エア・ベルリン

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エア・ベルリン
Air Berlin PLC & Co. Luftverkehrs KG
Air Berlin Logo.svg
IATA
AB
ICAO
BER
コールサイン
AIR BERLIN
設立 1978年
ハブ空港 ベルリン・テーゲル空港
デュッセルドルフ空港
マイレージサービス Top Bonus
航空連合 ワンワールド
エティハド航空パートナーズ
保有機材数 131機
就航地 52都市
本拠地 ドイツベルリン
外部リンク http://www.airberlin.com/
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エア・ベルリン(Air Berlin)は、ドイツに拠点を置く航空会社である。

格安航空会社 (LCC) に分類され[1]ベルリンデュッセルドルフミュンヘンニュルンベルクケルンなどを中心に、ヨーロッパ各都市に就航するほか、北米、カリブ海諸国、アフリカにも就航している。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[2]

歴史[編集]

1978年、東西分裂ドイツにおいてはルフトハンザドイツ航空のような西ドイツの航空会社は英米仏の占領地区である西ベルリンには乗り入れることが出来なかった。そのため、パンアメリカン航空アメリカン航空の社長であった人物が、米国オレゴンにおいて「Air Berlin Inc.」として創業。

東西ドイツ統一後の1991年、ドイツに「Air Berlin GmbH & Co. Luftverkehrs KG」を設立し、ドイツに資本を移す。1993年にはボーイング社から26機の新規機材を調達することに成功した。1997年、IATA加盟。2004年、オーストリアの格安航空会社ニキ航空の株式24%を取得。「low fares alliance」として提携関係にある。2006年には、ミュンヘンの格安航空会社・DBA(旧 Deutsche BA)を完全子会社化し、別ブランドで就航を続けていたが、翌年これを解消している。また、2007年にはデュッセルドルフ空港を拠点とするLTUインターナショナルを買収。こうした拡大路線により、現在ではヨーロッパで6番目の規模を持つ航空会社グループを形成している[3]

また、ペガサス航空と提携して、トルコチャーター便の運航をしていた事があった[4]

2012年3月20日から航空連合ワンワールドに加盟[3]。記念式典は2012年6月3日ベルリン・ブランデンブルク国際空港開港と同時に行う予定で、式典にあわせてワンワールド特別塗装機もお披露目される予定だったが、当初の開港予定より遅れたため同時に行うことはできなかった。なお、ブランデンブルク国際空港の開港はその後も延期され、2020年にずれ込む見込みである[5]

ワンワールドの他、エティハド航空と提携しており、日本への乗り入れは2012年12月よりエティハド航空とのコードシェア便(成田、中部)で実施している[6]。そのため公式パンフレットや機内モニターなどでは日本への就航地として東京(成田)と名古屋(中部)が記載されている。2014年10月には、ジェットエアウェイズセーシェル航空などと共に“エティハド航空パートナーズ”を発足させた[7]

破綻へ[編集]

2008年以降、エア・ベルリンは苦しい経営が続き、エティハド航空がマイレージサービス『トップボーナス』を運営する子会社の株式を取得したり[8]、パイロットを受け入れるなどしたほか[9]、機材納入時期の見直しやボーイング787の発注キャンセル等を行ってきた[10]

2017年2月からは機材と乗員の一部をライバル・ルフトハンザグループオーストリア航空ユーロウイングスウェット・リースしている[11]。さらに傘下のニキ航空株の一部をエティハド航空に売却の上で、ニキ航空をベースにドイツの旅行会社トゥイグループレジャー航空会社を設立する計画もあったが[12]、これについては頓挫した[13]

経営の立て直しを続けてきたにもかかわらず、2016年度は7億8190万ユーロの赤字を計上[14]2017年8月15日、エティハド航空からの支援が打ち切られたことで破産手続き申請を行った[15]。ドイツ政府とルフトハンザ・グループの支援により、運航は継続されている[16]が、同年10月27日を最後に全便の運航を停止、ワンワールドからも退会することとなった[17]

なお、2017年9月にはエアベルリンの破産手続きに伴い、日本航空がエアベルリンにおけるJALマイレージバンクでのマイレージ加算と特典航空券交換を取りやめることが公表された。JAL以外のワンワールド加盟各社においても同社と同様の措置が取られる見通し[18]

就航都市[編集]

アフリカ[編集]

エジプト

モロッコ

チュニジア

アメリカ[編集]

バルバドス

キューバ

キュラソー島

ドミニカ共和国

メキシコ

アメリカ合衆国

アジア[編集]

イスラエル

トルコ

アラブ首長国連邦

ヨーロッパ[編集]

オーストリア

ブルガリア

クロアチア

チェコ

デンマーク

フィンランド

フランス

ドイツ

ギリシャ

ガーンジー

ハンガリー

アイスランド

イタリア

ジャージー

マルタ

モンテネグロ

ポーランド

ポルトガル

ルーマニア

セルビア

スペイン

スウェーデン

スイス

特徴[編集]

