ケヴィン・デ・ブライネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ケヴィン・デ・ブライネ Football pictogram.svg
De Bruyne (cropped).jpg
ベルギー代表でのデ・ブライネ(2018年)
(2018 FIFAワールドカップ)
名前
ラテン文字 Kevin DE BRUYNE
基本情報
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
生年月日 (1991-06-28) 1991年6月28日(28歳)
出身地 ヘント
身長 181cm[1]
体重 76kg[1]
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 マンチェスター・シティFC
ポジション MF (OH,CH)
背番号 17
利き足 右足
ユース
1999-2005 ベルギーの旗 KAAヘント
2005-2008 ベルギーの旗 KRCヘンク
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2008-2012 ベルギーの旗 KRCヘンク 97 (16)
2012-2014 イングランドの旗 チェルシーFC 3 (0)
2012-2013 ドイツの旗 ヴェルダー・ブレーメン (loan) 33 (10)
2014-2015 ドイツの旗 VfLヴォルフスブルク 51 (16)
2015- イングランドの旗 マンチェスター・シティFC 117 (23)
代表歴2
2008-2009 ベルギーの旗 ベルギー U-18 7 (1)
2009 ベルギーの旗 ベルギー U-19 10 (1)
2011 ベルギーの旗 ベルギー U-21 2 (0)
2010- ベルギーの旗 ベルギー 69 (18)
1. 国内リーグ戦に限る。2019年5月13日現在。
2. 2018年3月27日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ケヴィン・デ・ブライネKevin De Bruyne, (オランダ語発音: [də ˈbrœynə]), 1991年6月28日 - )は、ベルギーヘント出身の同国代表サッカー選手イングランドプレミアリーグマンチェスター・シティFC所属。ポジションはMF

クラブ経歴[編集]

ベルギー時代[編集]

ベルギーヘント生まれ。母親はイングランド人である[2]2003年からKAAヘントのユースチームからキャリアをスタートさせ、2005年からKRCヘンクに移籍した。2008年にトップチームに昇格し、2009年5月9日、シャルルロワSC戦でデビューを果たした。2010年2月7日、スタンダール・リエージュ戦でプロ初ゴールを記録した。

チェルシー[編集]

2012年1月、母親の生まれ故郷であるイングランドウェスト・ロンドンの強豪、チェルシーFCに670万ポンドで移籍。契約は5年半だが、最初の半年は引き続きレンタルという形で元のチームKRCヘンクに所属することとなった。

2012年8月、ヴェルダー・ブレーメンにレンタル移籍[3]。9月15日、ハノーファー96戦で移籍後初ゴールを記録すると、9月23日、VfBシュトゥットガルト戦でも得点を記録。最終的にリーグ戦10得点9アシストを記録した。この活躍からドイツのボルシア・ドルトムントバイエル・レバークーゼンから移籍が噂される中、2013年7月1日、チェルシーに復帰することが決まった。しかし、ジョゼ・モウリーニョ監督に嫌われ、レギュラーに定着できずに控え状態が続き、3試合しか出場できなかった[4]

ヴォルフスブルク[編集]

モウリーニョ直々に中盤で6番手だということを言い渡されたことが決定打となり[5]、出場機会を求めて2014年1月にVfLヴォルフスブルクに移籍した。背番号は14番。2014-15シーズンは、ブンデスリーガ全34試合に出場すると10得点20アシストを記録し、ヴォルフスブルクを2位に押し上げ、年間最優秀選手賞も受賞した。

マンチェスターシティ[編集]

2015年8月30日、イングランドマンチェスター・シティFCに移籍した。移籍金はクラブの歴代最高額となる5500万ポンド (103億円) [6][7][8]。背番号は17番。加入後、すぐにスタメンに定着すると9月19日のウェストハム・ユナイテッドFC戦でシティ加入後初ゴールを挙げた。シーズン途中にケガで2ヶ月離脱するも、リーグ戦25試合に出場し7ゴール9アシストを記録した。CLやカップ戦を合わせると41試合に出場し16ゴール14アシストを記録するなど、その移籍金に見合った活躍でチームの主軸となった。

2016-17シーズンは、マヌエル・ペレグリーニに代わりジョゼップ・グアルディオラが監督に就任。すぐに信頼を掴み取り、稀代の名将に「彼の存在をありがたく思う。特別な選手だ」と言わしめた。9月10日のマンチェスターダービーでは1ゴール1アシストの活躍で勝利に貢献した[9]。CL第4節ではホームにFCバルセロナを迎えると、1-1で迎えたFKの場面でマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン相手に縦回転のボールを蹴りこみ、ゴールを奪った[10]。またアシスト数はリーグトップだった[11]

2018年1月22日、マンチェスター・シティと新たな5年契約の締結が発表された[12]。2023年までの契約となった。2017-18シーズンは37試合の出場で2年連続でリーグトップとなる16アシストを記録し、新設されたプレミアリーグ・プレーメイカー・アワード(アシスト王)を受賞した[11]。シティの優勝に大きく貢献し、PFA年間ベストイレブンにも選ばれた[13]

