国鉄タキ42300形貨車
国鉄タキ42300形貨車 | |
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タキ42300形、タキ42304 1994年6月24日、昭和町駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 三菱化成工業→三菱化成→三菱化学 |
製造所 | 若松車輛 |
製造年 | 1978年(昭和53年) |
製造数 | 5両 |
消滅 | 2000年(平成12年) |
常備駅 | 黒崎駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 硫酸ヒドロキシルアミン水溶液 |
化成品分類番号 | 96 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 12,200 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,744 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 26.1 m3 |
自重 | 18.0 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | TR225 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 8,100 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ42300形貨車(こくてつタキ42300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、硫酸ヒドロキシルアミン水溶液専用の35t 積タンク車として1978年(昭和53年)12月25日に1ロット5両(タキ42300 - タキ42304)が、若松車輛の1社のみで製作された。
硫酸ヒドロキシルアミン水溶液を専用種別とする形式は、本形式のみである。
落成時の所有者は、三菱化成工業の1社のみであった。その後、三菱化成工業→三菱化成→三菱化学と社名変更があり車体標記もその都度変更した。当初は社名、社紋を専用の標記板に記入のうえタンク体に取り付けていたが、三菱化成に変更時より直接車体に標記するようになった。
全車黒崎駅を常備駅として生涯変更されることはなかった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「96」(有害性物質、毒性のあるもの)が標記された。
タンク体材質は、ステンレス鋼(SUS316L)製であり、鋼板製の外板(キセ)を装備している。
荷役方式は、タンク上部の液出管からの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。両管ともS字管は装備していない。
塗色は黒であり、全長は12,200mm、全幅は2,500mm、全高は3,744mm、台車中心間距離は8,100mm、実容積は26.1m3、自重は18.0t、換算両数は積車5.5、空車1.8であり、台車はコロ軸受・コイルばね式のベッテンドルフ台車のTR225であった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車5両がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、タンクコンテナへの移行によって2000年(平成12年)3月に全車一斉に廃車となり、同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)