常幸龍貴之

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Jokoryu 2013 April.jpg
基礎情報
四股名 常幸龍 貴之
本名 佐久間 貴之
愛称 サク
生年月日 1988年8月7日(26歳)
出身 東京都北区
身長 187cm
体重 161kg
BMI 46.04
所属部屋 北の湖部屋木瀬部屋
得意技 右四つ・寄り・上手投げ
成績
現在の番付 小結
最高位 小結
生涯戦歴 145勝100敗(20場所)
幕内戦歴 63勝72敗(9場所)
優勝 十両優勝1回
幕下優勝1回
三段目優勝1回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2011年5月技量審査場所
入幕 2012年11月場所
趣味 音楽鑑賞、プロレス観戦
備考
2014年9月1日現在

常幸龍 貴之(じょうこうりゅう たかゆき、1988年8月7日 - )は、木瀬部屋(入門時は北の湖部屋)所属の現役大相撲力士東京都北区出身。大学時代は日本大学相撲部だった。本名は佐久間貴之(さくま たかゆき)。身長187cm、体重161kg。最高位は東小結(2014年9月場所)。Facebookを利用している。好物は牛すじの煮込み。嫌いなものはセロリ。趣味は音楽鑑賞、プロレス観戦。[1]

来歴[編集]

小学2年から東京都文京区の針ヶ谷相撲クラブで相撲を始めて中学卒業まで通った。しかし、そんな佐久間少年が子供のころに憧れていたのは力士ではなく呼出しだった。「中学2年までは体が小さく、なかなか勝てなかった。その代わり、町内会から借りてきた太鼓を家で良く叩いてました。」と当時を振り返った記事もあり、相撲は中学限りで辞めるつもりであったという。しかし、体が大きくなるにつれて勝てるようになったため相撲を続けた。[2]このように相撲を続けた甲斐有って、埼玉栄高校時代には3年時の2006年世界ジュニア相撲選手権大会の無差別級で優勝した。その後日本大学へ進学し、日本大学相撲部に所属した。2年時の2008年全国学生相撲選手権大会で優勝し、学生横綱のタイトルを獲得した。日大在学中に父を亡くしたため家計を支えるべく中退して角界入りすることも考えたが母に説得されて卒業することを選んだ。[3]それにより大学卒業を優先したため幕下付出資格が失効している。

大学個人タイトル5冠の実績を引っ提げて卒業後に北の湖部屋へ入門し、2011年5月技量審査場所において「佐久間山」の四股名で初土俵を踏んだ。翌7月場所で7戦全勝で序ノ口優勝を果たし、序二段へ昇進した翌9月場所でも優勝決定戦で敗れたものの7戦全勝の成績を挙げた。三段目へ昇進した翌11月場所も7戦全勝で三段目優勝を果たし、デビューから無敗の21連勝とした。

2012年1月場所に幕下に昇進し、11日目にデビューからの連勝記録を27に伸ばし、板井の持つデビューからの連勝記録26を抜いて史上1位を記録した。13日目に千昇に敗れて連勝記録は27で止まったものの、最終的には6勝1敗の好成績を挙げて優勝決定戦まで進出し、優勝決定戦でも8人によるトーナメント戦を制して幕下優勝を果たした。東幕下4枚目まで番付を上げた翌3月場所でも5勝2敗と勝ち越しを決め、翌5月場所で新十両(西十両12枚目)。初土俵から所要6場所の十両昇進(幕下付け出しを除く)は板井と土佐豊と並ぶ史上1位タイのスピード記録となった。また、十両への昇進決定と同時に四股名を「佐久間山」から「常幸龍」へと改めた。四股名は2009年2月に亡くなった父親の名前から「幸」という1字を取って木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)が命名した。

2012年4月1日に北の湖部屋の部屋付き親方となっていた木瀬親方が木瀬部屋を再興したことに伴い、北の湖部屋から木瀬部屋へと移籍した。[4]新十両となった同年5月場所では8勝7敗と勝ち越しを果たした。翌7月場所では終盤に失速したものの10勝5敗という好成績を挙げた。翌9月場所では11勝4敗の好成績を挙げて優勝決定戦まで進出し、優勝決定戦でもを破って初の十両優勝を果たした。また、序ノ口から十両まで、各段全てで優勝決定戦に出場したのは史上初の記録となった。そして翌11月場所において新入幕を果たした。初土俵から所要9場所での新入幕(幕下付け出しを除く)は、年6場所制が定着した1958年以降では史上1位のスピード記録となった。

