代々木ゼミナール

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学校法人 高宮学園
(代々木ゼミナール)
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代々木ゼミナール(本部タワー)(東京都渋谷区)
代々木ゼミナール(本部タワー)(東京都渋谷区
創立者 高宮行男
団体種類 学校法人
設立 1957年4月30日
所在地 東京都渋谷区代々木2丁目25番7号[注 1]
主要人物 高宮英郎学校法人高宮学園理事長)、高宮敏郎学校法人高宮学園副理事長)
活動内容 高校生・高卒生への受験支援、高校・大学・塾・予備校への教育事業支援…ほか[1]
活動手段 教育事業
従業員数 734名(2013年8月現在)[1]
標語 〈Ever Onward〉-常に前進-[1]
ウェブサイト http://www.yozemi.ac.jp/
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代々木ゼミナール(よよぎゼミナール)は、東京都渋谷区代々木を本拠に全国に28校舎(うち美術専門校3校舎)を持つ大手予備校である。かつては河合塾駿台予備学校と並んで三大予備校と称されていた。経営母体は学校法人高宮学園。略称は代ゼミまたは代々木ゼミ。キャッチコピーは「志望校が母校になる。」である。

概要[編集]

現代国語の人気講師を擁したことやスカラシップ制度の導入などにより、老舗の駿台予備学校の生徒を吸収し、1980年代には駿台・河合塾と並んで三大予備校 (SKY) の1つに数えられるようになる。早くから有名講師陣を多数擁したことから「講師の代ゼミ」の異名を持ち、西尾孝安田亨など、旺文社の『ラジオ講座』や東京出版の『大学への数学』で活躍していた人材を講師に登用していた時期がある。

模擬試験代ゼミ模試)などの事業を行うほか、大検対策講座や帰国子女を対象とする講座を設けるなど、大学受験予備校として多種多様な需要に応えている。

早くからマルチメディア戦略を用い、予備校界では唯一、自社占有の衛星回線を介して本部校における一部の授業やスタジオ収録の講座を配信している。更に大学受験以外にも、大学生や社会人を主な対象に代ゼミライセンススクールとして資格試験受験指導校(クレアール伊藤塾など)の講義をサテライン配信している。

2009年から2010年にかけては、グループ会社・日本入試センターを通じ、小中高生対象の進学塾「SAPIX」の運営会社、ジーニアスエデュケーションとサピエンス研究所の2社を相次いで買収[2][3]、傘下に収めた「SAPIX」ブランドを活用して2011年3月に高校生および中高一貫校に通う中学生を対象とする大学進学塾「Y-SAPIX」の全国展開を始める[4]など、それまでの大学受験浪人生に依存した事業モデルからの脱却を図った[5]

その他、学校の教員研修を目的とした「代々木ゼミナール教育総合研究所(代ゼミ教育総研)」も開設している[6]

校舎について[編集]

校舎は首都圏を中心に主要都市各地に点在するが、新規開校は今のところ1992年平成4年)の熊本校の開校が最後となっている。

2008年(平成20年)に代々木ゼミナール本部校代ゼミタワー(本部校)が完成、かつて代々木本校が有していた本部機能は同ビルに移転した。その後、JEC1号館などの旧代々木校校舎の一部は株式会社ティーケーピーが運営する貸会議室に、プラザ館は2010年秋よりY-SAPIX東大館に流用。またJEC2号館は取り壊され、その跡地に、2011年11月18日、小林武史大沢伸一プロデュースによる複合商業施設「代々木VILLAGE by kurkku」がオープンしている。

2014年8月23日、少子化や現役志向の高まりに伴う浪人生減少や大学受験の多様化などを背景に[7]、同年8月時点で全国に有する校舎のうちの約7割を対象に2015年度以降閉鎖することを明らかにした[8][注 2]。 これに合わせて、2015年3月にかけての期間、40歳以上を対象とする100人規模の希望退職募集を行うことにしているほか[5][9][注 3]、閉鎖対象校舎に通っている高校1~2年生に対してはグループ傘下の進学塾を紹介すると伝え[5]、さらには不動産業者への転換を図るともしてる。

現有校舎(2014年8月時点)[編集]

札幌校旧校舎(2013年8月)
名古屋校旧本館(2009年1月)

本部校、札幌校、新潟校、名古屋校には代々木ライブラリー(書店)が併設されており、書籍(他社が発行している受験参考書も販売している)のほか、文房具や代ゼミグッズも取り扱っている。
また、受験生寮が併設されている校舎もある。

