ゴング (バンド)

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ゴング
Gong-Zappa-Tel-Aviv-2009-10-31-20.jpg
ゴング 2009年
基本情報
出身地 フランスの旗 フランス
ジャンル カンタベリー・ロック
プログレッシブ・ロック
ジャズ・ロック
フュージョン
サイケデリック・ロック
活動期間 1967年-1976年
1991年-2001年
2003年-2006年
2007年
2008年-現在
レーベル ヴァージンレコードEMIアリスタ・レコード
公式サイト www.planetgong.co.uk
メンバー デイヴィッド・アレン
ジリ・スマイス
オーランド・アレン
ファビオ・ゴルフェティ
デイヴ・スチュアート
イアン・イースト
旧メンバー ジスカ・バウム
ローリン・スタンドリー
ディディエ・マレルブ
クリスチャン・トリッシュ
ピップ・パイル
チャールズ・ヘイワード
スティーヴ・ヒレッジ
ティム・ブレイク
フランシス・モーズ
マック・プール
ローリー・アラン
リチャード・ホウアリ
マイク・ハウレット
ピエール・ムーラン
ブノア・ムーラン
ディアン・スチュワート-ボンド
ミケット・ジラウディ
ブライアン・デイヴィソン
クリス・カトラー
ビル・ブラッフォード
サンディ・コリー
パトリス・リモイン
ジョージ・ピンチェフスキー
グレアム・クラーク
シャマル・メイトラ
キース・ベイリー
クリス・テイラー
セオ・トラヴィス
マーク・ロブソン
マーク・ヒウィンズ
グヨ・ゼピス
ジョシュ・ポロック
河端一
コットン・カジノ
ダルマワン・ブラッドブリッジ
吉田達也
フレッド・バーリ
ゲイブリエル・コスタ
マルセロ・リンゲル
ゴング 1974年

ゴング(Gong)は、1967年オーストラリア生まれのデヴィッド・アレンを中心にフランスで結成されたプログレッシブ / サイケデリック・ロック・バンド。英米ではスペース・ロックというジャンルで括られることが多い。

アラン・ホールズワースティム・ブレイクスティーヴ・ヒレッジディディエ・マレルブなどが在籍したバンドとしても知られる。

メンバーの出入りが激しく、リーダーのアレン自身が1975年に脱退した。残されたメンバーはピエール・ムーランを中心にバンドを再編成し、後にピエール・ムーランズ・ゴングと名乗り1988年まで活動した。アレンは脱退後プラネット・ゴングニューヨーク・ゴングなどを結成。ジリ・スマイスマザー・ゴングを結成。他にも、元ピエール・ムーランズ・ゴングのメンバーによるゴングジラAcid Mothers Templeと合体したアシッド・マザーズ・ゴングなど、ゴング名を冠するバンドがいくつも存在し、ゴング・グローバル・ファミリーと総称されている。

クラシック・ゴング[編集]

フランス時代[編集]

カンタベリーロックバンドソフト・マシーンのメンバーとして活動していたデイヴィッド・アレンは、ツアー先のフランスからイギリスに再入国できなかった為(麻薬所持のためといわれる)、バンドを脱退。フランスに留まり、新バンド結成への創作活動を続けていた。パートナーで後に妻となったジリ・スマイス[注 1]とは、ソフト・マシーンとして行ったポエトリー・パフォーマンスで出会った。

1968年、フランス五月革命において、アレンとスマイスは学生側に加担するパフォーマンスを行った。このことにより公安警察に追われる身となり、スペインマヨルカ島デヤに潜伏。ここでディディエ・マレルブと知り合い、バンドの原形が作られる。その後、フランスに戻り「ゴング」を結成した。

1969年にフランスBYG・レーベルからファースト・アルバム『マジック・ブラザー』を発表。1971年、アレンのソロアルバム『バナナ・ムーン』発表をはさみ、2nd『カマンベール・エレクトリック』を発表。このアルバムからエンジニア兼エレクトロニクス奏者のヴヌー・ドゥ・ルクスが参加し、サウンド面での飛躍的な進歩をみせている。

1972年グラストンベリー・フェスティバルに出演。その年のイギリスツアーの後、英ヴァージン・レコードと契約する。

ラジオ・グノーム・インヴィジブル三部作[編集]

1973年から1974年にかけてラジオ・グノーム・インヴィジブル(見えない電波の妖精の物語)三部作『フライング・ティーポット』『エンジェルズ・エッグ』『ユー』を発表。ラジオ・グノームとは、ゴング惑星からフライング・ティーポットに乗ってやってきた妖精(宇宙人)であり、テレパシーを使って地球人に向けて、海賊ラジオ放送を行っているという設定を基にした連作である。

ピエール・ムーランズ・ゴング[編集]

