ヴォルデモート
| ヴォルデモート卿 Lord Voldemort |
|
|---|---|
| 『ハリー・ポッター』シリーズのキャラクター | |
| 初登場 | ハリー・ポッターと賢者の石 |
| 最後の登場 | ハリー・ポッターと死の秘宝 |
| 作者 | J・K・ローリング |
| 演 | リチャード・ブレマー(1) イアン・ハート(1、クィレル) レイフ・ファインズ(4–8) クリスチャン・コールソン(2・16歳) ヒーロー・ファインズ・ティフィン(6・11歳) フランク・ディラン(6・16歳) |
| 声 | 江原正士 横堀悦夫(1、クィレル) 石田彰(2・16歳) 小林翼(6・11歳) 福山潤(6・16歳) |
| 詳細情報 | |
| 別名 | 名前を言ってはいけないあの人 例のあの人 闇の帝王 我が君 御主人様 トム・マールヴォロ・リドル |
| 性別 | 男 |
| 家族 | トム・リドル・シニア(父) メローピー・ゴーント(母) |
| 親戚 | マールヴォロ・ゴーント(祖父) モーフィン・ゴーント(伯父) |
ヴォルデモート卿 (Lord Voldemort) は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使いである。
目次 |
[編集] 概要
主人公ハリー・ポッターの最大最強の敵。イギリス魔法界で広く恐れられる、闇の魔法使い。「純血主義」の下、マグル出身者の排除を目論んでいる。
かつて赤ん坊のハリーの殺害に失敗し、力を失う。その為、自身の復活を目論んで暗躍し、復活してからは自らの最強を証明すべく、力を失った原因であるハリーを執拗に付け狙う。
[編集] 登場巻
1巻、2巻、3巻(名前のみ)、4巻、5巻、6巻(記憶の中の存在として)、7巻
[編集] 人物
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 名前・通称
本名はトム・マールヴォロ・リドル (Tom Marvolo Riddle) 。ファーストネームは父トム・リドル・シニア、ミドルネームは母方の祖父マールヴォロ・ゴーントに由来する。しかし幼少期からトムと言う「平凡な名前」が好きではなく、後に自身の出生を知ると父と同じ名を嫌悪するようになり、自身のフルネームを並び替えて "I am Lord Voldemort" (私はヴォルデモート卿だ)と名乗るようになる。
「ヴォルデモート」の語源は、フランス語で「死の飛翔」 (vol de mort) 。また作者は、インタビューで彼に言及した際、フランス語風に「ヴォルドゥモール」と発音している[1]。
後に英国魔法界を混乱に陥れると、多くの魔法使いは恐怖の余り「ヴォルデモート」の名を口に出すことさえ恐れるようになった。そこで彼を示す言葉として例のあの人 (You-Know-Who) 、名前を言ってはいけないあの人 (He-Who-Must-Not-Be-Named) などが用いられる。
ヴォルデモートに従う死喰い人も、闇の帝王 (Dark Lord) や我が君 (My Lord) 、御主人様と呼び、その名を直接口に出すことは殆どない[2]。
ただし、反ヴォルデモート派の指導者でもあるアルバス・ダンブルドアはこれらの隠語を使うことに反対しており、その影響を受けたシリウス・ブラック、リーマス・ルーピンらも恐れずに名前を口にする。マグルの下で育ったハリー・ポッターは始めから抵抗感は無い。その他、ヴォルデモートに抵抗する意志を示すために名前を口にする人物もいる[3]。
ヴォルデモートが暗躍し始めた頃、トム・リドルとヴォルデモートが同一人物であることに気づいた魔法使いは少なかった。ヴォルデモートの本名を知る者は今も少ないが、作中ではアルバス・ダンブルドアが彼を「トム」と呼ぶ他、7巻終盤ではハリーが「リドル」と呼んでいる。
[編集] 外見
