ハリー・ポッターと死の秘宝

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ハリー・ポッターシリーズ > ハリー・ポッターと死の秘宝
ハリー・ポッターと死の秘宝
Harry Potter and the Deathly Hallows
著者 J・K・ローリング
訳者 松岡佑子
発行日 イギリスの旗 2007年7月21日
日本の旗 2008年7月23日
発行元 イギリスの旗 Bloomsbury Publishing
アメリカ合衆国の旗 Scholastic Corporation
カナダの旗 Raincoast Books
日本の旗 静山社
ジャンル ファンタジー
ページ数 イギリスの旗 607
アメリカ合衆国の旗 759
前作 ハリー・ポッターと謎のプリンス
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ハリー・ポッターと死の秘宝』(ハリー・ポッターとしのひほう、原題: Harry Potter and the Deathly Hallows)は、イギリス児童文学作家J・K・ローリングによって2007年7月21日に発売された子供向けファンタジー小説。『ハリー・ポッターシリーズ』の第7巻であり、完結編でもある。日本語版は2008年7月23日静山社より発売された。

映画は前後編の2部に分けられ『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が2010年11月19日に、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が2011年7月15日に公開された。

ストーリー

セブルス・スネイプが放った死の呪文によってホグワーツ校長・アルバス・ダンブルドアは命を落とし、死喰い人(デス・イーター)として帰還したスネイプは、ドラコ・マルフォイ達を連れて姿を消した。

スネイプに敗れたハリー・ポッターは、7年生に進級するはずだったが、前年(『謎のプリンス』)にダンブルドアがハリーに遺した仕事「ヴォルデモートを滅ぼす唯一の方法である分霊箱の破壊」を遂行するため学校には行かず、親友のロンハーマイオニーと共に旅に出た。しかし、困難な旅の中で仲間割れが起きてしまう。苛立ったハリーは謎の遺言や、中途半端なヒントしか残してくれなかったダンブルドアに対して疑念と不信感を強めていった。

ハリー達が旅をしている間にも、ヴォルデモートと彼の率いる死喰い人の一大集団は着々と手を伸ばしていた。ヴォルデモート達によって魔法省は乗っ取られ、魔法大臣のルーファス・スクリムジョールが殺害される。それによって、ホグワーツもまたスネイプが校長になるなどの数々の異変が起きていた。

ダンブルドアの驚くべき真実や、母・リリーとスネイプの間にあった知られざる哀しき過去、それによるスネイプの悲壮な覚悟と決意、そして分霊箱のありかなど、今までの6年間で明かされなかった全ての真実を解き明かしながら、避けることのできないヴォルデモートとの最終決戦に備え、準備を進めていく。

また、死喰い人はヴォルデモートの命令で、ハリーを探していた。ハリー達は分霊箱の手がかりを探す途中で「死の秘宝」という伝説を知る。ほとんど知られていない古い物語に記された伝説が本当であるならば、ヴォルデモート卿は分霊箱以上の力を手に入れることになる。ダンブルドア校長の遺言「吟遊詩人ビードルの物語」に、ホグワーツのレイブンクロー寮に所属するハリー達の同級生の女の子・ルーナの父が首から提げた印と同じものが書き込んであったことを思い出したハリー達は、ルーナの父に会いに行った。その印は「吟遊詩人ビードルの物語」の中の「3人兄弟の物語」に出てくるニワトコの杖、蘇りの石、透明マントという、3つの死の秘宝のことを示していた。

この3つの品物こそが死の秘宝であり、ハリー達が着いた時にはルーナは連れ去られており、死喰い人がルーナの父の家を攻撃していました。ハリー達は一旦は脱出するもののすぐに捕まり、マルフォイの家に連れて行かれる。ハリーとロンはルーナと同じ地下牢に監禁される。屋敷しもべ妖精・ドビーの手を借りて脱出に成功するが、ドビーは亡くなり、ハリーはドビーを埋葬する。しかし、そのころヴォルデモートは、ダンブルドア校長の墓から死の秘宝の1つ・ニワトコの杖を手に入れていた。

ヴォルデモートはニワトコの杖を手にいれ、以前にも増して力を増し、世界を恐怖に陥れていた。宿敵のハリーを殺すために、ヴォルデモートは死喰人を総動員してホグワーツ魔法学校を包囲する。 その間、ハリーは分霊箱を探しており、見つかった箱はことごとく破壊した。ダンブルドアのいなくなった学校は今や風前の灯火となり、ほかの教師たちがなんとか攻撃を防ぎ、持ちこたえている。多くの学生たち、先生は闇の力に圧倒される。

ヴォルデモートはニワトコの杖の威力を試そうとするが、うまく作動しない。その原因がスネイプであると感じるヴォルデモートは、彼を殺し、持ち主の交代を図る。そのとき、スネイプはハリーに自らの記憶を託す。スネイプはハリーの母に恋をしており、二人は違う寮にいることで次第に疎遠となっていき、それでも彼はずっとハリーの母のことを見守っていた。スネイプはホグワーツ卒業後に死喰人となり、ヴォルデモートの傘下に下るが、それが仇となりポッター家がヴォルデモートに狙われるようになり、ダンブルドアに請いながらヴォルデモートとダンブルドア、二つの陣営の二重スパイとして暗躍していた。

