三宮駅
三宮駅 | |
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三宮駅 | |
さんのみや Sannomiya | |
所在地 | 神戸市中央区 |
所属事業者 |
阪神電気鉄道(駅詳細) 阪急電鉄(駅詳細) 神戸新交通(駅詳細) 神戸市交通局(駅詳細) |
乗換 |
JR神戸線(三ノ宮駅) 地下鉄海岸線(三宮・花時計前駅) |
三宮駅配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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三宮駅(さんのみやえき)は、兵庫県神戸市中央区小野柄通八丁目(阪神)、加納町四丁目(阪急)、雲井通八丁目(神戸新交通)、北長狭通一丁目 (神戸市営地下鉄)にある阪神電気鉄道・阪急電鉄・神戸新交通・神戸市交通局の駅。
概要
西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線(JR神戸線)の三ノ宮駅とともに神戸市の中心三宮に位置し、神戸市内最大のターミナル駅として各社局の路線が集まる、交通の要衝となっている。
利用可能な鉄道路線
付記
- 山陽電気鉄道の列車は阪神の三宮駅にも発着し、阪神・山陽の両社は相互直通運転を実施している列車が多数設定されている。そのような事情から、阪急三宮駅 - 高速神戸駅間の線路を保有している神戸高速鉄道は、同駅の旅客案内上の名称を、社名を冠した「阪急三宮駅」としている。
駅構造
阪神電気鉄道(阪神三宮駅)
阪神 三宮駅 | |
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阪神三宮駅 | |
さんのみや Sannomiya | |
◄春日野道 (1.3 km) (0.9 km) 元町► | |
所在地 | 神戸市中央区小野柄通八丁目 |
所属事業者 | 阪神電気鉄道 |
所属路線 | 本線 |
キロ程 | 32.1 km(梅田起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 4面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
97,189人/日 -2009年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)4月12日 |
単式・島式ホーム3面3線を有する地下駅。地下1階部分にコンコースが、地下2階部分にホームがある。
1933年6月17日、神戸市内に残されていた併用軌道を地下線で解消する工事が完成した際に開業した。現在の三宮駅は2代目で、初代の三ノ宮駅は現在のJR三ノ宮駅南側のポートライナー三宮駅・三宮ターミナルホテル付近にあった。
開業時は4面3線の頭端式ホームを採用しており、神戸側のターミナル駅として機能したが、まもなく山陽電気鉄道と提携する形で湊川への延長計画と直通運転計画が立てられたため、当時の神戸の中心街であった元町駅まで突貫工事で延長を行うことにし、その際に南側の1線をそのままにし、北側の2線だけが延伸可能な構造としたため、現在のような形態となった。
湊川への延長は実現しなかったが、1968年に神戸高速鉄道東西線が開業して阪神の電車が乗り入れるようになると同時に、それを介する形で山陽電気鉄道との直通運転が開始された。
また後述する阪急と同様、1936年の元町駅への延長までの3年間は神戸側のターミナル駅であったことから神戸駅を名乗っており、三宮への改称後も駅の壁には1960年代前半(昭和30年代)まで「カウベ」と片仮名で表記された駅名標が残されていた。
2012年3月20日より開設した東口には全てのホームにエスカレーター・エレベーターが設置されたが、旧来からの西口には2・3番線の1か所に上りエスカレーターが設置されているのみで、1番線には設けられていない。西口から車いすで1番線を利用する場合は、0番線に設置されている車いす用の昇降機を利用する形となる(今後の駅改良工事で西口にもエレベーターを設置予定)。また、同日より2番線が東側へ50mほど後退している。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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0 | ■■本線 | 上り | 1番線降車ホーム ※2012年秋頃廃止予定 |
