフィック・リーグクライマックスシリーズ勝者の埼玉西武ライオンズによる第59回プロ野球日本選手権シリーズ試合である。

概要[編集]

2年ぶりにリーグ優勝(公式戦1位)チーム同士が日本一の座を争うことになった。

今回の対戦は、パ・リーグレギュラーシーズンを首位に立ってから一度も陥落することなく優勝し、クライマックスシリーズも制した埼玉西武ライオンズと、最大13ゲーム差を逆転して優勝し、クライマックスシリーズも制した読売ジャイアンツの対決となった。この2チームの対戦および関東地方に本拠地を置くチーム同士の対戦は2002年以来6年ぶりである。

指揮を執る西武・渡辺久信、巨人・原辰徳両監督は、現役時代3度(1987年1990年1994年)日本シリーズで顔合わせしており、このシリーズで初めて監督として対峙することになった。

戦前はレギュラーシーズン後半の勢いのまま勝ち上がった巨人に対し、12球団屈指の本塁打攻勢で勝ち上がった西武は主力打者であったブラゼルG.G.佐藤の不出場もあって、巨人有利の声が圧倒多数であった。[要出典]しかし、巨人も阿部慎之助が右肩痛のため捕手の守備につけず、高橋由伸も故障で欠場するなどで苦戦を強いられ、2004年以来4年ぶりに第7戦までもつれた。結果は、西武が前回優勝した2004年と同様に、先に王手をかけられるも第6戦、第7戦と連勝して日本一を決めた。このシリーズ勝者の西武は、東京ドームで開催されるアジアシリーズ2008に日本代表として出場する権利を得た。

西武の渡辺久信監督は前任の伊東勤と同様、就任初年度の日本一(8人目)を決めるとともに、パ・リーグおよびクライマックスシリーズを制しての日本一となった。西武がレギュラーシーズン1位から日本一を達成したのは1992年以来16年ぶりだった。また就任1年目の新人監督が、前年Bクラス(2007年5位)のチームを日本一に導いたのは同監督が史上初である。

クライマックスシリーズからのトーナメント表[編集]

CS1st CS2nd 日本選手権シリーズ
                   
(3戦2勝制)
 阪神(セ2位) ●○●
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>)
 中日(セ3位) ○●○
 中日 ★○●△●
 巨人(セ優勝) ☆●○△○
 
(7戦4勝制)
 
 巨人(セCS優勝) ●○○●○●●
(3戦2勝制)
 西武(パCS優勝) ○●●○●○○
 オリックス(パ2位) ●●
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>)
 日本ハム(パ3位) ○○
 日本ハム ★●○○●●
 
 西武(パ優勝) ☆○●●○○
      
      
☆・★=クライマックスシリーズ・2ndのアドバンテージ1勝・1敗分

試合日程[編集]

  • 11月1日 - 第1戦 東京ドーム
  • 11月2日 - 第2戦 東京ドーム
  • 11月4日 - 第3戦 西武ドーム
  • 11月5日 - 第4戦 西武ドーム
  • 11月6日 - 第5戦 西武ドーム
  • 11月8日 - 第6戦 東京ドーム
  • 11月9日 - 第7戦 東京ドーム
試合開始は全試合18時15分(JST)。

試合経過等[編集]

第1戦[編集]

11月1日 ●巨人1-2西武○(東京ドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
西武 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 6 1
巨人 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 0
  1. 西 : ○涌井-Sグラマン
  2. 巨 : ●上原-越智-西村健
  3. : 涌井(1勝)  : 上原(1敗)  S: グラマン(1S)  
  4. :  西 – 後藤武1号ソロ、中島1号ソロ
  5. *開始 18時15分 有料入場者 44,757人 時間 2時間45分

