富谷町

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とみやまち
富谷町
Flag of Tomiya Miyagi.JPG
富谷町旗
Symbol of Tomiya Miyagi.svg
富谷町章
1966年昭和41年)8月1日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 宮城県
黒川郡
団体コード 04423-7
面積 49.13 km²
総人口 50,704
推計人口、2014年7月1日)
人口密度 1,030人/km²
隣接自治体 仙台市
黒川郡大和町宮城郡利府町
町の木 マツ
町の花 キク
富谷町役場
所在地 981-3392
宮城県黒川郡富谷町富谷字坂松田30番地
北緯38度23分59.7秒東経140度53分43.7秒
外部リンク 富谷町

富谷町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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富谷町(とみやまち)は、宮城県中部、仙台市の北隣に位置する。宮城県内の町村で最大の人口を擁し、主に仙台のベッドタウン機能を有する。全国の町村では、広島県安芸郡府中町に次いで2番目に推計人口が多い(参照1参照2)。

概要[編集]

町境の内、南辺を仙台市と、東辺の一部を宮城郡利府町と共有し、それ以外の東・北・西を黒川郡大和町に囲まれる(黒川郡#沿革参照)。仙台との境は旧宮城郡と黒川郡を分ける分水嶺となっており、町内を流れる河川は全て北流して大和町の吉田川へと流れ込む。町内は、富谷丘陵と、複数の吉田川支流がつくり出す河川沿いの細長い谷底平野で構成される。

江戸時代初期に、西川(吉田川支流)の右岸(南岸)の奥州街道沿いに富谷宿地図)が設置された。この宿場は「富谷新町」「富谷新町宿」とも呼ばれた。現在、町役場など公共施設が集中する町の中心部は旧「富谷新町」の北側、西川(吉田川支流)の左岸(北岸)に広がっており、旧宿場も含めて「しんまち地区」と呼ばれている。

当町は、仙台市都心部を中心とした超広域商圏の「青葉商圏」、あるいは、泉中央副都心を中心とした「泉商圏」に含まれているが、泉区内から続く国道4号(奥州街道、陸羽街道)沿いのロードサイド店舗開発が町内にも及び、イオンモール富谷などの大規模商業施設の開発が行われて、隣接地域からの集客力が大きく増している。

当町は、仙台のベッドタウンとして人口増を実現してきた。新興住宅地1971年昭和46年)の東向陽台を皮切りに、国道4号沿いの丘陵地に次々造られ、その面積は町の総面積の18%を占める。また、新興住宅地の人口は、全町民の9割以上を占める(#住宅地開発参照)。1991年平成3年)の将監トンネルの開通[1]、および、1992年(平成4年)の仙台市営地下鉄南北線泉中央駅開業とバスターミナル設置で仙台市都心部までの所要時間が大幅に短縮したため、バブル崩壊後の失われた10年においても人口増は衰えず、地価も上昇し続けた。地価は1999年(平成11年)頃をピークに低下し始めたが、その分、安くマイホームが得られる魅力と、トヨタ自動車東日本を初めとする大松沢丘陵やその周辺の工場集積地(黒川郡大和町・大衡村)への通勤に便利な立地であるため、失われた20年と言われる現在でも人口増加が続いている。

平成の大合併期には仙台市との合併、黒川郡内での合併、単独町制などの選択肢が議会で議論された[2]が、当町は2013年(平成25年)には推計人口単独市制人口要件の5万人に達すると予測されたため、単独町制を維持して市制を施行する道を選択した[3][4]。単独市制人口要件は法定人口を根拠とするため、2015年平成27年)国勢調査後の2016年(平成28年)4月に市制施行を目指すと町長が町議会で表明しており[4]2009年(平成21年)12月には「市制検討プロジェクトチーム」を発足させている。住民基本台帳人口では2012年(平成24年)12月25日[5]、推計人口では2013年(平成25年)8月1日[6]に5万人を突破した。

地理[編集]

山岳[編集]

  • 鍋山(標高131m) - 大亀山(標高118m)

河川[編集]

歴史[編集]

伊達政宗公の御鷹場があったといわれる。また、可愛がっていた鷹狩中に死んでしまったために、(かめ)に入れて丁重に埋葬したという言い伝えのある『甕杉』も存在している。(地元では「亀杉」と云われる。鷹乃杜地域内)

江戸時代には、奥州街道の宿場として栄えた。

地名の由来[編集]

町内に10の神社があり、「十宮」と呼んでいたのが、「富谷」と書かれるようになったといわれている。

行政[編集]

産業・経済[編集]

