国鉄タキ16500形貨車
国鉄タキ16500形貨車 | |
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国鉄タキ16500形タキ16526 1994年9月15日東港駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道 |
所有者 |
昭和電工 周南石油化学→徳山曹達 日本石油輸送 |
製造所 | 日立製作所、日本車輌製造他 |
製造年 | 1969年(昭和44年) - 1993年(平成5年) |
製造数 | 28両 |
消滅 | 2008年(平成20年) |
常備駅 | 扇町駅、郡山駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒、銀 |
専用種別 | プロピレンオキサイド |
化成品分類番号 | 燃32 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,880 mm、14,400 mm、13,900 mm |
全幅 | 2,720 mm、2,718 mm、2,718 mm |
全高 | 3,880 mm、3,859 mm、3,859.5 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 41.1 m3 |
自重 | 18.9 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 2.0 |
台車 | TR41C、TR41E-13、TR213C、TR213D、TR225 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,700 mm、9,900 mm、9,700 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ16500形貨車(こくてつタキ16500がたかしゃ)は、1969年(昭和44年)から製作された、プロピレンオキサイド専用の 35 t 積 貨車(タンク車)である。
私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。
概要
[編集]タキ16500形は1969年(昭和44年)から1993年(平成5年)にかけて28両(タキ16500 - タキ16527)が日立製作所、日本車輌製造の2社にて製作された。
落成当時の所有者は、昭和電工、周南石油化学、日本石油輸送の3社であった。その主な常備駅は、鶴見線の扇町駅、山陽本線の周防富田駅(その後1980年(昭和55年)10月1日新南陽駅に改名)、東海道本線貨物支線の東高島駅である。
その後、周南石油化学所有車5両は、1978年(昭和53年)10月1日に徳山曹達へ名義変更した。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。
約25年間に渡り増備されてきたため、系列的にはタキ35000形からの派生車9両(タキ16500 - タキ16508)、タキ17000形からの派生車3両(タキ16509 - タキ16511)、タキ38000形からの派生車16両(タキ16512 - タキ16527)の3つに大別できる。
キセ(外板)付きドームなしタンク車であり、荷役方式は上入れ、上出し式である。
塗色は、黒又は銀色であり、寸法は3系列により大きく異なる。換算両数は積車5.5、空車2.0、最高運転速度は75km/h、台車は12t 車軸を使用したTR41C、TR41E-13、TR225、TR213C、TR213Dである。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時にはタキ16504を除く19両がJR貨物に継承され、JR化後も1993年(平成5年)まで製作され、1995年(平成7年)度末時点で23両(タキ16500 - タキ16502、タキ16508 - タキ16527)が現存していたが、2008年(平成20年)度に最後まで在籍した7両(タキ16509、タキ16511、タキ16523 - タキ16527)が廃車となり同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和44年度 - 4両
- 日立製作所 3両 昭和電工(タキ16500 - タキ16502)
- 日立製作所 1両 周南石油化学(タキ16503)
- 昭和45年度 - 4両
- 日立製作所 4両 周南石油化学(タキ16504 - タキ16507)
- 昭和47年度 - 1両
- 日立製作所 1両 日本石油輸送(タキ16508)
- 昭和49年度 - 3両
- 日本車輌製造 3両 日本石油輸送(タキ16509 - タキ16511)
- 昭和53年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 日本石油輸送(タキ16512)
- 昭和54年度 - 3両
- 日本車輌製造 3両 日本石油輸送(タキ16513 - タキ16515)
- 昭和55年度 - 4両
- 日本車輌製造 2両 昭和電工(タキ16516 - タキ16517)
- 日本車輌製造 2両 日本石油輸送(タキ16518 - タキ16519)
- 昭和62年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 日本石油輸送(タキ16520)
- 昭和63年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 日本石油輸送(タキ16521 - タキ16522)
- 平成元年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 日本石油輸送(タキ16523 - タキ16524)
- 平成3年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 日本石油輸送(タキ16525)
- 平成4年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 日本石油輸送(タキ16526 - タキ16527)
参考文献
[編集]- 鉄道公報
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)