オーダー

西武
1 (二) 片岡
2 (中)左 栗山
3 (遊) 中島
4 (三) 中村
5 (一) 石井義
6 (左) 後藤武
グラマン
7 (右) ボカチカ
佐藤友
8 (捕) 細川
9 (投) 涌井
赤田
巨人
1 (中) 鈴木尚
2 (二) 木村拓
寺内
3 (三) 小笠原
4 (左) ラミレス
5 (一) 李承燁
6 (右) 亀井
7 (遊) 坂本
8 (捕) 鶴岡
脇谷
西村健
9 (投) 上原
越智
阿部
加藤

巨人は4回裏に鈴木尚がエラーで出塁すると、犠打で二塁に進塁した後にラミレスの二塁打で先制。西武はその直後の5回表に後藤武の本塁打で同点に追いつき、6回表には中島がまたも本塁打を放ち勝ち越しに成功する。西武先発の涌井は安打をラミレスの適時打1本のみに抑え、9回は守護神グラマンが3人で抑えて勝利した。巨人は6回裏の1死一二塁、9回裏の1死一塁でラミレスが併殺となるなど数少ない好機を生かせなかった。巨人は2000年の第3戦(対福岡ダイエー)から続いていた日本シリーズでの連勝が8でストップした。また、上原は日本シリーズ初黒星となった。

第2戦[編集]

11月2日 ○巨人3-2西武●(東京ドーム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
西武 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 3 0
巨人 0 1 0 0 0 1 0 0 1X 3 8 0
  1. 西 : 帆足-大沼-H星野-H小野寺-●岡本真
  2. 巨 : 高橋尚-西村健-○越智
  3. : 越智(1勝)  : 岡本真(1敗)  
  4. :  西 – 中島2号2ラン  巨 – ラミレス1号ソロ
  5. *開始 18時17分 有料入場者 44,814人 時間 3時間18分
    • 審判 球審=丹波(パ) 塁審=谷(セ)、佐藤(パ)、真鍋(セ) 外審=中村稔(パ)、有隅(セ)

オーダー

西武
1 (二) 片岡
2 (中) 栗山
3 (遊) 中島
4 (三) 中村
5 (一) 江藤
打一 石井義
6 (左) 後藤武
7 (右) 赤田
星野
小野寺
岡本真
8 (捕) 細川
9 (投) 帆足
平尾
大沼
佐藤友
巨人
1 (中) 鈴木尚
2 (二) 木村拓
3 (三) 小笠原
走三 寺内
4 (左) ラミレス
5 (一) 李承燁
6 (右)
西村健
大道
越智
7 (遊) 坂本
8 (捕) 鶴岡
9 (投) 高橋尚
亀井

巨人は2回に四球と死球で無死一二塁となったところで犠打で進塁させ、鶴岡の犠飛で無安打で先制。西武は4回に片岡が二塁打で出塁すると、中島が2試合連続となる本塁打で逆転に成功する。巨人は西武先発の帆足の前に走者を出すものの点が取れなかったが、6回に交代した大沼から亀井がタイムリー二塁打を打って同点に追いつくと、9回にラミレスが岡本真からサヨナラ本塁打を放ち、巨人が勝利した。巨人の日本シリーズでのサヨナラ勝ちは1983年の対西武第5戦以来、25年ぶり9回目(サヨナラ本塁打による決着は2003年阪神対ダイエー第4戦での金本知憲以来)。西武は巨人投手陣の前に3安打しか打てなかった。西武が日本シリーズでサヨナラ負けを喫するのは、1992年のヤクルト対西武戦の第6戦以来16年ぶり。

第3戦[編集]

11月4日 ●西武4-6巨人○(西武ドーム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 1 3 0 0 0 1 0 1 0 6 8 0
西武 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4 7 0
  1. 巨 : ○内海-H西村健-H越智-Sクルーン
  2. 西 : ●石井一-小野寺-星野-谷中
  3. : 内海(1勝)  : 石井一(1敗)  S: クルーン(1S)  
  4. :  巨 – 鈴木尚1号3ラン、ラミレス2号ソロ、小笠原1号ソロ  西 – 中村1号3ラン
  5. *開始 18時18分 有料入場者 24,495人 時間 3時間14分
    • 審判 球審=有隅(セ) 塁審=中村稔(パ)、谷(セ)、佐藤(パ) 外審=笠原(セ)、津川(パ)