昔は父親に似て整った顔立ちの美青年だった[4]が、分霊箱の作成をはじめとした肉体改造の影響で、現在は見る影もない姿に変貌している。肌は青白く、鼻は無理やり切り込みを入れたように潰れ、瞳は赤く(映画版では青)、切り裂いたように細いなど、その姿は自身が所属していたスリザリン寮の象徴・蛇を思わせる。ちなみに変貌以前も、激昂した時は瞳が赤く変化していた。
[編集] 略歴
[編集] トム・リドル時代
1926年12月31日、臨月の母・メローピーが飛び込んだロンドンの孤児院で産まれる。この時点で父や親族とは音信不通であり、母もリドルを産んだ直後に亡くなる。産まれる前から父に棄てられ、母にも「見捨てられた」と感じていたリドルは、事務的な扶育の孤児院では十分な愛情を得られず、愛情を信じられないまま成長する。作者はインタビューで、リドルの生い立ちは「愛情のない結婚」の有害性を象徴するものと語っている[5]。
幼いリドルは出自を知らないながらも自身に特別な「力」があると自覚し、その「力」を他者の支配のために行使していた。そして1938年夏、孤児院を訪れたダンブルドアから自身が魔法使いであることを知らされ、ホグワーツ魔法魔術学校に入学、スリザリン寮生となる。自身が魔法使いである理由について、この時は父の才能を受け継いだものと考え、「死に屈した」母は普通の人間であると思っていた。
ホグワーツ在学中は成績優秀な模範生であり、5年次 (1942年) には監督生に、7年次 (1944年) には首席に選ばれている。その一方、在学中に分霊箱の存在を知り、それを作成するべく未成年ながら殺人を犯している。
「秘密の部屋」を探し当てたリドルは、5年次に密かに部屋を開き、バジリスクを解放して嘆きのマートルを死に至らしめた(作者はインタビューで、分霊箱を作成する際の犠牲者の1人に彼女の名前を挙げており、そのことからこれは意図的な殺害であると分かる[5])。1943年6月13日、ルビウス・ハグリッドを捕まえて罪を着せ、自身は犯人を捕らえたとしてホグワーツ特別功労賞を授与された[6]。
また、在学中に自らの出生を探し当て、父がマグル、母がホグワーツ創立者サラザール・スリザリンの末裔であると知る。そして1943年夏、母の実家を訪ね、伯父から「凡庸なマグル」の父が「魔法使いの中でも特別」だった母を棄てたことを聞いたリドルは母の復讐として、また自分に相応しくない血筋の抹殺として、父と父方の祖父母を殺害し、その罪を伯父に着せた。
この頃、すでにホークラックス(分霊箱) の概要を知っており、ホラス・スラグホーンに魂を二つ以上に分割した場合について問う。この他にも、近しい学生に自らの力を示して、後に死喰い人となる者を従えている。こうしたリドルの邪悪な面を見抜いていたのはダンブルドアだけであった。
在学中、リドルは純血主義にのめり込み、加えて自らの出生を知った後はマグルの父と同じ「トム・リドル」の名を嫌悪、自身に相応しい新たな名前として「ヴォルデモート卿」を考案し、密かに使い始めた。
卒業後の進路として「闇の魔術に対する防衛術」の教授に志願した。ダンブルドアは「教師、恩師という立場から教え子に影響力を与えること」と「歴史あるホグワーツ校に秘された魔術の探求」が目的と考え、当時の校長アーマンド・ディペットに対しリドルに職を与えないよう進言、ディペットもそれに従った。
教授職を拒否された為、ホグワーツ卒業後は「夜の闇横丁」にあるボージン・アンド・バークスに就職。在学中の経歴に相応しくないとして周囲を驚かせたが、彼自身は「将来特別になる自分に相応しい、伝統と由緒ある魔法具の探索と入手」を目的としていた。そして自らの目的に相応しい魔法具を発見すると、持ち主を殺害してそれを入手し、失踪する。
[編集] ヴォルデモート(例のあの人)時代
失踪中のヴォルデモートの行動の詳細は明らかになっていないが、後に隠れ潜むアルバニアの森を訪れたことと、自分に忠実な部下・死喰い人を集めていたことはほぼ確実視される。闇の魔術の研究を行っていたのもこの時期である。
