テルマエ・ロマエ
| テルマエ・ロマエ | |||
|---|---|---|---|
| 漫画 | |||
| 作者 | ヤマザキマリ | ||
| 出版社 | エンターブレイン | ||
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| 掲載誌 | コミックビーム | ||
| レーベル | ビームコミックス | ||
| 発表期間 | 2008年2月号 - 2013年4月号 | ||
| 巻数 | 既刊5巻[1](2012年9月現在) | ||
| テンプレート - ノート | |||
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『テルマエ・ロマエ』(THERMAE ROMAE[注 1])は、ヤマザキマリによる日本の漫画。『コミックビーム』(エンターブレイン)にて2008年2月号から2013年4月号まで連載された。当初は不定期連載だったが、2010年4月号から定期連載に移行した。単行本は2012年9月までにビームコミックスより5巻が刊行されている(以下続刊)。
目次 |
概要[編集]
古代ローマ時代の浴場と、現代日本の風呂をテーマとしたコメディである。入浴文化という共通のキーワードを軸に、現代日本にタイムスリップした古代ローマ人の浴場設計技師が、日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返すことによる笑い[2]を描く。単行本では、各話の間に、風呂に関する歴史資料や、作者の体験が書かれたコラムが掲載されている。題名の「テルマエ・ロマエ」は、ラテン語で「ローマの浴場」の意味[3]。
書店員の選ぶマンガ大賞2010[4]、第14回手塚治虫文化賞短編賞[2]受賞作品。「このマンガがすごい!」2011年版オトコ編2位。全国書店員が選んだおすすめコミック2011、3位入選[5]。
2012年1月12日よりフジテレビ系「ノイタミナ」枠にてテレビアニメが放送された[6]。
2012年4月28日より、阿部寛・上戸彩主演での映画が公開された。ローマでのロケや、テレビドラマ『ROME[ローマ]』のために作られた広大なセットでの撮影も行われた。2013年1月には、映画第2作の制作発表がなされている(後述)。
反響[編集]
書店の店頭での宣伝などを通して部数を伸ばし、『コミックビーム』の連載作品としては例外的に女性読者の支持も集めた[7]。また、東京都浴場組合による推薦や、イタリア・ローマ関係の学術的な問い合わせといった、あまり例のなかった形での反響があるといい[7]、2010年に受賞が相次いだ際には展覧会[7]や旅行会社[8]とのタイアップも企画された。2010年5月の時点で単行本1巻は約50万部発行されている[7]。2巻には、このマンガのヒットはイタリアの新聞で「ローマ帝国ついに日本の漫画界を征服」と報道されたことが記された。
本作の執筆のきっかけについて、作者は「東京スポーツ」紙上のインタビューで「ヨーロッパにはお風呂も銭湯もないから、お湯につかりたくてもつかれない。でも、そこら中に古代ローマ時代の浴場の遺跡がある。昔はあったのになぜ今ないのか、それがもどかしくて」「イタリア人の夫が日本の家風呂を見て笑うんです。(中略)古代ローマ人なら日本の風呂の良さをわかってくれるぞ」とその発想の経緯を語っている。また夫が「ローマ皇帝の名前を全員言えるほどの古代ローマおたく」であったことも大きかったとのこと[9]。
なお元々は同人誌で発表するつもりの作品で、コミックビームの関係者とは「(単行本も)5,000人位買ったらスゴイね」と話していたこともあり、大ヒットしたことには戸惑いを感じているという。なおインタビューでは「薄く延ばして長くやるつもりはないです。十何巻とかはいかないと思う。実はもう最後は考えてあるんですよ」とも語っている[9]。
あらすじ[編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
舞台はハドリアヌス帝時代、西暦130年代の古代ローマ[注 2]。浴場を専門とする設計技師ルシウス・モデストゥスは、革新的な建造物が次々に誕生する世相に反した昔ながらの浴場の建設を提案するが採用されず、事務所と喧嘩別れしたことで失業状態に陥ってしまう。
落ち込む彼の気を紛らわせようとする友人マルクスと共に公衆浴場に赴いたものの、周囲の騒々しさに耐えかね雑音を遮るため湯中に身を沈めたルシウスは、壁の一角に奇妙な排水口が開いているのを見つけ、仕組みを調べようと近づいたところ、足を取られて吸い込まれてしまう。不測の事態にもがきながらも水面に顔を出すと、彼はローマ人とは違う「平たい顔」の民族がくつろぐ、見たこともない様式の浴場に移動していた。
ルシウスが見た「平たい顔族」とはアジア系有色人種の未来の姿、すなわち現代日本人であり[注 3]、ルシウスは浴場を使ったタイムトラベラーとなっていたのだった。これ以降、ルシウスは自分の意志とは無関係にたびたび「平たい顔族」の風呂へ訪れては、古代ローマと現代日本の世界を行き来し、それが自らの創意工夫によるものではないことに若干の後ろめたさを感じつつ、そこで得たアイディアをローマでの浴場設計・運用考案に生かし、浴場施設専門の空間プロデューサーとして名声を勝ち得ていく。
登場人物[編集]
古代ローマ[編集]
- ルシウス・モデストゥス[注 4]
- 本作の主人公。浴場を専門とするローマの建築技師で、アテネで最新の建築技術を習得している。愛国心あふれる頑固な職人気質で、自身の職務とローマ人であることに誇りを持っているが[注 5]、職務に熱中しすぎて周囲が見えなくなるなど、ワーカホリック気味な所がある。そのため妻・リウィアとの衝突も多く、ついには三下り半を突き付けられ離婚、いっそう職務に没頭するようになった。また、適時召集制である古代ローマにおいていち兵士でもあり、無駄なく締まった肉体に加え、剣術・槍術・弓術・馬術に優れている。
- 様々な浴室の建築に頭を悩ませるたびに、風呂場もしくは水に関する場所(生簀・海等)から現代日本の多種多様な風呂や浴場へとタイムスリップしてしまう。
- 本人は現代日本をローマと時代を同じくする未知の国家ととらえており、タイムスリップという認識はない。現代の日本人を「平たい顔族」と呼び、「奴隷」や「ローマよりも軍事力で劣る未開の国家」と誤解しながらも、現代日本の風呂の機構やさまざまな物品の優れた点を認め、ローマに戻ってそれらのアイデアを取り込んだ浴場を建設することで次第に名建築家としての名声を高め、ついにはハドリアヌス帝の信頼を得て皇帝付きの技師となる。
