マレーシア航空

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マレーシア航空
Penerbangan Malaysia
Malaysia Airlines
IATA
MH
ICAO
MAS
コールサイン
Malaysian
法人番号 7700150071623 ウィキデータを編集
設立 1947年 (Malayan Airways として)
ハブ空港 クアラルンプール国際空港
焦点空港 コタキナバル国際空港
マイレージサービス Enrich
会員ラウンジ Golden Lounge
航空連合 ワンワールド(加盟予定[1]
親会社 Penerbangan Malaysia Berhad
(Government Holding Company)
保有機材数 98機(56機発注中+30機オプション)
就航地 85都市
本拠地 マレーシアの旗 マレーシアスランゴール州
スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港
代表者 Azmil Zahruddin (Managing Director & CEO)
外部リンク http://www.malaysiaairlines.com/
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マレーシア航空(マレーシアこうくう、英語: Malaysia Airlines/Malaysian Airline System Berhad;略称:MASマレー語: Penerbangan Malaysia MYX: 3786)は国際線及び国内線に就航している、マレーシアフラッグ・キャリアかつ最大の路線網を持つ航空会社

沿革

マレーシア・シンガポール航空のコメットMk.IV
  • 1971年4月 マレーシア・シンガポール航空の両国共有が解消、マレーシア側はマレーシア航空(Malaysian Airline Limited)を設立。シンガポール側はシンガポール航空となる。
  • 1971年11月 マレーシア航空システム(Malaysian Airline System Berhad)と改称。
  • 1987年 運航上の名称をマレーシア航空(Malaysia Airlines)に変更。
  • 2002年 政府全額出資のマレーシア航空会社(Penerbangan Malaysia Berhad)が設立され、機材保有及び国内線事業は同社に移管。マレーシア航空システムは同社の子会社として国際線事業を所管する体制に移行(但し国内線の運航も受託)。
  • 2006年 原油高により経営悪化。国内線96路線をエアアジアに委譲。
  • 2007年 ペナン島を拠点とする地域航空会社 ファイアフライ を設立。ボルネオ島サバ州サラワク州内のコミューター路線を運航する MASwings[2] を設立。
  • 2011年6月 ワンワールドから加盟指名を受け、2012年末より加盟航空会社として運行開始を発表[1]
  • 2012年5月2日 マレーシアに本拠を置く格安航空会社(LCC)大手エアアジアと、経営再建中の国営マレーシア航空は、昨年8月に実施した資本提携を解消すると正式発表した。競合関係にある「格安」による「国営」支援という異例の連携策だったが、マレーシア航空の労働組合の反発が予想以上に強く、頓挫した。上場企業同士の資本提携を政府が強引に解消するのは極めて異例。エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者もマレーシア航空取締役を辞任した。[3]

サービス

1992年から1995年まで連続4年間ベスト・ファーストクラス賞、2000年から2004年まで連続5年間ベスト・キャビンスタッフ賞、2005年から2010年は世界で6社(2005年は4社、2006年から)しかない「5つ星航空会社」(イギリス・スカイトラック社/旧インフライトサービス社)に選出されるように、国際的な評価は非常に高い。

機内食はすべてハラル・ミール(イスラム教食)であり、豚肉は一切使わない。アルコールは無料で提供される。ファーストクラス、ビジネスクラスで提供されるサテー(串焼きの牛肉、鶏肉にピーナツソースを添えたもの)は人気がある。また一部機材ではムスリムの為の「祈りの間」が備え付けられ、またシートテレビからメッカの位置を確認する事が出来るなど、イスラム教国教とするマレーシアならではのサービスもある。

2009年3月18日より機内で一部通信業者(日本の業者ではソフトバンクモバイル)の携帯電話が利用できる。なお、利用できるサービスは通話とSMSのみである。

塗装

垂直尾翼にも描かれている同社のシンボルマークは、マレーシアの伝統的な三日月型の凧「ワウブラン(ワウ=凧、ブラン=月)」を図案化したものである。

就航都市

マレーシア航空 ボーイング 747-400 (9M-MPH)
マレーシア航空 ボーイング 777-200 (9M-MRD)Freedom of Space

以前は国際線の特別な路線は経由便として世界最長路線となるケープタウン経由ブエノスアイレス線を運航していたが、2012年2月1日をもって運休となった(直行便最長はシンガポール航空シンガポール-ニューアーク線)。以前はアフリカや南米などにも路線を保有していたが、経営方針の見直しによりアジア路線重視の方向に転換している[4]。 国内線ではコタキナバルサバ州)、ペナン島ペナン州)、クチンサラワク州)、ジョホールバルジョホール州)への路線を中心に、主要都市を網羅している。 日本へは成田国際空港と関西国際空港へ就航している。クアラルンプールへの直行便に加えて、2011年1月より、主にリゾート路線であるコタキナバルへの往復直行便が就航したが、同社の運航路線見直しに伴い2012年1月6日で関西 - コタキナバル線を、2月1日で羽田 - コタキナバル線を運休した[5]。一方、2012年1月11日より成田 - クアラルンプール線のうち、週4便運航となっているMH71便の成田発を夜間時間帯へ移動し、クアラルンプールへ早朝に到着するスケジュールに変わる。

さらに2012年3月25日からは、クアラルンプール - ロサンゼルス線を台北経由で週3便運航している路線を成田発着に切り替え、さらに運航日を1日増やし週4便体制とする[6]。機材はこれまで通りのボーイング777-200ERで運用される。

マイレージサービス

現在は"Enrich"という独自のマイレージサービスを提供中。

エールフランスアリタリア-イタリア航空デルタ航空ジェットエアウェイズKLMオランダ航空スリランカ航空スイスインターナショナルエアラインズヴァージン・アトランティック航空V オーストラリアヴァージン・ブルー全日本空輸 [7](2012年5月31日で提携解消[8][9])の各社とマイレージサービスの提携をしている。

ワンワールド加盟後のサービス継続は未定。

使用機材

  • 特別塗装機
    • 「"An experience redefined"」(ボーイング 747-400型機,機体記号:9M-MPD)
    • 「"Freedom of space"」(ボーイング 777-200ER型機,機体記号:9M-MRD)

なお、マレーシア航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はH6で、航空機の形式名は747-4H6, 777-2H6ER などとなる。また、羽田 - コタキナバル線開設の際に導入されたボーイング737-800から、白ベースの胴体に風をイメージした新塗装となっており、表記についても「malaysiaairlines」へ変更されている。

同社はエアバスA380も6機発注しており、2012年5月29日に初号機(機体番号:9M-MNA)が引き渡された[11]。この導入分からは、機体塗装が新しくなり、垂直尾翼のロゴを含めブルー系のみ使用している。初号機の受領後は各種訓練を行い、同年7月1日にクアラルンプール - ロンドン線より運航を開始する[12][13]

関連項目

  • ファイアフライ
  • MASwings
  • 三枝の国盗りゲーム…優勝商品のマレーシア・オーストラリア旅行を協賛していた。出場者が海外旅行を獲得すると、マレーシア航空のスチュワーデスより目録が渡された。
  • シンガポール航空1972年9月までMSA「マレーシア・シンガポール航空」として同一会社だった 参考図書:消えたエアライン 賀集章:著、山海堂:2003年刊)

出典

外部リンク