旭天鵬勝

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旭天鵬勝 Sumo pictogram.svg
Kyokutenho 2008.jpg
基礎情報
四股名 旭天鵬 勝
本名 太田 勝
愛称 テンホー、ひとみさん
生年月日 1974年9月13日(37歳)
出身 モンゴル国ウランバートル市ナラフ区ナライハ
身長 191cm
体重 162kg
所属部屋 大島部屋
得意技 右四つ、寄り
成績
現在の番付 前頭6枚目
最高位 西関脇
生涯戦歴 751勝730敗22休(114場所)
幕内戦歴 521勝559敗15休(73場所)
敢闘賞5回
データ
初土俵 1992年3月場所
入幕 1998年1月場所
趣味 映画鑑賞
備考
金星2個(貴乃花1個、朝青龍1個)
2011年2月13日現在

旭天鵬 勝(きょくてんほう まさる、1974年9月13日 - )は、モンゴル国ウランバートル市ナラフ区ナライハ出身で大島部屋所属の現役大相撲力士。本名は太田 勝(おおた まさる)、モンゴル語名はニャムジャウィーン・ツェウェグニャムモンゴル語キリル文字表記:Нямжавын Цэвэгнямラテン文字転写Nyamjavyn Tsevegnyam)、愛称はテンホー、ひとみさん。身長191cm、体重162kg、長身で、懐の深さを生かした取り口である。得意手は右四つ、寄り。最高位は西関脇2003年7、11月場所、2004年5月場所)。

目次

[編集] 来歴

1992年旭鷲山旭天山らとともに来日し大島部屋に入門、初のモンゴル出身力士となる。もともと相撲柔道の経験はほとんどなく、中学時代はバスケットボールをしていた。

来日して半年後、稽古の厳しさや日本の食文化などに馴染めず、ともに来日した5人とモンゴル大使館に駆け込むが、モンゴルの実家まで来た師匠大島に「今に相撲はモンゴルの時代になる」と説得され、部屋へ戻った。

来日後の3カ月間は通訳がついたものの、ほとんど辞書を使わずに流暢な日本語を修得。その経験を買われて、2000年5月30日に、「学習ストラテジー概論:効果的な言語習得のために」というテーマで、早稲田大学日本語研究教育センター教授の宮崎里司と対話形式で授業を行ったことがある。その模様は、同教授の著書「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」(日本語学研究所、2001年ISBN 4625683181)でも紹介されている。

[編集] 略歴

  • 1992年(平成4年)3月場所 - 初土俵
  • 1996年(平成8年)1月場所 - 幕下で7戦全勝、優勝同点、決定戦ではこの場所幕下付出でデビューした熊谷(後の海鵬)に敗れている。
  • 1996年(平成8年)3月場所 - 新十両
  • 1998年(平成10年)1月場所 - 新入幕
  • 2000年(平成12年)1月場所 - 幕内で、初の二桁(11勝)勝利を収め、初の敢闘賞受賞。
  • 2002年(平成14年)1月場所 - 新小結
  • 2002年(平成14年)9月場所 - 貴乃花から初金星を挙げる。このころから上位に定着し始める。
  • 2003年(平成15年)3月場所 - 朝青龍がモンゴル力士初の横綱となった場所に、3日目に掛け投げで朝青龍を破り横綱昇進後、初の黒星をつけ、旭天鵬自身2個目の金星を挙げる。西前頭筆頭で9勝し、2度目の敢闘賞受賞。
  • 2003年(平成15年)5月場所 - 三役(小結)で初の勝ち越し(10勝)を収め、2場所連続3度目の敢闘賞受賞。
  • 2003年(平成15年)7月場所 - 新関脇
  • 2003年(平成15年)9月場所 - 東前頭2枚目で10勝し、4度目の敢闘賞受賞。再び翌場所関脇に復帰。
  • 2004年(平成16年)1月 - 日本国籍取得を申請
  • 2005年(平成17年)5月12日 - モンゴル国籍を離脱
  • 2005年6月22日 - 旭天山と共に日本国籍を取得し帰化。モンゴル出身力士としては初めて。
  • 2006年(平成18年)1月 - モンゴル政府よりスポーツ功労賞受賞。同賞は、オリンピックのメダリストなどに贈られるもの。大相撲力士では、旭鷲山、朝青龍に続いて3人目。
  • 2006年(平成18年)5月23日 - 婚約を発表
  • 2006年(平成18年)7月場所 - 幕内連続出場660回を記録。現役力士では土佐ノ海と並び1位となる。
  • 2007年(平成19年)5月場所 - 場所前に人身事故を起こし出場停止処分を受ける。これにより現役力士では単独1位となっていた幕内連続出場は720回で途切れることになる。関取に昇格して初の休場。又翌7月場所は平成11年(1999年)3月以来、8年ぶりの十両陥落となった。
  • 2007年(平成19年)7月場所 - 8年ぶりの十両で12勝し、優勝決定戦巴戦で惜しくも岩木山に敗れたが、十両では格の違いを見せつけ、翌場所の幕内復帰を決めた。
  • 2007年(平成19年)9月場所 - 幕内復帰の場所で、自身幕内で初めてとなる12勝を挙げ、千秋楽まで横綱の白鵬と優勝争いをし、4年ぶり5回目の敢闘賞を受賞。
  • 2009年(平成21年)3月場所 – 前場所西前頭筆頭で9勝6敗と勝ち越して、17場所ぶりに小結に復帰した。34歳5ヶ月での三役昇進(新三役含む)は戦後では大関経験者を除き、9番目の高齢昇進であった。
  • 2009年(平成21年)7月場所 – 2場所ぶりに小結に復帰。34歳9ヶ月16日での三役昇進は戦後では大関経験者を除き、6番目の高齢昇進。10度目の三役昇進は史上8位タイ。
  • 2012年(平成24年)1月場所 - この場所千秋楽に当時現役最年長関取であった栃乃洋が引退を表明したため、代わって現役最年長関取となる。

