アルバス・ダンブルドア
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アルバス・ダンブルドア(Albus Dumbledore)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使い。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 概要
主人公ハリー・ポッターの母校ホグワーツ魔法魔術学校の校長であり、ハリーの恩師。
頭脳明晰で博識で、魔法に関する研究や邪悪な魔法使いとの決闘など数々の業績を築き、魔法界でも多くの人々の尊敬を集めている。しかし普段は、そんな偉大さを微塵も感じさせない、お菓子好きで茶目っ気がある、愛嬌たっぷりの好々爺。
今世紀で最も偉大な魔法使いと称され、史上最も邪悪な闇の魔法使いヴォルデモートが唯一恐れる人物として知られている。
[編集] 登場巻
第6巻まで 第7巻でヴォルデモートに死の呪文を撃たれたハリーの頭の中(?)で登場。
[編集] 人物
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[編集] 名前・通称
フルネームはアルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア(Albus Percival Wulfric Brian Dumbledore)。
「ダンブルドア(Dumbledore)」は古いデヴォンの言葉で「クマバチ(bumblebee)」を意味する。作者のJ・K・ローリングによると、音楽好きで、鼻歌を歌いながら歩き回っているイメージで名付けたという[1]。このイギリス西部地方の方言は "ハグリッド(Hagrid)"と同じく、トーマス・ハーディの著作に見受けられる。また、"Dumbledore"は、"Dor Beetle"や"Dumble Dor"、"Clock"、"Lousy Watchman"としても知られる、コガネムシの一種であるGeotrupes stercorarius の俗名であり、J・R・R・トールキンの詩"Erranty"の中に、ホビット庄を毎年訪れる虫として登場する。
「アルバス(Albus)」はラテン語で「白」を意味し、しばしば「善」の象徴として用いられる。
「パーシバル(Percival)」は古フランス語で "pierce the veil" を意味する[2]。パーシヴァル卿はアーサー王の騎士の一人であり、ガラハッド卿が聖杯を持つのを許されているのに対し、パーシヴァル卿は聖杯を見ることが許されていた。尚アルバスの父親は「パーシバル」なので、この名前は彼のミドルネームだと思われる。
「ウルフリック(Wulfric)」は "Wolf-power"を意味する。この単語は、伝説の英雄『ベオウルフ』(Beowulf: Bear(熊)のケニング)を連想させる。ベオウルフは若い頃怪物"Grendel"を倒すが、この名前もダンブルドアが倒した闇の魔法使い「グリンデルバルド」を思い起こさせる。
「ブライアン(Brian)」はケルト由来の言葉で、"丘"、"強い"、"気高い"、"高い"などの意味がある[3]。その他の意味としては、"majestic and powerful in Irish rule"がある。また、古代Britishでの"王"を意味する単語にも由来することが考えられる(*brigantinos, Brythonic *brijanin, Welsh brenin)。
[編集] 外見
長身で、キラキラしたブルーの瞳と半月型の眼鏡がトレードマーク。長い鼻は少なくとも二回は折れ曲がっている。髭と髪が長く、若い頃は鳶色で、今は銀色。
左膝の上には、完全なロンドンの地下鉄地図の形をした傷がある。
ちなみに、彼のキラキラしたブルーの瞳は父親似。
[編集] 家族
父は“純血”の魔法使いパーシバル(?-1892頃?)、母は“マグル生まれ”の魔女ケンドラ(?-1899頃)。兄弟姉妹は三歳下の弟アバーフォースと、四~五歳くらい下の妹アリアナ(?-1899頃)。血筋はいわゆる“混血”。
生涯独身を通し、妻子は無い。
[編集] 性格・才能