1 | ■■本線 | 上り | 甲子園・尼崎・大阪(梅田)・難波・奈良方面[1] |
2 | ■■本線 | 上り | 甲子園・尼崎・大阪(梅田)・難波・奈良・ 名古屋・伊勢志摩[2]方面 ■快速急行・■特急(休日6:02発のみ)・■普通(休日7時・8時台の一部) |
3 | ■■本線 | 下り | 高速神戸・新開地・明石・姫路方面 |
ホームは、北側から単式の1番線降車ホーム(0番ホーム)、島式の1番線乗車ホーム(2番線側は柵が設置されている)、頭端式(櫛型)の2番線・3番線乗車ホームとなっている。
2012年6月1日までの3番線は、1965年(昭和40年)から1974年(昭和49年)まで運転されていた西大阪線(現・阪神なんば線)西九条行特急(西大阪線特急)が廃止されて以降はしばらく定期列車の発着がなかった[3]が、1980年代前半に登場した快速急行が当駅始発となったため、以後は継続して使用されている。1998年から2001年までは日中に毎時6本運行されている普通のうち2本が当駅折返しであったため3番線を使用した。2001年以降は平日朝夕と土休日朝のみの使用となっていたが、2009年3月20日の阪神なんば線開業に伴うダイヤ改正により、同線経由で近鉄奈良線へ直通する快速急行が深夜以外終日運転され、3番線(後の2番線)から発車するようになった。また、土・休日ダイヤの朝には当駅始発の特急1本[4]と普通4本が設定されているが、これらも2番線から発車する。
3番線降車ホームは、後述の改良工事の過程で廃止された。有効長が5両分しかなかったため、梅田側の先頭車でドアカットを行っていた。
2009年3月20日の阪神なんば線開業に伴うダイヤ改正より、当駅に出札窓口を設置し近鉄特急の特急券と乗車券の発売を開始した。特別企画乗車券「伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ」も購入が可能。駅長室に近鉄の特急券発券端末を設置し発券業務を行っている。営業時間は9時 - 17時、窓口は無人のため購入の際にはインターホンで呼び出す必要がある[5]。
← 本線 : 梅田方面 |
→ 本線 : 元町方面 |
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凡例 出典:[6]。ただしホーム番号は三宮駅構内案内図[1]による。 |
改良工事
現在の駅構造ではエレベーターの設置が難しくバリアフリー面で問題があること、また改札口が西側に1か所しかなく防災面でも問題があることがかねてから指摘されてきたが、全面改良するには工事費用が莫大となるとなることから、資金面で目処が立たず現状維持となっていた。
さらに、2009年に阪神なんば線が大阪難波駅まで延伸開業、近畿日本鉄道と相互直通運転が開始され奈良方面からの快速急行が当駅で頻繁に折り返すようになったことで、元町駅以西からの利用客が当駅で快速急行に乗り換えしにくい(ホームの移動と階段の上り下りが必要)という問題点も出てきたことから、上記のバリアフリー面・防災面の問題の解消も併せて、駅開業以来初めてとなる大規模改良工事を実施することとなった。なお、約130億円にもなる莫大な工事費用については、国からの補助金を受けやすくするため尼崎駅と同様に駅施設を神戸高速鉄道へ譲渡した上で、同社が事業主体となって上下分離方式で着工した。
改良工事の詳細
- 工事は2007年10月から2013年3月にかけての5年半を予定(駅周辺部を含む)。
- 神戸市が建設中のミント神戸からさんちかに連絡する地下通路の開設に合わせて、東側(大阪梅田方面)にも改札口を新設。
- 東西の各改札口につながるエレベーターの新設。
- 現在の西改札口をセットバックさせて同付近のスペースを拡大。
- 駅排煙設備の新設。
