境貴雄
境 貴雄(さかい たかお、1978年10月8日 - )は東京都渋谷区出身の美術家。2007年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻を修了。
小豆を顔に付けてひげに見立てたファッション『アズラー』の仕掛人として知られている。
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[編集] 作品について
在学中より和菓子や小豆を媒体としたポートレート及び彫刻を制作している。2005年に開催されたオオタファインアーツでの展覧会を機に本格的な作家活動をスタート。R25cafeや恵比寿ガーデンプレイスといった公共施設でのイベント、雑誌やテレビ番組の出演など、アート界のみならず様々なメディアで注目されている。
作品のモチーフとなる和菓子は主に小豆や団子、饅頭などの素朴なもの、鯛や花を意匠化した干菓子が中心である。それらを装飾的に貼り付けたり積み上げたりする造形は、邪気を払う呪術的な意味を持ち、社寺にて幸福を祈願するため神仏に捧げる神饌や供饌菓子からの影響が大きい。日本の伝統的な文化である和菓子を扱いながら、その文化をアイロニカルに表現することで、日本人としてのアイデンティティーを見つめ直し、日本という国の新たな幸福のイメージを作り出そうと試みている。
作品の材料は主に紙粘土や発泡スチロールである。頻繁に登場する小豆は一粒一粒、紙粘土を手で丸めて形を作り、串に刺して色を塗っている。饅頭のリアルな質感は、発泡スチロールの表面に砂などをコーティングすることによって生み出している。
2007年より撮影を継続している『アズラー』のポートレートは1000名を突破し、モデルの中には多数の著名人も含まれている。
[編集] 代表作
- アズラー (小豆を「ひげ」に見立てた肖像)/"azuki beans beard" official website (2007年 - )
- J-sweets シリーズ (2003年 - )
[編集] アズラーのモデルになった著名人
- マニュエル・ゲッチング (ドイツの音楽家、アシュラのリーダー)
- ハラルド・グロスコフ (ドイツの音楽家、アシュラのメンバー)
- スティーブ・ヒレッジ (イギリスの音楽家、ゴング、システム7のメンバー)
- エリオット・シャープ (アメリカの音楽家)
- チャン・ショウワン (中国の音楽家、Carsick Carsのリーダー)
- サム・ベネット (アメリカの音楽家)
- 勝村政信 (俳優)
- 土田晃之 (お笑い芸人)
- 伊東秀一 (テレビ信州のアナウンサー)
- ハービー・山口 (写真家)
- 山田敦士 (写真家、PHOTOGRAPHERS SUMMIT主宰、SHUTTER magazine編集長)
- 寺井弘典 (クリエイティブ・ディレクター、映像クリエーター、株式会社ピクス取締役)
- 舘鼻則孝 (NORITAKA TATEHANAクリエイティブ・ディレクター)
- 小島穣二 (JOJI KOJIMAクリエイティブ・ディレクター)
- 遠山正道 (実業家、株式会社スマイルズ代表取締役社長)
- 諏訪光洋 (実業家、株式会社ロフトワーク創業者)
- 林千晶 (実業家、株式会社ロフトワーク創業者)
- 田口弘 (実業家、株式会社エムアウト代表取締役社長、現代美術コレクター)
- 岡田聡 (精神科医、MAGIC ROOM???代表、現代美術コレクター)
[編集] エピソード
[編集] マニュエル・ゲッチングとの交流
2008年に開催された野外テクノフェスティバル「METAMORPHOSE08」の出演のために来日したマニュエル・ゲッチング & アシュラをモデルに、ライヴ終了後のバックステージにて『アズラー』を撮影する。きっかけは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのMySpaceで、マニュエルと境が交流を持ったことが始まりである。メールのやりとりを繰り返し、来日の際に会う約束をして、バックステージでの撮影に至った。現在もアシュラのメンバーとは交流があり、ドラマーのハラルド・グロスコフの公式サイトでは、境が撮影したポートレートが掲載されている。
また、2010年の「METAMORPHOSE10」では、マニュエルと共に来日したゴングやシステム7の活動で知られるスティーブ・ヒレッジ、フリージャズのギタリストであるエリオット・シャープ、ソニック・ユースの欧州ツアーでサポートを務めるなど中国のアンダーグラウンド・シーンにおいて多大な影響力を持つバンドCarsick Carsのチャン・ショウワン、マニュエルの妻で映画監督のアイロナ・ジオクをモデルに、バックステージで再び『アズラー』の撮影をした。[1]
[編集] 電気グルーヴと伊集院光からの影響
ウェブサイトCINRAのインタビューで、"シニカルな笑い"の性質を含む自身の作風について、中学生の頃に聞いていたAMの深夜ラジオ番組『電気グルーヴのオールナイトニッポン』と『伊集院光のOh!デカナイト』に起源があり、「深夜ラジオの価値観が今のアイデンティティーのすべてを決定してしまっている」、「カセットテープに録音して、テープが擦り切れるくらい何度も何度も、繰り返し聴いていました」と発言している。[2] また、雑誌MySpace From JP.や海外のウェブサイトART RANTのインタビューでも、影響を受けたアーティストとして電気グルーヴの名前を挙げている。
[編集] 世界初、Twitterからの落札
株式会社ロフトワークの設立10周年記念パーティにて開催された、シンワアートオークション株式会社の協力によるチャリティーオークションにて、境の作品が世界で初めてTwitterから落札されて話題となる。また、このオークションの模様はUstreamで生中継され、世界初のTwitterからリアルタイムで入札できるオークションとしても注目された。[3]
[編集] 略歴
[編集] 受賞
- 「shibuya1000 写真部門」野村佐紀子、浅田政志 選 (2010年)
- 「タグボート・アワード2009」審査員特別賞 辛美沙賞 (2009年)
- 「シンジュクアートインフィニティ 第4回公募展」入賞 (2008年)
- 「平山郁夫奨学金賞 (東京藝術大学)」受賞 (2004年)
[編集] 作品収蔵先
- Gana Art Center / 韓国
- 高橋コレクション
[編集] メディア
[編集] テレビ・ラジオ
- 『小島慶子 キラ☆キラ』TBSラジオ (2011年)
- 『未来観測 つながるテレビ@ヒューマン』NHK総合テレビジョン (2008年)
- 『1230アッと!!ハマランチョ』テレビ神奈川 (2006年)
[編集] 雑誌・新聞
- 『VAIO Sシリーズ ARE YOU A POWER PLAYER?』ソニーマーケティング株式会社 (2011年)
- 『The Japan Times』株式会社ジヤパンタイムズ (2011年)
- 『The Pulp Mag』ニューヨーク (2010年)
- 『リラックスじゃらん 8月号』株式会社リクルート (2009年)
- 『MySpace From JP. 創刊準備号』株式会社 東京ニュース通信社 (2009年)
- 『POL OXYGEN, Issue 27』オーストラリア (2008年)
- 『lammfrommer zettel's traum, volume 0』ワーカホリックス株式会社 (2005年)
[編集] イベント
- 『恵比寿文化祭/アズラー撮影会』恵比寿ガーデンプレイス (2011年)
- 『1SS/境貴雄トークショー』MAGIC ROOM??? (2011年)
- 『アースデイ東京/アズラー写真館』代々木公園 (2011年)
- 『茶屋で和菓子なりきり体験!』R25cafe (2011年)
- 『shibuya1000』渋谷駅 地下コンコース (2011年)
- 『ながのアートプロジェクト』長野市立櫻ヶ岡中学校 (2008年)
- 『THE BOX SHOP - cool design』KDDI デザイニングスタジオ (2007年)