- ほとんどのタイムスリップは短時間であり、ローマでは溺れて気を失ったことになっている。しかし、ケイオニウスの死後にハドリアヌスと善後策を話し合うため入浴した際は、平たい顔族の温泉地である伊藤温泉の東林館旅館に従業員として長期滞在することになり、ローマでは行方不明となっていた。なお、伊藤温泉ではふと目にした薄型テレビや携帯電話に驚愕し、ついに電気の存在を知る[注 6]。
- 「平たい顔族」の温泉技術を貪欲に吸収しつつもディアナ(さつき)を愛していることに気付く。地上げのためにさつきをさらった地上げ屋を追うために即席の馬車を仕立てて追跡、みごと奪還に成功する。その場で愛していることを告白するが、ローマに帰還してしまう[注 7]。
- マルクス・ピエトラス
- ローマに住む石工で彫刻家で独身。老齢の師匠と共に暮らしている。
- ルシウスとは旧知の仲で、共に浴場へ出かけたり酒を飲んだりする。独身。いかつい顔だが明朗快活な性格で女好き。仕事や夫婦関係などで悩みを抱えがちなルシウスの良き相談相手。ルシウスの発明品の開発も手伝っており、皇帝の目にとまるきっかけとなった。
- リウィア
- ルシウスの妻。仕事一辺倒の夫に(結果として)家庭をないがしろにされることが多く、結婚から7年が経過しても二人の間に子供ができないことを不満に思っていた。そのため、精力のつく料理を作るなどしていたが、種馬扱いされていると不満を感じたルシウスは、リウィアに対して役に立たなくなり、さらに疎遠になってしまった。ハドリアヌスのエルサレム出征に同行した夫に3年間家を空けられ、ついには一方的に離縁を申し出て家を出る。
- 後にルシウスが連れ戻しに来た際には他の男性と再婚し、妊娠9ヶ月の姿で登場。ハドリアヌスに重用される夫を男色家と思い込み、三下り半を突きつけた。
- ハドリアヌス
- ローマ皇帝。軍事よりも内政や哲学にその才を発揮する優れた皇帝であり、斬新な建造物を一人で設計する優れた建築家でもある。だが、すでに50代半ばを過ぎており、体力の衰えを感じている。
- 多くの革新的な浴室を生み出すルシウスの噂を聞きつけて興味をもち、ついには自ら呼びつけて仕事を与えるまでになる。
- 男色趣味があり、マルクスら彫刻家にナイル川で溺死した愛人アンティノーの石像を多数作るように命じ、帝国中にそれを建てさせた。ハドリアヌスに重用され始めてから、「ルシウスも皇帝に見初められたのではないか」という噂が流れ始めた。
- アエリウス亡き後アントニウスを次期皇帝候補として養子に迎えたが、数々の不幸事に加え高齢がたたり精神的に疲弊していき、自暴自棄になりかけている。
- アポロドロス
- ルシウスが尊敬する高名な建築家。先代の皇帝・トライアヌスに重用され偉大な実績を築いたが、ハドリアヌスとは折り合いが悪かったとされる。
- ルシウスから見れば大先輩の「天才建築家」であるが、ハドリアヌスにとっては感覚の古い建築家であり、別荘の設計からは遠ざけられた。
- 弩砲など攻城兵器に関する発明にも秀で、それによりハドリアヌスから一定の再評価を得た。だがすでにかなりの高齢で、足腰が弱くなっている。
- ルシウスが皇帝の許に召されて以来、後継者が出来たことを喜んでいる。また大の風呂好きということもあって、すっかり風呂仲間の一人となった。
- ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥス
- ハドリアヌスの養子となり後継指名された次期皇帝候補の青年。後継指名後は養子として名をルキウス・アエリウス・カエサルと改めた。
- ハンサムで機知に富む反面、好色で病弱。ルシウスからは「女ぐせの悪い軟弱男」と軽蔑されており、前途を危ぶまれている。さらにローマ元老院からは失脚を狙われており、ハドリアヌスから彼のための人気取りを託されたルシウスは、さらに苦悩を重ねることになる。
- 総督としてパンノニアに派遣された際、気候の厳しさから持病を悪化させ、138年1月1日にハドリアヌスの別荘で、皇帝になることなく死去する。臨終に立ち会ったルシウスに、養父とローマのために十分働けないまま世を去る無念を涙ながらに語り、彼を軟弱者と決めつけていたルシウスに認識を改めさせるが、同時に最期まで見事な女ったらしぶりを発揮した。
- マルクス・アンニウス・ウェルス
- ハドリアヌスが密かに将来の皇帝候補と認める聡明な少年。ケイオニウスからの信任も厚く、娘の婚約者となっている。15歳の若年という理由でハドリアヌス帝は現時点での後継指名を見送ったものの、頭脳明晰にして思慮に富むことから行政長官を任されている。数々の発案をするルシウスに、ハドリアヌス同様に信頼を寄せている。
- ルキウス
- ケイオニウスの幼い息子。マルクスを慕っている。
- アントニヌス
- 元老院議員の一人であり、ハドリアヌスの側近。アエリウス亡き後次期皇帝候補としてハドリアヌスの養子になったが、自暴自棄になっているハドリアヌスの身を案じている。
現代日本[編集]
- 小達さつき(おだて・さつき)
- ハドリアヌス帝と共に入浴していたルシウスが、タイムスリップし帰れなくなった先の伊藤温泉で出会った聡明で美しい「平たい顔族」の女性。28歳。東京大学大学院卒の古代ローマ史研究者で、母親の流派の名取を受け継ぐ芸妓としても活躍している、伊藤温泉内では知らぬ者のない才媛。
- 幼い頃、伊藤温泉で芸妓をしていた母親を病で亡くし、母子家庭で父親がいなかったため祖父・鉄蔵の下へ身を寄せ、母親がいまわの際に遺した言葉の意味を調べていくうちに、ユリウス・カエサルの伝記を読んだことで、極度の古代ローマ文化マニアとなった。大学院時代には教授の著書10冊をはるかに超える内容の博士論文を作成したため、その教授から「君に教えることはもうない」と言われ、その後はオックスフォード大学との合同調査団に加わって、ローマ郊外での発掘作業にも参加している。
- 古代ローマ関係の文献を読むために英語・イタリア語・フランス語に加えてラテン語をも習得しており、「平たい顔族」の中で初めてルシウスと直接会話できる人物となった。
- ルシウスは初対面の際にさつきの美しさを月の女神ディアナにたとえており、その後も「ディアナ」と呼んでいる。
- ハナコ
