レイ (北斗の拳)

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レイは、漫画『北斗の拳』に登場する、架空の人物。

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[編集] 声の出演

[編集] 身体的特徴

身長185cm、体重100kg、バスト132cm、ウエスト92cm、ヒップ106cm、首周り45cm。(データは週刊少年ジャンプ特別編集『北斗の拳 SPECIAL』の「拳聖烈伝」による)

原作では黒の長髪だが、アニメ版では水色のカラーリング。

かなりの美男子。ナルシストで美に対して異常に執着する南斗六聖拳「妖星」のユダが、ただ一人自身より美しいと認めた男である。

[編集] 人物

南斗六聖拳「義星」の男。人のために生き、命を懸ける宿命を背負う。指や手刀による斬撃を主体とする南斗水鳥拳の使い手であり正統伝承者。

彼の使う水鳥拳は、優美にして華麗、見るものを魅了し、そのためにユダから激しい妬みと逆恨みを買い、後にマミヤの運命を賭けて戦う事になる。奥義には「飛翔白麗」「飛燕流舞」「朱雀展翔(アニメ版)」 がある。

登場時には、家族を惨殺し、妹アイリを連れ去った「胸に七つの傷のある男」(のちにジャギであったことが判明する)への復讐の念に凝り固まり、非道で孤独な旅を続けていた。当初はかなり荒んだ表情で、リンには「あの目は人を助けるような目じゃない」、バットには「大悪党のツラ」とまで言われ、ケンシロウも「自分の利益以外では動かない男」との人物評を下していた。

マミヤ達の村へも最初は用心棒として訪れ、ケンシロウ達ともそこで知り合った。村人の前で弟の死にも冷徹さを貫く姿勢を見せながらも、陰でその弟の死を嘆き涙するマミヤの姿に動かされ、やがて利害を超えてマミヤ達のために戦う姿勢を見せる。

更にはケンシロウ達の協力で妹アイリとの再会を果たし、以降、本来の「義星」であるべき輝きを取り戻していき、ケンシロウ達への無償の友情や愛のために奔走することになる。

マミヤ達の村に侵攻したラオウに挑むも、馬上からの闘気による攻撃に圧倒されてしまう。なんとしてもラオウを葬り、ケンシロウに借りを返したいレイは、南斗究極奥義「断己相殺拳」で相打ちを狙うが、命を賭したこの勝負もラオウには指一本触れる事も叶わず、3日後に全身から血を吹き出して死に至る秘孔「新血愁」を突かれて敗北した。

[編集] マミヤへの愛

レイがマミヤの村に用心棒として入ったのは、牙一族に雇われて、村を乗っ取る刺客として送り込まれた為であり、果たしてマミヤがリンと水浴びをしている所に現れ、彼女の身を纏っていた布を剥ぎ取ってしまうが、「野盗にくれてやるのは惜しい」と元来の優しい目に戻り、牙一族を見限る。

ある時は、「女を捨てた」と言い張るマミヤの着衣を水鳥拳で切り裂き胸をあらわにしてしまう。思わず乳房を隠すマミヤに、「女でなければ、胸をかくす必要はない」と、彼女が戦い続けることを諫め、彼なりの優しさを表現する。この時、アイリが付けるはずだったショールを被せ、「帰ってきたら純白のショールをプレゼントする」と発言している。

こうしてマミヤと接し見守っている間に、いつしか彼女を愛するようになるが、マミヤがケンシロウに惹かれている事を悟ると、彼女を遠くから見守り、彼女の心の中に生きようとする。

だがマミヤの村で、トキがラオウとの戦いを続ける局面、トキが不利となり、自分やケンシロウが戦えない状況下で、マミヤがボウガンを手にラオウに挑もうとした時、思わずレイは、「やめてくれ!!その女を殺さないでくれ!!」と叫ぶ。ラオウが「二指真空把」で、ボウガンの矢をマミヤに返し放つのが分かっていた為である。そして、ラオウから心中を指摘された際、自分に愛というものを教えてくれた唯一の女であると、秘めていたマミヤへの思いを告白した。

ラオウに「新血愁」を突かれて徐々に体が破壊され、苦痛に耐える中、マミヤから未来を奪って戦い続ける事を宿命づけ、彼女の"死の運命"の鍵をも握る男である、ユダの存在が発覚する。レイは余命として残る時間をユダを倒す為にマミヤに捧げて、自分の最期を飾ろうとする。こうしてレイとユダは宿敵として拳を交える事となる。

[編集] ユダとの対決

レイは、ラオウに突かれた秘孔「新血愁」による死の期限を迎える前に何としてもユダを倒そうと考えるが、ユダの策略により期限までに間に合う望みがなくなってしまう。しかし、万策尽きたわけではなく、トキによると「新血愁」に対応する唯一の秘孔「心霊台」を突くならば、常人なら発狂死してしまうほどの激痛と引き換えに少しだけ延命できると言う。レイは迷わずその秘孔を突いて貰う事を選び、トキは激痛に耐えられなかった時の為にと劇薬を渡した上でレイの秘孔を突く。

レイは激痛にもだえ苦しみ、その叫び声は部屋の外でアイリが薬を飲んでと懇願するほどであった。やがて叫び声が途絶えてトキが中から部屋の扉を開けた頃、薬を飲むことなく激痛に耐え切ったレイは、僅かばかりの生を得る事に成功した。