失踪から約10年後である1956年頃、再び「闇の魔術に対する防衛術」教授に志願し、校長に就任していたダンブルドアと会合を行う。ダンブルドアは志願を再び拒否、以降ホグワーツでは「闇の魔術に対する防衛術」の教授は1年以上続いたことがなく、ヴォルデモートの呪いだとされている。この時点で、ダンブルドアはヴォルデモートの改心は望めないと判断した。
1970年頃から、活動を本格化。死喰い人を率いて、"マグル生まれ"や"半純血"の魔法使いの粛清に乗り出した。その過程で反対勢力を容赦なく殺戮し、英国魔法界の暗黒時代を招いた。「不死鳥の騎士団」との抗争が最も激しかった時期であり、この当時、ヴォルデモート側の勢力は騎士団側の20倍を誇ったとされる。ヴォルデモート陣営に抗戦した闇祓い、魔法省職員、騎士団員らを中心にに多数の死者を出し、一家全滅に追い込まれた者も少なくない。英国魔法界の人々は彼を恐れ、その名を口にするのを避けるようになる。
1979年頃、セブルス・スネイプ(手下のひとり)の報告によって、自らを滅ぼす可能性を持つ者の出現が予言されたことを知る。この時、予言された人物が将来ポッター家に産まれる子供だと考え[7]、ポッター家を狙うようになる。
1981年10月31日未明、ゴドリックの谷のポッター家を襲撃。しかし、当時1歳だったハリー・ポッターに放った「死の呪い」が「守りの魔法」で撥ね返り、自身の肉体を失ってしまう[8]。分霊箱に魂を保存していたことで死こそ免れたものの、非常に弱い生命体になったヴォルデモートは逃亡し、アルバニアの森に潜伏する。この事件で魔法界はヴォルデモートが「消滅」したと考え、早朝からお祭り騒ぎとなり、ハリーの名は英雄として広まった。配下の死喰い人は裁判の末アズカバンに投獄されたり、立場を翻すなどして組織は解体された。
1991年夏、潜伏先のアルバニアにやって来たクィリナス・クィレルを操ってその肉体に憑依、自身の肉体を取り戻すべく「賢者の石」を求めたが、ハリーたちの活躍によって失敗に終わり、再びアルバニアへ逃亡する。
1992年10月31日、学生時代の日記(分霊箱の一つ)に封じていた自身の魂が約50年ぶりにホグワーツの「秘密の部屋」を開き、バジリスクを解き放つ。しかし翌年、ハリーによってバジリスクは倒され、それを操っていた魂も日記ごと破壊された。
1994年夏、ピーター・ペティグリューの協力を得てイギリスに帰国。同時に、脱獄したかつての配下:バーテミウス・クラウチ・ジュニアを密かにホグワーツへ送り込む。翌1995年6月、クラウチ・ジュニアの協力によって、ハリーの血を用いて肉体を取り戻し、ハリーと決闘する。しかしヴォルデモートの杖とハリーの杖が「兄弟杖」であったため正常に働かず、結果ハリーを逃がしてしまう。
復活後は、魔法大臣:コーネリウス・ファッジの現実逃避した態度に乗じ、かつての配下を呼び寄せふたたび組織を固めるとともに、水面下でハリーを倒す手がかりを手に入れようとする。1996年6月、精神的な交感を利用してハリーを誘い出し、待ち受けていた死喰い人とハリーを守る「不死鳥の騎士団」との戦いを引き起こす(魔法省の戦い)。戦いの最中、手がかりとなる予言の球が破壊されたと知ると、魔法省に姿を現しハリーを殺そうとするが、ダンブルドアに阻止される。この時、多くの人々に姿を見られ、公式に復活が認知された。
その後は活動を活発化させ、魔法界に再び暗黒時代をもたらす。そして、自分にとって最大の敵であるダンブルドアを殺害するようドラコ・マルフォイに命じる。1997年6月、セブルス・スネイプがドラコの代わりにこれを成し遂げる。同年8月1日、魔法大臣ルーファス・スクリムジョールを殺害し、傀儡パイアス・シックネスを代わりの大臣に据えた。こうして魔法省を掌握し、ついに魔法界の実質的な支配者となった。以後、「純血主義」に基づき、「マグル生まれ」を徹底的に排除する政策を推し進める。
