マレーシア航空

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マレーシア航空
Penerbangan Malaysia
Malaysia Airlines
Malaysia Airlines Logo.png
IATA
MH
ICAO
MAS
コールサイン
Malaysian
設立 1947年 (Malayan Airways として)
ハブ空港 クアラルンプール国際空港
焦点空港 コタキナバル国際空港
マイレージサービス Enrich
会員ラウンジ Golden Lounge
航空連合 ワンワールド[1]
保有機材数 98機(56機発注中+30機オプション)
就航地 84都市
親会社 Penerbangan Malaysia Berhad
(Government Holding Company)
本拠地 マレーシアの旗 マレーシアセランゴール州
スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港
代表者 クリストフ・ミュラー (Managing Director & CEO)[2]
外部リンク http://www.malaysiaairlines.com/
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マレーシア航空(マレーシアこうくう、英語: Malaysia Airlines/Malaysian Airlines Berhad、略称:MAS & MABマレー語: Penerbangan Malaysia MYX: 3786)は、マレーシアフラッグ・キャリア

スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定をかつては受けていたが、航空機事故や経営不振などにより2016年5月現在、その経営は極めて不安定な状況が続く。

沿革[編集]

マレーシア・シンガポール航空のコメットMk.IV

経営[編集]

マレーシア航空本社: Complex A

マレーシアフラッグ・キャリアであり、マレーシア国営投資会社カザナ・ナショナル」が69%のを保有する。1997年アジア通貨危機を切っ掛けに経営が悪化し、さらにエアアジアなどの大手航空会社との競争によって経営不振が深刻化した。日本航空の再建などを参考にした経営の立て直しを図っているが、赤字は年々拡大し続けている[6]

特に2014年のマレーシア航空370便マレーシア航空17便の事故により乗客は急減[7]2014年8月29日には、再編計画の一環として従業員2万人のうち、6000人を削減すると発表[8]、さらに2014年末までに上場を廃止した[9]。また、2016年1月に事故機材であったボーイング777-200ERを退役させ機材路線のリストラを進め、路線に関してはエミレーツ航空との提携により確保する方針である[10]

2015年1月2日、マレーシア証券取引所での株式の上場は廃止された。株式はマレーシア国営の投資会社がすべて買い取り、事実上の国有化となり、今後は政府主導で再建が進むこととなる[5]。 経営再建をかけて2015年5月にクリストフ・ミュラー氏がCEOに就任して大幅な人員削減や機内食のコスト削減を進めたが、2016年4月、1年足らずで辞任を発表し先行きは不透明な状況が続く。

塗装[編集]

垂直尾翼にも描かれている同社のシンボルマークは、マレーシアの伝統的な三日月型の「ワウブラン(ワウ=凧、ブラン=月)」を図案化したものである。これは後に新塗装で導入したB737-800、A330-300、A380にも反映されている。

使用機材[編集]

ギャラリー[編集]

運用機材[編集]

マレーシア航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はH6で、航空機の形式名は747-4H6, 777-2H6ER などとなる。

2010年10月以降導入機から、白ベースの胴体に赤と青で風をイメージした新塗装となっており、表記についても「malaysiaairlines」へ変更されている。

2014年の事故以降、経営危機により経営再建のため国有化後、運航機材のリストラも進めていて整備待機(ストア)機材も多くなっている。

エアバスA380型機の運航路線は時刻表上ロンドン・ヒースロー線(二往復全便)のみ他チャーター便や機材変更で路線投入があるだけのため実稼働機材は全6機中3機程度。2015年 FIFAクラブワールドカップ日本開催のさい、FCバルセロナは往復移動で同社同機材(機体番号:9M-MNF)のチャーター便を使用した。

マレーシア航空 機材 2016年現在[11][12]

