バイオハザードV リトリビューション

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バイオハザードV リトリビューション
Resident Evil: Retribution
監督 ポール・W・S・アンダーソン
脚本 ポール・W・S・アンダーソン
製作 ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
ドン・カーモディ
製作総指揮 マーティン・モスコウィッツ
出演者 ミラ・ジョヴォヴィッチ
音楽 トムアンドアンディ
撮影 グレン・マクファーソン
編集 ニーヴン・ハウィー
製作会社 コンスタンティン・フィルム
インパクト・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 スクリーン・ジェムズ
日本の旗 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開 2012年9月14日
上映時間 96分
製作国 カナダの旗 カナダ
ドイツの旗 ドイツ
言語 英語
日本語
製作費 $65,000,000[1]
興行収入 $240,159,255[1]
38.1億円日本の旗[2]
前作 バイオハザードIV アフターライフ
次作 バイオハザードVI ザ・ファイナル・チャプター
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バイオハザードV リトリビューション』(原題: Resident Evil: Retribution)は、2012年9月14日に日米同時公開のホラーアクション映画3D上映も行われた。PG12指定。

概要[編集]

今作は前作『IV』のラスト直後から続く形で始まる展開となっており、主な舞台はアンブレラ社の最高機密オペレーション施設であるが、その中にあるシミュレーション用実験場という形でニューヨークタイムズ・スクエア)、東京渋谷)、モスクワ赤の広場)の街が登場する。

クリーチャーはリッカーや処刑マジニが再登場する他、『バイオハザード4』『バイオハザード5』に登場した寄生虫プラーガが初登場(前作ではマジニやアジュレは登場したものの、プラーガに関しては語られていなかった)し、また、『4』以降ゲーム版では定番となっているチェーンソー(またはそれに値する武器)で武装したクリーチャーも登場している。また、エイダやバリーの衣装や武器(エイダはフックショット、バリーはマグナム銃)が原作に忠実であったり、アリスがエイダと出会った際に『4』でのレオンに似た動きで銃を持ったエイダを抑える場面や、エイダから貸し与えられたフックショットを使って移動する場面があったり、プラーガを投与したレインが『4』のラスボス、サドラーと同様の方法で身体に撃ち込まれた弾丸を排出する等、今回登場したジルの姿が『5』での姿に準じていたり、胸のデバイスで操られていたり等、原作(今回では主に『4』)へのオマージュ要素も健在である。

ストーリー[編集]

アルバート・ウェスカーとの死闘を終え、生存者達を救出してタンカーの甲板へ出てきたアリス・アバーナシーを、上空からアンブレラ社の戦闘部隊が急襲する。それを率いていたのは、かつてアリスと共に戦った仲間のジル・バレンタインだった。圧倒的な戦力差を前にそれでも一人戦うアリスは、多大な犠牲者を生んだ壮絶な銃撃戦の末に戦闘機の墜落に巻き込まれ、海へ転落する。沈みゆく中、アリスは絶望感と孤独感に打ちひしがれ、意識が遠のいていった。

意識を取り戻すと、目の前には平和な家庭があった。耳の不自由な娘と頼もしい夫に囲まれ、アリスは主婦として幸せな朝のひと時を過ごしていたが、そこへアンデッドが襲来したことで、周囲はたちまち地獄絵図へ変わる。娘を連れて逃げ出したアリスはとある民家へ落ち延びるが、そこで娘を隠してアンデッドを撃退した直後、新たなアンデッドに襲われる。それは、自宅で身を挺してアンデッドから逃がしてくれた夫の変わり果てた姿だった。

再び意識を取り戻すと、アリスは謎の実験施設の独房に囚われていた。そこでジルから執拗な拷問を受けるが、突然セキュリティシステムが停止し、独房の扉が開く。アリスは逃走の末に施設の制御室へ到着するが、そこでアンブレラ社の元工作員エイダ・ウォンに出会う。アリスがエイダを殺そうとした時、モニター越しにある人物が現れる。それは、死んだはずのウェスカーだった。ここがアリスだけでは脱出が困難な場所であり、エイダがウェスカーの命令で救出に来たことを知ったアリスは、やむなくエイダと行動を共にするが、すぐそこにジル率いるアンブレラの攻撃部隊や強力なアンデッド、そしてB.O.W.が迫っていた。