最後の分霊箱を探していたハリーは、自分の中にヴォルデモートの分身が潜んでいることを確認する。最後の分霊箱とは、ハリー自身のことだった。彼はヴォルデモートを倒すために自らの命をかけて進んで行く。 ハリーはぼろぼろになりながらも杖を振ってヴォルデモートと対決する。ハリーはニワトコの杖が以前呪文を唱えて自分の所有としたことを知ると、ヴォルデモートは杖を使えず、ハリーの攻撃により破壊される。

背景

J・K・ローリングは、この巻の最終章を早いうちから書き終えており、金庫にしまっておいた。

タイトル決定以前にJ・K・ローリングは3つのタイトルを考案していたと述べている[1]。最終的にタイトルは、作中に登場する道具である死の秘宝にちなんで『ハリー・ポッターと死の秘宝』となり、2006年12月21日に発表された[2]。ライブチャットにてローリングは他のタイトル候補に関して尋ねられると、『Harry Potter and the Elder Wand(ハリー・ポッターとニワトコの杖)』、『Harry Potter and the Peverell Quest(ハリー・ポッターとペベレル家の追跡)』だと答えた[3]

2007年1月、ローリングはエディンバラバルモラル・ホテルに滞在し、彼女の泊った部屋のヘルメースの胸像に「J・K・ローリング、この部屋(652号室)にて『ハリー・ポッターと死の秘宝』を書き終える。2007年1月11日」というサインを書き残した[4]

テーマ

2006年のインタビューにてJ・K・ローリングは、シリーズの主なテーマは死に対処するハリーであり[5]、1990年に多発性硬化症によって彼女の母親が亡くなったことが影響していると語った[6][5][7][8]

評価

売上と受賞

本を購入する為に深夜にボーダーズに並ぶファン。発売日前日の23時56分の様子。

『ハリー・ポッターと死の秘宝』の売り上げは記録的なものだった。『死の秘宝』のアメリカでの初版部数は1200万部で、そして100万部以上がAmazon.comバーンズ・アンド・ノーブルで予約され[9]、プレ・セールスは『謎のプリンス』より500パーセント高かった[10]。2007年4月12日、バーンズ&ノーブルは『死の秘宝』がサイトを通して50万部以上の注文を受け、予約数の記録を破ったと発表した[11]。発売日には、アメリカ合衆国で830万部(1秒あたり96部以上)[12][13]、イギリスで265万部の売り上げを記録した[14]。これにより24時間以内に米国で最も売れたフィクションの本としてギネス・ワールド・レコーズに認定された[15]。また、W・H・スミスでは最高で1秒あたりに15部を売り上げた[16]。発売から約1年後となる2008年6月までに世界中で約4400万部を売り上げた[17]

また、『ハリー・ポッターと死の秘宝』は複数の賞を受賞した[18]。2007年、『ニューヨーク・タイムズ』の注目の100冊[19]と注目の児童書に選ばれた[20]。『ニューズウィーク』誌の評論家であるマルコム・ジョーンズは本作を2007年の最も良い本とした[21]。また、『パブリッシャーズ・ウィークリー』は2007年のベスト・ブックスの中に『ハリー・ポッターと死の秘宝』を入れた[22]。2008年、アメリカ図書館協会は青少年向けのベスト・ブックのひとつとし[23]、また、注目の児童書のリストに入った[24]。さらに2008年、コロラド・ブルー・スプルース・ブルー・アワードを受賞した[18]

その他

  • この巻には表紙に今まで無かったエピグラフが挿入されている。
  • 著者はあるインタビューで重要人物の内、「2人が死に、1人が免れるだろう」と語った。しかし、これをあるメディアが「ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人組のうち2人が死ぬ」という間違った内容で報道してしまった。一部メディアでは「宣伝の為の煽り」として批判された。
  • 発売日前にネタバレを防止するため、発行所のセキュリティーに26億円をかけたが情報が流失してしまい、一部が販売される。入手した本を元に『ニューヨーク・タイムズ』で批評が載りあらすじの一部が示唆されてしまうなどのアクシデントがあった。
  • 日本でも英語版が、世界同時に発売され、英語版にもかかわらず書籍売上で上位にランキングするなど、異例の売上げを記録した。