- いとう観光牧場で飼われている牝馬。25歳と馬としては高齢。普段は観光用の馬車「なかよし号」を牽いている。ルシウスにべた惚れしており、恋しさのあまりルシウスのいる東林館に乱入したことも。裸馬の彼女をルシウスが乗りこなすのを見て、さつきはルシウスが本物のローマ人であることを確信した。
- ヒデキ
- いとう観光牧場で飼われている牡馬。気性が荒く誰にも懐かなかったが、ルシウスの「古代ローマ式の躾」で御された。
- 小達鉄蔵(おだて・てつぞう)
- さつきの祖父で、唯一の肉親。伊藤温泉で鍼灸・整体業を営んでいる。名医であり、質実剛健を体現したような男であるが、男女の機微を理解することのできる粋なところもあり、ルシウスのことを、安心してさつきを託せる男だと認めている。30年前、伊藤温泉で悪さをしていた武内組に仲間の梅ちゃん(松平梅吉)と2人で殴り込みをかけ、わずか3分で壊滅させたという武勇伝の持ち主で、その腕っぷしは今も健在である。マムシエキス入りどくだみ茶を愛飲している。
- 圭介(けいすけ)
- 伊藤温泉のホテル「パラダイス伊藤」の若旦那で、ケイオニウス似の軟弱男。3か月程前から突然羽振りが良くなり、伊藤温泉のリゾート開発のため、東林館などの旅館に買収を持ちかけていたが、実は絵に描いたような美人局に引っかかってホテルも乗っ取られ、伊藤温泉買収の裏で暗躍する武内組に下っぱとしてこき使われていた。さつきには以前から粉をかけていたが、相手にされていなかった。
- 武内定吉(たけうち・さだきち)
- 温泉地「伊藤」を大々的にリゾート開発することを狙っていた地上げ屋(暴力団)の黒幕で、「武内組」組長。実は30年前にも伊藤の買い占めをもくろんだが、さつきの祖父や松平に阻まれ計画は頓挫。圭介やチンピラなどを手駒として再び地上げを狙うものの、恐喝のネタにさつきをさらったことでルシウスと鉄蔵の逆鱗に触れ、2人に成敗された。
- 吉田(よしだ)
- アウグスタレス[注 8]から成金趣味の依頼を受け苦悩していたルシウスが、タイムスリップした先で出会った「平たい顔族」の男性建築技師。
- 彼もまた成金趣味の古代ローマ風浴場の建設依頼を受け悩んでいたが(専門分野は日本建築)、ルシウスから「正しいローマ式浴場」の構造を伝授してもらい、後日無事建設に成功。また彼の仕事に携わったことで、ルシウス自身も問題解決の糸口をつかんだ。
- お互いに言葉が通じないため直接の会話はしていないが、同じ悩みを抱える彼をルシウスは「同志」、また彼はルシウスを「先輩」とそれぞれ呼んでいる。
書誌情報[編集]
表紙は著名な彫刻を題材としたパロディイラストで、1巻ではドリュポーロス、2巻ではミロのヴィーナス[11]、3巻ではラオコーン像[12]にタオル、湯桶、シャンプーハットなどの浴場用品を持たせている。また巻数は、表紙では背景にローマ数字、背表紙ではローマ数字を○で囲んだ表記となっている。
ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』 エンターブレイン〈ビームコミックス〉。
- 2009年11月26日発売[13]、ISBN 978-4-04-726127-3
- 2010年9月25日発売[1]、ISBN 978-4-04-726770-1
- 2011年4月25日発売[14]、ISBN 978-4-04-727232-3
- 2011年12月22日発売 ISBN 978-4-04-727515-7
- 特装版 2011年12月15日発売 - ダイカスト製のティンティナブラムが付属 ISBN 978-4-04-727496-9
- お風呂で読める「風呂マエ・ロマエ」付Amazon限定版 2011年12月22日発売(本編コミックスは「通常版」である) ISBN 978-4-04-727416-7
- 2012年9月25日発売 ISBN 978-4-04-728225-4
- 特装版 同日発売 - 古代ローマ風"ルシウスコイン"ダイキャストストラップが付属 ISBN 978-4-04-728215-5
上記の他に映画『テルマエ・ロマエ』の観覧者先着100万人に配布された特別編(巻数は「S」の表記)もある。
タイアップ[編集]
- 2010年5月には、横浜美術館で開催された『ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡』とのコラボレーションが行われ、古代ローマの浴槽の展示に関連して割引やグッズの配布などのサービスが行われた[7]。
- 2010年7月には、ナポリ・ポンペイへのパッケージツアーを企画する旅行会社とのコラボレーションが行われた[8]。
- 2010年9月18日~12月31日 箱根小涌園ユネッサンでは、「テルマエ・ロマエ風呂」としてポンペイ遺跡に代表される古代ローマ建築のデザインを採用した本格的な風呂がコラボレーションとして登場し、作品のあらすじやルシウスのパネルを展示しお風呂で読めるように耐水性の素材で作られたテルマエ・ロマエのコミックが用意された。またトラベルサイト「旅の発見」ではコラボ記念限定プランとしてA6版の両面テルマエ・ロマエプリントクリアファイル、ユネッサン入場パスポート、ユネッサンオリジナル入浴剤5個セット付プランが販売された。[15]
- 2011年12月6日から2012年2月26日まで、Jリーグ・川崎フロンターレが、前年から実施している、川崎浴場組合連合会との共同企画『いっしょにおフロんた〜れキャンペーン』において『テルマエ・ロマエ』とコラボレーションし、川崎の銭湯利用促進キャンペーン『テルマエ・フロマエ』プロモーションを敢行、同市内高津区の銭湯、高津湯の外壁をローマ風に装飾、さらにテルマエ・ロマエ3巻に登場するローマの浴場露天風呂をモチーフにした銭湯絵を描いた「テルマエ・フロマエ湯」にし、銭湯絵や宣伝ポスターに川崎フロンターレの選手が登場するなどした[16]。
- 2012年4月から徳島県鳴門市の大塚国際美術館とタイアップし、「テルマエ・ロマエツアー」と題し、古代ローマ時代の(本作のエピソードに関連する)西洋名画を巡りながら紹介するギャラリートークを開始した。展示のなかには、ハドリアヌス帝の別荘から引用されデザインされたものもある。館内のショップでは、本作のコミックも販売されている。[17]
- 2012年9月12日より実写映画も公開となった『宇宙兄弟』と出版社の壁を超えたコラボが行われ、『テルマエ・ロマエ』のルシウスが宇宙服を着用し、『宇宙兄弟』のムッタがトーガを着用したものとなっているポスターやチラシが全国の書店店頭に使用される他、約10店舗で高さ180cmの巨大立て看板として見ることができた。[18]