オーダー

巨人
1 (中) 鈴木尚
2 (二) 木村拓
3 (三) 小笠原
4 (指) ラミレス
5 (一) 李承燁
6 (左)
7 (右) 亀井
8 (遊) 坂本
阿部
寺内
9 (捕) 鶴岡
西武
1 (二) 片岡
2 (左) 栗山
3 (遊) 中島
4 (三) 中村
5 (指) 後藤武
6 (一) 平尾
7 (中) 佐藤友
8 (捕) 細川
石井義
9 (右) ボカチカ

巨人は初回に鈴木尚が二塁打で出塁した後に石井一の暴投で1点を先制する。2回には走者を2人置いた場面で鈴木尚が3ラン本塁打を放ち3点追加、6回にはラミレスの本塁打でさらに1点加えた。西武は内海の前になかなか点が取れなかったが、6回に片岡、栗山、中島の連打で1点を返すと、今シリーズ無安打だった中村が3ラン本塁打を放ち1点差に迫る。しかし巨人は8回に小笠原のソロ本塁打で西武を突き放し連勝。巨人が2勝1敗と勝ち越した。

第4戦[編集]

11月5日 ○西武5-0巨人●(西武ドーム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
西武 1 0 0 2 0 2 0 0 X 5 7 0
  1. 巨 : ●グライシンガー-山口-東野-豊田
  2. 西 : ○
  3. : 岸(1勝)  : グライシンガー(1敗)  
  4. :  西 – 中村2号2ラン・3号2ラン
  5. *開始 18時18分 有料入場者 27,930人 時間 2時間53分
    • 審判 球審=津川(パ) 塁審=笠原(セ)、中村稔(パ)、谷(セ) 外審=丹波(パ)、真鍋(セ)

オーダー

巨人
1 (中) 鈴木尚
2 (二) 脇谷
加藤
3 (三) 小笠原
4 (左) ラミレス
5 (一) 李承燁
6 (指) 阿部
7 (右) 亀井
8 (遊) 坂本
9 (捕) 鶴岡
打二 木村拓
西武
1 (二) 片岡
2 (左) 栗山
3 (遊) 中島
4 (三) 中村
5 (一) 石井義
6 (指) 後藤武
打指 大島
7 (右) 佐藤友
8 (捕) 細川
9 (中) 赤田

西武は初回に片岡が安打で出塁すると、すかさず盗塁で二塁に進塁。栗山が一塁線に二塁打を放ち、初めて先制する。4回には中島が死球で出塁した後に中村の本塁打で2点追加、6回には中島がショートへの内野安打の後にまたも中村が本塁打を放ち2点追加しグライシンガーを交流戦に引き続きKOした。岸は巨人打線から毎回奪三振を奪うなど二塁を踏ませない投球で、1981年の西本聖以来2人目の毎回奪三振、2005年の渡辺俊介以来3年ぶり12人目の初登板初完封を達成した。西武はタイに戻すが、この岸の好投はシリーズの戦局を大きく変えることとなった。

第5戦[編集]

11月6日 ●西武3-7巨人○(西武ドーム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
巨人 0 1 0 0 0 0 4 0 2 7 10 2
西武 1 0 1 0 0 0 0 0 1 3 13 0
  1. 巨 : 上原-山口-○西村健-H豊田-H越智-クルーン
  2. 西 : ●涌井-小野寺-三井-谷中
  3. : 西村健(1勝)  : 涌井(1勝1敗)  
  4. :  巨 – 阿部1号ソロ  西 – 平尾1号ソロ
  5. *開始 18時17分 有料入場者 28,763人 時間 3時間31分
    • 審判 球審=真鍋(セ) 塁審=丹波(パ)、笠原(セ)、中村稔(パ) 外審=有隅(セ)、佐藤(パ)