航空機 運用機数 発注機数 オプション機数 旅客席数 備考
F C Y 合計
エアバスA330-300 15 36 247 283 登録記号:9M-MTE・9M-MTO は Oneworld 塗装、同社主力機材
27 263 290
エアバスA330-900neo 2
TBA
2017年以降ALC(エア・リース・コーポレーション)からリース予定
エアバスA350-900 20 2
TBA
2017年以降ALCからリース予定
エアバスA380-800 6 8 66 420 494 ロンドン・ヒースロー線専用及びチャーター機材
ボーイング737-800 56 16 144 160 登録記号:9M-MXA は レトロ 塗装、登録記号:9M-MXC は Oneworld 塗装
同社短距離主力機
16 150 166
ボーイング737MAX8 25 25
TBA
2019年以降受領予定、オプションはMAX9型へ切替可
ボーイング747-400 1 12 41 306 359 登録記号:9M-MPP は レトロ 塗装
A380の重整備にあわせ暫定復帰を予定していたが
機体の安全性及び運航乗務員不足によって未定
Total 76 45 29

退役機材[編集]

特別塗装機[編集]

  • 「"member of Oneworld"」ワンワールド塗装 (エアバスA330-300型機,機体記号:9M-MTE・9M-MTO、ボーイング737-800型機,機体記号:9M-MXC)
  • 「40th years MALAYSIAN HOSPITALITY 1972-2012」レトロ塗装 (ボーイング737-800型機,機体番号:9M-MXA、ボーイング747-400型機,機体番号:9M-MPP)
  • 「100th A380」(エアバス A380型機,機体番号:9M-MNF)

以下、退役,抹消済

  • 「"An experience redefined"」(ボーイング 747-400型機,機体記号:9M-MPD)
  • 「"Freedom of space"」(ボーイング 777-200ER型機,機体記号:9M-MRD、2014年ウクライナで撃墜された機材)

就航都市[編集]

  • 表記なし : 自社機材乗り入れ路線
  • * : ワンワールドパートナー加盟(または加盟予定)路線


以前は国際線の特別な路線は経由便として世界最長路線となるケープタウン経由ブエノスアイレス線を運航していたが、2012年2月1日をもって運休となった(直行便最長はシンガポール航空シンガポール-ニューアーク線)。以前はアフリカやアメリカなどにも路線を保有していたが、経営再建によりアジア路線重視の方向に転換し[18]、運休路線へは今後コードシェアなどでサービスを提供続けるとしている。

国内線ではコタキナバルサバ州)、ペナン島ペナン州)、クチンサラワク州)、ジョホールバルジョホール州)への路線を中心に、主要都市を網羅している。

サービス[編集]

マレーシア航空の客室乗務員

1992年から1995年まで連続4年間ベスト・ファーストクラス賞、2000年から2004年まで連続5年間ベスト・キャビンスタッフ賞、2005年から2010年は世界で6社(2005年は4社、2006年から)しかない「5つ星航空会社」(イギリス・スカイトラック社/旧インフライトサービス社)に選出されるように、国際的な評価は非常に高い。

マイレージサービス[編集]

現在は"Enrich"という独自のマイレージサービスを提供中。2013年2月1日ワンワールド加盟後は、ワンワールド加盟会社各社と提携を開始。この他、ワンワールド加盟以前から以下の会社とも提携している。

V オーストラリア(2012年4月1日をもって提携解消[19])、全日本空輸 [20](2012年5月31日で提携解消[21][22])、デルタ航空 [23](2014年5月1日で提携解消)とは契約を解消している。

なお2016年2月1日より新たにエミレーツ航空と提携を開始する予定。[24]

空港ラウンジ[編集]

クアラルンプール国際空港のゴールデンラウンジ

ゴールデンラウンジ(Golden Lounge)は空港ラウンジである。 利用できる乗客は、マレーシア航空ファーストクラス、ゴールデンクラスクラスの乗客、エンリッチプラチナ、エンリッチゴールド、ワンワールド会員およびコードシェアパートナーの基準を満たした乗客である。 ゴールデンラウンジには、オープンバー、フードケータリングがある。 世界中に11のゴールデンラウンジがある。 ラウンジには、ビジネスセンター、フードケータリング、仮眠室、保育所などの様々なサービスを提供している。 [25]