産業人口構成比[編集]

  • 第一次産業 1.5%
  • 第二次産業29.0%
  • 第三次産業68.7%

(総務省統計局 平成12年国勢調査)

地域[編集]

人口[編集]

Demography04423.svg
富谷町と全国の年齢別人口分布(2005年) 富谷町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 富谷町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
富谷町(に該当する地域)の人口の推移
1970年 4,912人
1975年 8,067人
1980年 13,930人
1985年 18,053人
1990年 24,611人
1995年 30,224人
2000年 35,909人
2005年 41,593人
2010年 47,046人
総務省統計局 国勢調査より

健康[編集]

平均年齢39.2歳(2010年平成22年)国勢調査)と、新興住宅地のため全国的に非常に低い平均年齢である。

教育[編集]

高等学校[編集]

中学校[編集]


小学校[編集]

  • 富谷町立あけの平小学校
  • 富谷町立富ヶ丘小学校
  • 富谷町立富谷小学校
  • 富谷町立成田東小学校
  • 富谷町立東向陽台小学校
  • 富谷町立日吉台小学校
  • 富谷町立成田小学校


特別支援学校[編集]

隣接している自治体・行政区[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

道路[編集]

高規格幹線道路

2010年(平成22年)3月27日東北自動車道仙台北部道路とを接続する富谷JCTが完成し、仙台都市圏環状自動車専用道路(ぐるっ都・仙台)が全線開通した。同JCTと国道4号とを接続する(仮称)富谷IC2012年(平成24年)1月に着工となり、2013年(平成25年)度中の開通と報道されている[7]。開通すれば町内初のICとなるが、同ICは仙台北部道路方面にしか接続せず、東北道との接続の計画は2012年時点では無い[7]

一般国道
県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

祭り[編集]

イベント[編集]

金融機関[編集]

町内に本店を置く金融機関は存在しない。以下は支店の一覧である。

(泉ヶ丘は仙台市泉区の地名だが境界線を挟んで向かい側の富ヶ丘に所在する)


住宅地開発[編集]

国勢調査による人口は、戦前が約4千人、戦後1963年(昭和38年)の町制施行があっても1970年(昭和45年)まで約5千人だった[8]

1971年(昭和46年)、仙台市に近い当町南辺の泉市(現・仙台市泉区)との市町境となっている丘陵地に向陽台団地(泉市内の住所は「向陽台」、当町の住所は「東向陽台」)が造成され、分譲が始まった[9]。さらに次々と町内の丘陵地に新興住宅地が造られ、人口も急増。1977年(昭和52年)には人口が1万人を突破[10]1986年(昭和61年)には2万人を突破[11]1995年(平成7年)には3万人を突破[12]2004年(平成16年)には4万人を突破[12]2013年(平成25年)には5万人を突破した[6]

このような人口急増により、1985年(昭和60年)の国勢調査から人口増加率の全国番付で上位に顔を出すようになり、人口集中地区 (DIDs) が町内にも設定されるようになった[8]。さらに2000年(平成12年)にはDIDが2地区に増えた(富谷I:富ヶ丘、鷹乃杜、日吉台の一部、富谷II:東向陽台、明石台の一部)[8]

町内の大規模戸建用住宅団地の沿革・規模等は以下の表の通り[9]2011年(平成23年)1月末日現在の住民基本台帳による人口および戸数も付記した[9]。計画戸数に対し現戸数は約95%が充足している計算だが、核家族を想定して各戸3-4人で計画人口が算出されているため、家族の形も変化した現在では人口の充足率は7割を超える程度である[9]。また、市町境の尾根上に造られたものは、一体的な住宅団地であっても小学校中学校校区が自治体ごとに分かれており、他の自治体の学校が至近距離にあっても通学できないため注意が必要。

2011年(平成23年)1月末日現在の当町の住民基本台帳による人口は47,981人[13]であるため、町の面積の約18%を占める下記の新興住宅地の住民は全町民の 91.6 % におよぶことになり、当町が「ベッドタウン」と呼ばれる所以となっている。なお、下記の新興住宅地以外に住む町民の同月の人口は4,016人であるため、奥州街道宿場町富谷宿」や農村部という、旧来からの居住地の人口は新興住宅地が分譲開始される前の1970年(昭和45年)当時より減っていると見られる。

