びわ湖浜大津駅
浜大津駅 | |
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北側入口(2014年3月) | |
はまおおつ HAMAOTSU | |
所在地 | 滋賀県大津市浜大津一丁目3番8号 |
駅番号 | OT 12 |
所属事業者 | 京阪電気鉄道 |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,995人/日(降車客含まず) -2012年- |
開業年月日 |
1880年7月15日* 1981年4月12日** |
乗入路線 | |
所属路線 | ■京津線 |
キロ程 | 7.5 km(御陵起点) |
◄OT35 上栄町 (0.8 km) | |
所属路線 | ■石山坂本線 |
キロ程 | 6.7 km(石山寺起点) |
◄OT11 島ノ関 (0.7 km) (0.5 km) 三井寺 OT13► | |
備考 |
* 初代官設鉄道大津駅として ** 現駅舎に統合移転 |
配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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浜大津駅(はまおおつえき)は、滋賀県大津市浜大津一丁目3番8号に所在する、京阪電気鉄道の駅。駅番号はOT12。
かつて、東海道本線開業時の初代大津駅として開業した経緯を持つ(詳しくは後述)。
京津線の大津側のターミナルでもあり、大津線の拠点となっている。車内及びホームでの自動放送では、駅名の後に「大津港 浜大津アーカス前」と付けて案内されている。かつては「京阪レークセンター前」、その閉鎖後、浜大津アーカス開業までは「大津港前」と称していた。
利用可能な鉄道路線
歴史
元は東海道本線の初代大津駅として開業した。その後東海道本線のルート変更により支線(後に大津線と改称)の駅となり、浜大津に改称される。大津電車軌道の開業に伴い国鉄は旅客営業をやめ(大津線も、支線として東海道本線に再編入)、国鉄駅は貨物駅となった。
1925年に江若鉄道と京阪京津線が相次いで乗り入れ、駅の位置と構造はその後数度の変化を遂げる。江若と国鉄の浜大津駅は1969年に廃止され、現在の浜大津駅は1981年にびわこ国体に絡む大津市の都市計画事業の一環として同駅の跡地に建設されたものである。
以下の年表には国鉄時代を含めて記す。
- 1880年7月15日 - 官設鉄道の大津駅として開業。
- 1889年7月1日 - 東海道本線関ヶ原駅 - 馬場駅(現・膳所駅)開業に伴い支線の駅となり、旅客営業を廃止。
- 1898年8月1日 - 旅客営業を再開。
- 1913年
- 1925年5月5日 - 路線延伸により京阪京津線の浜大津駅開業。このときは既存の大津駅とは離れていた。
- 1927年1月21日 - 合併により大津電車軌道の駅が琵琶湖鉄道汽船の駅となる。
- 1929年4月11日 - 合併により琵琶湖鉄道汽船の駅が京阪石山坂本線の駅となる。
- 1939年6月20日 - 京津線と石山坂本線の連絡線が完成。
- 1943年10月1日 - 京津線・石山坂本線の駅が、合併により京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の駅となる。
- 1946年5月10日 - 京津線の浜大津駅を、石山坂本線南側の路上から北側の船溜跡に移設。対向式凹ホーム1面の終着駅タイプとなる。石山坂本線・石山方面へ複線の連絡線が設けられる。
- 1947年1月25日 - 江若鉄道が当駅から膳所駅まで延伸。
- 1949年12月1日 - 京津線・石山坂本線の駅が、京阪神急行電鉄から分離。再び京阪電気鉄道の駅となる。
- 1957年
- 1965年
- 7月10日 - 江若鉄道浜大津 - 膳所間廃止。再び終着駅になる。
- 1969年
- 11月1日 - 江若鉄道、国鉄浜大津支線廃止に伴い、江若鉄道浜大津駅および国鉄浜大津駅廃止。
- 1980年7月23日 - びわこ国体の開催に絡み、京津線の浜大津駅と石山坂本線の同駅との統合が決定。江若鉄道の浜大津駅跡地に建設することとなり、地鎮祭と起工式を挙行。
- 1981年
- 1986年5月16日 - 浜大津駅、石山寺側に回生電流吸収装置を設置、使用開始。回生電流は浜大津駅の照明などに利用。
- 1993年11月〜翌年3月頃 - 京津線の4両化に伴い、ホームを南に延長。また京津線車両が折り返すための、引き上げ線も4両対応化。
- 1998年10月1日 - ホームと橋上駅舎間のエレベーター使用開始。
- 1999年
- 3月31日 - 駅舎改良工事を竣工。
- 10月3日 - 滋賀県「住みよい福祉のまちづくり賞」を受賞。
- 2007年4月1日 - PiTaPaが利用可能となる。
- 2008年8月 - 医療法人社団洛和会より寄贈を受け、AEDを設置[1]。
- 2014年3月8日 - 改札階とプラットホーム間のエスカレーターの更新工事が完成、使用開始[2]。