- 2012年10月12日、カプコンのXbox 360/PC向けオンラインゲーム『モンスターハンターフロンティアオンライン』とのタイアップにて月刊コミックビーム 11月号にゲーム内アイテムのイベントコードが付属した。キャンペーンタイトルは「テルマエ・ロマエ×MHF キャンペーン」でオリジナル武器「テルマエ・オリゴ」(大剣)が入手可能だった。[19]
テレビアニメ[編集]
2012年1月12日深夜から1月26日深夜にかけて、フジテレビ系「ノイタミナ」枠にて放送された。フジテレビ系列15局、BSフジでも放送。第1話から第4話までは各話約15分のエピソードを2話ずつ、第5話は前後編合わせて1話を放送する形式で、全5話のエピソードが全3回にわたって放送された。
『秘密結社鷹の爪』などを手がけたFLASHアニメ制作会社・DLEが初めてノイタミナ枠で制作・放送するアニメとなり、またノイタミナ初のFLASHアニメ作品となる。第1話はtorneを使った録画予約数で1位となる[20]。実写映画公開にあわせ、代々木アニメーション学院他、各社とのコラボCMも作成されている。
声の出演[編集]
- 古代ローマの皆さん
- ルシウス - FROGMAN、Michael Oakland(映像特典2、実写)
- マルクス - 東地宏樹(第1、3話)
- ハドリアヌス帝 - 大塚明夫(第3、5話)
- 設計事務所所長 - 稲田徹(第1話)
- レピドゥス執政官 - 白熊寛嗣(第2話)
- レグルス - 宮下栄治(第2話)
- 菓子屋 - 後藤ヒロキ(第1話)
- 脱毛屋 - 高橋伸也(第1話)
- 使い - 内田直哉(第2話)
- 使者 - 白熊寛嗣(第3話)、稲田徹(第4話)
- 百人隊長 - 白熊寛嗣(第4、5話)
- 山賊長 - 稲田徹(第5話)
- 山賊 - 宮下栄治、高橋伸也、後藤ヒロキ、吉田尚記(第5話)
- リウィア - ささきのぞみ(映像特典1)
- アポロドロス - 稲田徹(映像特典2)
- 子供 - 高橋伸也(映像特典2)
- 法務官 - 白熊寛嗣(映像特典2)
- 衛兵 - 高橋伸也、後藤ヒロキ(映像特典4)
- 現代日本の皆さん
- 銭湯のおやじ - 内田直哉(第1、2話)
- 温泉のおやじ - 稲田徹(第2話)
- おじいちゃん - 後藤ヒロキ(第1-3話)
- 山口(ショールームの女性) - 植田佳奈
- おばちゃん - 上野アサ(第5話)
- 射的客 - ささきのぞみ、佐藤奏美(第5話)
- 母親 - ささきのぞみ(第5話)
- 子供 - 佐藤奏美(第5話)
- 知恵 - 植田佳奈(映像特典1)
- オババ - 白熊寛嗣(映像特典1)
- 老女 - 後藤ヒロキ(映像特典1)
- 参拝客 - 稲田徹、高橋伸也、宮下栄治(映像特典1)
- 係員 - 後藤ヒロキ、内山典子(映像特典2)
- 真衣 - 植田佳奈(映像特典3)
- ルミ - ささきのぞみ(映像特典3)
- 駐在 蔵下 - 高橋伸也(映像特典3)
- 刑事 - 山崎弘也(アンタッチャブル)(映像特典3)
- エステの人 - 佐藤奏美(映像特典4)
- ナレーション
- 上野アサ
スタッフ[編集]
- 原作 - ヤマザキマリ(『テルマエ・ロマエ』エンターブレイン刊)
- エグゼクティブディレクター - FROGMAN
- 監督・シリーズ構成 - 谷東
- 脚本 - 谷東、中野守
- キャラクターデザイン・作画監督 - 武智敏光
- アニメーション協力 - GONZO
- FLASH作画監督 - 山脇光太郎
- FLASH作画 - 内山翠、國領恵実香、藤岡早苗、高橋彩
- FLASHコンポジット - たけはらみのる
- 背景 - 小林雅代、藤野健、田中真彦
- VFX - 田村仁、戸澤雄一朗、藤山昌子、玄スジュン
- 編集 - 木村勝宏、海野洋平
- 音響監督 - はたしょう二
- 音響効果 - 出雲範子
- 録音 - 八巻大樹
- 音楽プロデューサー - 佐野弘明
- 音楽 - 烏田ハルナ、加藤久貴
- 製作 - 富川八峰、新坂純一、北川直樹、寺田篤、椎木隆太
- チーフプロデューサー - 山本幸治
- プロデューサー - 下川猛、塩入大介、大橋隆昭
- 製作担当 - 平野剛、村田祐一、前田徳郎、井上良樹
- アニメーション制作 - DLE
- 制作 - アニメ『テルマエ・ロマエ』製作委員会(フジテレビジョン、東宝、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、DLE)
主題歌[編集]
各話リスト[編集]
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 現代の品 |
|---|---|---|---|---|---|
| I et II | 時をかけるローマ人 | 谷東 中野守 |
- | 武智敏光 山脇光太郎(FLASH) |
フルーツ牛乳 |
| 白鳥の湖 | 温泉卵 日本酒 |
||||
| III et IV | サンプーハット | 中野守 | たけはらみのる | 家庭風呂 シャワー シャンプーハット |
|
| 皇帝の憂鬱 | 谷東 中野守 |
博司池畠 | 薄型テレビ[注 9] ウォシュレット |
||
| V | 湯のちから・前篇 / 後篇 | 中野守 谷東 |
- | 温泉村&おみやげ ラーメン&餃子 |
- 映像特典
| 収録巻 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 現代の品 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| I | I | 魅惑のファロス | 中野守 谷東 |
博史池畠 | 武智敏光 山脇光太郎(FLASH) |
金精まつり |
| II | II | ひたすら滑りたい | 山脇光太郎 | ウォータースライダー[21] | ||
| III | 三姉妹OLテルマエ殺人事件 | アヒルちゃん | ||||
| IV | スベスベになりたい | 谷東 | 泡風呂 エステ |
- タイアップ動画
| 掲載元 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|
| 朝日新聞デジタル | バンドルサービス篇 | |||
