国道4号

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一般国道
国道4号
地図
路線延長 869.2 km(総延長)[1](全国1位)
868.0 km(実延長)(全国1位)
742.3 km(現道)(全国1位)
制定年 1952年指定(原型は1885年
起点 東京都中央区
日本橋北緯35度41分2.8秒 東経139度46分28.1秒
主な
経由都市
東京都千代田区台東区
埼玉県春日部市
茨城県古河市
栃木県小山市宇都宮市
那須塩原市
福島県白河市郡山市福島市
宮城県白石市仙台市大崎市
岩手県一関市奥州市盛岡市
二戸市
青森県十和田市
終点 青森県青森市
青い森公園前(北緯40度49分25秒 東経140度44分28.6秒
接続する
主な道路
記法
国道1号
国道20号
国道6号
国道14号
国道17号
国道16号
国道50号
国道49号
国道13号
国道45号
国道47号
国道46号
国道7号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

国道4号(こくどう4ごう)は、東京都中央区から青森県青森市へ至る一般国道である。2013年4月1日現在、総延長・実延長および現道区間の延長が日本一長い国道である[2][3][4]

路線データ

歴史

国道4号は、日光街道奥州街道道中奉行管轄)およびその延長区間の白河から函館間(日光街道を除く3街道は1873年、陸羽街道に改称)を継承している。

  • 1885年明治18年):内務省告示第6号「國道表」では、函館までの道がほぼそのまま国道6号「東京より函館港に達する路線」に指定された(当初、氏家 - 白河間は国道293号・国道294号などの旧陸羽街道経由であった)。正確には、松前道は津軽半島の突端の三厩から北海道渡島半島へ渡っていたが、国道6号は青森から直接航路で函館に達していたという点が異なる。
  • 1920年大正9年):施行の旧道路法に基づく路線認定では、国道4号「東京都より北海道庁所在地に達する路線」(現在の国道4号・国道5号)となった。
  • 1952年(昭和27年)12月4日:新道路法に基づく路線指定で、旧国道4号のうちの青森市まで(東京都中央区 - 青森県青森市)が一級国道4号となった。
  • 1965年(昭和40年)4月1日道路法改正によって一級・二級の区別がなくなり、一般国道4号となった。
  • 2011年(平成23年)3月11日:東北地方太平洋沖地震東日本大震災)により、福島市伏拝で土砂崩れおよび道路の崩落が発生し現場付近は7日間の通行止めおよび40日間の片側一車対面通行(現場付近は片側二車線で中央分離帯がある)となったほか、栗原市でも崩落が発生した[6][7][8]

旧国道4号

(※以下は旧国道4号の路線の一部を記載する。) 

旧陸羽街道(旧奥州街道)

路線状況

東京都中央区の日本橋を起点とし、北関東東北地方を縦貫し青森県青森市の青森県庁前を終点とする国道で、東京都(日本橋) - 埼玉県東部 - 茨城県古河市) - 栃木県 - 福島県中通り) - 宮城県 - 岩手県北上盆地) - 青森県(南部地方)を通る。

東北自動車道とは栃木県の矢板ICから岩手県滝沢ICにかけての長距離にわたってほぼ並走する。また鉄道路線ではほぼ全区間に亘り東北新幹線東北本線IGRいわて銀河鉄道線青い森鉄道線と並走する(なお東京都内の日本橋駅から三越前駅過ぎにかけては東京メトロ銀座線秋葉原駅から北千住駅付近にかけては東京メトロ日比谷線、東京都足立区から埼玉県久喜市にかけては東武伊勢崎線および東武日光線、宮城県仙台市長町駅付近から勾当台公園駅にかけては仙台市地下鉄南北線、青森県上北郡七戸町から野辺地町にかけては旧南部縦貫鉄道線廃線跡と各々並走する)。

都内の区間は、都内で震度6弱以上を観測する地震が発生した場合の緊急自動車専用路および緊急交通路に指定されている[14]

通称

バイパス


※が付いているものは、それ以前の旧道が他の国道・都県道・市町村道等に降格され現道となっているバイパスである。

重複区間

  • 東京都
    • 国道17号:中央区日本橋 - 中央区日本橋室町(室町3丁目交差点)
    • 国道6号国道14号:中央区日本橋 - 中央区日本橋本町(本町3丁目交差点)
  • 埼玉県・茨城県
    • 国道125号:久喜市(栗橋交差点) - 古河市(三杉町交差点)
  • 栃木県
    • 国道293号:さくら市氏家(川岸交差点) - さくら市馬場(馬場南交差点)
    • 国道461号:矢板市(中交差点) - 大田原市薄葉
    • 国道400号:那須塩原市三島(三島交差点) - 那須塩原市東三島(三島北交差点)
  • 福島県
    • 国道294号:白河市薄葉(薄葉交差点) - 白河市女石(女石交差点)
    • 国道459号:二本松市羽石(羽石IC) - 二本松市冠木(冠木ミニIC)
    • 国道115号:福島市鳥谷野(鳥谷野交差点) - 福島市五十辺(岩谷下交差点)
  • 宮城県
    • 国道6号:岩沼市(藤浪交差点) - 仙台市宮城野区(苦竹IC
    • 国道47号:仙台市宮城野区(苦竹IC) - 大崎市(上古川交差点)
  • 岩手県
    • 国道342号:一関市山目十二神(十二神交差点) - 一関市山目大槻
    • 国道282号:盛岡市(NHK前交差点) - 滝沢市(分れ南交差点)
    • 国道281号:盛岡市(NHK前交差点) - 岩手郡岩手町(沼宮内北口交差点)
  • 青森県
    • 国道104号:三戸郡三戸町川守田 - 三戸郡南部町(剣吉交差点)
    • 国道454号:三戸郡五戸町扇田 - 三戸郡五戸町中ノ沢
    • 国道45号:十和田市三本木 - 青森市(青い森公園前)
    • 国道394号:上北郡七戸町影津内 - 上北郡七戸町上町野