- 降車ホームを廃止した上でホームを拡幅・延長(近鉄車両6両編成に対応[7])し、現在の2番線を折り返し線、現在の3番線を山陽姫路方面行き線とする。
工事は順調に進んでおり、2010年9月末頃から2011年6月頃にかけて旧トンネルを撤去し、その後は東西改札口やホームの工事に本格的に取り掛かっている。2011年7月22日をもって3番線降車ホームが廃止された。翌23日には2・3番線ホームが東側へ延伸され、ホーム幅も拡張されて暫定的に3番線が東端に移動と同時に構内配線も変更した。東改札口は上記の通り2012年3月20日より供用を開始した[11]。
改良工事年表
- 2007年10月 改良工事開始。
- 2009年3月20日 阪神なんば線が延伸開業。
- 2010年9月末 旧トンネルを撤去開始。
- 2011年6月 旧トンネルを撤去完了。
- 2011年7月22日 3番線降車ホームが廃止。
- 2011年7月23日 2・3番線ホームが東側へ延伸され、ホーム幅も拡張されて暫定的に3番線が東端に移動と同時に構内配線も変更。
- 2012年3月20日 東改札口供用開始。
- 2012年6月2日 2番(明石・姫路方)ホームを折り返し(難波・梅田)、3番(難波・梅田方)ホームを(明石・姫路)に移設変更それに伴い西口改札の一部が暫定変更。
改良工事完了後
- 完了後に伊勢志摩方面から当駅までの臨時特急列車が運行される予定である。
- 近鉄車両10両編成級の三宮以西の入線時の扱いは2011年時点では不明。なお快速急行停車駅で、2000年代以降に高架化された今津駅と西宮駅は、近鉄車両の10両編成に対応していない。
← 本線 : 梅田方面 |
→ 本線 : 元町方面 |
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凡例 出典:[13]。ただしホーム形状は阪神電鉄ニュースリリース[2]による。 |
阪急電鉄(阪急三宮駅)
阪急 三宮駅* | |
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阪急三宮駅 | |
阪急 さんのみや HANKYU SANNOMIYA | |
所在地 | 神戸市中央区加納町四丁目 |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
111,477人/日 -2010年- |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)4月1日 |
乗入路線 | |
所属路線 |
阪急神戸本線 神戸高速線 |
キロ程 | 32.3 km(梅田起点) |
◄春日野道 (1.6km) (1.3km) 花隈► | |
阪急電鉄では、神戸市における同社のターミナル駅であることを強調するため、駅員・車掌の案内放送や構内自動放送で神戸三宮駅と呼称している(駅員・車掌の案内放送は2004年頃までの一時期、自動放送は2006年頃までの一時期を除く)。ただし、神戸高速鉄道線内の阪急車においては、阪急の乗務員は神戸高速鉄道に配慮して神戸三宮の表現は使わず、神戸高速側の案内上の駅名でもある阪急三宮と呼称している。
当初は神戸駅を名乗っていたが、神戸高速鉄道の開通と同時に三宮駅に改称した。詳しくは歴史を参照。
かつては当駅および高架下の商業施設を含めて神戸阪急ビルを構成し、阪急百貨店が入居する駅ビルだった。1995年の阪神・淡路大震災発生後、早期復旧のため仮設駅として改築されたが、駅ビルの再建は行われておらず、位置づけとしては仮設駅舎のままである。経緯については神戸阪急ビルの項目を参照。
ホームの一部は、ドーム状の屋根で覆われている。1960年代までの梅田駅に設置されていたものと似たものである。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■神戸高速線 | 下り | 新開地・山陽電鉄線(明石・姫路)方面 |
2 | ■神戸高速線 | 下り | 新開地・山陽電鉄線(明石・姫路)方面(原則当駅止用) |
3 | ■阪急神戸本線 | 上り | 大阪(梅田)・西宮北口・京都・宝塚方面(当駅折返し) |