| ジャパンゲートウェイ | レヴール | |||
| TOTO | TOTO篇 | |||
| 大江戸温泉物語 | 大江戸温物語篇 | |||
| 大江戸温泉物語サイネージ | ||||
| 宇宙ステーション篇 | ||||
| LOFT | LOFT 店舗篇 | |||
| 入浴剤篇 | ||||
| バス雑貨篇 | ||||
| トラベル用品篇 | ||||
| 代々木アニメーション学院 | 代々木アニメーション学院CM | |||
| 代々木アニメーション学院篇 | 森正伸 | 篠原由佳里 | 武智敏光 山脇光太郎(FLASH) |
|
| マイクロソフト | マイクロソフト[22] |
放送局[編集]
北海道文化放送以外の全放送局で、ノイタミナ枠第1部としての放送作品となる。
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | フジテレビ | 2012年1月12日 - 1月26日 | 木曜 24:45 - 25:15 | 製作委員会参加、字幕放送 |
| 近畿広域圏 | 関西テレビ | 2012年1月17日 - 1月31日 | 火曜 25:58 - 26:28 | 字幕放送 |
| 愛媛県 | テレビ愛媛 | 2012年1月18日 - 2月1日 | 水曜 24:35 - 25:05 | 字幕放送 |
| 福島県 | 福島テレビ | 水曜 25:05 - 25:35 | 字幕放送 | |
| 新潟県 | 新潟総合テレビ | 水曜 25:30 - 26:00 | 字幕放送 | |
| 中京広域圏 | 東海テレビ | 2012年1月19日 - 2月2日 | 木曜 26:05 - 26:35 | 字幕放送 |
| 佐賀県 | サガテレビ | 2012年1月20日 - 2月3日 | 金曜 25:05 - 25:35 | |
| 山形県 | さくらんぼテレビ | 2012年1月21日 - 2月4日 | 土曜 25:05 - 25:35 | |
| 秋田県 | 秋田テレビ | 土曜 25:35 - 26:05 | 字幕放送 | |
| 鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 字幕放送 | ||
| 熊本県 | テレビ熊本 | 土曜 26:05 - 26:35 | ||
| 広島県 | テレビ新広島 | 2012年1月23日 - 2月6日 | 月曜 25:50 - 26:20 | 字幕放送 |
| 宮城県 | 仙台放送 | 2012年1月24日 - 2月7日 | 火曜 25:45 - 26:15 | |
| 岩手県 | 岩手めんこいテレビ | 2012年1月25日 - 2月8日 | 水曜 25:50 - 26:20 | |
| 静岡県 | テレビ静岡 | 2012年1月26日 - 2月9日 | 木曜 25:10 - 25:40 | 字幕放送 |
| 日本全域 | BSフジ | 2012年1月28日 - 2月11日 | 土曜 25:30 - 26:00 | 字幕放送 |
| 北海道 | 北海道文化放送 | 2012年4月8日 - 4月22日 | 日曜 25:45 - 26:15 | 字幕放送 |
| 日本全域 | フジテレビTWO | 2012年11月3日 - | 土曜 20:00 - 20:25 |
| フジテレビ ノイタミナ 第1部 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
テルマエ・ロマエ
|
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オンラインゲーム[編集]
- 2011年4月18日よりMobageにてミニゲームの『テルマエ・ロマエ桶リバーシ』『テルマエ・ロマエ温泉卵』が配信されている[23]。リリースはエンターブレイン。
- 2012年2月23日よりYahoo!モバゲーにて『テルマエ・ロマエ ネットでガチャガチャ』が配信され[24]2012年3月15日よりスマートフォン用が公開された[25]。自分の銭湯をコーディネートし経営を行って日本一の浴場を目指すソーシャルゲーム。FLASHアニメーション版の放送局のフジテレビによるリリース。
映画[編集]
| テルマエ・ロマエ | |
|---|---|
| THERMAE ROMAE | |
| 監督 | 武内英樹 |
| 脚本 | 武藤将吾 |
| 原作 | ヤマザキマリ |
| 出演者 | 阿部寛 上戸彩 市村正親 |
| 音楽 | 住友紀人 |
| 主題歌 | ラッセル・ワトソン 「誰も寝てはならぬ」 |
| 撮影 | 川越一成 |
| 編集 | 松尾浩 |
| 製作会社 | 「テルマエ・ロマエ」製作委員会 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 108分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 59.8億円[26] |
| 次作 | テルマエ・ロマエ2 |
本作は映画化され、2012年4月28日より全国東宝系にて公開された。監督は武内英樹が務め、主演の阿部寛をはじめ、主要なローマ人の登場人物を日本人屈指の「濃い顔」俳優たちが演じている。日本各地の銭湯や温泉地でのロケに加え、イタリア・チネチッタでのオープンセットで1000人のエキストラによる2週間に及ぶ撮影も行われた。イタリアでは2012年4月21日にウディネ・ファーイースト映画祭でワールドプレミア上映された[27]。先着100万名限定の入場者プレゼントとしてヤマザキマリ描き下ろしの「テルマエ・ロマエ」特別編が配られた。
キャッチコピーは「ひとっ風呂、タイムスリップしませんか。」「時空を超えた入浴スペクタクル」。
あらすじ(映画)[編集]
映画版では、原作にはないキャラクターが登場し、原作のエピソードを下敷きにしながらも独自のストーリーが展開される。
古代ローマの浴場設計技師ルシウス・モデストゥスは、ローマの公衆浴場から21世紀の日本の銭湯に突然タイムスリップしてしまう。以後、古代ローマと現代日本の浴場を何度も往復し、その都度数々の設備や工夫を目の当たりにすることになる。
一方、漫画家志望の若い日本人女性である山越真実は、ルシウスが現代日本に出現するたびに彼に接触することになり、大いに興味を引かれる。