映画

ハリー・ポッターと死の秘宝
Harry Potter and the Deathly Hallows
監督 デイビッド・イェーツ
脚本 スティーブ・クローブス
製作 デイビッド・ヘイマン
デイビッド・バロン
J・K・ローリング
製作総指揮 ライオネル・ウィグラム
出演者 ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
レイフ・ファインズ
アラン・リックマン
ヘレナ・ボナム=カーター
マイケル・ガンボン
音楽 アレクサンドル・デプラ
ジョン・ウィリアムズ(テーマ曲)
ニコラス・フーパー(テーマ曲) 
撮影 エドゥアルド・セラ
編集 マーク・デイ
製作会社 ヘイデイ・フィルムズ
配給 ワーナー・ブラザース映画
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $250,000,000(2部作合算)[25]
前作 ハリー・ポッターと謎のプリンス
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PART1
出演者 ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
ヘレナ・ボナム=カーター
ロビー・コルトレーン
レイフ・ファインズ
マイケル・ガンボン
ブレンダン・グリーソン
リチャード・グリフィス
ジョン・ハート
リス・エヴァンス
ジェイソン・アイザックス
ビル・ナイ
アラン・リックマン
フィオナ・ショウ
ティモシー・スポール
イメルダ・スタウントン
デイビッド・シューリス
ウォーウィック・デイビス
トム・フェルトン
トビー・ジョーンズ(声の出演)
デイブ・レジェノ
サイモン・マクバーニー(声の出演)
ヘレン・マックロリー
ニック・モラン
ピーター・マラン
デヴィッド・オハラ
クレマンス・ポエジー
ナタリア・テナ
ジュリー・ウォルターズ
マーク・ウィリアムズ
ボニー・ライト
公開 2010年11月19日
上映時間 146分
興行収入 $295,001,070[26] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
$955,001,070[26] 世界の旗
68.6億円[27]日本の旗
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PART2
出演者 ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
ヘレナ・ボナム=カーター
ロビー・コルトレーン
レイフ・ファインズ
マイケル・ガンボン
ジョン・ハート
ジェイソン・アイザックス
ケリー・マクドナルド
ゲイリー・オールドマン
アラン・リックマン
マギー・スミス
デイビッド・シューリス
デイビッド・ブラッドリー
ウォーウィック・デイビス
トム・フェルトン
キーラン・ハインズ
ジェンマ・ジョーンズ
デイブ・レジェノ
ミリアム・マーゴリーズ
ヘレン・マックロリー
ニック・モラン
ジェームズ・フェルプス
オリバー・フェルプス
クレマンス・ポエジー
ナタリア・テナ
ジュリー・ウォルターズ
マーク・ウィリアムズ
ボニー・ライト
公開 2011年7月15日
上映時間 130分
興行収入 $381,011,219[28] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
$1,341,511,219[28]
96.7億円[29]日本の旗
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前編と後編の2部作で制作・公開された。小説を映画化する場合、上映時間の関係で原作の一部がカットされるのが通例で、本シリーズもそうであった。しかし、第7巻においては、前後編に分ける事によって原作内容の多くが映像に取り入れられ、原作により忠実な映像化となっている。また本作は劇場版としては初めて原作者のJ・K・ローリングが製作として直接映画に携わっている。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が2010年11月19日、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が2011年7月15日に日米同時公開されている。また、シリーズ初の全編3D上映を目指していた(当初は2D撮影であったが、後に3Dでの公開が決定した)が、後にパート1は3Dへの変換が公開までに間に合わない事を理由に、3D版の上映中止が決定し、2D版のみでの上映となった。パート2は予定通り、2D・3D・IMAX3Dでの上映となっている。

スタッフ

キャスト

PART1

役名 俳優 日本語吹替え
ハリー・ポッター
タイトル・ロール
ダニエル・ラドクリフ 小野賢章
ロン・ウィーズリー ルパート・グリント 常盤祐貴
ハーマイオニー・グレンジャー エマ・ワトソン 須藤祐実
ヴォルデモート卿 レイフ・ファインズ 江原正士
セブルス・スネイプ先生 アラン・リックマン 土師孝也
ベラトリックス・レストレンジ ヘレナ・ボナム=カーター 高乃麗
ジニー・ウィーズリー ボニー・ライト 高野朱華
ルーナ・ラブグッド イヴァナ・リンチ 三村ゆうな
フレッド・ウィーズリー ジェームズ・フェルプス 尾崎光洋
ジョージ・ウィーズリー オリバー・フェルプス
ルビウス・ハグリッド ロビー・コルトレーン 斎藤志郎
アラスター・ムーディ ブレンダン・グリーソン 小林修
リーマス・ルーピン デイビッド・シューリス 郷田ほづみ
モリー・ウィーズリー ジュリー・ウォルターズ 一龍斎貞友
アーサー・ウィーズリー マーク・ウィリアムズ 梅津秀行
キングズリー・シャックルボルト ジョージ・ハリス 立川三貴
ニンファドーラ・トンクス ナタリア・テナ 日野未歩
マンダンガス・フレッチャー アンディ・リンデン 福沢良一
バーノン・ダーズリー リチャード・グリフィス 楠見尚己
ペチュニア・ダーズリー フィオナ・ショウ
ダドリー・ダーズリー ハリー・メリング 忍足航己
ドラコ・マルフォイ トム・フェルトン 三枝享祐
ルシウス・マルフォイ ジェイソン・アイザックス 諸角憲一
ナルシッサ・マルフォイ ヘレン・マックロリー 佐藤しのぶ
ピーター・ペティグリュー ティモシー・スポール 茶風林
ドローレス・アンブリッジ イメルダ・スタウントン 小宮和枝
ヤックスリー ピーター・マラン 廣田行生
ルーファス・スクリムジョール ビル・ナイ 小川真司
パイアス・シックネス ガイ・ヘンリー 家中宏
オリバンダー老人 ジョン・ハート 小林勝也
ゼノフィリウス・ラブグッド リス・エヴァンス 佐々木睦
グリップフック ウォーウィック・デイビス 宮澤正
グレゴロビッチ ラデ・シェルベッジア 外谷勝由
マファルダ・ホップカーク ソフィー・トンプソン
ビル・ウィーズリー ドーナル・グリーソン 佐藤拓也
フラー・デラクール クレマンス・ポエジー 小笠原亜里沙
エルファイアス・ドージ デヴィッド・ライオール 村松康雄
ミュリエル・プルウェット マテロック・ギブス 沢田敏子
チャリティ・バーベッジ キャロリン・ピックルズ 林りんこ
ゲラート・グリンデルバルド 青年時 ジェイミー・キャンベル・バウアー
老年時 マイケル・バーン 大木民夫
レジナルド・カターモール ステファン・ロードリ
メアリー・カターモール ケイト・フリートウッド
アルバート・ランコーン デヴィッド・オハラ
バチルダ・バグショット ヘイゼル・ダグラス
ネビル・ロングボトム マシュー・ルイス 上野容
シェーマス・フィネガン デヴォン・マーレイ
コーマック・マクラーゲン フレディー・ストローマ 小松史法
ナイジェル ウィリアム・メリング
チョウ・チャン ケイティ・リューング
グレゴリー・ゴイル ジョシュア・ハードマン
ブレーズ・ザビニ ルイス・コーダイル
パドマ・パチル アフシャン・アザド
パンジー・パーキンソン スカーレット・バーン
ラベンダー・ブラウン ジェシー・ケーブ
ロミルダ・ベイン アンナ・シェーファー
ケイティ・ベル ジョージーナ・レオニダス
リーアン イザベル・ラフランド
ハンナ・アボット ルイザ・ウォーレン
スカビオール ニック・モラン 佐藤せつじ
フェンリール・グレイバック デイブ・レジェノ 江川央生
アントニン・ドロホフ アーベン・バジラクタラジ 山口りゅう
ソーフィン・ロウル ロッド・ハント
アレクト・カロー スザンヌ・トース
アミカス・カロー ラルフ・アイネソン
ワルデン・マクネア Tony Kirwood
トラバース ジョンCampling
セルウィン サイモン・グローバー
オーガスタス・ルックウッド ポール・カンナ
リータ・スキーター ミランダ・リチャードソン
マダム・マクシーム フランシス・デ・ラ・トゥーア
ガブリエル・デラクール アンジェリカ・マンディ
グレンジャー夫人 ミシェル・フェアリー 小林美奈
グレンジャー氏 イアン・ケリー
アルダートン(Scared Man) ネッド・デネヒー 坂本くんぺい
死喰い人(1) 高岡瓶々
マーティン 町田政則
魔法省の男性(1) 鏡優雅
魔法省の男性(2) 興津和幸
魔法使い上司 杉野博臣
ドビーの声 トビー・ジョーンズ 高木渉
クリーチャーの声 サイモン・マクバーニー 柴田秀勝
ジェームズ・ポッター エイドリアン・ローリンズ
リリー・ポッター ジェラルディン・ソマーヴィル     
トム・マールヴォロ・リドル(回想) フランク・ディレイン 福山潤
ホラス・スラグホーン先生(回想) ジム・ブロードベント 森功至
アルバス・ダンブルドア マイケル・ガンボン 永井一郎
青年時 トビー・レグボ
  • 日本語版制作スタッフ
    演出:木村絵理子、翻訳:岸田恵子、翻訳監修:松岡佑子
    録音・調整:阿部直子(オムニバス・ジャパン)
    日本語版制作:東北新社                          