4 | ■阪急神戸本線 | 上り | 大阪(梅田)・西宮北口・京都・宝塚方面 |
配線上では、高速神戸・新開地方面が1号線、上りホームと下りホームに挟まれた線路が2号線、大阪梅田方面が3号線となる。しかし、旅客案内上では、1号線を「1番ホーム」、2号線の下り側ホームを「2番ホーム」、上り側ホームを「3番ホーム」、3号線を「4番ホーム」としている。なお当駅以外で、のりば番号が設定されている阪急の駅で「〇号線」と呼ばないのは、大阪市営地下鉄の管理下にある天神橋筋六丁目駅のみである。
以前は頭端式ホーム4面3線の構造で、3号線の北側の4番ホームと1号線と2号線の間の2番ホームが降車ホーム、3号線と2号線との間の3番ホームと1号線南側の1番ホームが乗車ホームであった。しかし、特急の10両編成化準備のため1981年(昭和56年)までに現在の配置に改造された。
一部例外を除き、2番ホームは基本的に大阪梅田方面への折り返し電車からの降車用、もしくは同電車から神戸高速線方面への乗換用として使用されている。
当駅で折り返す山陽電鉄の列車は当駅で乗客を降車させ、一旦梅田方へ引き上げてから運用に入るのが基本だが、一部1番ホームに直接入線して折り返す列車もある。
今後の構想
阪急電鉄社長の角和夫は、2015年度をめどに現在の阪急三宮駅を地下化・改装した上で、神戸市営地下鉄西神・山手線へ乗り入れる計画を発表している。
阪急側は、「神戸市郊外(西神ニュータウン)と大阪都心部が繋がれば、利便性が高まる」としている。それに対し神戸市側は、約1,000億円もの事業費の一部負担を求められる(阪急電鉄側が求める都市鉄道利便増進事業として乗り入れ工事が認められれば、総事業費のうち、国が1/3、兵庫県が1/6、神戸市が1/6を補助しなければならない。残りを阪急が負担)上に、新神戸駅(山陽新幹線との接続)・谷上駅(神戸電鉄有馬線との接続、神戸市北区方面)への本数を削減せざるを得ないなど神戸市営地下鉄の経営上、運営上の問題でほとんどメリットがないので、現状では受け入れを拒否している。そのため、実現しない可能性もある。ただし現・神戸市長矢田立郎退任後の後任市長によってはその後の動きは未知数である。
なお、この構想が実現した場合、現在特急が乗り入れる神戸高速鉄道・新開地方面行きを廃止し、特急は梅田駅 - 西神中央駅間の運転とする見込みである。[15]
また阪急三宮駅が地下化された跡地について、阪急電鉄社長・角和夫は「駅ビル(再建)は神戸線と神戸市営地下鉄との相互乗り入れ構想の進展が前提。ビル単独での再建はあり得ない」と周辺地域の再開発(現阪急三宮駅の駅舎及び不要高架を撤去して高層ビルを建設など)に充てる等の案もうわさされているが、詳細については具体化されていないのが現状である。[16]
神戸新交通
神戸新交通 三宮駅 | |
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ポートライナー三宮駅 | |
さんのみや Sannomiya | |
(0.8km) 貿易センター P02► | |
所在地 | 神戸市中央区雲井通八丁目 |
駅番号 | P01 |
所属事業者 | 神戸新交通 |
所属路線 | ポートアイランド線(ポートライナー) |
キロ程 | 0.0 km(三宮起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
28,685人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1981年(昭和56年)2月5日 |
島式ホーム1面2線を有する高架駅である。駅番号はP01。乗り換えはJRへは東口へエスカレーターを降りてすぐだが、阪神へは西側へ移動する必要があるが、2012年3月20日より阪神の項目にもあるように阪神にも東口が設置されるため阪神への乗り換えがよくなる。
ポートアイランド内に進出する企業の増加、相次ぐ大学キャンパスの開設、神戸空港の開港により朝・夕のラッシュ時は激しい混雑が見られる。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■ポートライナー | 神戸空港方面/北埠頭方面 |