現有校舎の大半は「専修学校」扱いとされているのだが、「各種学校」扱いとされている校舎も存在し、またグループ会社・日本入試センターが運営している校舎も存在する。更に専修学校扱いとされている校舎について、その大半は「専修学校代々木ゼミナール○○校」を正式名称としているが、中には「代々木ゼミナール○○専修学校」を正式名称としているところも存在する。

2015年度以降も存続する校舎[編集]

「専修学校」扱い校舎(正式名「専修学校代々木ゼミナール○○校」)
「専修学校」扱い校舎(正式名「代々木ゼミナール○○専修学校」)

※便宜上、「○○校」と表記する。

  • 大阪南校(難波)

2015年度以降閉鎖となる校舎[編集]

「専修学校」扱い校舎(正式名「専修学校代々木ゼミナール○○校」)
  • 仙台校、高崎校、大宮校、柏校、津田沼校、池袋校、立川校、横浜校、京都校、岡山校、小倉校、熊本校
「専修学校」扱い校舎(正式名「代々木ゼミナール○○専修学校」)

※便宜上、「○○校」と表記する。

  • 町田校、大阪校(吹田)
「各種学校」扱い校舎
  • 湘南キャンパス(大船)、神戸校、広島校
日本入試センター運営校舎
  • 横浜アトリエ
  • 浜松校 - 遠鉄百貨店新館内に所在する。

職員・関係者[編集]

理事・監事[編集]

現役講師[編集]

元講師[編集]

その他関係者[編集]

CMソング[編集]

模擬試験[編集]

2015年度から、大学入試センター試験の自己採点結果集計・分析「センターリサーチ」を廃止。
2015年度から、「センター試験プレテスト」や「国公立2次・私大全国総合模試」などの全国模擬試験を廃止。「東大入試プレ」など個別大学志願者向け模試は、存続の方向で検討中(2014年8月現在)。[14]

沿革[編集]

  • 1957年 - 創立
  • 1959年 - 文京予備校を母体に高宮行男(実家は神職。國學院大學卒)が開校した不二学院を前身とし、4月30日に代々木ゼミナールに改称された
  • 1962年 - 造形学校の前身となるデッサン科を設置[15]
  • 1977年 - 大船校(現・湘南キャンパス)開校
  • 1979年 - 名古屋校開校
  • 1981年 - 造形学校開校(その後2005年に原宿へ移転)
  • 1989年 - サテライン開始
  • 1993年 - 国際教育センター開設
  • 1997年 - 代ゼミサテライン予備校開設
  • 1999年 - フレックス・サテライン開始
  • 2001年 - 個別指導スクール開設
  • 2002年 - ブロードバンド代ゼミTV-NET開始。インターネットで代ゼミ人気講師陣の授業が受けられるようになる。代々木ゼミナール教育総合研究所を設立
  • 2006年 - 4月、運営法人の学校法人高宮学園が、グループ法人の学校法人東朋学園を吸収合併。
  • 2006年 - 全校舎フレックスサテラインにVODシステムを正式導入
  • 2007年 - 代々木ゼミナール創立50周年
  • 2008年 - 本部機能が代々木ゼミナール本部校代ゼミタワー(代々木2丁目の新ビル、地上26階・地下3階建て)へ移転し、本部校開校。同ビルのキャッチフレーズは「代ゼミのオベリスク
  • 2009年 - グループ会社の株式会社日本入試センターが、SAPIX中学部・SAPIX高校部(現・Y-SAPIX)を運営するサピエンス研究所の全株式を取得し、子会社とした。
  • 2010年 - グループ会社の株式会社日本入試センターが、SAPIX小学部を運営するジーニアスエデュケーションの全株式を取得し、子会社とした
  • 2012年 - SAPIXの個別指導「PRIVATO」をグループ化
  • 2013年 - サテラインをハイビジョン化

関係団体[編集]

  • 株式会社代々木ライブラリー - 1973年開業の出版社。講師執筆による学習参考書の出版・販売等をしている。
  • 株式会社日本入試センター - 1978年4月設立。模擬試験などの営利事業を行う(略称JEC)。校舎を所有して代ゼミに貸し出すこともある(代々木校のJEC1 - 3号館は同社の所有による)。社長には高宮行男の実弟の竹村保昭(1924年11月7日 - 1994年4月6日)が就任していた。現在はSAPIXも運営している[16]
  • 学校法人東朋学園 - 校名は代々木ゼミナール○○校であり、実質的には一体運営である。
  • 株式会社三鳩社 - 高宮一族の同族会社。社長高宮行男以下、その夫人の高宮清子や代々木ゼミナール副理事長だった竹村保昭(行男の実弟)などが役員を務める。
  • 株式会社プリバートコミュニケーション