オーダー

巨人
1 (中) 鈴木尚
2 (二) 木村拓
3 (一) 小笠原
古城
4 (左) ラミレス
走左 加治前
5 (指) 阿部
6 (右) 亀井
7 (三) 脇谷
8 (遊) 坂本
打一 李承燁
9 (捕) 鶴岡
加藤
西武
1 (二)遊 片岡
2 (左) 栗山
3 (遊) 中島
平尾
4 (三) 中村
5 (一) 石井義
6 (指) 後藤武
7 (右) 佐藤友
8 (捕) 細川
銀仁朗
大島
野田
9 (中) 赤田

西武は初回に連打で無死満塁のチャンスを作ると、石井義の二塁ゴロの間に片岡がホームインし1点を先制する。その直後の2回に巨人が阿部の本塁打で同点に追いつくが、西武は3回にエラーで出た走者を石井義がライト前への適時打を打ち勝ち越した。巨人は涌井の前になかなか点を取れなかったが、7回にラミレスから坂本までの5連打で4点を取り逆転に成功し、9回には谷の適時打と鈴木尚のスクイズで2点を追加。西武は9回に平尾の本塁打で1点を返したのみで、12残塁と拙攻が響いた。巨人は3勝2敗とし、6年ぶりの日本一に王手をかけた。

第6戦[編集]

11月8日 ●巨人1-4西武○(東京ドーム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
西武 3 0 0 0 1 0 0 0 0 4 10 0
巨人 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 10 0
  1. 西 : 帆足-○岸
  2. 巨 : ●高橋尚-東野-西村健-久保-山口
  3. : 岸(2勝)  : 高橋尚(1敗)  
  4. :  西 – 平尾2号ソロ
  5. *開始 18時15分 有料入場者 44,749人 時間 3時間24分
    • 審判 球審=佐藤(パ) 塁審=有隅(セ)、丹波(パ)、笠原(セ) 外審=津川(パ)、谷(セ)

オーダー

西武
1 (二) 片岡
2 (中)左 栗山
3 (遊) 中島
4 (三) 中村
5 (左) 後藤武
6 (一) 平尾
7 (右)中 佐藤友
8 (捕) 銀仁朗
9 (投) 帆足
ボカチカ
巨人
1 (中) 鈴木尚
2 (二) 寺内
西村健
打遊 脇谷
3 (三) 小笠原
4 (左) ラミレス
5 (一) 李承燁
6 (右) 亀井
7 (遊) 坂本
久保
山口
阿部
8 (捕) 鶴岡
古城
加藤
9 (投) 高橋尚
大道
東野
木村拓

西武は初回に栗山の安打と連続死球で満塁のチャンスを作ると、平尾が左中間に走者一掃の適時二塁打を打ち3点先制。巨人は2回裏にラミレス、李承燁の連打で無死一二塁のチャンスを作ると、亀井の適時二塁打で1点を返した。なおも無死二三塁のチャンスであったが後続が続かずこの回は1点止まりとなる。4回裏にも二塁打と四球で無死一二塁のチャンスを作るが、一死一三塁になったところで西武は帆足に代えて第4戦で完封勝利した岸を登板させる。岸は後続を抑え、無失点で切り抜ける。すると5回表に西武が平尾の本塁打で追加点。巨人は8回と9回に得点圏まで走者を進めるものの得点を奪えず、西武が日本一に逆王手をかけた。高橋尚は、日本シリーズ初黒星となった。

第7戦[編集]