2 | ■ポートライナー | 神戸空港方面/北埠頭方面 |
昼間時は1番線から北埠頭行きが、2番線から神戸空港行きが発車している。
朝・夕の激しい混雑に備え、2009年10月から当駅の列車待ち整列を以前の2列から3列に変更している。
神戸市交通局
地下鉄 三宮駅 | |
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さんのみや SANNOMIYA | |
◄S02 新神戸 (1.3 km) (0.9 km) 県庁前 S04► | |
所在地 | 神戸市中央区北長狭通一丁目 |
駅番号 | S03 |
所属事業者 | 神戸市交通局 |
所属路線 |
西神・山手線 (正式路線名は山手線) |
キロ程 |
1.3km(新神戸起点) 谷上から8.8 km |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面2線 (2層式) |
乗車人員 -統計年度- |
60,836人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1985年(昭和60年)6月18日 |
単式ホーム1面1線×二層構造の地下駅である。駅番号はS03。駅イメージテーマは「国際性と未来志向」。
当駅 - 大倉山駅間は幅員の狭い生田新道の地下を通るため、地下1階に改札口、地下2階に1番線(新神戸・谷上方面行き)、地下3階に2番線(西神中央方面行き)ホームがある。
地下鉄海岸線、阪神本線への乗り換えおよびさんちかへは東改札口の東側にある地下の連絡通路より地上へ上がらずに行くことができる。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 西神・山手線 | 新神戸・谷上方面 |
2 | 西神・山手線 | 名谷・西神中央方面 |
利用状況
- 阪神電気鉄道 - 83,819人
- 阪急電鉄 - 116,301人
- 神戸高速鉄道 - 18,175人
- 神戸新交通 - 38,969人
- 神戸市交通局 - 113,369人
2008年度の各社局一日平均乗車人員は以下の通り([ ]内は前年度比)。[17]
- 阪神電気鉄道 - 44,969人 [+783]
- 阪急電鉄 - 62,013人 [+2,027]
- 神戸高速鉄道 - 7,769人 [-186]
- 神戸新交通 - 27,512人 [+1,808]
- 神戸市交通局 - 59,249人 [+464]
神戸高速鉄道を除き、各社局の乗車人員は市内最多。神戸高速鉄道では、新開地駅、高速神戸駅、高速長田駅に続いて第4位。
駅周辺
フラワーロードを挟んで東寄りに阪神と神戸新交通の駅、JR三ノ宮駅、西寄りに阪急の駅がある。
三宮地下街は阪神の東西両改札と地下鉄西神・山手線、南側は地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅と直結している。阪急・地下鉄西神・山手線の東口および神戸新交通からは階段・エスカレーターや連絡通路で結ばれている。
- 駅東側(神戸新交通・JR東口・阪神東口)
- 神戸新聞会館(ミント神戸) - 阪神東口と地下で直結
- ダイエー三宮駅前店
- ベスト電器ダイエー三宮駅前店
- パワーストア・シーダー(サンパル)
- 神戸市中央区役所
- 神戸市勤労会館
- 神戸市立三宮図書館
- 神戸中央郵便局三宮分室
- 駅南側(フラワーロード以東)(阪神東口または西口・神戸新交通・JR中央口)
- 駅南側(フラワーロード以西)(阪急東口または西口・阪神西口・JR西口)
- 駅北側(フラワーロード以東)(地下鉄東口・JR東口)
- タクシー乗り場(JR中央口北 中型)
- 駿台予備学校神戸校
- 駅北側(フラワーロード以西)(阪急東口・地下鉄東口)
- 代々木ゼミナール神戸校
- 駅西側(地下鉄西口・阪急西口)
バス路線
三宮駅バスのりばを参照。
歴史
併用軌道による阪神電鉄の開業
現在、一般的に三宮と呼ばれる地に駅を設けた最初の路線は、1905年(明治38年)開業の阪神電気鉄道本線である。それに先駆けて、1874年(明治7年)には後の東海道本線となる官営の阪神間鉄道が開業していたものの、同線における三ノ宮駅は現在地より西に600mほど寄った場所、後に元町駅が設けられる地に置かれていた。