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 登記上の主たる事務所は東京都渋谷区代々木1丁目29番1号(本部ビル)。
  2. ^ 報道発表の3日前にあたる同年8月20日に、所属講師などに対し、高宮英郎理事長名にて文書による通知が為されている[5][9][10]。なお、具体的な「現有」・「閉鎖対象」両拠点(校舎)の数については、メディアにより伝え方の差異が見られる《NHKでは「全国にある29の校舎のうち22の校舎を閉鎖[7]」、朝日新聞では「29の校舎のうち約20校舎を閉鎖[9]」、共同通信では「閉鎖するのは全国27校中20校[8]」、と各々報道》
  3. ^ 希望退職募集人数規模に関しては、日経が「100人前後になるもよう[5]」と伝えている一方で、朝日は「400人規模で[11]」と報じている
  4. ^ 1981年に開校。2013年4月に隣接する新校舎に移転。旧校舎は貸会議室になる予定[12]
  5. ^ 1979年に開校。上記写真の本館は既に取り壊され、2014年現在は隣接するB館にて授業を行っている。本館跡地は名鉄不動産が取得し、名鉄インとなる予定。[13]

出典[編集]

  1. ^ a b c 学校法人 高宮学園【代々木ゼミナール】”. マイナビ2015. マイナビ (2014年6月23日). 2014年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月23日閲覧。
  2. ^ “代々木ゼミナール 中学受験塾「SAPIX」買収”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2010年5月28日). http://www.j-cast.com/2010/05/28067529.html 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  3. ^ “中学受験塾のサピックス、代々木ゼミナール傘下に”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2010年5月27日). http://www.asahi.com/edu/student/news/TKY201005270364.html 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  4. ^ “代ゼミ、学習塾を全国展開へ 大阪など16カ所”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2010年11月24日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD240AK_U0A121C1000000/ 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  5. ^ a b c d e “代ゼミ、20校閉鎖 浪人生減で全国7校に”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2014年8月23日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ22HGY_T20C14A8MM0000/ 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  6. ^ 教育総研とは公式ウェブサイト
  7. ^ a b “代々木ゼミナール22校舎閉鎖へ”. NHKニュース (日本放送協会). (2014年8月23日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140823/k10014027711000.html 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  8. ^ a b “代ゼミ、希望退職者を募集 校舎7割超を閉鎖”. 47NEWS (共同通信社). (2014年8月23日). http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014082301001627.html 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  9. ^ a b c “代ゼミ、校舎の7割閉鎖へ 少子化で来春にも”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2014年8月23日). https://web.archive.org/web/20140823033025/http://www.asahi.com/articles/ASG8R3R7KG8RUTIL004.html 2014年8月23日閲覧。 ※現在はインターネットアーカイブに残存
  10. ^ “代ゼミ、20拠点閉鎖へ…少子化で7拠点に集約”. 読売新聞 (読売新聞社). (2014年8月23日). http://www.yomiuri.co.jp/national/20140822-OYT1T50174.html 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  11. ^ “「3大予備校」にも少子化の波 代ゼミが校舎の7割閉鎖”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2014年8月23日). http://www.asahi.com/articles/ASG8R53B6G8RUTIL00V.html 2014年8月23日閲覧。 →アーカイブ
  12. ^ 代ゼミ旧札幌校、会議室に改装 東京のTKP、道内規模倍増へ北海道新聞2013年6月15日、代々木ゼミナール札幌校 2013年4月、新校舎OPEN!
  13. ^ “<名鉄イン>名古屋駅西を16年秋に開業 代ゼミの跡地に”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2014年8月28日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140828-00000093-mai-bus_all 2014年9月3日閲覧。 
  14. ^ “代ゼミ、センター試験の自己採点集計も中止へ”. 読売新聞 (読売新聞社). (2014年8月24日). http://www.yomiuri.co.jp/national/20140824-OYT1T50008.html 2014年8月26日閲覧。 
  15. ^ 「代々木アートギャラリー」オープンのお知らせ
  16. ^ 会社概要株式会社日本入試センター

関連項目[編集]

外部リンク[編集]