伝統と創造の会
略称 | 伝創会 |
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前身 | 83会 |
設立 | 2006年2月11日 |
種類 |
自由民主党の党内の議員連盟 保守系の勉強会 |
所在地 |
中道右派 保守 君主主義(尊王) |
会員数 | 設立時は34名 |
会長 | 稲田朋美 |
特記事項 | 2020年6月に稲田に反発した一部のメンバーが新団体の「保守団結の会」を立ち上げて離反する。 |
伝統と創造の会(でんとうとそうぞうのかい)は、2005年の第44回衆議院議員総選挙で初当選した自由民主党の衆議院議員で構成される「83会」のメンバーが2006年に設立した勉強会。通称「伝創会」[1][2]。
目的
この会の目的は「『変えるべきことは変え、守るべきことは守る』ということです。小泉総理の改革はどんどん前に進めていくべきだと思います。その一方で、わが国には世界に誇るべき伝統や文化、そして道義国家としての姿があります。明治維新など、先人たちがそうしてきたように、守るべきものは守りながら、新しい日本を創造していこうという会です」としている[3]。
メンバー
※現在は脱会した者も含む。
- 会長 - 稲田朋美
- 幹事長 - 薗浦健太郎
- 副幹事長 - 木原誠二
- 事務局長 - 赤池誠章(脱会)
- 事務局次長 - 松本洋平
- その他の会員 - 石原宏高・木原稔・坂井学・鈴木馨祐・平将明・永岡桂子・山本朋広・西田昌司
元議員のメンバー
- 林潤(副幹事長・2009年に落選)
- 小川友一(副会長・2009年に落選)
- 西本勝子(2009年に落選)
- 鍵田忠兵衛(2009年に議員辞職)
- 熊谷大(2016年に落選)
- 北村茂男(副会長・2017年に引退)
- 岩井茂樹(2021年に議員辞職)
- 宇都隆史(2022年に落選)
沿革
- 2006年2月11日 - 設立。稲田グループの人数は34人。
- 2006年4月28日 - 占領解除・主権回復(日本国との平和条約発効)54周年により稲田グループとして初の靖国神社参拝を行った。
- 2007年11月6日 - 福田康夫内閣が推進する人権擁護法案に反対の姿勢を示した。
- 2020年6月25日 - 稲田が選択的夫婦別姓制度やLGBTの人権問題に取り組み始めて「保守とは多様性を認めること」と新しい保守の形を模索し始めたこと[4]に対して、副会長高鳥修一を始めとする一部会員が離反して保守団結の会を新たに結成。
- 2021年4月8日 - 安倍晋三が顧問に就任。
映画『靖国 YASUKUNI』助成金問題
2008年3月12日、アルゴ・ピクチャーズ配給の映画『靖国 YASUKUNI』(監督:李纓)の、全議員を対象とした試写会が催された。12月に行われたマスコミ向け試写会後、「週刊新潮」の「客観性を欠く」「反日映画だ」などという報道をきっかけにして、自民党の平和を願い真の国益を考え靖国神社参拝を支持する若手国会議員の会と本会所属議員が試写会を行うように要請した。この映画には文化庁の指導する芸術振興基金が助成されており、その条件として政治的な訴えや偏向があるものは禁止されていた。
新聞の取材に対し稲田は、「客観性が問題となっている。議員として見るのは、一つの国政調査権」「表現の自由や上映を制限する意図はまったくない。でも、助成金の支払われ方がおかしいと取り上げられている問題を議員として検証することはできる」としている。4月、右翼団体による抗議電話や行動が相次いだとされることについては、「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない」とコメントしている。
脚注
- ^ 稲田朋美元防衛相が再始動 会長務める自民「伝統と創造の会」、11日に久々総会 産経新聞 2017年12月5日
- ^ 稲田氏ピンチ リベラル色の女性政策に保守派から「ついていけない」の声 毎日新聞 2020年7月15日
- ^ そのけんニュース 2006 VOL.2(2月号)
- ^ 稲田朋美・自民幹事長代行 突破力期待も応援団不在 産経新聞2020年7月9日、広池慶一
外部リンク
- 伝統と創造の会(稲田朋美公式サイト内)