最も偉大な魔法使いと称される。魔法に関しては作中でもトップクラスの技量の持ち主であり、ヴォルデモートが恐れる唯一の人物でもある。およそ彼に使えない魔法はなく、1巻では大広間の飾りつけを杖なしで変えるという業も披露し(但しこれはダンブルドア自身が決めておいた事なのであらかじめ用意しておいた可能性もある)、5巻での魔法省における死喰い人との戦いでは、ヴォルデモートとも互角に戦えるほどの魔力を見せた。なお、不死鳥の騎士団の設立者も彼である。彼の洞察力は正確であるが、本人は「並外れて賢い故に、誤りも大きくなってしまう」と述べている。作者曰く、マキャベリ的な策謀家。
言語能力にも優れており、作中で水中人と彼らの言語(マーミッシュ語)で会話している他、生まれつきの蛇語使いではないが蛇語を習得している(しかし第6巻、憂いの篩内でのモーフィン・ゴーントの蛇語に関してハリーに「君は分かるのじゃろう?」と言っていた事から話せても聞くことは出来ない模様)。
セブルス・スネイプやドラコ・マルフォイのように、過去にどんな過ちを犯していても悔い改めようという意志を見せた者は誰であれ仲間として受け入れる。また、非常に邪悪なヴォルデモートに対してさえ、悔い改めるチャンスを与えようとした。
魔法界育ち特有のセンスを持ち合わせつつ、マグルについて正確な知識を有している稀有な魔法使いである。マグル界の情報収集にも怠りがなく、4巻ではマグルの新聞を、6巻ではマグルの雑誌を読んだと語っている。
魔法使いとしても教育者としても偉大な人物だが、常に茶目っ気たっぷりであり、第1巻での食前の二言三言は「そーれ、わっしょいこらしょいどっこらしょい、以上!!」であった。
ハリー・ポッターはダンブルドアに対して「何でもできる」というイメージを抱いていたが、3巻ではシリウス・ブラックを廃人にする極刑から救い出せないことを知ってショックを受けている。5巻でもハリーにいつ恐ろしい真実を告げようかと悩んでいた彼の人間らしい面が明らかになる。
その他、蛙チョコレートに付いているカードによると、
等、数々の功績を残しており、その結果、それ以降マーリン勲章勲一等を授与されている他、大魔法使い、魔法戦士隊長、最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟議長、ウィゼンガモット最高裁主席魔法戦士、等の肩書きを持っている(後半2つは5巻で一時剥奪されている)。しかしビル・ウィーズリー曰く、「本人は蛙チョコレートにさえ残れば気にしない」とのこと。
妹の死により、栄光と権力に対しては冷静な判断力を失うと自覚。以後、同じ過ちを繰り返すことを恐れ、魔法大臣への就任を拒否し続けることになる。
ボガートは妹の死体、パトローナス・チャームによる守護霊は不死鳥。
[編集] 趣味
蛙チョコレートに付いているカードによれば、趣味は室内楽とボウリングらしい。彼自身の弁によれば、現在、彼の情熱は生徒達と文学、錬金術、そして厚い毛糸のソックスに注がれている、とのこと。
また、お菓子が好きで、特にマグルの甘いものが好物(魔法界のお菓子でもとりわけ百味ビーンズは、食べるたびに妙な味に当たるジンクスがあるので好まない)。その為か、彼が校長だった時、校長室に入る合言葉は全てお菓子の名前だった。尚、好きなジャムはラズベリー。
[編集] 周囲との関係
ニコラス・フラメルと仲がよい。
マグルの物が好きなので、ロンの父のアーサー・ウィーズリーとの親睦も深い。
時々ホグズミード村のパブへ飲みに行くため、『三本の箒』店主のマダム・ロスメルタや『ホッグズ・ヘッド』のバーテンと親しい。
闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドとは短期間ながら親友としての交流があり、当時自分にとって唯一対等な人物として非常に惹かれていた。
[編集] 家族・血縁
- パーシバル・ダンブルドア(父)
- ケンドラ・ダンブルドア(母)
- アバーフォース・ダンブルドア(弟)
- アリアナ・ダンブルドア(妹)
[編集] 友人
- ニコラス・フラメル
- エルファイアス・ドージ(同級生)
- ホラス・スラグホーン(同僚)
- ゲラート・グリンデルバルド
- アラスター・ムーディ(親友)
[編集] 好意・恋愛