11月9日 ●巨人2-3西武○(東京ドーム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
西武 0 0 0 0 1 0 0 2 0 3 6 0
巨人 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0
  1. 西 : 西口-石井一-涌井-○星野-Sグラマン
  2. 巨 : 内海-西村健-●越智-豊田
  3. : 星野(1勝)  : 越智(1勝1敗)  S: グラマン(2S)  
  4. :  西 – ボカチカ1号ソロ  巨 – 坂本1号ソロ
  5. *開始 18時16分 有料入場者 44,737人 時間 3時間20分
    • 審判 球審=谷(セ) 塁審=津川(パ)、有隅(セ)、丹波(パ) 外審=真鍋(セ)、中村稔(パ)

オーダー

西武
1 (二) 片岡
2 (中)左 栗山
3 (遊) 中島
4 (三) 中村
5 (左) 後藤武
野田
6 (一) 平尾
7 (右)中 佐藤友
グラマン
8 (捕) 銀仁朗
涌井
石井義
星野
赤田
9 (投) 西口
江藤
石井一
打右 ボカチカ
巨人
1 (中) 鈴木尚
加藤
2 (二) 木村拓
3 (三)一 小笠原
4 (左) ラミレス
5 (右)中 亀井
6 (一) 李承燁
豊田
7 (遊) 坂本
8 (捕) 鶴岡
打右
9 (投) 内海
西村健
越智
脇谷

西武は初回に片岡が安打を打ち、盗塁と暴投で三塁まで進塁し1死三塁とするが、中島の遊撃ゴロで片岡がタッグアウトとなり先制のチャンスを逃す。その裏に巨人は今シリーズ初先発の西口を攻め、四球2つと安打で満塁とした後に暴投で先制し、2回には坂本の本塁打で1点追加する。ここで西武は打順の回る投手に全て代打を出し、第3戦で先発した石井一や初戦と第5戦で先発した涌井らを投入する積極策に出る。これが功を奏し巨人打線を封じ込める一方、石井一の代打・ボカチカの本塁打で1点を返す。8回、西武は片岡が死球で出塁し、盗塁と犠打で三塁に進塁し初回と同じ1死三塁の状況を作る。中島は再び内野(三塁)ゴロになるも、初回と異なり今度は片岡がギャンブルスタートを切っており、三塁手小笠原の本塁への送球よりも先に生還し同点に追いつく。さらに中村と野田の連続四球で2死一二塁のチャンスを作ると、第6戦で全打点をたたき出した平尾がセンター前に勝ち越し適時打を打ちついに逆転。最後はグラマンがラミレスを遊撃ゴロに抑えて西武の4年ぶり13回目の日本一が決まった。巨人は、坂本の本塁打以降は西武の小刻みな継投に走者を出すことができず、終わってみれば僅か2安打に終わり敗戦。1983年と同じく、第5戦で王手をかけながら日本一を逃すとともに、東京ドームが本拠地となった1988年以降において、日本シリーズ相手チームの監督の胴上げを初めて同球場で許した。

記録[編集]

シリーズ新記録(7試合シリーズ)
  • 個人連続イニング奪三振 岸(西武):12(第4戦 1回~9回、第6戦 4回~6回)
  • 個人最多併殺打 ラミレス(巨人):4(1986年の8試合シリーズを含めると3人目、3度目)
  • チーム連続試合本塁打 西武:7
  • チーム最高守備率 西武:.996
  • チーム最少失策 西武:1
  • チーム連続試合無失策 西武:6(第2戦~第7戦)
  • チーム最多無失策試合合計 西武、巨人:12
シリーズタイ記録(7試合シリーズ)
  • 個人最多登板 西村健(巨人):6(8人目、8度目)
  • 個人投手最少失点(投球回10以上) 岸(西武):0(4人目、14回と2/3を投げての失点0は最多回)
  • 個人最少自責点(投球回10以上) 岸(西武):0(6人目、14回と2/3を投げては最少)
  • 個人最優秀防御率(投球回10以上) 岸(西武):0.00(3人目、14回と2/3を投げては最優秀)
  • チーム最多死球 巨人:6(2度目)
  • チーム最多無失策試合 西武、巨人:6(2、3度目)
試合記録
  • チーム最多与死球 西武:4(第2戦)