阪神電気鉄道は当初、市街電車と同じ軌道法準拠で敷設された都市間電車(インターアーバン)であった。それゆえ、神戸市街においては岩屋駅以西で併用軌道を用いて路線が敷設されており、東海道本線に並行する形で雲井通八丁目、現在の三宮ターミナルホテル付近に同線の終端として、この地に駅が設置された。このときは同線の神戸側終端であったため、神戸駅ないし神戸雲井通駅と呼ばれていた。後に現在のJRと同じ駅名である三ノ宮駅に変わった。
阪神電気鉄道は当初、集客のため神戸雲井通から先、神戸市街を循環する路線の敷設を計画していたが、神戸市街への路面電車敷設を目論む他出願者との競願となったことから協議が行われ、最終的に神戸市街の路線は神戸電気鉄道(後に市営化される)が敷設することが決定、阪神は同社との提携で雲井通から200m南下した所、当時は滝道と呼ばれ現在は国際会館が設けられている地に路線を延伸し、同地で接続を図ることとなった。その工事は1912年(明治45年)に完成し、同地に新たな神戸駅(滝道駅)が開設され、元の神戸駅(神戸雲井通駅)は三ノ宮駅と改称された。
阪神の地下化と阪急の乗入れ
大正時代になると、阪神電気鉄道に続いて阪神間の都市間輸送に参入する事業者が現れた。大阪市の梅田を起点に北方へ向かう路線、現在の阪急宝塚本線などを当時運営していた箕面有馬電気軌道(箕有)である。同社は阪神電気鉄道が滝道に延伸されたのと同じ年、神戸と西宮を結ぶ環状線敷設のための特許を収得していた灘循環電気軌道という業者に着目し、阪神との駆け引きの末これを買収、社名も箕面有馬電気軌道から阪神急行電鉄(阪急)と改め、阪神間新線の建設に取り掛かった。現在の阪急神戸本線である。
このとき、同社は当初から三宮の地に乗り入れることを計画していたといわれ、その方法を阪神急行電鉄は高架線にするものとしていたが、市では市街地の分断を憂慮して地下化を要請したことから対立、工事に着手することが不可能となった。よって阪急では、とりあえず市電が延伸されてきていた上筒井の地に暫定ターミナルの神戸駅を設置、当地への延長については引き続き市と協議を行うこととした。
一方、阪神では阪急という競合相手の出現を危惧し、神戸市街と御影付近に存在した併用軌道を解消して、スピードアップを行い対抗することを画策した。阪神は1929年(昭和4年)に御影付近の高架化を完成させ、神戸市街の併用軌道も同様の手法で解消しようと考えていたが、阪急の時と同様に神戸市が難色を示したことから、阪神側は併用軌道の解消を優先的に考えて譲歩し、地下線化に計画を変更した。こうして1933年(昭和8年)に岩屋駅 - 三宮駅 - 神戸駅(滝道駅)間の併用軌道線は廃止され、代わって岩屋から三宮までの地下線が開業した。新たな地下ターミナルは頭端式ホームを採用し、阪神では神戸側の拠点駅となったことから、この新たな地下駅に神戸駅と名づけた。
さて阪神の地下線工事が進む中、1931年(昭和6年)には鉄道省(国鉄)東海道本線の高架化が完成、三ノ宮駅が現在地に移転した。市の都市計画の一環で、この頃には同駅周辺に新たな街を形成する指針が示されており、今日に至る三宮の下地が造られ始めていたのである。
そして阪神の地下線が完成する頃には、阪急も国鉄と同様に高架線で三宮に乗り入れることがようやく認められ、工事に着手しようとしていた。これに対して阪神は、1934年(昭和9年)に阪神間で省線電車の運転が開始されたこともあり、阪急や国鉄との競争にさらされる中で輸送シェアを保つためにはさらなる対抗措置が必要であると考え、三宮から元町・湊川方面へ延伸するための免許を収得、頭端式で開業した三宮の神戸駅を急遽中間駅構造に改造し、突貫でとりあえず元町まで延伸することにした。
阪急の三宮延伸と阪神の元町延伸は、どちらが先に開業するか神戸市民の注目を集めていたといわれており、結局は阪神が一足早く1936年(昭和11年)3月18日に元町延伸を果たし、阪急は2週間遅れで同年4月1日に当地への延長を果たした。これに伴い、阪神では神戸側のターミナルが分散したことから神戸駅を三宮駅と改称し、一方で阪急は三宮が新たな神戸側における唯一の拠点駅となったため、阪神に代わって神戸駅を名乗ることになった。