現代日本で見たものをモデルにローマで新たな浴場を建造して名声を高めたルシウスは、ついには皇帝ハドリアヌスお抱えの浴場設計技師となり、側近のアントニヌスの知遇も得る。やがて、ハドリアヌスは、後継者と考えるケイオニウスのために新たな浴場建設をルシウスに命じる。しかし、どうしてもケイオニウスを信頼できないルシウスは、厳罰を覚悟でこれを拒否する決意を固める。ハドリアヌスは、それまでの業績を考慮してルシウスの処罰は免除するが、二度と眼前に現れるなと申し渡す。
失意のルシウスは再び日本にタイムスリップし、今度は真実の実家である古い温泉宿に現れる。そこには、漫画家への道を諦め、実家の温泉宿の跡継ぎとなる決意を固めかけていた真実がいた。真実はルシウスと再会する日に備えてラテン語と古代ローマ史を猛勉強し、彼と完璧に会話ができるまでになっていた。
帰還するルシウスに巻き込まれて真実も古代ローマにタイムスリップしてしまうが、史実と異なるアントニヌスの左遷が実現しかかっていた。これを阻止しないと、歴史が変わってしまい、ハドリアヌスの神格化も実現しないことに気づく。これを聞かされたルシウスは、治癒効果のある温泉場を戦場に建設し、その手柄をアントニヌスに譲ることにする。真実の後にやはり古代ローマにタイムスリップしてしまった真実の父とその温泉仲間たちの支援も得て、ルシウスはオンドル小屋の立ち並ぶ湯治場を作り上げて勝戦に貢献する。これによってアントニヌスの左遷は取り消され、ルシウスも名誉を回復する。やがて、ルシウスと別れて真実たちは現代日本に戻ることになる。
ルシウスとの体験を踏まえ再び漫画家への挑戦(持ち込み)を始めた真実の前に、またしてもタイムスリップしてきたルシウスが現れるところで終幕となる。
キャスト(映画)[編集]
- ルシウス(古代ローマ帝国の浴場設計技師) - 阿部寛
- 山越真実(漫画家志望) - 上戸彩
- ハドリアヌス(第14代ローマ皇帝) - 市村正親
- ケイオニウス(次期皇帝候補) - 北村一輝
- アントニヌス(ハドリアヌスの側近) - 宍戸開
- マルクス(ルシウスの友人) - 勝矢
- 館野(厳つい男) - 竹内力
- 山越修造(真実の父) - 笹野高史
- 山越由美(真実の母) - キムラ緑子
- 岸本(棟梁) - 外波山文明
- 名倉(長老) - 飯沼慧
- 最上(教授) - 岩手太郎
- 大西(グルメ) - 木下貴夫
- 銭湯にいる老人 - いか八朗
- 銭湯にいる中年 - 神戸浩
- 銭湯にいる中年 - 長野克弘
- 平井道子(漫画家・真実の師匠) - 内田春菊
- 平井卓三(道子の父) - 菅登未男
- 宇治野(ショールーム社員) - 森下能幸
- ショールーム部長 - 蛭子能収
- 伊丹登(真実の見合い相手) - 松尾諭
- 金精様を見る女性 - 路井恵美子
- 金精様にのる女性 - 桜井千寿
- 敬太(ワニ園にいる双子)- 小野寺文哉
- 将太(ワニ園にいる双子)- 小野寺慶之
- 番台(銭湯)のおばあさん - 花原照子
声の出演(映画)[編集]
- 飯塚昭三
- 関口厚
- 笠松伴助
- 山像かおり
- 石田圭祐
- 楠見尚己
- 城山堅
- 竹田まどか
- 松井茜
- 大原康裕
- 鍛冶直人
- 亀田住明
- 真田五郎
- 清水明彦
- 千田美智子
- 高塚慎太郎
- 田中宏樹 (俳優)
- 外山誠二
- 藤川三郎
- 藤側宏大
- 宮崎敦吉
- 薬丸夏子
スタッフ(映画)[編集]
- 原作 - ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン刊)
- 監督 - 武内英樹
- 製作 - 亀山千広、市川南、寺田篤、浜村弘一
- プロデューサー - 稲葉直人、菊地美世志、松崎薫
- 脚本 - 武藤将吾
- 監督補 - 洞功二
- 撮影 - 川越一成
- 美術 - 原田満生
- 衣裳 - 纐纈春樹
- 編集 - 松尾浩
- 音楽 - 住友紀人
- テーマ曲 - ラッセル・ワトソン「誰も寝てはならぬ」
- VE - 阿部友幸
- VFXプロデューサー - 西尾健太郎
- スクリプター - 渡辺美恵
- 照明 - 鈴木敏雄
- 装飾 - 茂木豊
- 録音 - 加藤大和
- 助監督 - 野尻克己
- サウンドエディター - 伊東晃
- ミュージックエディター - 小西善行
- 製作 - 「テルマエ・ロマエ」製作委員会(フジテレビジョン、電通、東宝、エンターブレイン)
- 配給 - 東宝
ロケ地[編集]
イタリア
- チネチッタスタジオ(ローマ)
日本
- 日活スタジオ
- 銭湯「稲荷湯」(東京都北区滝野川)
- TOTO 東京センターショールーム(東京都新宿区)
- 熱川バナナワニ園、伊豆箱根国立公園、河津温泉郷、大滝温泉「天城荘」(静岡県賀茂郡)
- 那須温泉郷・北温泉(栃木県那須郡)
- 採石場(千葉県安房郡鋸南町)
- 伊香保温泉(群馬県渋川市)
- 七ツ洞公園(茨城県水戸市)
封切り[編集]
全国304スクリーンで公開され、2012年4月28、29日の初日2日間で興収4億3255万2300円、動員32万5690人となり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった[28]。続く公開第2週も累積で興収約22億円、動員約174万人を記録[29]、公開第3週で累計興収は約29億円となり3週連続第1位を記録している[30]。9月3日までの129日間で観客動員469万人、興行収入59億4000万円を記録[31]。
2012年4月20日よりイタリアで開催された第14回ウディネ・ファーイースト映画祭では、ネット投票による「マイムービーズ賞」を受賞した。[32]。同年5月、イタリア全土での配給が決定した[33]。配給を手掛けるのはタッカーフィルムで、ローマを中心に50館以上になる予定で、『おくりびと』の40館を上回り、実写映画で過去最大の規模になる見込み[34]。
2012年8月31日より台湾で公開され、2006年の『着信アリFinal』以来6年ぶりに日本映画が台湾の興行収入ランキング1位を獲得[35]。
受賞[編集]
- 第67回毎日映画コンクールTSUTAYA映画ファン賞日本映画部門を受賞[36]
- 第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(阿部寛)
その他[編集]
- 2012年4月28日から順次、フジテレビ系列で公開記念特番として『映画「テルマエ・ロマエ」公開記念特番スパイイ! 大作戦〜コードネームは026〜』を放送した。