PART2

役名 俳優 日本語吹替え
ハリー・ポッター
タイトル・ロール
ダニエル・ラドクリフ 小野賢章
赤ん坊 トビー・パプワース
ロン・ウィーズリー ルパート・グリント 常盤祐貴
ハーマイオニー・グレンジャー エマ・ワトソン 須藤祐実
ヴォルデモート卿 レイフ・ファインズ 江原正士
回想 リチャード・ブレマー
(ノンクレジット)
セブルス・スネイプ アラン・リックマン 土師孝也
幼少期 ベネディクト・クラーク 野口響
ベラトリックス・レストレンジ ヘレナ・ボナム=カーター 高乃麗
ネビル・ロングボトム マシュー・ルイス 上野容
ドラコ・マルフォイ トム・フェルトン 三枝享祐
ミネルバ・マクゴナガル先生 マギー・スミス 谷育子
ルビウス・ハグリッド ロビー・コルトレーン 斎藤志郎
フィリウス・フリットウィック先生 ウォーウィック・デイビス 田村錦人
グリップフック 宮澤正
ホラス・スラグホーン先生 ジム・ブロードベント 森功至
シビル・トレローニー先生 エマ・トンプソン 幸田直子
ポモーナ・スプラウト先生 ミリアム・マーゴリーズ
アーガス・フィルチ デイビッド・ブラッドリー 浦山迅
マダム・ポンフリー ジェンマ・ジョーンズ
フレッド・ウィーズリー ジェームズ・フェルプス 尾崎光洋
ジョージ・ウィーズリー オリバー・フェルプス
ルーナ・ラブグッド イヴァナ・リンチ 三村ゆうな
アバーフォース・ダンブルドア キアラン・ハインズ 菅生隆之
ジニー・ウィーズリー ボニー・ライト 高野朱華
モリー・ウィーズリー ジュリー・ウォルターズ 一龍斎貞友
アーサー・ウィーズリー マーク・ウィリアムズ
キングズリー・シャックルボルト ジョージ・ハリス 立川三貴
ニンファドーラ・トンクス ナタリア・テナ
リーマス・ルーピン デイビッド・シューリス 郷田ほづみ
ルシウス・マルフォイ ジェイソン・アイザックス 諸角憲一
ナルシッサ・マルフォイ ヘレン・マックロリー 佐藤しのぶ
リリー・ポッター ジェラルディン・ソマーヴィル 田中敦子
幼少期 エリー・ダーシー=オルデン 出野泉花
シリウス・ブラック ゲイリー・オールドマン 辻親八
幼少期 Rohan Gotobed
ジェームズ・ポッター エイドリアン・ローリンズ 後藤敦
幼少期 ロビー・ジャービス 橘敏樹
ペチュニア・ダーズリー(幼少期) アリエラ・パラダイス 諸星すみれ
フラー・デラクール クレマンス・ポエジー 小笠原亜里沙
ビル・ウィーズリー ドーナル・グリーソン 佐藤拓也
パーシー・ウィーズリー クリス・ランキン
シェーマス・フィネガン デヴォン・マーレイ 渡辺悠
ディーン・トーマス アルフレッド・イーノック 山本隆平
ナイジェル ウィリアム・メリング 海鋒拓也
チョウ・チャン ケイティ・リューング 川庄美雪
パンジー・パーキンソン スカーレット・バーン 東條加那子
グレゴリー・ゴイル ジョシュア・ハードマン 辺土名龍介
ブレーズ・ザビニ ルイス・コーダイル 河西健吾
コーマック・マクラーゲン フレディー・ストローマ
パドマ・パチル アフシャン・アザド
ラベンダー・ブラウン ジェシー・ケーブ
ケイティ・ベル ジョージーナ・レオニダス
リーアン イザベル・ラフランド
アーニー・マクミラン ジェイミー・マーク
ハンナ・アボット ルイザ・ウォーレン
パイアス・シックネス ガイ・ヘンリー 家中宏
フェンリール・グレイバック デイブ・レジェノ
スカビオール ニック・モラン
ワルデン・マクネア Tony Kirwood
アントニン・ドロホフ アーベン・バジラクタラジ
ソーフィン・ロウル ロッド・ハント
アレクト・カロー スザンヌ・トース
アミカス・カロー ラルフ・アイネソン
トラバース 広田みのる
ロドルファス・レストレンジ 宮澤正
灰色のレディ ケリー・マクドナルド 愛河里花子
アリアナ・ダンブルドア Hebe Beardsall
キングス・クロス駅 ハリー・テイラー
(最終編集からカット)
アステリア・グリーングラス ジェイド・オリビア
ジェームズ・シリウス・ポッター ウィル・ダン
アルバス・セブルス・ポッター アーサー・ボーエン
リリー・ルーナ・ポッター ダフネ・デ・ベイステギ
ローズ・ウィーズリー ヘレナ・バーロウ
ヒューゴ・ウィーズリー ライアン・ターナー
スコーピウス・マルフォイ バーティ・ギルバート
ピーター   安達貴英
イアン 長島真祐
オリバンダー老人 ジョン・ハート 小林勝也
ボグロッド ジョン・キー 後藤哲夫
歳取ったゴブリン ラスティ・ゴフ
組み分け帽子の声 レスリー・フィリップス 石森達幸
クィリナス・クィレル(回想) イアン・ハート
(ノンクレジット)
     