バンドはラジオ・グノームの最終作『ユー』によってひとつのピークに到達し、アレン、スマイス、ヒレッジ等がグループを離脱。パーカッショニストのピエール・ムーランを中心に再編成され、ニューエイジアンビエントなどの要素を取り入れたジャズ・ロックフュージョン・バンドとして活動した。アリスタ・レコードに移籍した1979年からは「ピエール・ムーランズ・ゴング」と名義を変更し、1988年まで活動した。

2000代に再結集し、2002年に録音したアルバム『PENTANINE』を2005年にリリースするも、同年5月に中心的リーダー、ピエール・ムーランの病死により活動は終了した[1]

1990年代以降[編集]

オリジナルリーダーのデイヴィッド・アレンは、1990年代以降からゴングファミリーの再編を繰り返しながら2000年に、ゴング名義としては直系のピエール・ムーランズ・ゴングのアルバム『Second Wind』以来、12年ぶりのスタジオアルバム『Zero to Infinity』を発表。2009年にも往年のメンバーが再集結し、最新のスタジオアルバム『2032』を発表した。

その後リーダーのアレンは癌を患うようになり、手術の甲斐もなく再発。2015年3月に逝去し、バンドの活動は停止した[2]

ゴング・グローバル・ファミリー[編集]

プラネット・ゴング[編集]

ゴング脱退後のデイヴィッド・アレンが妻・ジリ・スマイスと共に、1977年に現場復帰して結成したパンク系バンド・ヒア & ナウの別名。

マザー・ゴング[編集]

1978年、ゴングのボーカリスト、ジリ・スマイスのソロプロジェクトから発展した、スマイス主宰のグループ。

ニューヨーク・ゴング[編集]

1978年にデイヴィッド・アレンが、アメリカニューヨークベーシストビル・ラズウェル等と共に結成したプロジェクト。

ゴングメゾン[編集]

1989年、ピエール・ムーランズ・ゴングの活動停止を受けて、デイヴィッド・アレンが結成したゴング派生プロジェクトのひとつ。1990年代の、アレンが主導するゴング復活の足掛かりとなった。

ゴングジラ[編集]

1990年代中頃、ピエール・ムーランズ・ゴングの元メンバー達が結成し、前身のスタイルを受け継いだバンド。

アシッド・マザー・ゴング[編集]

2003年から、ジリ・スマイスとデイヴィッド・アレンに息子オーランド・アレン等を加え、アシッド・マザー・テンプルの河端一・吉田達也コラボレーションした、ゴング名義のプロジェクト。

作品[編集]

ゴング[編集]

※はピエール・ムーランズ・ゴング名義

スタジオアルバム
  • マジック・ブラザー - Magick Brother(1969年)
  • バナナ・ムーン - Bananamoon (1971年) - デビッド・アレンのソロ
  • カマンベール・エレクトリック - Camembert Electrique(1971年)
  • フライング・ティーポット - Flying Teapot(1973年)
  • エンジェルズ・エッグ - Angel's Egg(1973年)
  • ユー - You(1974年)
  • シャマール - Shamal(1975年) - ピンク・フロイドニック・メイスンがプロデュース
  • ガズース! - Gazeuse!(1977年) - US盤Expressoのタイトルでも知られる
  • Expresso II(1978年)
  • Downwind(1979年)※
  • Time is the Key(1979年)※
  • Breakthrough(1986年)※
  • Second Wind(1988年)※
  • Zero to Infinity(2000年)
  • Acid Motherhood(2004年・後のAcid Mothers Gong)
  • Pentanine(2005年)※
  • 2032 (2009年)
ライブ・アルバム
  • Live etc(1977年) - 1973年から1975年にかけてのライヴを編集したアルバム
  • ゴングは死んだ! - Gong Est Mort(1977年) - Live etcを許可無くリリースしたレコード会社に反発し、バンド側名義でリリース
  • Pierre Moerlen's Gong: Live(1980年)※
  • Leave It Open(1981年)※
  • Shapeshifter(1992年)
  • Live to Infinity(2001年)

ゴング・グローバル・ファミリー[編集]

プラネット・ゴング(ヒア & ナウ)
  • Floating Anarchy Live 1977(1978年)
マザー・ゴング
  • Mother(1978年) - ジリ・スマイスのソロ
  • Fairy Tales(1979年)
  • Robot Woman(1981年)
  • Robot Woman 2(1982年)
  • Robot Woman 3(1986年)
  • Fish in the Sky(1988年)
  • The Owl and the Tree(1990年)
  • Wild Child(1991年)
  • She Made the World Magenta(1993年)
  • Eye(1994年)
  • Tree in Fish(1994年)
  • I Am Your Egg(2005年)
ニューヨーク・ゴング
  • About Time(Live)(1980年)
ゴングメゾン
  • Gongmaison(Live)(1989年)
ゴングジラ
  • SUFFER(1995年)
  • THRIVE(1996年)
  • EAST VILLAGE SESSIONS(2003年)
アシッド・マザー・ゴング
  • Acid Mothers Gong Live Tokyo(2006年)

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ イギリス生まれでソルボンヌ大学で英語学の教職に就いていた。

出典[編集]