- 2012年4月25日に『めざましテレビ』『とくダネ!』『笑っていいとも!《テレフォンコーナー》』『知りたがり!』で電波ジャックが行われた。
- シネマトゥデイでは映画記念連載としてお風呂の履歴書が掲載された。
- 2012年4月26日には朝日新聞東京版で7面渡ってコラボ広告が掲載された[37]。
- 劇中に出てくるフルーツ牛乳は、三重県伊勢市の山村乳業の「山村フルーツ」をモデルにして作られた[38]。
- 古代ローマ人に相応しい濃い顔を、という事でキャスティングされた阿部寛、北村一輝ら出演者たちは「お前の顔の方が濃いよ」「お前に言われたくないよ」などと言い合っていたらしく、それを聞いていた上戸彩は心の中で「みんな濃いよ」と思っていたという。また、撮影地であるイタリアで上映試写会があった際、観客たちの感想の中には「古代ローマ人でもこんなに顔の濃い奴はいない」と賛辞を送る声もあったと、阿部寛が苦笑いしながらインタビューで語っている。
映画2作目[編集]
2013年1月30日、映画第2作目の製作が正式に発表された。主要キャストは第1作を概ね継承し、ブルガリアのオープン・セットの ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオでエキストラ5000人を動員して撮影が行われている。2014年のゴールデンウィーク頃の公開予定[39][40][41][42]。
注釈[編集]
- ^ AとEは厳密には「Æ」(合字)となっている。
- ^ ただし、第1話では西暦128年。
- ^ 第4話(コミックス1巻、P.120)には紀元2009年の表記がある。また第1話では、1970年代の日本の銭湯にタイムスリップしており(第4巻、コラムNo16『ローマ&風呂、わが愛』を参照)、1977年の映画である『スター・ウォーズ』や『男はつらいよ 寅次郎と殿様』のポスターが貼られていることが確認できる。
- ^ 作者のブログによれば、ルシウスのフルネームはLucius Quintus Modestus。Luciusはラテン語発音だと「ルキウス」となるが、あえて「ルシウス」としている。“後のプロセスでマンガの中に数名のルキウスが出てくる事も想定されており、複雑なことになるのを避けたかったのと、響き的に「ルシ」の方がちょっとした気弱さや繊細さが醸せていいかな”とのこと[10]。
- ^ 幼少時に多忙な父に代わって面倒を見ていた亡祖父・サビヌス・アエティウス・モデストゥスの影響が大きい。
- ^ コミックス4巻より、「4巻分も現代日本と行き来しているのに、電気の存在に気付かないのは不自然だ」という理由で追加されたエピソード。電気按摩など大型家電については「奴隷による人力」と解釈可能だが、さすがにテレビや携帯は「奴隷」では説明不能だろうとしている。
- ^ 後にルシウスは、自分が平たい顔族の地へ飛ぶのは、自身に課せられた課題を解決するために神の意志により遣わされたと理解し、伊藤温泉に二度飛んだ時も、伊藤温泉に被害を及ぼす武内組を倒さないと帰れないと理解し、さつきを救う結果として武内組を成敗した時、ローマへの帰還=さつきとの別れと悟って涙した。
- ^ 第15話(コミックス3巻、P114)より、神格化された歴代の皇帝(特にアウグストゥス)を崇拝し、寄付などの慈善事業を行っていた結社。依頼の際にルシウスに下心を見透かされ、「結局は偽善」と酷評されている。
- ^ この時点では電気の存在を知らないため、画面に映し出されたクラゲを見て「壁に水槽が埋め込まれている」と誤解。帰国後は実際にクラゲを泳がせた水槽で再現している。
参考文献[編集]
- ^ a b “商品詳細 テルマエ・ロマエ II”. エンターブレイン. 2010年9月27日閲覧。
- ^ a b “第14回手塚治虫文化賞 短編賞”. 朝日新聞 朝刊12版 (朝日新聞社): p. 15面. (2010年4月19日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ “テルマエ・ロマエ特設ページ”. エンターブレイン. 2010年6月19日閲覧。
- ^ 「マンガ大賞2010」にヤマザキマリの『テルマエ・ロマエ』 - エンタ - 日経トレンディネット
- ^ “発表! 今すぐ読みたいマンガBEST10 全国書店員1000人が選んだおすすめコミック2011(”. Nikkei Business Publications, Inc.. 2012年2月26日閲覧。
- ^ “「テルマエ・ロマエ」ノイタミナでアニメ化、全3回構成”. コミックナタリー. 2011年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e “ローマ時代の実際のお風呂が日本で奇しくも公開中……!? 『ポンペイ展』で『テルマエ・ロマエ・ナイト』開催!”. ZAKZAKアニメ★声優 (アニ★ロコ). (2010年5月14日) 2010年6月19日閲覧。
- ^ a b “古代ローマへタイムスリップ?「テルマエ・ロマエ」ツアー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年6月18日) 2010年6月19日閲覧。
- ^ a b 東京スポーツ・2011年4月28日付 10面「突撃ヒューマン!」
- ^ ヤマザキマリ (2010年10月30日). “モデストゥス技師のインタビュー英語版”. ヤマザキマリ・シカゴで漫画描き(作者ブログ). 2010年11月1日閲覧。
- ^ ヤマザキマリ・シカゴで漫画描き:テルマエ・ロマエ 2巻の表紙、2010年8月26日
- ^ ヤマザキマリ・シカゴで漫画描き:テルマエ3巻、そして猫漫画も発売、2011年4月26日
- ^ “商品詳細 テルマエ・ロマエ I”. エンターブレイン. 2010年6月19日閲覧。
- ^ “商品詳細 テルマエ・ロマエ III”. エンターブレイン. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “テルマエ・ロマエ コミック・ビーム”. 2012年7月10日閲覧。
- ^ “「いっしょにおフロんた~れ企画(2011~12)」について”. 川崎フロンターレ (2011年11月22日). 2012年10月17日閲覧。
- ^ “テルマエ・ロマエツアー(大塚国際美術館)”. 2012年閲覧。...