表彰選手[編集]

  • 最高殊勲選手賞:岸孝之(西武) - 2戦2勝で日本一に貢献。
  • 敢闘選手賞:アレックス・ラミレス(巨人) - 第2戦でサヨナラ本塁打。
  • 優秀選手賞:中島裕之(西武) - 第1戦から2試合連続本塁打。
  • 優秀選手賞:平尾博嗣(西武) - 第6戦で高橋尚から本塁打を放つなどチーム全得点を叩き出した他、日本一を決めた第7戦で越智から逆転タイムリー。
  • 優秀選手賞:鈴木尚広(巨人) - 第3戦で石井一から本塁打。トータルで4打点を記録。

テレビ・ラジオ中継[編集]

テレビ中継[編集]

  • 第3戦:11月4日
    • テレビ朝日≪テレビ朝日系列 制作・テレビ朝日≫
    実況:清水俊輔 解説:栗山英樹 プレーヤーズゲスト:工藤公康 リポーター:中山貴雄
    放送時間:18:00 - 21:54(60分延長・ロンドンハーツ』を休止
    ※BS朝日では、23:00-0:00まで『速報!!日本シリーズ』(キャスター:松井康真、解説:大塚光二)を放送。
     CS放送スカイ・A sports+では深夜に録画放送。
  • 第4戦:11月5日
    • テレビ朝日≪テレビ朝日系列 制作・テレビ朝日≫
    実況:中山貴雄 解説:栗山英樹 プレーヤーズゲスト:工藤公康 リポーター:大西洋平
    放送時間:18:00 - 21:24(30分延長)
    ※BS朝日では、23:00-0:00まで『速報!!日本シリーズ』(キャスター:松井康真、解説:大塚光二)を放送。スカイ・A sports+は深夜に録画放送。
  • 第5戦:11月6日
    • テレビ朝日≪テレビ朝日系列 制作・テレビ朝日≫
    実況:清水俊輔 解説:栗山英樹 プレーヤーズゲスト:工藤公康 リポーター:中山貴雄
    放送時間:18:00 - 21:54(60分延長・小児救命』を休止
    ※BS朝日では、23:00-0:00まで『速報!!日本シリーズ』(キャスター:松井康真、解説:橋本清)を放送。スカイ・A sports+は深夜に録画放送。
  • 第6戦:11月8日
    • 日本テレビ≪日本テレビ系列 制作・日本テレビ≫
    実況:村山喜彦 解説:中畑清池谷公二郎 ゲスト解説:稲葉篤紀(日本ハム)
    リポーター:蛯原哲(巨人サイド)、町田浩徳(西武サイド)
    放送時間:18:10 - 21:44(50分延長)
    日テレG+でも放送。(17:45-22:00・地上波放送分以外の実況:新谷保志)
    • NHKデジタル衛星ハイビジョン
    実況:工藤三郎 解説:与田剛 リポーター:渡辺憲司(巨人サイド)、大蔵哲士(西武サイド)
    放送時間:18:00 - 21:50(20分延長)
    ※NHKワールド・プレミアムでも同時放送。(18:00-19:00、19:30-21:30に放送。19:00-19:30は『NHKニュース7』放送のため一時中断)
  • 第7戦:11月9日
    • 日本テレビ≪日本テレビ系列 制作・日本テレビ≫
    実況:平川健太郎 解説:堀内恒夫掛布雅之 ゲスト解説:赤星憲広(阪神)
    リポーター:蛯原哲(巨人サイド)、町田浩徳(西武サイド)、上重聡(西武ドームパブリックビューイングリポート)
    放送時間:18:10 - 21:49(55分延長)
    日テレG+でも放送(17:30-22:00・地上波放送分以外の実況:上重聡)
    • NHKデジタル衛星ハイビジョン
    実況:小野塚康之 解説:伊東勤 リポーター:渡辺憲司(巨人サイド)、大蔵哲士(西武サイド)
    放送時間:18:00 - 21:55(25分延長)
    ※NHKワールド・プレミアムでは同時放送なし
  • 日本テレビ系列が日本シリーズを中継するのは、2003年阪神タイガース福岡ダイエーホークス第5戦(読売テレビ制作)以来5年ぶり。(本来は2005年の阪神対千葉ロッテマリーンズの第5戦も読売テレビ製作で放映権を得ていたが、第4戦でロッテが優勝を決めたため開催・放送がなかった)
  • テレビ朝日系列は、開局以来初めて巨人のホームゲームでの日本シリーズを中継した。そのため、テレビ朝日系列局が無い、山梨県富山県鳥取県島根県徳島県高知県佐賀県と、系列局があっても他系列優先クロスネットの福井県宮崎県の9県エリアでは地上波での中継(放送)がなかった。
  • TBS系列フジテレビ系列は、前年と対照的に中継されなかった。特にTBS系列は、1982年以来西武のホームゲームを中継してきたが、今回は1994年同様、日本シリーズの放映権を逃した。
  • テレビ東京系列は4年ぶりに日本シリーズの放映権を逃した。
  • 第7戦は関東地区で28.2%の高視聴率を記録。瞬間最高視聴率は8回表における平尾の逆転打の場面で39.9%。この数字は2008年度のプロ野球中継の視聴率では最も高い数字となった。
    • ちなみに、第1戦は19.4%、第2戦は19.3%、第3戦は18.0%、第4戦は15.7%、第5戦は20.2%、第6戦は20.9%をそれぞれ記録した。
  • NHK-BSでは衛星第1テレビ(BS1)での放送は無し、NHKデジタル衛星ハイビジョン(BShi)での単独放送はこの年が唯一(BS1との並行放送は2001年と2003年 - 2006年にある)で第7戦がBShiでの最後の放送となった(翌年以降はBS1のみ)。