[編集] 取り口など

右四つ得意とされ、実際に右四つに組むことが多いが、左四つでも遜色なく取れるいわゆる「なまくら四つ」である。右でも左でも胸を合わせたがっぷりの体勢になれば十分で、廻しを引き付けて吊り寄り気味に寄って出る。この型になれば横綱大関とも互角以上に渡り合う地力がある。懐が深いために、両上手のいわゆる外四つの状態でもある程度相撲がとれ、逆転の叩きや引き落としも決まる。しかし、自身も腰が高いことが多い為、寄って出ながら土俵際で逆転を食らうことが多い。立合いではガバッと足を出して差すか上手を狙うが当たりは強くなく、脇が甘いのが弱点。また突き押しが不得手なため、立合いで優位に立てなければあまり攻め手はないのが実情である。

現在30代半ばのベテランながらがっぷり四つになれば新進気鋭の若手にも負けないが、上位陣には昔から滅法弱く、現在の横綱・大関陣には対戦成績で大きく引き離されている。しかし2004年5月場所、当時無敵を誇った横綱朝青龍をがっぷり四つからの吊り出しに破り、四つに組み止めた時の地力の高さを見せ付けた。朝青龍が横綱になってから吊り出しで敗れたのはこの1回だけである。

怪我に強く、上記の謹慎による休場を除けば幕内で休場したことはない。また体の張りは若々しく、最近では大相撲中継アナウンサー解説者にしきりに「体が若い」などと感嘆される。北の富士は2010年夏場所の解説の際に「この人は40歳まで取れますよ」と評した。