道路施設

トンネル

日本一長い国道であるが、トンネルは4箇所しかない。国道4号は、山岳地をあまり通らないことから、起点・日本橋から約590km離れた岩手県一戸町に位置する小繋トンネルが最初のトンネルとなる[18]

橋梁

東京都中央区日本橋・国道4号起点
日本橋中央の日本国道路元標

道の駅

地理

通過する自治体

※バイパスのうち越谷市 - 宇都宮市間の新4号国道および埼玉県内の東埼玉道路を除く。それぞれの通過市町村については各記事を参照。また、仙台市太白区 - 青葉区間の、仙台バイパスではない国道4号(旧道)[17]も同様に当項目から除く。  

交差する道路

(※バイパスのうち越谷市 - 宇都宮市間の新4号国道、埼玉県内の東埼玉道路を除く。それぞれの接続路線については各記事を参照。)

東京都台東区・明治通りとの交点
東京都台東区・三ノ輪交差点
関東地方整備局管内
東北地方整備局管内

主な峠

  • 国見峠(標高185m) - 宮城県・福島県県境
  • 十三本木峠(標高459m) - 岩手県二戸郡一戸町(最高地点)

ギャラリー

脚注

  1. ^ 一般国道4号草加市
  2. ^ a b 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (PDF). 道路統計年報2013. 国土交通省道路局. p. 19. 2014年8月16日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 国道4号国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所
  4. ^ 国道4号国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所
  5. ^ 2012年4月1日現在
  6. ^ 一般国道13号 福島西道路(Ⅱ期)に係る新規事業採択時評価国土交通省東北地方整備局
  7. ^ 地震発生時 福島市 国道4号線FNN東日本大震災アーカイブ公式YouTube2012年11月12日公開
  8. ^ 東日本大震災における国道・高速道路の被害東北工業大学工学部都市マネジメント学科村井貞規教授
  9. ^ a b c d 国道4号郡山バイパスに並行する現道区間の移行について (PDF) - 2015年10月7日掲載、福島県土木部
  10. ^ 国道4号仙台バイパスに並行する現道の一部(仙台市太白区八本松〜名取市飯野坂)が国の管理から宮城県、仙台市の管理になります。 (PDF) (国土交通省仙台河川国道事務所 2015年3月26日)
  11. ^ 平成20年4月1日から国道4号・国道286号のルートが変更になりました(仙台市)[リンク切れ]
  12. ^ 国道4号仙台バイパスに並行する現道区間及び国道48号仙台西道路に並行する現道区間が、国の管理から仙台市の管理になります。 - 2016年3月30日 仙台河川国道事務所、仙台市
  13. ^ 盛岡市高松二丁目(黒石野口)十字路〜緑が丘一丁目(岩手県営野球場西口)T字路間は日祝を除く毎朝7時〜9時まで「中央線変移規制」と「バス専用レーン規制」が実施されている(通常時間帯は南北両方向片側2車線だが、規制時間帯は北行き1車線・南行き3車線。バス専用レーン規制区間は高松四丁目Y字路〜東黒石野十字路間の南行き)。同様の規制は仙台市太白区の国道4号現道「広瀬河畔通り」でも実施。
  14. ^ 大震災(震度6弱以上)発生時における交通規制警視庁
  15. ^ a b c d 東京都通称道路名一覧表東京都建設局
  16. ^ a b c d 東京都通称道路名地図(区部拡大版)東京都建設局
  17. ^ a b 仙台市都心部を通る国道4号(旧道)は、名取市より仙台市太白区長町副都心、青葉区五橋などを経由し、国道45号と国道48号の起点である勾当台公園前に至るが、勾当台公園前から二日町までの区間は国道48号単独区間へ移管、二日町から泉区将監までの区間は宮城県道22号仙台泉線に降格され、勾当台公園前が終点の盲腸支線となっている。このため、仙台バイパスが国道4号の本線(現道)扱いとなっている。2015年4月1日より名取市のバイパス分岐点から仙台市太白区の八本松一丁目にかけての部分が宮城県道273号仙台名取線へ降格され、旧道は2015年4月現在、八本松一丁目から勾当台公園前にかけてが国道4号として飛び地のようになっている。
  18. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 135.
  19. ^ 国道4号・国道17号の重複区間の案内標識は存在しない。
  20. ^ 国道4号・国道6号・国道14号の重複区間の案内標識は存在しない。
  21. ^ 国道4号・国道459号の重複区間の案内標識は存在しない。
  22. ^ 国道4号・国道115号の重複区間の案内標識は存在しない。
  23. ^ 国道4号・国道6号の重複区間の案内標識は存在しない。
  24. ^ 国道4号・国道47号の重複区間の案内標識は存在しない。
  25. ^ 国道4号・国道282号の重複区間の案内標識は存在しない。
  26. ^ 国道4号・国道281号の重複区間の案内標識は存在しない。
  27. ^ 国道4号・国道104号の重複区間の案内標識は存在しない。
  28. ^ 国道4号・国道45号の重複区間の案内標識は存在しない。

参考文献

  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日。ISBN 978-4-06-288282-8 

関連項目

外部リンク