2018-19シーズンは怪我によりプレミアリーグで僅か19試合の出場に終わるも、2019年FAカップ決勝ワトフォード戦ではゴールを決め更に2アシストの活躍で優勝に貢献した[14][15]

2019-20シーズンは第3節ボーンマス戦で、プレミアリーグでの通算50アシストに到達し、それまでメスト・エジルが記録していた140試合を大幅に更新し、リーグ史上最速の123試合目の出場で50アシスト達成の記録を樹立した。[16]

代表経歴[編集]

ベルギー代表でのデ・ブライネ (2018年)

デ・ブライネはU-18、U-19、U-21の各年代のベルギー代表に選出され、2010年8月11日、親善試合のフィンランド代表戦でベルギー代表としてのデビューを果たした。また、2012年10月12日のW杯予選セルビア戦で代表初得点を挙げている。

2014 FIFAワールドカップでは、グループリーグ第1戦のアルジェリア戦、第2戦のロシア戦に出場し、第3戦の韓国戦は欠場している(第2戦終了時にベルギーのグループリーグ1位通過が決まったため)。なお、アルジェリア戦ではマルアン・フェライニの同点弾をアシストしてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦では延長前半3分に先制点を挙げ、準々決勝のアルゼンチンにもフル出場したものの、この試合ベルギーは1-0で敗れ大会を去っている。

2018 FIFAワールドカップでは、日本戦で後半49分の決勝点の起点になり、決勝トーナメント準々決勝のブラジル戦で前半31分にブラジルに対して決勝点となる2点目を挙げ、チームの勝利に貢献した。

プレースタイル[編集]

天才的なパスセンスを持つ世界屈指のチャンスメイカーの1人。卓越したボールコントロール、創造性溢れるプレーで試合を組み立てるゲームメイカーであり、優れた判断力、視野の広さ、スピードを兼ね添えた最高峰の司令塔。

高度なキック精度を持ち、緩急・長短自在なピンポイントパスを味方へ供給しゴールを演出することができる。 また高い決定力も有し、シュートレンジの広さ、正確にボールをミートする能力で強烈なミドルシュートを得意としている。 右利きだが、左足の精度も高くミドルレンジから強力なシュートをゴール隅に狙うことができる。[17] 上記のずば抜けたアシスト能力と得点能力を駆使し、高精度のパスとフィニッシュで決定機を量産する。

ポジションは主にインサイドハーフだが、ウイングやセントラルなど幅広くこなすことができ、豊富な運動量と的確なポジショニングで守備への貢献度も高い。

評価[編集]

ジョゼップ・グアルディオラは「ケビン(デ・ブライネ)は私が今まで見てきた中で最高の選手のうちの一人だね。特に、ゲームメイクの点に関してね。彼はトップクオリティーの選手だし、とても落ち着いている。私は彼と共に仕事することができて嬉しいし、誇りに思っている」と語り、デ・ブライネをバルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを含む、自身が思う最高の選手のうちの一人だと称賛した。[18]

英BBCの老舗番組『マッチ・オブ・ザ・デイ』でアラン・シアラーが「デ・ブライネと同じチームでプレーして、ああいうパスを受けてみたかった」と語り、ギャリー・リネカーがそれに頷き、往年の名ストライカーたちが彼の話で盛り上がっていた。[19]

ティム・シャーウッドは「デ・ブライネはトップ中のトップだ。彼は世界のどこでもプレーできるし、現時点でマンチェスター・シティにおける最も価値のある選手だ。彼はどこにでも現れて、チームにとって大事な仕事をする。彼がフィットした状態を維持できれば、誰も止められない。信じられない選手だよ」と語った。[20]

英紙「デイリー・メール」でハリー・レドナップバルセロナオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングと並んで現在の地球上で最も優れたMFだと称賛し、特にデ・ブライネは、より優れたゴールスコアラーとし「彼はプレミアリーグのベストで、究極のMFとして見るべきだ」と賛辞を贈った。[21]

個人成績[編集]

2017/5/22現在
クラブ シーズン リーグ1 カップ リーグカップ 大陸 その他2 合計 参照
リーグ 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ヘンク 2008–09 プロリーグ 2 0 0 0 2 0 [22][23]
2009–10 35 3 2 0 2 0 1 0 40 3 [22][23]
2010–11 32 5 0 0 3 1 0 0 35 6 [22][23]
2011–12 28 8 1 0 6 0 1 0 36 8 [22][23]
ヘンク合計 97 16 3 0 11 1 2 0 113 17
ブレーメン (loan) 2012–13 ブンデスリーガ 33 10 1 0 34 10 [24]
チェルシー 2013–14 プレミアリーグ 3 0 0 0 3 0 3 0 9 0 [22]
ヴォルフスブルク 2013–14 ブンデスリーガ 16 3 2 0 18 3 [25]
2014–15 34 10 6 1 11 5 51 16 [26]
2015–16 1 0 1 1 0 0 1 0 3 1 [22]
ヴォルフスブルグ合計 51 13 9 2 11 5 1 0 72 20
マンチェスター・シティ 2015–16 プレミアリーグ 25 7 1 1 5 5 10 3 52 16 [22]
2016–17 36 6 5 0 1 0 7 1 49 7
2017–18 37 8 3 1 4 2 8 1 44 12
2018–19 19 2 4 2 5 2 4 0 34 6
マンチェスター・シティ合計 117 23 13 4 15 9 29 5 0 0 174 41
総通算 301 62 26 6 18 9 54 11 3 0 402 88