[編集] エピソード

  • 初土俵が大阪ということでゆかりがあるのか、婚約発表の記者会見で婚約者に褒められ「照れるがな」と返すなど、インタビューでは関西弁が交じることがある。
  • 旭鷲山と共にモンゴル出身力士(日馬富士時天空など)から慕われている。朝青龍からも「アニキ」と呼ばれる。
  • 趣味はゴルフ、好きな料理はジンギスカン鍋
  • 元幕下・不動山は実弟。不動山は本名のニャムジャブ・ロブサンドルジとして、2010年8月に藤波辰爾が主宰するプロレス団体・ドラディションにてプロレスラーとしてデビューした。
  • 高島部屋に在籍していた元幕下の大天霄(だいてんしょう)は従弟。大島親方の長男で元三段目の旭萌天と次男の旭照天・藤島部屋に在籍する翔天狼(妹婿にあたる)は義弟、大島親方夫人の母親の養子となった旭天山は義理の叔父に当たる。
  • 2004年9月場所3日目の栃東戦で、幕内では初となるつきひざにより勝利を収めた。
  • 2007年11月場所で旭天山が引退したため、旭鷲山らと共に来日した初のモンゴル力士6人の中では現役最後の力士となっている。
  • 2006年5月場所6日目の雅山(当時・西関脇)、そして2010年11月場所3日目の豊ノ島(当時・西前頭9枚目)と、2回にわたって本割唯一となる黒星を付けている(両力士ともその場所の成績は旭天鵬に負けたのみの14勝1敗)。なおこれらの場所はいずれも優勝決定戦白鵬が制しており、両方のケースで結果的に旭天鵬が白鵬の援護射撃を果たしたことになった。豊ノ島の場合は白鵬との本割での直接対決はなかったが、雅山の場合は当時関脇で白鵬との本割の直接対決には勝っていただけに、この黒星が大いに響いた。
  • 日本国籍取得に際しては母国モンゴルで「なぜ祖国を捨てるのか」という非難の声も上がったが、旭天鵬は「将来親方となり後進を指導するためには日本国籍を取得する必要がある」現在の制度に従ったことを現地のマスコミに説明した。帰化にあたっては師匠大島親方が養親になっており、現佐渡ヶ嶽親方のように師匠の停年退職後はその跡を継ぐ方向で調整が行われている。

[編集] 主な成績

2011年1月場所終了現在

[編集] 通算成績

  • 通算成績:751勝730敗22休(114場所)
  • 幕内戦歴:521勝559敗15休
  • 幕内在位:73場所
  • 三役在位:12場所(関脇3場所、小結9場所)

[編集] 三賞・金星

[編集] 場所別成績

                                  

旭天鵬 勝
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1992年
(平成4年)
x (前相撲) 東 序ノ口 #47
6–1
 