戦後の動き
太平洋戦争により、神戸の市街地は三宮も含めて焦土と化すが、戦災復興都市計画の中で戦前の段階で既に繁華街となっていた三宮の地を、新開地に代わって行政の中心地にもする事が定められ、市役所が湊川から三宮に移転するなどし、戦後の駅周辺は神戸の中心地として栄えるようになった。
1968年(昭和43年)、市電の代替となる高速鉄道路線の形成および神戸周辺を通る私鉄線(阪神・阪急・山陽・神戸電鉄)同士の連絡を図る目的で、神戸高速鉄道が開業した。これに伴い、頭端式構造で三宮に設けられた阪急の神戸駅も阪神と同様に通過駅構造となり、阪神同様にターミナル機能が分散したことから、三宮駅へ改称された。
1981年(昭和56年)には神戸新交通、1985年(昭和60年)には神戸市営地下鉄も三宮に乗り入れ、今日のターミナルとしての三宮駅が形成されるに至っている。
年表
- 1905年(明治38年)4月12日 - 阪神電気鉄道の神戸駅(神戸雲井通駅)として開業。
- 1912年(大正元年)11月1日 - 神戸駅(滝道)までの延伸に伴い、三宮駅に改称。
- 1931年(昭和6年)10月10日 - 鉄道省(国鉄)東海道本線の高架化に伴い、同線の三ノ宮駅が今の元町駅がある辺りから阪神線三宮駅の近くである現在地へ移転。
- 1933年(昭和8年)6月17日 - 阪神線地下化。三宮駅は神戸駅に改称し、滝道の旧:神戸駅を廃止。
- 1936年(昭和11年)
- 1968年(昭和43年)4月7日 - 神戸高速鉄道東西線開業。阪急の神戸駅が三宮駅に改称。
- 1981年(昭和56年)2月5日 - 神戸新交通ポートアイランド線の三宮駅開業。
- 1985年(昭和60年)6月18日 - 神戸市営地下鉄西神・山手線の三宮駅開業。
- 1995年(平成7年)
- 1月17日 - 阪神・淡路大震災が発生。当駅発着の路線はすべて不通となる。
- 2月1日 - 阪神本線・神戸高速鉄道東西線阪神三宮駅 - 高速神戸駅間がトンネル内に残されていた阪神5131形1本で運転再開し阪神の駅が営業再開。
- 3月13日 - 阪急神戸本線王子公園駅 - 阪急三宮駅間が正雀工場から陸送されたメンテナンスの容易な阪急8000系3本で運転再開し阪急の駅が営業再開。
- 3月16日 - 神戸市営地下鉄西神・山手線の駅が営業再開。
- 6月1日 - 神戸高速鉄道東西線の阪急三宮駅 - 花隈駅間が運転再開。
- 6月12日 - 阪急神戸本線が全線復旧。
- 6月26日 - 阪神本線全線が復旧。
- 7月31日 - 当駅 - 中公園駅間運転再開により神戸新交通の駅が営業再開。ポートアイランド線は全線復旧となる。
- 2010年(平成22年)10月1日 - 神戸高速鉄道の事業形態変更に伴い、東西線の阪急三宮駅 - 新開地駅間を阪急神戸高速線と呼称する。同時に阪急の駅を神戸高速鉄道との共同使用駅から阪急単独駅に変更。
付記
- 神戸高速鉄道との境界は、阪急が当駅、阪神が元町駅だが、高速神戸駅以西(山陽電気鉄道・神戸電鉄方面)の駅までの運賃は阪急・阪神の駅とも同一とされている。
- そのため、阪急・阪神三宮駅 - 高速神戸駅間を含む通勤定期券では当駅(阪急・阪神両方可)と花隈駅・西元町駅(以上神戸高速)・元町駅(阪神)で乗降が可能である。
- また、阪神梅田駅 - 阪神三宮駅間を含む通勤定期券を所持している場合は、その定期券で阪急三宮駅・阪急梅田駅でも乗降可能であり、逆に阪急梅田駅 - 阪急三宮駅を含む通勤定期券を所持していれば阪神三宮駅・阪神梅田駅の両駅でも乗降可能である。これはIC定期券でも同制度が適用される。また定期券の券面に含まれていない梅田駅 - 三宮駅間の社・局線途中駅で下車した場合は、別途運賃が必要となる。
- 阪神の1区運賃は大人140円であるが、阪神三宮駅 - 元町駅間に限っては特例として神戸高速鉄道の1区運賃である大人120円が適用されている。また、阪神三宮駅から乗車の場合、阪神三宮駅 - 元町駅間も神戸高速鉄道の運賃体系が通しで適用される。
- 神戸市営地下鉄では、当駅と三宮・花時計前駅との間との乗り継ぎが90分以内であれば運賃が通しで計算される。