2007年9月19日の米国ニューヨーク市カーネギー・ホールでの講演で、原作者であるローリングは若いファンから、ダンブルドアは「真実の愛」を見つけたかとの質問を受けた。これに対しローリングは、ダンブルドアのことはずっと同性愛者であると考えており、グリンデルバルドに恋愛感情を抱いてしまったことがあると語った。グリンデンバルドがダンブルドアの気持ちに気づいていたかどうかについては明言を避けた。この恋愛はダンブルドアの「大いなる悲劇」であるとローリングは語る。ダンブルドアが魔法使いによるマグル支配の考えに傾倒してしまった背景には、原作で描かれていた動機に加えて、上記の事柄が複雑に絡み合った結果であるとローリングは明かしている。「彼は恋愛感情を抱いた時点で人道上の指針を完全に失ってしまいました。一連の事件を通して自身の判断力に強い疑念を抱いてしまった彼は、それ以降は誰を好きになることもなく、生涯独身を通し、学問に身を捧げたのです」
2008年11月16日 英語版ウィキペディアの同記事より抄訳
[編集] 宿敵・ライバル・嫌悪
[編集] 財産・ペット
- 杖
- 杖本体はニワトコの木、芯はセストラルの尻尾の毛。死の秘宝のひとつ。
- ペット
- 不死鳥のフォークス。杖の芯となる尾羽根をオリバンダーに2本提供しており、フォークスの尾羽根で作られた2本の杖は後にヴォルデモートとハリー・ポッターのものとなった。
[編集] 主な来歴
1881年、モールド・オン・ザ・ウォルドに住む魔法族のダンブルドア家に、長男として生まれる。
ホグワーツ入学の前1年以内、父パーシバルがマグルの若者を襲撃しアズカバンへ投獄される。これをきっかけに、ダンブルドア家はゴドリックの谷へ移住する。パーシバルは後に獄死。
1892年頃、ホグワーツ魔法魔術学校入学、グリフィンドール寮生となる。その後わずか1年で「ホグワーツ始まって以来の秀才」との評判を得、当時の著名な魔法研究家たちと手紙での交流を持つようになる。 また在学中は監督生と首席にも選ばれ、18歳(卒業年齢)までにバナーバス・フィンクリー優秀呪文賞受賞、ウィゼンガモット・イギリス青年部代表、カイロ国際錬金術会議特別功労賞受賞など、数々の栄誉に輝いた。ホグワーツ史上でも最優秀生徒の一人だったと思われる。
1899年頃、卒業記念旅行の出発前夜に、母ケンドラが事故で死亡。弟アバーフォースをホグワーツで学ばせ、家に残される妹アリアナの世話をするために、ゴドリックの谷へ留まることにする。
同年夏、ゴドリックの谷を訪れたゲラート・グリンデルバルドと意気投合。 弟妹の世話に拘束され、自身の才能を活かせないことに密かな不満を抱いていた若いアルバスは、魔法族が世界を支配すると言うグリンデルバルドの計画と、その計画の中心となる死の秘宝の探索計画に魅了される。 しかし二ヵ月後、二人の計画に反対するアバーフォースと、グリンデルバルドとの三つ巴の喧嘩になる。これに巻き込まれアリアナは死亡。動転したグリンデルバルドはゴドリックの谷を去り、後に対決するまで二人が出会うことは二度と無かった。
その後、ホグワーツの「変身術」教授に就任。トム・マールヴォロ・リドルにホグワーツ入学を薦めたり(1938年)、退学処分になったルビウス・ハグリッドを森番としてホグワーツに残れるよう取り計らったり(1943年)している。
1945年、当時最強の闇の魔法使いとして勢力を広げていたグリンデルバルドと決闘し勝利。このとき、彼が持っていたニワトコの杖を手に入れ、杖の忠誠を得る。
ヴォルデモートがボージン・アンド・バークスから失踪して約10年後(1956年頃)、ホグワーツ校の校長に就任。ヴォルデモートの暗黒時代が始まると、これに対抗するため不死鳥の騎士団を組織し活動した。
1979年頃、セブルス・スネイプを不死鳥の騎士団へ受け入れる。
1981年10月31日、両親を失ったハリー・ポッターをペチュニア・ダーズリー一家に預け、ダーズリー家に彼を保護する魔法を施す。
またヴォルデモートを倒すため、ヴォルデモートの過去を可能な限り追求し、その弱点を探した。その結果、ヴォルデモートがホークラックスを複数作成したと予想し、それらの探索を始める。
1996年夏、ヴォルデモートのホークラックスのひとつを発見。このとき誤ってホークラックスを保護する呪いを受けてしまい、1年以内の死が確定する。
同年、ハリーにヴォルデモートの過去を教え始める。
1997年6月、ハリーと共にヴォルデモートのホークラックスのひとつを探索し、それを持ち帰る。しかし直後に、彼の命を狙うドラコ・マルフォイに遭遇。ハリーを守ろうとした際に武装解除され、その隙を突いてセブルス・スネイプに殺害された。