ラジオ中継[編集]

  • 第2戦:11月2日
    • NHKラジオ第1≪全国放送≫
      実況:小野塚康之、解説:今中慎二
    • TBSラジオ≪JRN…TBC・CBC・ABC・RCC・RKB他≫
      実況:林正浩、解説:田淵幸一、ゲスト解説:三浦大輔(横浜)
    • ニッポン放送(LF)≪関東広域圏ローカル≫
      実況:山田透、解説:達川光男、ゲスト解説:高津臣吾(韓国・ヒーローズ)、レポーター:今井美紀(巨人サイド)、宮田統樹(西武サイド)
    • 文化放送(QR)≪NRN…STV・MBS・KBC≫
      実況:飯塚治、解説:西本聖、ゲスト解説:福地寿樹(ヤクルト)、レポーター:上野智広(巨人サイド)、中川充四郎(西武サイド)
    • ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
      実況:石黒新平、解説:柴田勲
    • NACK5≪独自放送≫
      実況:加藤暁、ゲスト:平林岳、レポーター:千代綾香
  • 第4戦:11月5日
    • NHKラジオ第1≪全国放送≫
      実況:広坂安伸、解説:武田一浩
    • TBSラジオ≪JRN…CBC・MBS・RCC・RKB他≫
      実況:清水大輔、解説:元木大介、ゲスト解説:清水直行千葉ロッテマリーンズ
    • ニッポン放送(LF)≪関東広域圏ローカル≫
      実況:師岡正雄、解説:若松勉、ゲスト解説:山本昌(中日)、レポーター:宮田統樹(西武サイド)、今井美紀(巨人サイド)
    • 文化放送(QR)≪関東広域圏ローカル≫
      実況:長谷川太、解説:山崎裕之、ゲスト解説:里崎智也(ロッテ)、レポーター:中川充四郎(西武サイド)、斉藤一美(巨人サイド) 
    • NRN系列への裏送り≪NRN…STV・TBC・ABC・KBC他 制作:QR≫
      実況:高橋将市(QR)、解説:松沼雅之、レポーター:槇嶋範彦(QR、両サイド兼務)
    • ラジオ日本≪GBS・CRKとの3局ネット≫
      実況:小林幸明、解説:水野雄仁
    • NACK5≪独自放送≫
      実況:坂信一郎、ゲスト:土屋礼央、レポーター:千代綾香
  • 第5戦:11月6日
    • NHKラジオ第1≪全国放送≫
      実況:田中崇裕、解説:山本和行
    • TBSラジオ≪JRN…CBC・MBS・RCC・RKB他≫
      実況:林正浩、解説:川口和久、ゲスト解説:里崎智也(ロッテ)
    • ニッポン放送(LF)≪NRN…STV・TBC・ABC・KBC他≫
      実況:山内宏明、解説:黒木知宏、レポーター:宮田統樹(西武サイド)、今井美紀(巨人サイド)
    • 文化放送(QR)≪関東広域圏ローカル≫