かつての仲間から攻撃され、かつての敵に助けられるアリスは、果たして実験施設から脱出することができるのか。

キャスト[編集]

主役[編集]

アリス・アバーナシー
演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
主人公。元アンブレラ社特殊部隊工作員。アンブレラ社の実験で注入されたT-ウィルスを細胞レベルで取り込んだことにより、超能力や超人的な身体能力を得た。しかし、前作でウェスカーに体内のT-ウィルスを中和する血清を打たれたため、本作ではそれらの能力を失ってしまっている。
前作の直後から始まったアンブレラの攻撃部隊との銃撃戦で意識を失い、アンブレラ社に囚われていたが、エイダや画面越しのウェスカーに導かれるまま彼の派遣した救出チームと合流し、地下施設からの脱出に成功する。その後、直に対面したウェスカーから再びT-ウィルスを注入されたことで、能力を取り戻した。
クローンアリス
演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
アンブレラ社が造り出したアリスのクローン。今作ではアンブレラの研究施設の1つで何も知らず、夫トッドと娘ベッキーと3人で暮らす主婦になっている。
マジニの襲撃からベッキーを連れて必死に逃げるが、逃げ込んだ民家で彼女をクローゼットへ隠した矢先にマジニ化したトッドに襲われ、後に本物のアリスとエイダが訪れた際には惨殺された状態で発見された。
アルバート・ウェスカー
演: ショーン・ロバーツ
アンブレラ社の元幹部。前作でアリスに倒されたかに見えたが、実は生きていた。今作ではアンブレラ社の全実権を握ったレッド・クイーンに反旗を翻し、アリスを「アンブレラ社壊滅のための強力な兵力」として実験施設から救うべく、モニター越しにレオン率いる救出チーム5人と、彼に先んじてエイダを派遣する。
エイダ・ウォン
演:李冰冰(リー・ビンビン)
アンブレラ社の元工作員。色白肌のアジアンビューティー。現在はアンブレラ社と決別し、ウェスカー直属の工作員となっている。先んじて潜入した実験施設で救出したアリスとともに、施設から脱出すべく共闘する。
中盤でアリスを逃がすために囮となって戦うが、ジルに人質として捕らわれる[3]。アリスを追ってきたジルに捕虜として連行された際、クローンレインに殴られて気絶する。それ以降の出番はないが救出されており、アリス達と共にヘリコプターで生還した。戦闘力はアリスに勝るとも劣らず、ハイヒールを履いたまま華麗に戦う。また、原作では攻撃に使用していなかったフックショットを、今作では攻撃に使用している。
レオン・S・ケネディ
演:ヨハン・アーブ
ウェスカーにより派遣されたアリス救出チームのリーダー。
終盤でアリス達と共に地下施設からの脱出に成功し、追撃してきたクローンレインとの肉弾戦で骨折させられて戦闘不能に陥るも、アリス達と共に生還した。
原作同様、元はR.P.D.所属の警官だったことが小説版で判明している。ラクーンシティ壊滅前にアークレイ山地猟奇殺人事件の捜査中に消息を絶ち、表向きは事故による殉職となっていた[4]
バリー・バートン
演:ケヴィン・デュランド
レオン率いるアリス救出チームの一員。原作同様マグナム銃を愛用している[5]
終盤で巨大リッカーに襲われ、重傷を負いながらもクローンワンらと激しい銃撃戦を繰り広げる。人質に捕らわれたエイダを助けるため、最後の切り札のマグナム銃でクローンワンを射殺して一矢報いるが、その直後にクローンカルロスの銃撃を浴びて死亡する。
ルーサー・ウエスト
演:ボリス・コジョー
レオン率いるアリス救出チームの一員。前作でマジニの襲撃を受けた際にアリス達と離れ離れになったが生還しており、今作ではアリス救出チームの一員として登場する。
終盤で地下施設からの脱出に成功し、レオンと共にクローンレインと肉弾戦を繰り広げるも、プラーガを投入した彼女に終始圧倒され、強烈な打撃(『5』でウェスカーが使用していた「先崩掌打」に似た攻撃)を受け、心停止したために死亡する。
セルゲイ
演:ロビン・カシヤノフ
レオン率いるアリス救出チームの一員。
チーム内では電子端末による現在地の確認や救出ルートの計算を担当する。基地内のモスクワエリアにおいて、プラーガアンデッド部隊の攻撃から逃げ切った矢先に巨大リッカーに捕えられ、頭部を喰いちぎられて死亡する。
トニー
演:オフィリオ・ポルティージョ
レオン率いるアリス救出チームの一員。
基地内のモスクワエリアにおけるプラーガアンデッド部隊との銃撃戦の最中、銃器のリロード中にチェーンソー男の攻撃に抵抗できず、無惨に殺害される。
トッド(民間人)
演: オデッド・フェール
アンブレラ社が造り出したカルロスのクローンで、クローンアリスの夫。
アンデッドの襲撃から身を挺して妻子を逃がすが、彼女らの落ち延びた先でマジニと化してアリスに襲いかかる。その後は登場しない。
クローンレイン(民間人)
演: ミシェル・ロドリゲス
第1作に登場したアンブレラ特殊部隊隊員レインのクローンで、2体登場する内の1体。銃の反対デモに参加している。
オリジナルやもう1体のクローンとは違い、銃の扱いも知らない一般市民と設定されており、アンデッドの襲撃から逃げるクローンアリスとベッキーを自動車で救助するが、その直後に発生した事故によりはぐれてしまう。モスクワエリアで本物のアリスと合流した後は彼女達と行動を共にするが、巨大リッカーに襲撃された際に弾き飛ばされ、柱へ激突した際に首の骨が折れて死亡する。
ベッキー
演: アリアーナ・エンジニア
クローンアリスとトッドの娘。聴力に障害があり、手話で話す。
逃げ込んだ民家のクローゼットに隠れていたところを本物のアリスに発見され、彼女を母と思い込み、共に行動する。自分を含めて吊り下げられたクローン達の姿を目撃したり、巨大リッカーに浚われて繭の中に閉じ込められる等の散々な目に逢うが、アリス達と共に地下施設からの脱出に成功した。