西 序二段 #98
4–3
 
東 序二段 #72
休場
0–0–7
西 序二段 #142
5–2
 
1993年
(平成5年)
西 序二段 #86
5–2
 
西 序二段 #44
5–2
 
西 序二段 #8
5–2
 
東 三段目 #71
4–3
 
東 三段目 #51
6–1
 
東 三段目 #5
3–4
 
1994年
(平成6年)
西 三段目 #19
5–2
 
西 幕下 #53
4–3
 
東 幕下 #44
2–5
 
東 三段目 #9
5–2
 
東 幕下 #45
6–1
 
東 幕下 #21
4–3
 
1995年
(平成7年)
西 幕下 #16
3–4
 
東 幕下 #24
3–4
 
東 幕下 #33
4–3
 
東 幕下 #27
4–3
 
東 幕下 #19
4–3
 
東 幕下 #13
4–3
 
1996年
(平成8年)
西 幕下 #9
7–0
 
東 十両 #13
9–6
 
西 十両 #7
6–9
 
東 十両 #12
8–7
 
西 十両 #8
5–10
 
東 幕下 #1
4–3
 
1997年
(平成9年)
西 十両 #11
7–8
 
西 十両 #12
8–7
 
東 十両 #9
9–6
 
東 十両 #4
8–7
 
東 十両 #2
8–7
 
西 十両 #1
9–6
 
1998年
(平成10年)
西 前頭 #15
9–6
 
東 前頭 #12
6–9
 
東 十両 #1
8–7
 
西 前頭 #15
4–11
 
東 十両 #5
8–7
 
西 十両 #2
6–9
 
1999年
(平成11年)
東 十両 #6
9–6
 
東 十両 #1
8–7
 
東 前頭 #14
9–6
 
西 前頭 #10
7–8
 
東 前頭 #12
8–7
 
東 前頭 #8
6–9
 
2000年
(平成12年)
東 前頭 #13
11–4
西 前頭 #2
4–11
 
東 前頭 #6
7–8
 
西 前頭 #7
9–6
 
東 前頭 #3
4–11
 
西 前頭 #6
7–8
 
2001年
(平成13年)
東 前頭 #8
10–5
 
東 前頭 #1
3–12
 
西 前頭 #7
6–9
 
東 前頭 #11
8–7
 
東 前頭 #8
9–6
 
西 前頭 #5
8–7
 
2002年
(平成14年)
西 小結
6–9
 
東 前頭 #2
6–9
 
西 前頭 #4
6–9
 
東 前頭 #8
8–7
 
東 前頭 #3
8–7
東 小結
7–8
 
2003年
(平成15年)
東 前頭 #2
8–7
 
西 前頭 #1
9–6
西 小結
10–5
西 関脇
6–9
 
東 前頭 #2
10–5
西 関脇
4–11
 
2004年
(平成16年)
西 前頭 #3
8–7
 
西 前頭 #2
10–5
 
西 関脇
6–9
 
東 前頭 #1
8–7
 
東 小結
5–10
 
西 前頭 #3
5–10
 
2005年
(平成17年)
東 前頭 #6
10–5
 
東 前頭 #1
6–9
 
西 前頭 #3
6–9
 
西 前頭 #5
8–7
 
西 前頭 #3
10–5
 
東 小結
8–7
 
2006年
(平成18年)
東 小結
4–11
 
東 前頭 #5
11–4
 
東 小結
5–10
 
西 前頭 #2
6–9
 
西 前頭 #4
6–9
 
東 前頭 #6
10–5
 
2007年
(平成19年)
東 前頭 #3
8–7
 
東 前頭 #2
4–11
 
東 前頭 #8
出場停止
0–0–15
西 十両 #3
12–3
 
西 前頭 #12
12–3
西 前頭 #4
4–11
 
2008年
(平成20年)
西 前頭 #10
10–5
 
西 前頭 #4
9–6
 
東 前頭 #2
4–11
 
東 前頭 #9
10–5
 
東 前頭 #3
6–9
 
西 前頭 #6
10–5
 
2009年
(平成21年)
西 前頭 #1
9–6
 
西 小結
6–9
 
西 前頭 #2
8–7
 
東 小結
6–9
 
西 前頭 #2
5–10
 
西 前頭 #6
8–7
 
2010年
(平成22年)
西 前頭 #5
8–7
 
東 前頭 #2
3–12
 
西 前頭 #7
9–6
 
東 前頭 #3
7–8
 
西 前頭 #3
4–11
 
東 前頭 #9
9–6
 
2011年
(平成23年)
東 前頭 #6
7–8
 
八百長問題
により中止
東 前頭 #8
8–7
 
東 前頭 #2
2–13
 
西 前頭 #10
11–4
 
西 前頭 #2
4–11
 
2012年
(平成24年)
西 前頭 #6
9–6
 
x x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 十両・幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)


[編集] 主な力士との幕内対戦成績

2011年1月場所終了現在

力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数
蒼樹山 2 2 安芸乃島 9 3 0 1 朝青龍 2 36
朝赤龍 11 6 朝乃翔 6 1 朝乃若 6 4 日馬富士 5 12
安美錦 8(1) 8 阿覧 2 4 岩木山 13 3 皇司 1 4
大日ノ出 3 2 小城錦 3 4 魁皇 5(1) 33 海鵬 7 7
垣添 12 7 鶴竜 3 8 春日王 3 4 春日錦 2 1
巌雄 3(1) 2 稀勢の里 8 9 木村山 2 0 金開山 5 1
北桜 2 0 豪栄道 3 6 光龍 1 1 黒海 5 8
琴欧洲 4 16 琴奨菊 10 7 琴ノ若 10 8 琴光喜 13 24
琴龍 7 9 霜鳳 4 3 十文字 7 1 大善 4 3
貴闘力 4 3 貴ノ浪 6 9 貴乃花 2 2 隆乃若 5 6
高見盛 15 5 豪風 8 7 玉春日 11 9 玉乃島 13 8
玉鷲 3 2 千代大海 7 27 千代天山 6 6 出島 14 10
寺尾 2 3 闘牙 4 8 時津海 5 8 時天空 5 7
土佐ノ海 9 5 栃東 10 15 栃煌山 7 3 栃栄 3 2
栃ノ心 3 2 栃乃洋 11 9 栃乃花 6 1 豊ノ島 7 3
豊響 4 4 白鵬 2 20 白露山 4 0 濱ノ嶋 2 5
追風海 3 2 把瑠都 4 9 肥後ノ海 6 4 普天王 7 1
武雄山 5 0 豊真将 4 2 北勝力 15 3 将司 0 1
湊富士 1 5 雅山 16 18 武蔵丸 1 10 武双山 12 11
嘉風 4 3 龍皇 1 0 露鵬 3 5 若の里 12 18
若乃花 1(1) 0 和歌乃山 10 1
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝、不戦敗の数。太字は2011年1月場所終了現在、現役力士

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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