      実況:槇嶋範彦、解説:大塚光二、ゲスト解説:渡辺俊介(千葉ロッテ)、レポーター:中川充四郎(西武サイド)、斉藤一美(巨人サイド)
    • ラジオ日本≪GBS・CRKとの3局ネット≫
      実況:細淵武揚、解説:中畑清
    • NACK5≪独自放送≫
      実況:染谷恵二、ゲスト:土屋滋生、レポーター:千代綾香
  • 第6戦:11月8日
    • NHKラジオ第1≪全国放送≫
      実況:黒氏康博、解説:鈴木啓示
    • TBSラジオ≪JRN…TBC・CBC・ABC・RCC・RKB他≫
      実況:清水大輔、解説:佐々木主浩
    • ニッポン放送(LF)≪関東広域圏ローカル≫
      実況:松本秀夫、解説:初芝清、レポーター:今井美紀(巨人サイド)、宮田統樹(西武サイド)
    • 文化放送(QR)≪NRN…STV・MBS・KBC≫
      実況:菅野詩朗、解説:笘篠賢治、ゲスト解説:今江敏晃(ロッテ)、レポーター:斉藤一美(巨人サイド)、中川充四郎(西武サイド)
    • ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
      実況:内藤博之、解説:須藤豊
    • NACK5≪独自放送≫
      実況:染谷恵二、ゲスト:平林岳、レポーター:千代綾香
  • 第7戦:11月9日
    • NHKラジオ第1≪全国放送≫
      実況:道谷眞平、解説:与田剛
    • TBSラジオ≪JRN…TBC・CBC・ABC・RCC・RKB他≫
      実況:椎野茂、解説:栗山英樹、ゲスト解説:小林宏之(ロッテ)
    • ニッポン放送(LF)≪NRN…STV・MBS・KBC≫
      実況:胡口和雄、解説:関根潤三、レポーター:今井美樹(巨人サイド)、宮田統樹(西武サイド)
    • 文化放送(QR)≪関東広域圏ローカル≫
      実況:斉藤一美、解説:豊田泰光、レポーター:菅野詩朗(巨人サイド)、中川充四郎(西武サイド)
    • ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
      実況:小林幸明、解説:水野雄仁
    • NACK5≪独自放送≫
      実況:矢野吉彦、ゲスト:土屋礼央、レポーター:千代綾香

HBCラジオ(JRN/NRNクロスネットだが野球中継においてはJRN)は北海道日本ハムファイターズが、東海ラジオ(SF、NRN)は中日ドラゴンズが各々日本シリーズに進出できなかったため、局の方針に基づき放送しなかった。

※NACK5は西武が日本シリーズに進出したため、西武同様に4年ぶりのシリーズ中継となった。

脚注[編集]

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  1. ^ NHKワールド・ラジオ日本でも同時放送。第2戦以降も同様

関連記事[編集]

外部リンク[編集]