上記の面々以外にも多数のクローンが登場するが、彼らはアンデッドに殺害されるモブキャラクターに過ぎなかったり、工場で次の出番に備えた予備個体として吊り下げられた姿となっている。

敵役[編集]

ジル・バレンタイン
演:シエンナ・ギロリー
第2作『バイオハザードII アポカリプス』でアリスと共に行動し、ラクーンシティから生還した勇敢な元S.T.A.R.S.隊員。ラクーンシティ脱出以降、アリスとは別行動だったが、アンブレラ社に囚われて拷問された挙げ句、胸にクモ型デバイスを取り付けられてレッド・クイーンに洗脳され、アンブレラ社の攻撃部隊の指揮を取ることに。
当初からアリスに匹敵する天性の戦闘力の持ち主だったが、今作での戦闘力はアリスを圧倒する。銃撃も近接格闘も一切の無駄がなく、終盤でのアリスとの肉弾戦でも終始優勢を保ったまま追い詰めるが、とどめを刺そうとした際にデバイスを外されたことで洗脳から解放され、気を失う。意識を取り戻すと、クローンレインに追い詰められていたアリスへ銃を投げ渡して彼女の逆転の機会を作り、アリス達と共に生還した。
金髪のポニーテールに、バトルスーツなど、外見は『5』で登場した姿に準じている。
クモ型デバイス(仮称)
ジルの洗脳に用いられたアンブレラ社製のデバイス。対象洗脳機能に加え、自立歩行機能を持っている。ジルに殺害されそうになったアリスが無我夢中で取り外して投げ捨てたところ、自立歩行を始めて今度は彼女へ襲いかかろうとするが、咄嗟に銃を拾ったアリスの銃撃で破壊された。
クローンレイン(攻撃部隊員)
演:ミシェル・ロドリゲス
第1作に登場したアンブレラ特殊部隊員レインのクローンで、2体登場する内の1体。こちらはジル率いる攻撃部隊の一員で、彼女の副官的存在として立ち回る。本物同様鍛え抜かれた身体能力を持っているが、今作ではプラーガを定期的に注射することで、攻撃部隊内ではジルに次ぐ戦闘能力を持つ。
他の攻撃隊員達が死んだ後もジルと共に生き残っており、基地から脱出したアリス一行の前にジルと共に氷下から潜水艦に乗って登場する。自身にプラーガを注射して身体能力を強化すると、銃弾をものともしない生命力(原作『4』のサドラー人間形態のオマージュ)や相手を打撃で骨折させたり心臓を止めるなどの攻撃力を手に入れ、ルーサーを殺害してレオンとアリスを瀕死へ追い詰めた。最期は自我を取り戻したジルが投げ渡した銃を使ったアリスに足元の氷を破壊され、彼女へ捨て台詞を吐きながら氷下に潜むマジニ達に海中へ引きずり込まれていった。
クローンカルロス
演:オデッド・フェール
アンブレラ社によるカルロスのクローンで、ジル率いる攻撃部隊の一員。クローンワンと共に、他の隊員達の統制役を務める。
終盤で他の隊員らと共にバリーを射殺するも、クローンレイン以外の残存隊員と共に基地の破壊に巻き込まれ、死亡した。
クローンワン
演:コリン・サーモン
第1作に登場したアンブレラ特殊部隊隊長ワンのクローン。今作ではジル率いる攻撃部隊の一員で、ここでも他の隊員達の纏め役を務めている。
バリーと激しい銃撃戦を繰り広げた後、人質に取ったエイダを盾に彼を銃撃して瀕死にさせるが、油断して銃を下ろしたところでバリーにマグナム銃で射殺される。
第一感染者(クローン)
演:中島美嘉
前作の冒頭に登場した、東京で最初にT-ウイルスに感染し、アンデッドとなった女性。今作ではアンブレラ社によるクローンのマジニとして登場する。
東京エリアや制御室へ続く光の廊下で、他のアンデッドらと共にアリスと激戦を繰り広げるが、射殺される。
レッド・クイーン
声:ミーガン・シャルパンティエ
第1作でアンブレラ社が開発した最先端の人工知能。
今作ではアリスを捕らえた施設の全システムを支配下に置き、アンブレラ社の全実権を握る事実上のボスキャラクターとなっている。目的のためには何人でも躊躇なく犠牲にする冷酷非情さで、施設内でのアリスや彼女の救出チームの動きを逐一監視し、ジル率いる攻撃部隊に命令を下したり、B.O.W.を刺客として差し向けたりする。

小説版の登場人物[編集]

小説版で語られるエピソードで、アリスの脱走と並行して脱出を試みた者達の存在が示唆されている。

ドリ
小説版のもう1人の主人公。15歳程度の容姿をしたクローンの少女。自身が実験のために造られた事実を認知しており、自由を得るために外の世界を目指す。アリスの戦闘データを学習されているため、運動能力は高い。
ジュディテク
本名はジュディ・ゴードン。実験施設に身を置いていた研究者。経緯は不明だが、試験用クローンであるドリを会社に隠れて娘のように育て、彼女と共にレオンらとクローン兵との戦闘で手薄になった施設からの脱出を決意する。
トム・ペッパー
実験施設で働いていたアンブレラの整備士。友人をT-ウイルスによって失ったうえ、自身もクローン兵のように洗脳装置を取り付けられかけたため、忠誠心は捨てている。B.O.W.に関する知識は豊富である。見切りも兼ねて潜水艦を操縦し、ドリとジュディテクの脱出を手引きした。