ユダとの死出の戦いに赴く際、激痛に耐える過程で彼の髪は真っ白になっていた。部屋から出てきた彼の頭の周囲にハイロウ(聖なる光輪)が原作には描かれていたが、聖書の聖人や天使をイメージした描写とみられる。その姿を見て思わず絶句し嗚咽する妹アイリ、力無く微笑むレイの表情が印象的である。

死を間近にしたレイを嘲笑うべくマミヤの村に攻め入ったユダと対峙するが、ユダはレイの余力を見くびっており、「マミヤは死兆星を見ている、お前の想いは無駄なものだ」と彼の精神力を挫こうとする。ところがレイは「どこまでも哀しき女、そんな女のために死ぬ男が一人くらい居てもよい」と、より一層の決意を持ってユダに立ち向かう。

二人の対決は、死を背負い技の切れを増すレイの優勢で展開するが、ユダの奸計により大量の水を使い流砂と化した戦場で、レイは水鳥拳の華麗な足さばきを奪われてしまって戦況は逆転する。ユダはとどめに南斗紅鶴拳の奥義である「血粧嘴」を放とうとする刹那、レイも奥義・「飛翔白麗」で間一髪、宙に舞う。そして、その美しい技に心を奪われたユダの不覚を誘い、起死回生の勝利を得る。

ユダに勝利した後、死を目前としたレイはマミヤたちと別れを告げるが、その顔には一点の曇りもなく、家屋の中で、誰にも砕け散る姿を見せず倒れていく。そうしたレイの代償を求めない無垢の深い愛は、マミヤの頭上から「死兆星」の蒼光を消し去った。

レイが最後にマミヤに託した言葉は、「たとえ一瞬でもいい! 女として幸福を求めろ」であり、ケンシロウには「生き続けろ。涙を笑顔に変える為には、今の時代お前の力が必要なのだ」と語って、いかにもレイらしい生きざまを締めくくる。

[編集] 人気と評価

いわゆる美形キャラで、「北斗の拳」が男性のみならず、女性にも人気を博する一翼を担った。

登場期間は(作品全編から比べると)長くはなかったものの、独特の台詞回し、「ショオ~」、「シャオッ!! シャオ~!!」などの掛け声、アニメ化時の南斗水鳥拳の演出(暗転した背景に数条の光が弧を描くや、次の瞬間相手は輪切りにされ、あるいは手足を切断される)、「てめえらの血はなに色だーっ!!」などの台詞、声を当てた塩沢の演技などで強い印象を読者に残した。殊に登場間もない頃には友でありながら「強敵」という役柄で、劇中最初にケンシロウと肩を並べて敵と立ち向かった拳士であり、彼と行動を共にするようになってからは「ケンシロウのパートナー」的存在として描かれた。

又、牙大王の奸計により、ケンシロウと非情な闘いを強いられるが、ケンシロウと対戦した南斗の拳士として、互角に近い闘い方をしている事は評価できよう。86年の劇場版ではケンシロウがてこずったあのウイグルに圧勝するほどの強さで描かれている。

あるいは、こうした格闘技漫画でよく見られる「解説者」の役をつとめる事も多く、特にラオウに秘孔をつかれ瀕死の激痛に耐えながらラオウとトキの戦いを実況し続けたことは語り草となった(この時のレイの心境は、トキの「己の死すら忘れ、お前(ケンシロウ)の身を案じている」という言葉に集約される)。

新劇場版での南斗水鳥拳の演出は、ジェット機のような速さで飛翔し、火花のような光の線による斬撃の後、敵がスクリーンごと輪切りになるなど派手なものになった。しかしながら、ユダやマミヤとのエピソードが描かれなかった為、トキに秘孔を突いてもらい延命した意味も薄れてしまった感があり、高い人気の割には出番も非常に少なかった。

任天堂DSソフト「北斗の拳 〜北斗神拳伝承者の道〜」ではケンシロウ、ラオウの他にレイの音声が収録された。

[編集] モデル

モデルは新沢基栄の漫画『ハイスクール!奇面組』の一堂零。元は『奇面組』に、ケンシロウのパロディキャラ「北殿軒 戻樹(ほくとのけん・もどき)」を登場させる際のバーターとして、『北斗の拳』側で登場させたキャラである。尚、『奇面組』のTVアニメ版では、一堂零がレイ(2頭身)に変身して格闘するシーンが登場した。

他に、複数いる敵を次から次へと真っ二つに切り刻んでいくシーンは、ルパン三世に出てくる石川五ェ門斬鉄剣がモデルである(性格も若干影響あり) 。 担当声優の塩沢兼人は『風魔一族の陰謀』で五ェ門の声を務めた事がある。

逆にレイをモデルとしたキャラクターもいる。その一人がアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』の後半に登場するグラドス星人の総司令官ル・カインだが、髪型や顔もレイそっくりである上、声優も塩沢兼人が担当している。これは作画監督の谷口守泰が熱狂的な北斗ファンだったせいだとのエピソードもある。部下も、自分の美しい顔をけなされると激昂する男、脳味噌筋肉男など北斗のキャラクターに類似した者たちが散見される。

[編集] エピソード

  • 彼の死後に登場した南斗六聖拳「仁星」のシュウとは親友である。
    本編中ではシュウが初登場時にその旨を発言しただけで実際にそうなのかは謎だったが、彼を主人公に置いた外伝「蒼黒の餓狼 -北斗の拳 レイ外伝-」では、シュウの南斗白鷺拳の足技をレイが披露した。

[編集] 関連項目

蒼黒の餓狼 -北斗の拳 レイ外伝-


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