- ^ “BIGLOBEニュース 「テルマエ・ロマエ」×「宇宙兄弟」奇跡のタイアップが実現!ルシウスは宇宙へ、ムッタは古代ローマへ”. 2012年9月12日閲覧。
- ^ “テルマエ・ロマエ×モンスターハンター フロンティア オンライン”. 2012年9月12日閲覧。
- ^ 【GIGAZINE独占公開】録画予約殺到のアニメ「テルマエ・ロマエ」告知ムービー
- ^ 「箱根小涌園ユネッサン」箱根ユネッサンスライダーで実写ロケ。
- ^ トレインチャンネル用動画のため音声なし
- ^ “エンターブレイン、「Mobage」で人気漫画「テルマエ・ロマエ」題材のミニゲーム2タイトル配信”. Social Game Info. (2011年4月18日) 2012年3月20日閲覧。
- ^ “ハマり過ぎてのぼせるなよ! 『テルマエ・ロマエ ネットでガチャガチャ』がYahoo!Mobageに登場”. ファミ通.com. (2012年2月23日) 2012年3月20日閲覧。
- ^ “スマートフォンでもいい湯だなぁ 『テルマエ・ロマエ ネットでガチャガチャ』配信開始”. ファミ通.com. (2012年3月15日) 2012年3月20日閲覧。
- ^ “2012年(平成24年) 全国映画概況 (PDF)”. 日本映画製作者連盟. p. 2 (2013年1月). 2013年2月8日閲覧。
- ^ イタリアで『テルマエ・ロマエ』がプレミア上映で大盛況!1,200人の会場は満員であふれる人続出!msnエンタメ 2012年4月24日
- ^ 『テルマエ・ロマエ』公開4日で8億円突破の大ヒットスタート!! 初登場トップ獲得!シネマトゥデイ 2012年5月2日
- ^ V2の『テルマエ・ロマエ』早くも20億円突破でGW制す!『宇宙兄弟』もロケットスタート!シネマトゥデイ 2012年5月8日
- ^ 『テルマエ・ロマエ』が動員200万人突破でV3!『貞子3D』は若者層にアピールし2位初登場!!シネマトゥデイ 2012年5月15日
- ^ 『テルマエ・ロマエ』が台湾の興行ランキングで初登場1位を獲得!、Movie Walker、2012年9月4日。
- ^ 阿部寛「テルマエ・ロマエ」伊映画祭で受賞読売新聞 2012年5月1日
- ^ 大ヒット『テルマエ・ロマエ』イタリア公開決定! 上戸彩のお色気シーンも見どころ! 2012年5月13日 ムービーコレクション
- ^ 「テルマエ・ロマエ」伊へ「逆輸出」
- ^ 『テルマエ・ロマエ』、台湾でも1位!日本映画では6年ぶりの快挙!、シネマトゥデイ、2012年9月4日。
- ^ 鈴木隆; 広瀬登 (2013年1月18日). “毎日映画コンクール:大賞は「終の信託」”. 毎日jp. 毎日新聞社. pp. 1-2. 2013年2月7日閲覧。
- ^ 阿部寛、「テルマエ」ルシウスの石像姿で新聞ジャック! 計7面にわたってルシウスだらけ!楽天 2012年4月26日
- ^ フルーツ牛乳、銀幕デビュー中日新聞 2012年3月30日
- ^ 映画版公式サイト 2013年1月30日 第二弾映画化決定!!
- ^ “大ヒット映画「テルマエ」14年続編決定!”. - 日刊スポーツ芸能ニュース 朝日新聞デジタル&M (2013年1月30日). 2013年1月31日閲覧。
- ^ “テルマエ・ロマエ:映画続編決定 ブルガリアに実物大コロッセオ建設中”. 毎日jp(毎日新聞) (2013年1月30日). 2013年1月31日閲覧。
- ^ “「テルマエ・ロマエII」製作決定…2014年GW公開”. YOMIURI ONLINE(読売新聞) (2013年1月30日). 2013年1月31日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- mari yamazaki officialsite 公式サイト 原作者
- 公式サイト
- アニメ「テルマエ・ロマエ」公式サイト
- テルマエ・ロマエ ネットでガチャガチャ
- テルマエ・ロマエ (thermaeanime) - Twitter
- 映画『テルマエ・ロマエ』公式サイト
- テルマエ・ロマエ - Facebook
- テルマエ・ロマエ : 「笑いを超越するワクワク感が根幹に」 ヒットの裏側をプロデューサーに聞くまんたんウェブ、2012年6月29日閲覧
- テルマエ・ロマエ - allcinema
- テルマエ・ロマエ - KINENOTE
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