日本語吹き替え[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
劇場公開・ソフト版 日曜洋画劇場[6]
アリス・アバーナシー ミラ・ジョヴォヴィッチ 本田貴子 岡寛恵
クローンアリス
クローンレイン(民間人と攻撃部隊員) ミシェル・ロドリゲス 朴璐美 高山みなみ
ジル・バレンタイン シエンナ・ギロリー 湯屋敦子 岡本麻弥
エイダ・ウォン(アンブレラ社の元工作員) リー・ビンビン 岡本麻弥 皆川純子
レオン・S・ケネディ ヨハン・アーブ 宮内敦士 森川智之
ルーサー・ウエスト ボリス・コジョー 楠大典 山野井仁
アルバート・ウェスカー(私設部隊) ショーン・ロバーツ 立木文彦 大塚明夫
クローンカルロス(攻撃部隊員) オデッド・フェール てらそままさき 江原正士
トッド(民間人)
ベッキー(クローンアリスとトッドの娘) アリアーナ・エンジニア 羽飼まり 能登麻美子
バリー・バートン ケヴィン・デュランド 金光宣明 江川央生
セルゲイ ロビン・カシヤノフ 金野潤
クローンワン コリン・サーモン 大友龍三郎 玄田哲章
第一感染者(クローン) 中島美嘉 台詞なし
レッド・クイーン ミーガン・シャルパンティエ かないみか 釘宮理恵
アイザックス博士 イアン・グレン(アーカイブ映像) 水内清光 大塚芳忠
その他の吹き替えキャスト 鍋井まき子
滝知史
田村真
鈴木佑治
佐藤芳洋
亀田佳明
樋口あかり
田村真
中尾一貴
荒井勇樹
小若和郁那
水越健

日本語版制作スタッフ[編集]

テレビ放映[編集]

2014年11月2日テレビ朝日の『日曜洋画劇場』枠で地上波初放送された。アリスをはじめ続けて登場した人物については、同一の声優陣による吹き替えが施されている[6]

映画本編を冒頭からそのまま放送するのではなく、合間にアリスをはじめ今作の登場人物の紹介やミラ・ジョヴォヴィッチポール・W・S・アンダーソンへのインタビュー、そして事前に視聴者から募集したミラやポールへの質問コーナーを挟みながら放送した。本編終了後には、2015年から制作開始する[7]次回作『バイオハザードVI ザ・ファイナルチャプター』でシリーズを完結させることや、第1作の登場人物を再登場させることがポールの発言で明かされた[8]

登場クリーチャー[編集]