そして、宿敵ハリーを倒す為、最強の杖と呼ばれる「ニワトコの杖」を捜索。1998年春、ニワトコの杖を入手する。5月に入り、ハリーの手によって分霊箱が破壊されつつあることを知ると、ハリーと決着をつけるためホグワーツへ乗り込む。死喰い人・吸魂鬼・巨人で構成されたヴォルデモート陣営とホグワーツ防衛陣による戦闘となり(ホグワーツの戦い)、ホグワーツ側の半数を死傷させる。しかしこの間に、すべての非生物分霊箱を破壊されてしまう。
5月2日未明、投降に応じたハリーの「殺害」を図るが、ハリーが死ぬことはなく、ヴォルデモート自身の魂の一部が破壊された。しかし、ナルシッサ・マルフォイの保身により、ハリーが絶命していないことに気づかなかったばかりか、凱旋の最中に愛蛇ナギニ(分霊箱の一つ)が"破壊"され、さらにハリーの逃亡を許す。ついで、ホグワーツ側の大増援が到着し、混戦の中で主要な部下をすべて失い、遂にハリーと対峙することとなる。
ハリーから自分が「ニワトコの杖」の"真の所有者"ではないと告げられ、悔恨のチャンスを与えられる[9]が、これを無視。"真の所有者"であるハリーに、「ニワトコの杖」を用いて死の呪文を放った為、呪文が自らに撥ね返り、名実共に死亡した。71歳没。
- 死因
- ヴォルデモートは1995年の復活の際にハリーの血を用いたため、ハリーの実母による"ハリーを守る呪文"を自らの体内に取り込んでいた。したがって、ヴォルデモートが死なない限り、ハリーもまた死ぬことはない。
- また、分霊箱は強力な魔法特性を持った物でしか破壊できないが、ヴォルデモートはその要件を満たす「ニワトコの杖」で、最後の分霊箱であるハリーに対して「死の呪い」を用いた。しかし「ニワトコの杖」の強固な忠誠心により、"真の所有者"たるハリーに対して「死の呪い」は効力を発揮することは無く、結果的にハリーの体内のヴォルデモートの魂だけが破壊された。そして、ハリーの放った武装解除呪文によって、呪いが跳ね返された。
- 幾重にも重なった要因によって、ヴォルデモートの魂と肉体が完全に滅び去るに至った。
[編集] 性格
目的の為なら手段を選ばない自分本位な性格で、赤ん坊や老人でも敵対するなら命を奪うことも厭わない、冷酷無比な性格。自分以外を信用せず、他人の力を借りる事を嫌う。冷静さを取り持っている時は無意味な殺人は避けたり、ハリーの「死亡」というホグワーツ側にとって絶望的な状況の中、果敢に自身を攻撃してきたネビルの勇敢さを讃え死喰い人に招く等の面も見られる。しかし逆上すると、部下の死喰い人をも平然と殺害する。一方で、本人にとっては勢力拡大に利用する為とはいえ、魔法族が迫害してきた巨人や闇の生物に自由と権利を与え友好の手を差し伸べるなど、他の魔法使いにはない一面もある。
幼い頃から弱者を隷従させることを当然と考えている節があり、弱者を隷従させる為に意識的に「力」を行使していた。同時にその「力」に限界があることも自覚していたようで、ダンブルドアに「力」が効かないことを知ってからは、彼に対してそれ以上の「力」を行使しなかった。魔法界と初めて接触した11歳の時には既に「選民思想」を抱いており、自身が「他者とは異なる特別な存在」であることを常に望んでいる。
両親を知らないと言う、自身の出生についてコンプレックスを抱いており、ホグワーツ在学中に「純血主義」を知ると、純血の魔法使い以上にこの思想にのめり込んだ。また自身の出生に関連して他人を信じ愛することができず、犠牲の印などの「愛情に基づく魔法」の存在は知っているが過小評価している。
ルシウス・マルフォイとベラトリックス・レストレンジには、少なからず信頼を置いていたが、分霊箱を失った際に「2人を信用したのは間違いだった」と後悔している。
母親に対しては特別な思いを抱いている節があるが、同時に「特別」であった母でも克服できなかった「死」を異常に恐れている。死を避けることと、他者にない特別性を得ることを求めた結果、闇魔術である分霊箱に辿り着き、それを多数作製することになる。
[編集] 才能