富谷町内の大規模戸建用住宅団地(2011年1月末日現在)[9]
開発地区名 住居
表示
位置

(ha)
開発時期 分譲時期 計画戸数
(戸)
現戸数
(戸)
戸数
充足率
計画人口
(人)
現人口
(人)
人口
充足率
備考
合計 882.4 1970年6月 2003年7月 15,806 14,932 94.5% 60,727 43,965 72.4%
向陽台団地 東向陽台 地図 45.5 1970年6月 1971年10月 1,270 1,278 100.6% 4,700 3,272 69.6% 泉市(現・仙台市泉区)側は向陽台団地「向陽台」
鷹乃杜団地 鷹乃杜 地図 32.9 1972年1月 1973年8月 1,120 978 87.3% 4,144 2,582 62.3%
富谷ニュータウン 太子堂 地図 20.2 1972年4月 1974年2月 550 456 82.9% 2,035 1,245 61.2%
富ヶ丘ニュータウン[14] 富ヶ丘 地図 55.4 1973年2月 1974年7月 1,419 1,698 119.7% 5,250 4,324 82.4% 泉市(現・仙台市泉区)側は泉ヶ丘ニュータウン「泉ヶ丘」
あけの平団地 あけの平 地図 57.7 1980年1月 1983年8月 1,573 1,508 95.9% 5,820 4,269 73.4%
ひより台団地 ひより台 地図 62.1 1980年11月 1985年9月 1,118 937 83.8% 4,137 2,561 61.9%
南富谷サニータウン とちの木 地図 10.6 1982年4月 1984年4月 276 435 157.6% 1,172 1,181 100.8%
パルタウン大富 日吉台 地図 61.3 1986年8月 1988年7月 1,268 1,228 96.8% 5,072 3,617 71.3% 大和町側はパルタウン大富「もみじヶ丘」
グランヒル明石台 明石台 地図 106.2 1987年2月 1989年11月 2,280 2,234 98.0% 8,960 7,222 80.6% 仙台市泉区側はグランヒル明石台「明石南」
グリーンヒル 川又山 地図 7.1 1988年11月 1991年6月 166 153 92.2% 664 505 76.1%
新富谷ガーデンシティ 成田 地図 255.2 1988年1月 1995年5月 2,750 2,586 94.0% 11,000 8,506 77.3%
清水仲団地 清水仲 地図 8.8 1995年2月 1999年4月 135 179 132.6% 540 512 94.8%
ハーモニータウン杜のまち 杜乃橋 地図 36.5 1995年4月 1998年7月 700 337 48.1% 2,800 1,093 39.0% 大和町側はハーモニータウン杜のまち「杜乃丘」
シンフォニータウン上桜木 上桜木 地図 61.8 1999年1月 2003年7月 531 331 62.3% 2,158 1,065 49.4%
とみや大清水21 大清水 地図 61.1 2000年10月 2003年5月 650 594 91.4% 2,275 2,011 88.4%

出身有名人[編集]

電話番号[編集]

富谷町で利用されている市内局番は次のとおり。

  • 富谷収容局…348、358、779
  • 仙台泉収容局…218、351-0~2、371~375、771、772-2~9、773、776
  • 明石収容局…351-5~9
  • ひかり電話…仙台市と同一

脚注[編集]

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  1. ^ 建設局主要事業等年表 (PDF) (仙台市)
  2. ^ 平成19年 第1回富谷町議会定例会会議録第2号(富谷町議会 2007年3月12日)
  3. ^ 自立した5万人都市を目指して(富谷町 2010年4月1日)
  4. ^ a b 市制移行16年目指す 宮城・富谷町長、議会で表明(河北新報 2011年3月1日)
  5. ^ 宮城・富谷町人口5万人 市移行への要件達成河北新報 2012年12月29日)
  6. ^ a b 統計データ/宮城県推計人口(月報)(宮城県)
  7. ^ a b 仙台北部道路富谷JCT-国道4号 開通13年度に延期(河北新報 2012年3月8日)
  8. ^ a b c 世帯数、人口、人口増減、人口密度等 (PDF) (富谷町)
  9. ^ a b c d e 大規模住宅団地開発状況 (PDF) (富谷町)
  10. ^ 昭和50年(1975)から昭和59年(1984)(富谷町「富谷のいまむかし」)
  11. ^ 昭和60年(1985)から平成6年(1994)(富谷町「富谷のいまむかし」)
  12. ^ a b 平成7年(1995)から現在(富谷町「富谷のいまむかし」)
  13. ^ 住民基本台帳による月別人口(富谷町)
  14. ^ 広報とみや平成23年2月号(富谷町) … 当初は泉市側のみならず富谷町側も含めて「泉ヶ丘ニュータウン」として一体的に開発・分譲されたが、1978年(昭和53年)7月1日住居表示が実施され、富谷町側は「富ヶ丘」になった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]