ラウンジは以下の空港で運営されている。

クアラルンプール国際空港には、マレーシア航空は現在、3つのラウンジがある。(サテライト国際線ターミナルラウンジ、国内ラウンジ、地域ラウンジ)

座席[編集]

ビジネスクラス ボーイング777
エコノミークラス ボーイング777

座席構成は、A380がファーストクラスビジネスクラスエコノミークラスの3クラス制、その他の機材はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制。A380のファーストクラスとビジネスクラスは、フルフラットベッドシートを搭載している。また、A380、A330-300の全座席には最新の機内エンターテイメントシステムを搭載している。A330-300については機内改修が進められ、2016年のうちに在籍する全機が新仕様となる。

機内食[編集]

機内食はすべてハラール・ミール(イスラム教食)であり、豚肉は一切使わない。アルコールは無料で提供される。ファーストクラス、ビジネスクラスで提供されるサテ(串焼きの牛肉、鶏肉にピーナツソースを添えたもの)は人気がある。また一部機材ではムスリムのための「祈りの間」が備え付けられ、またシートテレビからメッカの位置を確認する事が出来るなど、イスラム教国教とするマレーシアならではのサービスもある。

その他[編集]

2009年3月18日より、一部機内でエアロモバイル社とのローミングが可能な通信業者の携帯電話(GSM)が利用可能となった。利用できるサービスは当初、通話とSMSのみであったが、その後パケット通信も追加された。しかし、現在はどちらも終了している。2014年10月からはアップグレードサービス「MHUpgrade」が開始され、対象はMH便で航空券番号が232で始まる予約(特典航空券を除く)。競売方式で出発の72時間前まで受付が行われ、48時間前までに可否が通知される。

2014年の事件[編集]

2014年に2件の事件が発生している。双方とも、同一機種(ボーイング777-200ER)、同一オペレーターによるものであること、一般的に航空事故が発生しやすいとされる時間帯(離陸直後、着陸直前)以外に発生しているなど不可解な共通点が見られる。

  • マレーシア航空370便
消息を絶った9M-MRO

3月8日、乗客乗員合わせて239人を乗せてクアラルンプール国際空港から北京首都国際空港へ向かっていたマレーシア航空370便(ボーイング777-200ER、機体記号:9M-MRO)が、クアラルンプールの管制当局との交信を絶った。ベトナム人民空軍当局者は同8日中に当該機がタイランド湾のトーチュー島付近の海中に墜落したと発表した[28]が、機体の残骸などが発見されなかった[29]。3月24日、マレーシアのナジブ・ラザク首相は、イギリスの衛星通信会社インマルサットとイギリスの航空事故調査局による衛星情報の新たな解析の結果、同機がインド洋南部に墜落したと見られると発表した。2015年1月29日、乗客の死亡認定がなされたが、この時点では異論も多かった。その後7月になって370便の機体の一部がレユニオンで発見されているが、乗客やブラックボックスの発見には至っていない。

  • マレーシア航空17便
ボーイング 777-200型機(9M-MRD)Freedom of Space
撃墜された9M-MRD

7月18日アムステルダムアムステルダム・スキポール空港からクアラルンプール国際空港へ向かっていたマレーシア航空17便(ボーイング777-200ER、機体記号:9M-MRD)が、ウクライナロシア国境付近のドネツク市近郊で墜落。 ロシアインタファクス通信ウクライナ内務省高官の情報として、親ロシア派の地対空ミサイル攻撃で撃墜。乗員乗客295人全員死亡と発表した。

脚注[編集]