頭がよく知識も豊富で、一般に魔力を制御できないとされる年齢から「力」を自覚して制御するなど、魔法の才能にも恵まれている。ホグワーツ在学中は分野を問わず受けた試験は常にトップ、加えて監督生と首席を務め、ダンブルドアに「ホグワーツ始まって以来、最高の秀才」と言わしめた。
膨大な魔力を持ち、「死の呪い」を通常呪文であるかの如く乱発する。その戦闘力は絶大で、ニワトコの杖を用いていたダンブルドアとさえ渡り合う。 映画ではバジリスクを模した「悪霊の火」や、エネルギーを集約し強烈な衝撃波を発生させるといった、原作では使わなかった大技が表現されている。ホグワーツの戦いでは、ニワトコの杖に亀裂が走る程の魔法を放ち、数百人単位の総攻撃でも破れなかったホグワーツの防御魔法を一撃で破壊した。また、ハリーとの最終決戦では魔法だけでなく、殴る蹴るなどの肉弾戦も行った。
魔法の知識に関しても、ダンブルドアをして「存命中の魔法使いの誰をも凌ぐ広範な魔法の知識を持っている」と言わしめている。それに加え、仮の肉体を創造する魔法(4巻)や箒を使わない飛行術(7巻)などの魔法を発明するなど、数々の実験を行い魔法の境界線をかつてない程に広げた闇の魔術の研究家としての一面もある。
近しい死喰い人に闇の魔術を指導することもあり、ベラトリックス・レストレンジはヴォルデモートからの手ほどきによって抜きん出た戦闘力を有している。また、セブルス・スネイプは箒を使わずに自在に空を飛ぶ術をヴォルデモートから教わった。
相手の記憶を完璧に改ざんすることができ、ホグワーツの学生時代から既に完全犯罪を成し遂げていた。ダンブルドアでさえ、ヴォルデモートが記憶の改ざんを行ったと推量するにしか至っておらず、自らの犯罪の証拠を微塵も残さない。
魔法界でも稀有なパーセルマウス(生まれつきの蛇語使い)であり、作中でもペットのナギニと蛇語で会話するシーンが随所に描かれている。この能力は直接の血縁である母・メローピー、祖父・マールヴォロ、叔父・モーフィンも持っており、先祖であるサラザール・スリザリンからの遺伝と思われる。
人知を超えた開心術の使い手とされ嘘を確実に見抜くことで知られる。また話術に長けており、若い頃は巧みな話術で相手の心を開くことを得意としていた。作中では2巻でハリーやジニー・ウィーズリーが、6巻ではヘプジバ・スミスが、7巻では「灰色のレディ」が、彼に心を開いていた。7巻でハリーはヴォルデモートを「その気になれば魅力的になれた」と評している。
[編集] 人間関係
父はマグルのトム・リドル・シニア、母は"純血"の魔女メローピー・ゴーント。母方の親戚として祖父マールヴォロ、伯父モーフィンがいる。
ゴーント家はサラザール・スリザリンの子孫であると同時にペベレル兄弟の子孫でもある。ゴーント家は純血の名家であることにこだわる故、幾世代にも渡って近親婚を繰り返していた。このため精神状態に難のある人物が誕生するようになっており、メローピーは父兄から虐待にも等しい待遇を受けていた。モーフィンとメローピー兄妹の死亡によって、ゴーント家は断絶した。
父方の親戚は、祖父母の存在のみが判明している。夫妻は「金持ちで、高慢ちきで、礼儀知らず」な人物だったが、名前などは不明[10]。
妻子についての記述は特にないが、著者ローリングは「ヴォルデモートに子供はいない」と答えている[11]。
部下である死喰い人は、差別的な純血主義者が中心でヴォルデモートの権力・実力に惹かれ集った者や恐怖心から彼に従う者が大半を占めるが、その中には、ベラトリックス・レストレンジやバーテミウス・クラウチ・ジュニアのように、ヴォルデモートに対して主従関係を越えた敬慕の念を抱く者もいる。特にベラトリックスは夫がいるにも関わらず、ヴォルデモートに深い愛情と忠誠を捧げていた。
ヴォルデモート最大の敵としては、アルバス・ダンブルドアとハリー・ポッターの名前が挙げられる。ダンブルドアに対しては、ヴォルデモート自身が彼に及ばないということを自覚しているため、対決を避ける傾向にある。ハリーに対しては、1979年頃に予言を知った当初は単なる不安要素程度の認識しかなかったが、ハリーに放った「死の呪文」が撥ね返り、肉体を失った1981年以降は、自身の弱点をなくし自らの最強を証明するため、強い執着を持つようになる。