代表歴[編集]

出場大会[編集]

代表[編集]


ベルギー代表国際Aマッチ
出場得点
2010 1 0
2011 1 0
2012 5 1
2013 11 3
2014 10 3
2015 8 4
2016 12 1
2017 8 0
2018 7 2
2019 6 4
通算 69 18

代表での得点[編集]

タイトル[編集]

クラブ[編集]

KRCヘンク
VfLヴォルフスブルク
マンチェスター・シティFC

個人[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b Kevin De Bruyne
  2. ^ Bremens Belgier ist im Sommer weg: De Bruyne: "Es gibt keine Chance für Werder!"” [Bremen's Belgian going to leave in summer: De Bruyne: „There is no chance for Werder!“] (German). Bild (2012年9月20日). 2015年4月12日閲覧。
  3. ^ Goal.com (2012年8月2日). “ブレーメンがデ・ブルイネ獲得を発表”. 2012年8月29日閲覧。
  4. ^ モウリーニョとの関係を明かすデ・ブライネ「2回しか話さなかった」 サッカーキング 2015年9月19日
  5. ^ チェルシー退団時を回想するデ・ブライネ…モウリーニョからの評価は衝撃の「6番手」goal 2019年4月26日
  6. ^ マンC、ヴォルフスブルクからMFデ・ブライネを獲得…移籍金は101億円か soccerking 2015年8月30日
  7. ^ マンCが105億円でデ・ブルイネ獲得! クラブ史上&今夏最高額を記録 footballchannel 2015年8月30日
  8. ^ マンチェスター・シティ、クラブ歴代最高額を拠出 75億円でデ・ブルイネを獲得! Goal.com 2015年8月30日
  9. ^ Manchester United 1–2 Manchester City: De Bruyne and Iheanacho net”. 2016年9月10日閲覧。
  10. ^ [1]
  11. ^ a b 得点王は新記録達成のサラー! 新設アシスト王はデ・ブライネで最優秀GKはデ・ヘア《プレミアリーグ》”. 超ワールドサッカー (2018年5月14日). 2018年5月15日閲覧。
  12. ^ KEVIN DE BRUYNE PENS NEW FIVE-YEAR CONTRACT Manchester City FC Official Website 2018年1月24日
  13. ^ “Manchester City dominate PFA Premier League team of the year”. (2018年4月18日). https://www.theguardian.com/football/2018/apr/18/manchester-city-dominate-pfa-premier-league-team-of-the-year 2018年4月18日閲覧。 
  14. ^ “Manchester City win FA Cup to seal treble with 6-0 demolition of Watford” (英語). The Observer. (2019年5月18日). ISSN 0029-7712. https://www.theguardian.com/football/2019/may/18/manchester-city-win-treble-watford-fa-cup-final-match-report 2019年5月18日閲覧。 
  15. ^ “Man City 6-0 Watford: Raheem Sterling scores FA Cup final hat-trick” (英語). (2019年5月18日). https://www.bbc.co.uk/sport/football/48236232 2019年5月18日閲覧。 
  16. ^ デ・ブライネ、プレミア史上最速での50アシスト達成 soccerKING 2019年8月16日
  17. ^ 「非現実的な両利き」 デ・ブライネ、“異次元”弾丸ミドルに再脚光「制御不能の解決策」 footbal-ZONE 2019年11月19日
  18. ^ ペップがメッシ級にデ・ブライネを褒め称える「私が見てきた中で最高の選手の一人」 FOOTBALL TRIBE 2017年9月14日
  19. ^ シアラーもリネカーも大盛り上がり Nunber 2019年8月20日
  20. ^ 「デブライネはトップ中のトップ」 Nunber 2019年8月20日
  21. ^ 「究極のMF」マンC司令塔デ・ブライネを英識者が絶賛 Football ZONE 2019年12月16日
  22. ^ a b c d e f g Kevin De Bruyne » Club matches”. World Football. 2015年8月17日閲覧。
  23. ^ a b c d Kevin De Bruyne » Domestic Cups”. Soccerway. 2015年11月14日閲覧。
  24. ^ Kevin De Bruyne” (German). kicker.de. kicker. 2015年8月17日閲覧。
  25. ^ Kevin De Bruyne” (German). kicker.de. kicker. 2015年8月17日閲覧。
  26. ^ Kevin De Bruyne” (German). kicker.de. kicker. 2015年8月17日閲覧。
  27. ^ FIFA World Cup Fan Dream Team”. FIFA.com. 2018年7月23日閲覧。

外部リンク[編集]