ピーター・ペティグリュー(回想) ティモシー・スポール
アルバス・ダンブルドア マイケル・ガンボン 永井一郎
駅の子供 岡部弦
佐藤友里
林田光輝
男子学生 遠藤純平
河田吉正
椎橋和義
高梨謙吾
小野友樹
粟野貴嗣
女子学生 宗川めぐみ
角田紗里
長尾明希
岡本ナミ
天神林ともみ
佐藤香織
潘めぐみ
グリンゴッツ・ガード 宮本崇弘
本多諒太
  • 日本語版制作スタッフ
    演出:木村絵理子、翻訳:岸田恵子、翻訳監修:松岡佑子
    録音・調整:阿部直子(オムニバス・ジャパン)
    日本語版制作:東北新社

原作との相違点

PART1

  • 全シーンを通して、ハリーが透明マントを使わない。
  • 冒頭のシーンは原作になかったルーファス・スクリムジョール魔法大臣の記者会見から始まる。
  • ダーズリー一家との別れのシーンで、ダドリーがハリーと和解するストーリーは、撮影はされたが、編集段階でカットされた。
  • ハーマイオニーと両親の別れのシーンが追加されている。
  • 原作ではマルフォイの館にスネイプが行く途中、ヤックスリーに会っているが、映画ではスネイプは一人でマルフォイの館に行く。
  • 原作ではマルフォイの館で行われている会議にシックネスは参加していないが、映画では参加している。
  • 原作ではポリジュース薬でロンや、ハーマイオニーたちがハリーに変身する際、ハリーは自分で髪の毛を抜きムーディに渡したが、映画ではハーマイオニーが強引に毛を抜き、ムーディに渡している。
  • ヘドウィグは出発直後に呪文により殺されたのではなく、逃走終盤にハリーをかばってしまったために殺される。また、本物のハリーを死喰い人が見分けた方法が「ハリーが使った呪文」からではなく、「ヘドウィグがかばったから」に変更された。
  • ムーディの死後行われた乾杯のシーンが、省略されている。
  • ハリー達がホグワーツに戻らない理由を作る一連の過程が省略されている。
  • ハリーは結婚式の際、ポリジュース薬で変装せず素顔で参加している。原作とは違いビクトール・クラムが登場しない。また、映画ではオリンペ・マクシームが参加している。
  • 結婚式からの脱出後、原作ではハリー達はトテナム・コート・アベニューに到着するが、映画ではシャフツベリー・アベニューに到着する。撮影では、実際のピカデリーサーカスでの大規模なロケが行われた。
  • 映画では、分霊箱のロケットが洞窟に置かれ、その後に偽物にすり替えられた際の描写が、省略されている。また、クリーチャーがハリー達の身の回りを手厚く世話する描写もない。
  • グリモールド・プレイスにおけるハリーとルーピンの口論が削除されている。
  • チョウ・チャンケイティ・ベルコーマック・マクラーゲンは、前年に卒業したはずなのに、ホグワーツ特急に乗っている。
  • マンダンガス・フレッチャーをグリモールド・プレイスに連れて来るのが、原作ではクリーチャーだけだが、映画ではドビーと一緒である。映画ではドビーが第2巻にしか出てきていないので、後の話とスムーズにつなぐため、ここに出番を作ったと考えられる。
  • 魔法省に忍び込むに際して、原作では事前に偵察や調査を行うが、映画では思いついた翌日に実行する。
  • 映画版では、魔法省脱出の際のエピソードが異なる(尋問の階にはほとんど人がいないため脱出の際に他のマグル生まれたちを伴わない、カターモール夫人が変身しているロンとキスする、など)。
  • 原作ではダンブルドアが指輪を壊した方法からグリフィンドールの剣が分霊箱を破壊できることがわかるが、映画ではハーマイオニー が本を調べていて気づく。
  • ディーン・トーマステッド・トンクスアンドロメダ・トンクスダーク・クレスウェルらが登場しない。
  • ドイツの家族がヴォルデモートに殺害されるシーンが省略されている。
  • 映画ではロンが出て行ってしまった後、旅路の途中にハリーとハーマイオニーがテントの中で一緒にダンスを踊るオリジナル・シーンがある。
  • 映画では、ポッター家の屋敷前にある掲示板に、ハリーへの応援の無数の書き込みがあるという描写が省略されている。
  • 原作にはない、バチルダの家で、バチルダを殺害したと思われる部屋をハーマイオニーが発見するシーンが追加されている。
  • ゼノフィリアス・ラブグッド邸でルーナの部屋を訪ねるシーンが、映画版では削除されている。それに従い、ゼノフィリウス・ラブグッドが真実を自白するシーンに至る流れが異なる。
  • 映画ではラブグッド邸から移動した直後に人さらいに出会って捕まえられるが、原作では、テントの中でハリーが不用意に「ヴォルデモート」と言ったために発見されて捕まる。
  • 原作ではダンブルドアを庇うためにニワトコの杖の秘密を最後まで明かさなかったグリンデルバルドだが、映画版では逆に杖のありかを教えている。また原作と異なり殺された描写はない。
  • 原作ではピーター・ペティグリュー(ワームテール)がハリーに情けをかけたため銀の手に首を絞められるが、映画ではドビーに気絶させられて倒れるだけで、死ぬ描写はない。
  • ハリーが死の秘宝を求めようとする心理描写が、映画では存在しない。

PART2

  • 映画では、貝殻の家でグリップフックが傲慢な態度を取りフラーらの機嫌を損ねる描写が省かれている。
  • グリンゴッツ銀行からドラゴンで逃げる方法を思いつくのが、原作ではハリーだが、映画ではハーマイオニーである。