新入幕となった2012年11月場所では、2日目から5連敗を喫するなど調子が上がらず、結果的には6勝9敗と自身の入門後において初となる負け越しを記録し、翌2013年1月場所では十両陥落(東十両筆頭)。その場所では11日目に勝ち越しを決め、14日目には貴ノ岩を破って11勝3敗の成績で貴ノ岩と十両優勝争いの先頭に並んだものの、千秋楽に旭秀鵬に敗れて11勝4敗の成績となり十両優勝は逃した。翌3月場所において2度目の入幕(再入幕、西前頭11枚目)を果たし、9勝6敗と幕内では自身初となる勝ち越しを決めた。同年11月場所は6日目の北太樹戦の直前に琴勇輝が負傷する姿を見てしまって不安を覚えたためか[5]思うように白星にありつけない状況に終始し3勝12敗の大敗を以て場所を終えた。2014年1月17日は長男が誕生。長男誕生が報道された際、2013年8月7日には結婚していたことが明らかとなった。[6]2014年1月場所は2度目の十両陥落(東十両3枚目)だったが、10勝5敗という成績を挙げ、翌3月場所は3度目の入幕となった。同年7月場所は序盤まで2勝3敗だったが、6日目から7連勝し、最終的には自身初の幕内2桁勝利となる10勝5敗に終わり、場所の感想を「やっとですね。やっぱり(うれしさが)違うな」と語った。[7]翌9月場所は新三役(番付は東小結)で、これにより木瀬部屋初の三役力士が誕生した格好となる。[8]初土俵から20場所所要での新三役は、1958年以降初土俵(幕下付け出しを除く)としては9位タイのスピード昇進。東京都からの新三役は、1997年7月場所の栃東以来。

取り口など[編集]

下位時代には出足を活かして突っ張る相撲や力に頼った小手投げを得意としていた。新入幕以降は徹底した四つ相撲を操り、がっぷりになって慎重に勝機を窺った上で寄るか上手投げで仕留める型を見せた。通常合理的でない深い位置の上手を取ることが多いが、体を入れ替える技術で投げに上手くつなげる。だが新入幕の前に腰を痛めて以降思うような相撲が取れず[9]、それ以前まで得意としていた突っ張りや小手投げが影を潜めていった。特に2013年3月に左足首を痛めてからは2013年11月場所前まで稽古もままならない状況が続いており本場所には痛み止めを打って出場していた。[10][11]

主な成績[編集]

2014年7月場所終了現在

通算成績[編集]

  • 通算成績:145勝100敗(20場所)
  • 通算勝率:.592
  • 幕内成績:63勝72敗(9場所)
  • 幕内勝率:.467
  • 十両成績:50勝25敗(5場所)
  • 幕下成績:11勝3敗(2場所)
  • 三段目成績:7勝0敗(1場所)
  • 序二段成績:7勝0敗(1場所)
  • 序ノ口成績:7勝0敗(1場所)

各段優勝[編集]

  • 十両優勝:1回(2012年9月場所)
  • 幕下優勝:1回(2012年1月場所)
  • 三段目優勝:1回(2011年11月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2011年7月場所)

場所別成績[編集]

常幸龍 貴之
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2011年
(平成23年)
x 八百長問題
により中止
(前相撲) 西 序ノ口 #5
優勝
7–0
西 序二段 #12
7–0
 
東 三段目 #21
優勝
7–0
2012年
(平成24年)
東 幕下 #15
優勝
6–1
東 幕下 #4
5–2
 
西 十両 #12
8–7
 
西 十両 #9
10–5
 
西 十両 #3
優勝
11–4
東 前頭 #14
6–9
 
2013年
(平成25年)
東 十両 #1
11–4
 
西 前頭 #11
9–6
 
西 前頭 #7
4–11
 
西 前頭 #13
6–9
 
西 前頭 #14
8–7
 
東 前頭 #12
3–12
 
2014年
(平成26年)
東 十両 #3
10–5
 
西 前頭 #13
8–7
 
西 前頭 #12
9–6
 
西 前頭 #7
10–5
 
x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 十両・幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴[編集]

  • 佐久間山 貴之(さくまやま たかゆき)2011年5月技量審査場所 - 2012年3月場所
  • 常幸龍 貴之(じょうこうりゅう たかゆき)2012年5月場所 -

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『相撲』2012年5月号29頁 花の新十両データバンク
  2. ^ 『相撲』2012年2月号98ページ
  3. ^ 『相撲』2012年3月号34頁で「本場所に使う締め込みの中に父の写真を忍ばせている。」と報道されたことがある。
  4. ^ 『相撲』2012年5月号の記事では「高校時代から木瀬親方には声をかけてもらっていた。」とコメントしている。
  5. ^ 『相撲』2013年12月号63頁
  6. ^ 常幸龍が長男のお宮参り「大きくなった」 nikkansports.com 2014年2月16日23時15分
  7. ^ 支度部屋=大相撲名古屋場所14日目 時事ドットコム  2014/07/26-19:18
  8. ^ 新大関豪栄道は西に 豪風がスロー新関脇 MSN産経ニュース 2014.9.1 08:42
  9. ^ 常幸龍 腰に張りも 新入幕勝ち越し狙う Sponichi Annex 2012年11月5日 06:00
  10. ^ 常幸龍 痛み止め打ちながら…大龍に負けん!1敗キープ Sponichi Annex 2013年3月16日 06:00
  11. ^ 『相撲』2013年11月号55頁には「稽古ができる状態まで回復」と記述されている。

外部リンク[編集]