なお同年夏、リータ・スキーターが独自取材による伝記『アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘』を出版した。
[編集] 妹アリアナについて
アルバスの妹アリアナは、6歳のときにマグルの少年たちから暴行を受け、以降、精神の安定と魔力の制御を完全に失ってしまう。父パーシバルは娘を暴行したマグルたちに復讐し、それが原因でアズカバンへ投獄された。一家はアリアナの存在を隠し守るため、ゴドリックの谷へ移住する。
それから8年後、アリアナが14歳のときに、アリアナの「発作」により母ケンドラが死亡。まもなくグリンデルバルドに出会い、死の秘宝のことを知ったアルバスは、死の秘宝が3つ揃うことによる死の克服、特に蘇りの石に惹かれる。これは蘇りの石により母親が蘇れば、アリアナの世話から開放され家長という重責を担わないで済むと思ったためである。またアルバスがマグル支配計画に魅了されたのは、自身が活躍する場を得る以外にも(明確な描写はないものの)妹を暴行したマグルへの無意識の復讐心が原因と思われる。
- 妹アリアナの死に対し、極めて強い自責の念を持つ。権力への誘惑に惑わされ冷静な判断力を失ったことが原因と自覚している。
- 妹の死への自責の念も、アルバスの冷静な判断力を失わせるほど強いものであり、死者の魂を呼び戻す「蘇りの石」を発見した際に冷静さを失い、石を守る呪いを受け1年後の死を確実にしている。これによりアルバスは、自身が利己欲に惑わされ、過ちを何度でも繰り返し続ける人間であることを思い知る。
[編集] ダンブルドアの死について
ダンブルドアはヴォルデモートの不死能力の源であるホークラックスを探索し、そのひとつを6巻初頭で発見した。このときダンブルドアは、ホークラックスを保護する呪いを受けてしまい、1年以内の死が確定してしまう。
ダンブルドアは自身の死を利用して、自身が所持していた史上最強の杖「ニワトコの杖」を葬る計画を立てる。ニワトコの杖は「勝者に忠誠心を持ち、勝者が持ったときにのみ本領を発揮する」性質を持つが、予定された敗北では忠誠心を移さない。そこでセブルス・スネイプに自分を殺させる「予定」を作り、杖の忠誠心が自身に向けられたまま死ぬことで、「杖の本領を発揮できなくする」つもりであった。 しかし6巻終盤、ドラコ・マルフォイがダンブルドアを「武装解除」したため、ニワトコの杖はドラコを「勝者」と認めて忠誠心を移し、計画は失敗してしまう。
ダンブルドアの杖の正体を知る者がホグワーツ周辺にはいなかったため、杖はそのままダンブルドアと共に葬られ、ドラコがニワトコの杖の忠誠を得た事実は知られなかった。ダンブルドアの計画は「ダンブルドアを殺したスネイプがニワトコの杖の忠誠を得る」と言う誤誘導を想定しており、実行犯となるスネイプも「ドラコを守るため」と聞かされたのみで、杖の正体や計画の全容は知らなかった。
[編集] 原作終了後に発覚した設定
原作が完結した後、原作者であるJ・K・ローリングは、「ダンブルドアは男性に恋をしたことがある」と明言した。[4]尚、恋した相手はゲラート・グリンデルバルド。ダンブルドアが彼に協力したのも、彼への愛があったためである。
以上でアルバス・ダンブルドアに関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 映画
映画「賢者の石」「秘密の部屋」ではリチャード・ハリスが演じたが、ハリスが2002年10月25日に亡くなった為、それ以降はマイケル・ガンボンが演じている。リチャード・ハリスは3本契約を結んでいた為、死後、契約処理でトラブルが起きた。
日本語版の吹き替えは、全て永井一郎が担当している。
[編集] 脚注
- ^ Rowling, J. K. (1999-03-19). "Barnes and Noble interview, March 19, 1999". AccioQuote!. 2007年7月18日 閲覧。
- ^ Meaning of the Name Percival
- ^ "Behind the Name". 2007年7月18日 閲覧。
- ^ CNN.co.jp :「ダンブルドアは同性愛者」ハリポタ著者認める - エンタテインメント
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