  • 映画ではアバーフォースは、ハリーたちに、ダンブルドアとグリンデルバルドの過去については示唆程度しか語らない。
  • 映画では、ハリー達のホグワーツ到着から開戦までの経緯が大幅に異なる。原作とは違い、映画版ではレイブンクローの談話室での顛末は描かれず、大広間で全校生徒にハリーが来たと注意を促すスネイプの前へ、バックに不死鳥の騎士団を引き連れてハリーが自分から名乗り出てゆくオリジナルシーンに変わっている。マクゴナガルとスネイプの決闘が描かれるのはその後である。
  • スネイプが逃亡する際に原作では「落ちた(転落した)」となっているが映画では大広間の教職員テーブルの裏の窓ガラスを割り「姿くらまし」した、また原作ではスネイプの逃亡シーンが描かれず、マクゴナガルの説明により読者に公表される、一方映画ではマクゴナガルとの決闘の末逃亡するシーンが描かれている
  • 映画ではホグワーツに在学する未成年の生徒らを避難させる描写はなく、スリザリンの寮生はマクゴナガルによって地下牢に閉じ込められてしまう。
  • 原作では、ハリーは灰色のレディに失われた髪飾りのことを尋ねることを自分で思いつく。一方映画では、ルーナが灰色のレディに会うことを薦める。灰色のレディはルーナと親しいという設定で、ハリーの説得に応じ髪飾りの説明をする。また、灰色のレディは髪飾りの保管場所が「必要の部屋」であることをなぜか知っており(ヴォルデモートが隠したという設定は明かされない)、ハリーにそれを伝える。
  • ラベンダー・ブラウンが原作ではフェンリール・グレイバックに噛み殺されそうになったところをハーマイオニーに助けられたが、映画では逆にフェンリール・グレイバックに噛まれ死亡する。
  • コリン・クリービーが登場しない。
  • フレッド死亡のシーンが描かれず、ルーピンやトンクスと共に遺体と向き合うシーンで初めて視聴者に明かされる。パーシーは登場するが、家族との和解に関しての説明は特になされない。
  • 「秘密の部屋」の中での、ロンとハーマイオニーのシーンが映画では描かれる。原作では描かれなかった、分霊箱を破壊した時の様子も含まれている。また、二人は分霊箱を破壊後、襲い掛かってきた水しぶきが過ぎ去るのを見届けてから初めてキスをする。
  • ヴォルデモートの分霊箱の破壊の際、原作ではヴォルデモートは破壊された事に気が付かなかったが、映画では逆に感知している。
  • 必要の部屋の時、悪霊の火を放ったの原作ではクラッブであるが、映画ではゴイルである。クラッブは本作には登場せず、代わりにマルフォイはブレーズ・ザビニを従えている(クラッブを演じていた俳優が大麻所持容疑で逮捕されたためと思われる)。また、映画では髪飾りをバジリスクの牙で破壊する(その後すぐに、ロンによって悪霊の火に蹴り込まれる)。
  • スネイプが殺害される場所が原作では「叫びの屋敷」だが、映画版ではボートハウスになっている。
  • 原作にはない、スネイプがヴォルデモート襲撃後のポッター家に駆けつけ、リリーの遺体を抱きしめて慟哭するシーンが映画では描かれている。
  • ネビルがルーナを好きであると告白するシーンがあるが、これは映画オリジナルである。
  • 原作では、ハリーが全ての真実を知った後、ヴォルデモートの元へ向かう際にネビル以外とは誰とも何も話さずに行くが、映画では逆に、ロンやハーマイオニーに自分が分霊箱であることやこれから殺されに行くことなどを暗に告げ、別れを惜しむ(ネビルとは話さない)。
  • ハグリッドが捕らえられている経緯について、映画では説明がなされない。
  • 原作ではネビルがナギニを斬り殺すシーンはハリーが動き出してすぐに一瞬の出来事として描かれるが、映画ではハリーとヴォルデモートの決闘、ロン、ハーマイオニーとナギニの闘いが平行して描かれる。追い込まれたロンとハーマイオニーの所に、ネビルがやって来て斬りつけるという描写になっている。
  • マルフォイ一家は、最終決戦の直後にホグワーツを後にする。
  • 原作ではベラトリックスの死は明確ではなかったが、映画版では石化された揚句、粉々に粉砕される。
  • ハリーとヴォルデモート最後の決闘は、原作ではたった一度の呪文で勝負が決着するが、映画では逆に呪文を掛け合ったり、肉弾戦にもつれ込んだりした果てに最後の呪文で決着する。また、映画では原作とは逆に、ハリーとヴォルデモートの闘いが決着する瞬間を、他に誰も見届けない。ヴォルデモートの遺体は原作ではそのままだが、映画版では紙屑のように散って消滅する。
  • ハリーが勝利した後、原作では数多くの人々の歓喜にもみくちゃにされ一人になる時間がないほどだと説明されるが、映画版ではそのような描写はない。
  • 原作では、ハリーがヴォルデモートと対峙している時に「ニワトコの杖」の所有者が自分であることを説明するが、映画ではヴォルデモートの死後にロンとハーマイオニーに説明し、杖を折って捨てる。なお、原作ではニワトコの杖で壊れていたハリーの杖を直した後、再びダンブルドアの墓に戻す。
  • 校長室でダンブルドアの肖像とハリーが向き合うシーンが、映画では描かれない。
  • 映画ではハリーの子供たちが列車に乗った後、窓に賢者の石の時に逃げたと思われる蛙チョコレートのカエルが出てくるが、原作ではその描写はない。また、テディ・リーマス・ルーピンやロングボトム教授の話などが出てこない。