[編集] 財産・ペット
- 杖
- 本体はイチイの木(死と再生のシンボルとされる)、芯は不死鳥の尾羽根、34センチ。ハリーの杖とは芯が同じ(=兄弟杖)。その為、ハリーと対決した際に杖が思い通りに機能せず、この弱点を克服するためにニワトコの杖を求めるようになる。
- なお、この杖はヴォルデモートの失踪中、ポッター家に放置されていたらしい。
- ナギニ
- ヴォルデモートが飼っている巨大な雌蛇。ヴォルデモートが最も信頼している生物で、「ヴォルデモートが何かを好きになることがあるとすれば、それはナギニである」とダンブルドアは語っている。
- 名前の由来は、インド神話の蛇神ナーガ(Naga)の女性形、Nagini。
- 戦力としても強力な存在で、バチルダに化けてハリーの命を狙ったり、スネイプを殺害するなど、ヴォルデモートの命令を正確にこなす。ヴォルデモートの分霊箱の一つであり、強力な魔法特性を持つ物でしか倒せない。
[編集] 映画・ゲーム
「賢者の石」から登場。「賢者の石」ではCGで登場し、声をリチャード・ブレマー、「炎のゴブレット」以降は特殊メイクを施してレイフ・ファインズが演じている。日本語版の吹き替えはどちらも江原正士が担当。
「秘密の部屋」では、16歳のリドルをクリスチャン・コールソンが演じた(日本語版の吹き替えは石田彰が担当)。「謎のプリンス」では11歳のリドルをヒーロー・ファインズ・ティフィン、16歳のリドルをフランク・ディレインが演じる(日本語版の吹き替えは小林翼、福山潤が担当)。ちなみに、ヒーロー・ファインズ・ティフィンはレイフ・ファインズの実の甥である。
ちなみに「炎のゴブレット」では杖腕が左だったが、「不死鳥の騎士団」以降の作品では右になっている。また、原作と異なり、目は赤くなっていない。原作では遺体はそのままだったが、映画では紙屑のように散って消滅した。
ゲームでの声優は1作目では内海賢二、2作目以降は大塚芳忠。青年時代はえなりかずきが声を担当している。
[編集] 脚注
- ^ Enchanted with Potter Literature: Fans line up for hours to get their books signed この出典は、en:Lord Voldemort(13:40, 1 Mar 2007)を参照。
- ^ 映画『炎のゴブレット』でピーター・ペティグリューが「ヴォルデモート卿」と口にしたことがある。
- ^ 7巻ではこのことを逆手に取り、「ヴォルデモート」の語に呪いをかけ、口にした人物の保護呪文を解き、即座に発見できるようにした(7巻20章)。なお、7巻22章の邦訳版では保護呪文が破れる前に、ハリーが発言した "He's abroad!" を「ヴォルデモートは海外だ!」と翻訳する重大なミスが発生している。
- ^ 最も美青年だったのは、ヘプジバ・スミスを殺害した頃とされる。
- ^ a b ポッターマニア J.K.ローリング ライブ・チャット 2007 7巻ネタバレあり
- ^ 当時、ハグリッドは秘密裏に巨大蜘蛛のアラゴグを飼育しており、リドルはそれが秘密の部屋の怪物であると周囲に誤解させた。
- ^ この時点で一家を特定しているため、リリー・ポッターが妊娠した、79年秋以降であることが分かる
- ^ 同時に、ハリーとの間に精神的な交感が生まれる。
- ^ 分割された魂を元に戻す唯一の手段。
- ^ 映画にリドル家の墓が登場するが、そこには祖父母と思われる「THOMAS RIDDLE」「MARY RIDDLE」の名が刻まれている
- ^ JK Rowling's World Book Day Chat,March 4, 2004
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