エア・ベルリンは、格安航空会社に分類されているが運賃は格安航空会社の中ではやや高めに設定されており、機内サービスの提供なども行っているため大手航空会社と格安航空会社の中間に位置づけることも出来る。代表的なところとして、以下のようなサービスが挙げられる。

  • 座席指定制
  • 機内誌の提供
  • 機内での新聞のサービス
  • 機内ドリンク、機内食の提供
  • 機内エンターテイメント(テレビ、スカイマップ等)の提供
  • ハブ空港での乗り継ぎ保証
  • マイレージサービス

また、多くの格安航空会社が利用する中小空港(Secondary Airport)ではなく、大空港に就航する路線もある。

機材[編集]

エア・ベルリン ボーイング737-700
エア・ベルリン(旧 LTU国際航空) エアバスA330-300

エア・ベルリンの運航機材(2017年8月現在)[26]

機種 機数
エアバスA319 11
エアバスA320 64
エアバスA321 6
エアバス A330-200 17
ボーイング 737-700 5
ボーイング 737-800 8
デ・ハビランド・カナダ DHC-8-400 20

過去の保有機材[編集]

関連項目[編集]

出典・脚注[編集]

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  1. ^ ローコストキャリア / LCC 格安航空会社一覧”. 地球の歩き方T&E伊藤忠商事G)、ダイヤモンド・ビッグ社. 2017年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月18日閲覧。
  2. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  3. ^ a b “エア・ベルリン、ワンワールドに正式加盟-3月20日”. フライチーム. (2012年2月2日). http://flyteam.jp/news/article/9075 2017年8月26日閲覧。 
  4. ^ “エア・ベルリン・トルコが11月1日から始動-週31便を運航”. フライチーム. (2011年10月30日). http://flyteam.jp/news/article/3238 2017年8月26日閲覧。 
  5. ^ Diskussionen um neuen PR-Berater am BER. Der Tagesspiegel 2017年5月22日
  6. ^ 外国人国際航空運送経営許可について
  7. ^ “エティハド・エアウェイズ・パートナーズが始動 6社が参画”. フライチーム. (2014年10月11日). http://flyteam.jp/news/article/41510 2017年8月26日閲覧。 
  8. ^ “エア・ベルリンのマイル「トップボーナス」、エティハド航空が70%株取得”. フライチーム. (2012年12月19日). http://flyteam.jp/news/article/17885 2017年8月26日閲覧。 
  9. ^ “エティハド航空、エア・ベルリンのパイロット50名超を受け入れ”. フライチーム. (2013年5月22日). http://flyteam.jp/news/article/22758 2017年8月26日閲覧。 
  10. ^ “エア・ベルリン、787の15機含む発注済みボーイング33機をキャンセル”. フライチーム. (2014年9月27日). http://flyteam.jp/news/article/41058 2017年8月26日閲覧。 
  11. ^ “エア・ベルリン、ユーロウイングスとオーストリア航空に38機をリース”. フライチーム. (2016年12月21日). http://flyteam.jp/news/article/73226 2017年8月26日閲覧。 
  12. ^ “エティハド航空、TUIとのレジャー航空会社の設立を取締役会で承認”. フライチーム. (2016年12月6日). http://flyteam.jp/news/article/72654 2017年8月26日閲覧。 
  13. ^ “TUIとエティハド航空、新たなレジャー航空会社の設立を断念”. フライチーム. (2017年6月9日). http://flyteam.jp/news/article/80267 2017年8月26日閲覧。 
  14. ^ airberlin financial results 2016 and first quarter 2017 - Progress achieved in business restructuring”. エア・ベルリン (2017年4月28日). 2017年8月26日閲覧。
  15. ^ エアベルリンが破産申請 独航空2位、経営再建断念 日本経済新聞(2017年8月16日閲覧)
  16. ^ “エア・ベルリン、破産手続き申請 政府とルフトハンザ支援で運航継続”. フライチーム. (2017年8月16日). http://flyteam.jp/news/article/82996 2017年8月26日閲覧。 
  17. ^ “airberlin to cease operating as part of oneworld from 28 October”. ワンワールド公式サイト. (2017年10月18日). https://ja.oneworld.com/news-information/oneworldnews/-/asset_publisher/QtTQ7EuCzxhd/content/airberlin-to-cease-operating-as-part-of-oneworld-from-28-octob-1/maximized 2017年10月18日閲覧。 
  18. ^ “日本航空、エアベルリンとのマイル提携停止へ-破産受け”. Travel Vision. (2017年9月5日). http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=79072 2017年9月7日閲覧。 
  19. ^ Düsseldorf Airport schedule
  20. ^ http://www.dus.com/en/flights/find-flights
  21. ^ a b airberlin Proposes New Dusseldorf Long-Haul Service from May 2016”. Airlineroute.net (2015年11月11日). 2015年11月11日閲覧。
  22. ^ http://aerocroatia.blogspot.de/
  23. ^ http://aerocroatia.blogspot.de/
  24. ^ http://aerocroatia.blogspot.de/
  25. ^ http://aerocroatia.blogspot.de/
  26. ^ planespotters.net: Air Berlin - Details and Fleet History

外部リンク[編集]