ネットへの流出問題

  • 2010年11月17日、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の冒頭36分間の映像が、ネットに流出しているとワーナー・ブラザーズが発表した。同社は声明で、「この問題を徹底調査し、関与した者の責任を法律の及ぶ最大限まで追及する」と述べている[30]
  • 2011年7月15日、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の一場面の写真がネットに流出している事が分かった。流出した場面とは禁じられた森でネビル・ロングボトムとヴォルデモートが対決するシーンであり、背後にはベラトリックス・レストレンジの姿も写されていた。

日本におけるキャッチコピー

  • ついに、完結へ。(PART1)
  • これが、最後。(PART2)

ソフト化

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ、DVDが発売。

PART1

  • 【初回限定生産】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ブルーレイ&DVDセット スペシャル・エディション(4枚組、2011年4月21日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 DVD&ブルーレイセット(3枚組、2011年4月21日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 DVD版(1枚組、2011年4月21日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 3D&2D ブルーレイセット(2枚組、2011年11月16日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ブルーレイ(1枚組、2012年6月27日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 コレクターズ・エディション(Blu-ray版 / DVD版共に3枚組、2016年6月8日発売)

PART2

  • 【初回限定生産】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ブルーレイ&DVDセット スペシャル・エディション(4枚組、2011年11月16日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 DVD&ブルーレイセット(3枚組、2011年11月16日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 DVD版(1枚組、2011年11月16日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 3D&2D ブルーレイセット(3枚組、2011年11月16日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ブルーレイ(1枚組、2012年6月27日発売)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 コレクターズ・エディション(Blu-ray版 / DVD版共に3枚組、2016年6月8日発売)

その他

  • 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第7章PART2 ブルーレイコンプリートBOX(12枚組、2011年11月16日発売)
  • 【初回限定生産】ハリー・ポッター 第1章〜第7章PART2 DVDコンプリートBOX(17枚組、2011年11月16日発売)

サウンドトラック

PART1

PART2

ゲーム

PART1

PART2

興行収入

PART1

PART2

『PART2』は全世界で公開初週末に約4億8150万ドルを稼いでおり、2009年の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の記録(3億9400万ドル)を破っている[31]

2011年7月13日に26カ国で公開初日を迎え、その日だけで4360万ドルを売り上げた。オーストラリア(750万ドル)、ニュージーランドイタリア(460万ドル)、スウェーデン(210万ドル)、ノルウェー(180万ドル)、デンマーク(160万ドル)、オランダ(170万ドル)、ベルギー(140万ドル)、チェコ(200万ドル)、フィンランド(74万9000ドル)、イギリス(1480万ドル)、メキシコ(610万ドル)、香港(80万8000ドル)では歴代最高の初日興行収入となった[32][33][34]。また、日本(570万ドル)、ブラジル(440万ドル)、スペイン(330万ドル)、ポーランド(125万ドル)では『ハリー・ポッター』シリーズとしての初日興行収入の新記録を築いた[35]。北米外全体での週末興行収入は3億1230万ドルであり、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の記録(2億6200万ドル)を破った[31]