マジニ
T-ウイルスに感染した人々の成れの果てであるアンデッド(ゾンビ)の亜種。最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされ、生者を次々と襲う。アンデッドより知能や身体能力が高いために動きは非常に素早く、地中や水中を潜りながら獲物に忍び寄って奇襲することを得意とする。また、捕食の際には食虫植物状の口を露出させて襲いかかるが、アンデッドのようにその場で貪らず、生きて捕らえたまま水中等に引きずり込む。
処刑マジニ
頭巾を被った巨漢のマジニ。今作では同時に2体登場し、アリスやエイダと死闘を繰り広げる。巨大な断頭斧を自在に振り回す。拳銃で頭を撃ち抜いてもビクともしないほど、全身が強化されている。巨躯だが前作同様走るスピードは速く、斧も軽々と振り回す。知能はあまり高くないらしく、後先考えずにただ対象に武器を振り回すだけである。
プラーガ
寄生した宿主に超人的な強さと身体能力を与える寄生生物。原作『4』ではアンブレラ社とは無関係であるロス・イミルミナドスという教団によって生み出されたが、今作ではアンブレラ社で開発された生物兵器という設定となっており、原作における支配種プラーガに相当する。
アンデッドに投与すると、ある程度の知能が与えられると同時に食欲が抑制され、生身の人間に投与すると、常人以上の身体能力を得られるが、その代償として凶暴性が増す。
攻撃部隊のクローンレインに至っては、脳のある頭部を含む全身に銃弾を受けても全く問題としないほどの生命力と、驚異的な戦闘能力を得ている。その強さはアリスでも直接倒せず、クローンレインの足元の氷を崩すことで水中に潜んでいたマジニの群れに襲わせ、ようやく勝利できたほど。
正式名称は「ラスプラガス寄生虫」である。レオンからは「ラスプラガス・パラサイト」とも呼ばれている。今作ではカプセルに入った状態で登場。
プラーガアンデッド
プラーガを投与されたアンデッド。知能をプラーガで、耐久力をT-ウィルスでそれぞれ強化した、原作ゲームに登場しないウィルスとプラーガの併用クリーチャー。プラーガの作用により原作のガナード・マジニ同様に集団行動が可能で、銃や機関銃、スティンガーミサイルを使うほか、バイクや車を乗りこなす個体も登場する。『6』に登場したジュアヴォのように与えられた命令を機械的にこなすが、素体がアンデッドであるために動きは鈍重であり、プラーガで食欲を抑えられているために捕食行動は取らない。
小説版に登場したトムの「ラス・プラガスが(施設外の島に)いる可能性は殆どない」という言葉から、野生のアンデッドでプラーガが発生することはないと思われる[9]
なお、モスクワエリアに登場する個体は全員がロシア軍の軍服や戦闘服を身に着けており、扱う武器も旧ソ連時代にソ連軍で正式採用された物である。
チェーンソー男
プラーガと高い適合率を見せたアンデッドに、強靱な腕力を活かせる武器としてチェーンソーを持たせた者。他の個体よりタフで銃弾に怯まず、チェーンソーを扱う。原作とは違ってアンデッドを素体としており、布袋で顔を隠さずに軍服姿で1体だけ登場した。モスクワエリアにてプラーガアンデッド部隊と共に出現し、トニーを惨殺してレオンに襲いかかったが、ルーサーに射殺された。
キペペオ
宿主から抜け出たプラーガが突然変異したクリーチャー。羽のような器官で飛行し、上空から獲物を襲撃する。本編最後に登場し、原作『5』同様にヘリコプターを撃墜している。
巨大リッカー(リッカー改)