駅構造
島式1面2線のホームを持つ地上駅である。橋上駅舎を有する。改札口は1か所で自動化されている。スルッとKANSAI対応カードを利用できるのは京津線乗降時のみで、石山坂本線利用時には、当駅までスルッとKANSAI対応カードを利用した場合は、ホーム上に設置されている精算機を、当駅から石山坂本線各駅で降車するには、自動券売機で乗車券を購入する。PiTaPa・ICOCAは京津線、石山坂本線両線で利用可能。
ホームとの段差は、京津線車両の場合はホームとほぼ同一面になっているのに対し、石山坂本線車両の場合はそれよりもやや高いため、若干の段差が生じてしまう[3]。
のりば
1 | ■石山坂本線(下り) | 坂本・比叡山方面 |
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■京津線(下り) | 三条京阪・京都市役所前・太秦天神川方面 京阪線(出町柳・大阪(淀屋橋・中之島);三条京阪乗換)方面 | |
2 | ■石山坂本線(上り) | 京阪膳所・京阪石山・石山寺方面 |
■京津線(上り) | (到着列車降車ホーム) |
京津線の列車は2番線に到着した後、石山寺寄りにある引き上げ線で折り返し、太秦天神川方面行きとして1番線に入線する。
駅周辺
- 大津港
- 商工組合中央金庫大津支店
- みずほ銀行大津支店
- 京都信用金庫大津支店
- 滋賀銀行本店営業部
- 浜大津アーカス
- 琵琶湖ホテル
- パークシティ大津
- 明日都浜大津
- 西日本電信電話滋賀支店
- 浜大津郵便局
- 旧大津公会堂
- 滋賀県心の教育相談センター
- 国道161号
- 滋賀県道18号大津草津線
- 滋賀県道47号伊香立浜大津線
- 大津祭曳山展示館
バス
路線バス
その他
- 第3回近畿の駅百選に選定された。
- 琵琶湖花火大会が行われる際には、駅構内および橋上部分において通行規制が行われる。
- 1981年の統合以前は、石山坂本線の浜大津駅は「浜大津(東口)」と表記されていた。京津線と石山寺方面との間を直通する電車は、京津線浜大津駅(現明日都浜大津)でスイッチバックを行い、両駅に停車していた。そのため、京津線と坂本方面とを行き来するには、一度改札口から出る徒歩連絡の方法をとっていた(当駅跨ぎの乗車券も、係員に一度提示する必要があった)。
- 1981年の駅統合でスイッチバックがなくなることになり、そのままでは石山坂本線内で京津線車両の向きが逆になり保守点検などで不都合が生じることになった。そのため錦織車庫に転車台を仮設して同年5-6月にかけて1両ずつ向きを逆転させる作業が行われた。駅統合により、徒歩連絡は解消された。
- 隣接する大津市営浜大津駐車場または明日都浜大津駐車場に駐車して京阪電車を利用した場合、駐車料金を1日500円とする特別駐車券を販売している[4]。
- 石山坂本線下り列車1番線接近の際、御陵方面へ行く乗客が誤乗車しないように、「京都市役所前(または太秦天神川)にはまいりませんので、ご注意下さい。」との注意放送が自動・肉声を問わず行われている。
- 次駅・到着案内では京阪線での乗り継ぎ案内(○○線は乗り換えです)とは異なり、「石山寺・坂本方面と・・・は乗り換えです。」(京津線)、「太秦天神川・大阪淀屋橋・中之島方面は乗り換えです。」(石山坂本線)と案内される。また京津線では琵琶湖汽船と江若バスの乗り継ぎ案内が行われている。さらに石山坂本線ではスルッとKANSAIが利用できないため、同カードで乗車している客向けに、浜大津駅での運賃精算(乗越精算)を促す放送も流れる[5]。(京津線)
- 大阪方面の表示や案内がされているが、京阪大津線と京阪本線系統は直接繋がっていないため、当駅を含めた大津線の各駅から京阪本線系統の三条以外の各駅へは乗り換えなしで行くことはできない。切符で行く場合は一度、京津線の直通先の地下鉄東西線の三条京阪駅まで購入し、乗り換え先の三条駅からまた別途に購入しなければならない(但しスルッとKANSAI共通カード(2day・3dayチケットも含む)や各種ICカード(Pitapa・ICOCAなど)はこの限りではない)。
隣の駅
かつて存在した路線
脚注
- ^ 沿線(京都市山科区)などで総合病院などを運営する「洛和会ヘルスケアシステム」より寄贈。京阪3駅にAED寄贈 - おとまる健康ニュース(2008年10月7日)
- ^ 出店:駅置き沿線情報誌「K PRESS」2014年4月号16面「くらしのなかの京阪」より
- ^ 駅情報(浜大津) - 京阪大津線公式サイト内 「バリアフリー情報」のアイコンにこの旨あり。
- ^ パークアンドライドのご案内 - 京阪大津線公式サイト内
- ^ このほか例として、京阪公式サイト内の2つ以上の路線を乗り継ぐ場合のきっぷ購入方法でも、乗継精算機を利用する旨の注意書きを付記している。
参考文献
- 京都大学鉄道研究会「京阪大津線」『京都大学鉄道研究会雑誌』No.27、1996年3月20日。
- 大阪大学鉄道研究会「特集・京阪電気鉄道」『パンタグラフ』No.49、1995年秋。