アメリカ合衆国とカナダでは前売券が史上最高となる3200万ドルを売り上げた[36][37]。公開深夜には4300万ドルを稼ぎ、2010年の 『エクリプス/トワイライト・サーガ』の記録(3000万ドル)を破って歴代最高となった[38]。また、IMAX劇場のみでの公開深夜記録は200万ドルであり、『PART1』の記録(140万ドル)を破った[33]。公開初日全体では約9100万ドルを稼ぎ、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(7270万ドル)を破って歴代最高を記録し[39]、週末3日間では1億6920万ドルを稼いで『ダークナイト』(1億5840万ドル)を抜き、これもまた史上最高となった[40][41]。ただし、鑑賞券の売上枚数では史上6位[42]で、料金が割増になっている3D版(IMAX含む)の売上額が43%を占めた[41]。 2015年5月26日現在全世界の興行収入は歴代第5位の$1,341,511,219である[28]

興行収入記録
アメリカ合衆国とカナダ
興行収入記録 記録詳細 前記録
公開初週末[40] $169,189,427 ダークナイト』(2008年、158万ドル)
公開初週末(IMAX) $15,500,000 アバター』(2009年、950万ドル)
初日 $91,071,119 ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009年、7270万ドル)
3D公開劇場数[43] 3100劇場以上 トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(2011年、2,789劇場)
前売券 $32,000,000 エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010年、3000万ドル)
深夜公開[38] $43,500,000 エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010年、3000万ドル)
IMAX深夜公開[33] $2,000,000 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年、140万ドル)
3日間最多 $169,189,427 ダークナイト』(2008年、1億5800万ドル)
最速1億ドル突破 2日 ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009年)
最速1億5000万ドル突破 3日 ダークナイト』(2008年)
世界
記録 詳細
全世界初週末 $481,489,427
北米外初週末[31] $312,300,000
イギリス初週末 $36,000,000
オーストラリア初週末[33] $26,700,000
全世界IMAX公開作品[44] $23,500,000

受賞・ノミネート

PART1

部門 候補 結果
アカデミー賞 美術賞 美術監督: スチュアート・クレイグ
装置監督: ステファニー・マクミラン
ノミネート
視覚効果賞 ティム・バーク、ジョン・リチャードソン
クリスチャン・マンツ、ニコラス・アイターディー
ノミネート
英国アカデミー賞 メイクアップ賞 アマンダ・ナイト、Lisa Tomblin ノミネート
視覚効果賞 ティム・バーク、ジョン・リチャードソン
クリスチャン・マンツ、ニコラス・アイターディー
ノミネート
MTVムービー・アワード 作品賞 ノミネート
男性演技賞 ダニエル・ラドクリフ ノミネート
女性演技賞 エマ・ワトソン ノミネート
悪役賞 トム・フェルトン 受賞
キス賞 エマ・ワトソンとダニエル・ラドクリフ ノミネート
格闘シーン賞 ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント
vs. ロッド・ハント、アーベン・バジラクタラジ
ノミネート
サターン賞 ファンタジー映画賞 ノミネート
監督賞 デヴィッド・イェーツ ノミネート
衣装デザイン賞 ノミネート
メイクアップ賞 ノミネート
特殊効果賞 ノミネート
サテライト賞 撮影賞 エドゥアルド・セラ ノミネート
作曲賞 アレクサンドル・デプラ ノミネート
放送映画批評家協会賞 メイクアップ賞 ノミネート
視覚効果賞 ノミネート
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 美術監督賞 ノミネート
サンディエゴ映画批評家協会賞 撮影賞 エドゥアルド・セラ ノミネート
美術監督賞 スチュアート・クレイグ ノミネート
ヒューストン映画批評家協会賞 撮影賞 エドゥアルド・セラ ノミネート
セントルイス映画批評家協会賞 視覚効果賞 ノミネート
フェニックス映画批評家協会賞 撮影賞 エドゥアルド・セラ ノミネート
視覚効果賞 ノミネート

PART2

部門 候補 結果
ナショナル・ムービー・アワード 最も観たい夏の映画 受賞
サターン賞 ファンタジー映画賞 受賞
監督賞 デヴィッド・イェーツ ノミネート
助演男優賞 レイフ・ファインズ ノミネート
アラン・リックマン ノミネート
助演女優賞 エマ・ワトソン ノミネート
衣装デザイン賞 ジェイニー・ティーマイム ノミネート
メイクアップ賞 ニック・ダドマン、Amanda Knight ノミネート
特殊効果賞 ティム・バーク、Greg Butler、John Richardson、David Vickery ノミネート

出典

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  2. ^ Editor Says Deathly Hallows Is Unleakable”. MTV Overdrive (video) (2007年7月17日). 2007年7月19日閲覧。
  3. ^ Savage, Mark (2007年7月12日). “Potter embargo "could be broken"”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6292128.stm 2007年7月17日閲覧。 
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  10. ^ Shapiro, p. 259-260
  11. ^ New Harry Potter breaks pre-order record”. RTÉ.ie Entertainment (2007年4月13日). 2007年4月23日閲覧。
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  29. ^ 2011年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
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外部リンク