アンブレラ社が造り出した生物兵器で、人間の体組織に直接T-ウイルスを注入して開発されたB.O.W.。その名の通り長い舌が特徴で、『I』に登場した個体同様に原作より巨大化しているが、今作ではさらなる巨大化を果たしており、マジニ同様に食虫植物状の口を持つため、舌での攻撃より巨体そのものでの攻撃の方が多い。巨体に見合う圧倒的なパワーを誇り、走行中にはバギーを弾き飛ばせるほか、動き自体も非常に俊敏である。生命力も非常に高く、エリアの天井の崩落に巻き込まれたり、アリスにサブマシンガンで脳を集中砲火で撃たれても生きているほどである。しかし、味方であるはずのプラーガアンデッドを踏み潰したりバギーを弾き飛ばす等、手段を選ばない一面を見せる。また、獲物を食い殺さなかった場合は生け捕りにし、繭の中へ閉じ込めるという性質を持つ。そのため、スタッフの間では「リッカー改(Uber-Lickers)[10]」とも呼ばれている[11]。中盤までのボスクリーチャーで、アリスらを執拗に追い続けたが、最期はアリスが起動させた爆弾[12]により全身を吹き飛ばされ、死亡した。本編最後にも別個体が登場し、人類抵抗軍の砦へよじ登っている。

音楽[編集]

音楽は前作に引き続きトムアンドアンディが手掛ける。サウンドトラック盤は2012年9月11日にアメリカで発売された。

全作詞・作曲: トムアンドアンディ。

Resident Evil: Retribution - Music from the Motion Picture
# タイトル 時間
1. 「Hexes (Featuring Chino Moreno)」   3:00
2. 「Flying Through The Air」   3:48
3. 「First Blood」   1:12
4. 「Tokyo Revisited」   2:05
5. 「Corridor」   2:52
6. 「Planting」   4:04
7. 「Axemen」   2:47
8. 「Fall Back」   1:51
9. 「Imprinted」   0:56
10. 「Suburbia」   2:49
11. 「Phantom Chase」   2:48
12. 「End Of The World」   1:25
13. 「Drive Away」   1:10
14. 「Ice Pack」   2:03
15. 「Zombies Under Ice」   2:02
16. 「It's Help」   2:08
17. 「Flying Through The Air (T-Mass Remix)」   3:55

日本版主題歌

2012年9月19日発売。MUSIC VIDEO DVD付初回限定盤:AICL 2420~1 通常盤:AICL 2422

DVD・Blu-ray[編集]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2012年12月19日に下記が発売。

  • Blu-ray ペンタロジー BOX(I - VのBlu-ray・特典ディスク付)デジパック仕様・アウターケース
  • Blu-ray IN 3D(初回生産限定:特典ディスク付) デジパック仕様・アウターケース付
  • Blu-ray & DVDセット(初回生産限定) デジパック仕様・アウターケース付
  • DVD(初回生産限定) アウターケース付
  • 【Amazon.co.jp限定】Blu-ray IN 3D スチールブック(特典ディスク付)
  • 共通 【封入特典】SNSゲーム「みんなとバイオハザード クランマスター」限定キャラクター:“ジル・バレンタイン”Sレアカード等