- 阪急・神戸市営地下鉄・ポートライナーの駅には、自動体外式除細動器 (AED) が1台ずつ設置されている。
- 阪神と阪急の駅がやや離れているため、市販されている経路検索ソフトでは阪神三宮と阪急三宮が区別されている場合がある。一例を挙げると「駅すぱあと」ではポートライナーは阪神三宮、地下鉄西神・山手線は阪急三宮扱いである。
- 1980年に葺合区と生田区が統合されて中央区となるまでは、阪急三宮駅(加納町四丁目)が生田区、阪神三宮駅(小野柄通八丁目)が葺合区に所在していた。ちなみに国鉄三ノ宮駅は葺合区と生田区にまたがっていた(ホームの一部がフラワーロードの上にあり、現在の中央口・東口が葺合区、西口が生田区にあった)が、所在地は「布引町四丁目」すなわち葺合区側であった。
隣の駅
- 阪神電気鉄道
- 本線
- 阪急電鉄
- ■神戸本線・神戸高速線
- () 内は駅番号を示す。
かつて存在した路線
- 阪神電気鉄道
- 本線(旧線)
- 三宮駅 - 神戸駅
脚注
- ^ 奈良方面行きは土休日の初発から3本のみ1番線からの発着で(新開地始発)、それ以外は2番線から発着。
- ^ 名古屋・伊勢志摩方面への当駅からの直通はなく、鶴橋駅で近鉄大阪線(近鉄特急・快速急行・急行・準急・区間準急・普通)の列車に乗換となる。近鉄特急の一部は大阪難波駅でも乗り換え可能。大阪上本町駅でも乗り換え可能だが対面乗り換えができない。
- ^ レールの錆取りを兼ねて、回送列車や臨時列車が使用していた。
- ^ 2番線から発着する列車のうち阪神の使用車両は、急行系では1000系または9000系に限定されている。そのため、三宮始発の特急もこれらの車両が充当され、梅田に到着するとそのまま直通特急として折り返している。
- ^ 3月12日付NIKKEI NET[リンク切れ]
- ^ 『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリア-神戸駅』川島令三 編著、講談社〈図説 日本の鉄道〉、2009年。ISBN 978-4-06-270017-7。23頁
- ^ 実際には東側へもう少しホームを延伸できる構造となっている。
- ^ 阪神電気鉄道公式サイト2007年9月25日付発表資料 (PDF) 。
- ^ 建通新聞サイト2006年6月23日付記事
- ^ 神戸市ホームページ2007年9月25日発表資料 (PDF)
- ^ 2010年8月13日神戸新聞80年目の大改造着々 13年春新装の阪神三宮駅[リンク切れ]
- ^ 2012年6月2日より2012年秋までの時点では0番線が存在している。実際の配線は神戸方面から3番線に入るポイントは3番線から直接梅田方面へ入れる構造ともなっている。
- ^ 『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリア-神戸駅』川島令三 編著、講談社〈図説 日本の鉄道〉、2009年。ISBN 978-4-06-270017-7。81頁
- ^ 阪急電鉄 鉄道情報ホームページ 駅別乗降人員(上位50位)の掲載データに基づく http://rail.hankyu.co.jp/station/passenger.html
- ^ 阪急、神戸地下鉄と直結検討 三宮駅を地下化 http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0722ke39320.html
- ^ 新開地乗り入れ廃止も 阪急電鉄 http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0729ke40340.html
- ^ 神戸市: 第86回 神戸市統計書 平成21年度版掲載データによる。http://www.city.kobe.lg.jp/information/data/statistics/toukei/toukeisho/21toukeisho.html
- ^ ヤマダ電機HPLABI三宮
関連項目
外部リンク
- 三宮駅(路線図・駅情報) - 阪神電気鉄道
- 三宮駅 - 阪急電鉄
- 神戸新交通 三宮駅
- 神戸市交通局 三宮駅