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  1. ^ a b Malaysia Airlines to join oneworld alliance
  2. ^ マレーシア航空の経営再建「全てを入れ替える」=新CEO
  3. ^ マレーシア航空子会社、サラワク・サバ州拠点に10月1日から運航へ
  4. ^ 資本提携解消を正式発表 マレーシア航空とエアアジア - 日本経済新聞 電子版 2012年5月2日閲覧
  5. ^ a b “マレーシア航空 政府主導の新会社で再建へ”. NHK. (2015年1月2日). オリジナル2015年1月2日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/oRSuC 2015年1月2日閲覧。 
  6. ^ 末永恵 (2014年4月12日). “再建中に「悲劇」発生、マレーシア航空の多難”. 東洋経済オンライン. http://toyokeizai.net/articles/-/34994 2014年8月30日閲覧。 
  7. ^ “マレーシア航空、撃墜で予約者33%減 3月の北京行き不明もダメージ”. 産経新聞. (2014年8月29日). オリジナル2014年8月29日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140829195313/http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140829/biz14082909200002-n1.htm 2014年8月30日閲覧。 
  8. ^ Shamim Adam (2014年8月29日). “マレーシア航空、6000人削減へ-CEOは来年7月まで続投”. Bloomberg. http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NB0W4U6VDKIB01.html 2014年8月30日閲覧。 
  9. ^ “マレーシア航空が従業員3割削減へ、年内に上場廃止”. Reuters. (2014年8月29日). http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPKBN0GT0XK20140829 2014年8月30日閲覧。 
  10. ^ マレーシア航空、A380の定期整備で747-400を期間限定で復活へ
  11. ^ Malaysia Airlines Current Fleet
  12. ^ マレーシア航空 運用機材一覧
  13. ^ マレーシア航空、11月からクアラルンプール/ダーウィン線に就航
  14. ^ マレーシア航空、クアラルンプール/コーチ線に就航 FlyTeam 2013年9月4日付
  15. ^ マレーシア航空、2016年1月末にパリ、アムステルダム線を運休 FlyTeam 2015年12月8日付
  16. ^ マレーシア航空、2016年1月末にパリ、アムステルダム線を運休 FlyTeam 2015年12月8日付
  17. ^ "Malaysia Airlines Ends Dubai Service in mid–Feb 2016". Airline Route 2016年1月13日付
  18. ^ マレーシア航空、ブエノスアイレス線など運休8路線を発表 flyteam
  19. ^ コードシェア・マイレージ提携の終了に関するご案内”. マレーシア航空日本語版サイト. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月30日閲覧。
  20. ^ マレーシア航空[MH]│提携航空会社│マイルを貯める ANAマイレージクラブ
  21. ^ Enrich ends partnership with All Nippon Airways - マレーシア航空公式サイト[リンク切れ]
  22. ^ マレーシア航空(MH)とのコードシェア・マイレージ提携の終了について - 全日本空輸公式サイト
  23. ^ デルタ航空、マレーシア航空とスカイマイル提携を解消へ flyteam
  24. ^ マレーシア航空、エミレーツ航空とコードシェア提携 上級会員の特典でも flyteam 2015年12月5日付け
  25. ^ Malaysia Airlines Golden Lounge”. Malaysia Airlines. 2007年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月29日閲覧。
  26. ^ Airline Lounges At Melbourne Airport”. 2015年4月24日閲覧。
  27. ^ David Flynn (1 Sep, 2015). “Malaysia Airlines closes Perth, Singapore airport lounges” (古英語). Australian Business Traveller. http://www.ausbt.com.au/malaysia-airlines-closes-perth-singapore-airport-lounges 
  28. ^ “マレーシア機、タイ湾に墜落=ベトナム海軍”. 時事ドットコム. (2014年3月8日). オリジナル2014年3月8日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/F66IG 2015年10月30日閲覧。 
  29. ^ “MH370 Flight Incident” (プレスリリース), Malaysia Airlines, オリジナル2014年3月9日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20140309033854/http://www.malaysiaairlines.com/my/en/site/dark-site.html [要文献特定詳細情報]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]