エピソード[編集]

  • シリーズを通してジル役を演じてきたシエンナ・ギロリーは制作側の意向で降板が発表されていたが、後にファンの声援を受けて続投が決定した。今作でもゲームのジルの動きや表情をきめ細かく研究して演技に実践したため、映画版に対して否定的だったゲームファンから絶賛された。
  • 本作の撮影は2011年10月から同年12月にかけて行われ、トロントのシネスペース・フィルム・スタジオ以外にも、ニューヨークタイムズ・スクエア東京モスクワ赤の広場がロケ地となった。
    • 撮影中のシネスペース・フィルム・スタジオ内に建てられたセットにて、稼働式の台が地面に倒れ込み、ゾンビ役のエキストラ12人と撮影スタッフ4人が負傷した。すぐに救急隊が現場に到着したが、負傷したエキストラたちは皆、血まみれの衣裳や特殊メイクを施していたため、怪我の程度を把握するのが困難だった。警察の発表によると、幸いにも命に係わるような重傷者は出なかったという[13]
  • 日本では最終興行収入38億1000万円を記録した。これは2012年の洋画興行収入の2位である[14]
  • 前作のラストシーンまでアリスと共に行動していたクリスとクレア、Kマートは今作では登場しない。アンダーソン監督のインタビューによると、レオンやエイダ等の新キャラクターの登場、レインや過去のキャラクターの復活を優先したためとされる。
  • エイダ役の李冰冰は東京で行われる試写会への出席を拒否し、日本版ポスターから自身を削除するよう申し出た。尖閣諸島問題で日中の対立が高まったことを受け、「釣魚島(日本名:魚釣島)は中国固有の領土である」との政治的立場を表明し、日本だけは絶対に行かないと宣言した[15]

出典[編集]

  1. ^ a b Resident Evil: Retribution”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年12月19日閲覧。
  2. ^ 2012年度(平成24年)興収10億円以上番組日本映画製作者連盟 2013年1月30日発表
  3. ^ 描写はないが、ジルと1対1で戦って敗れたという設定になっている。
  4. ^ 同事件を追っていたジルはアンブレラ社の正体を知ったが、レオンが死亡した(と思われていた)ことの責任を追及されて停職(圧力)を受けてしまう。
  5. ^ ただし、本作での使用モデルは形状から原作のものとは異なり、トーラス・レイジングブルであることがうかがえる。
  6. ^ a b “「日曜洋画劇場」で2年ぶり吹替新録『バイオハザードV』地上波初放送”. http://www.oricon.co.jp/news/2043678/full/ 2014年10月24日閲覧。 
  7. ^ 2014年内から開始する予定だったが、同年8月にミラの第2子妊娠が発覚したため、撮影は2015年へ延期となった。詳細はミラの項目を参照。
  8. ^ 日曜洋画劇場|2014/11/02(日)放送 | TVでた蔵
  9. ^ アンブレラ社がプラーガアンデッドを兵隊として運用し、活動領域が限定されているためと考えられる。
  10. ^ 原作にも同名のクリーチャーは登場するが、こちらはほぼ普通のリッカーと同じである。
  11. ^ 『バイオハザードV』劇場用パンフレットより[要ページ番号]
  12. ^ ベッキーの閉じ込められていた繭の隣にあった、繭の中へ閉じ込められていた人間が所持していたもの。アリスがベッキーを救出した直後に入手していた。
  13. ^ 「バイオハザード5」撮影中の事故でゾンビたちが負傷!!”. クランクイン! (2011年10月12日). 2014年11月2日閲覧。
  14. ^ “今年の洋画興行、さらに深刻の度合い増す”. 文化通信社. (2012年12月12日). http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?id=1931 2012年12月17日閲覧。 
  15. ^ 「バイオハザード」出演した中国人人気女優 尖閣対応を批判、「日本のポスターから削除して」 J-CAST 2012年9月5日

外部リンク[編集]