不眠症

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不眠症
分類及び外部参照情報
ICD-10 F51.0, G47.0
ICD-9 307.42, 307.41, 327.0, 780.51, 780.52
DiseasesDB 26877
MedlinePlus 000805
eMedicine med/2698
MeSH D007319
プロジェクト:病気Portal:医学と医療
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不眠症(ふみんしょう、英:Insomnia)とは、必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害である[1][2]。そしてそのことが持続し、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合には精神障害となる[3]

不眠症は、入眠や睡眠持続が難しかったり、睡眠の質が悪いといったことが続いているという特徴を持つ、いくつかの医学的な兆候と症状を伴う[2][4]医学的また精神医学的な障害であると考えられている。不眠症では一般的に起床中の機能障害が続いている。不眠症はどの年齢でも起きるが、特に顕著なのは高齢者である。[5]

睡眠の問題を抱える人にしばしば睡眠薬が用いられ、たまに使用されれば役立つが、定期的に長期的に用いた場合、薬物依存症乱用につながることがある[6]

不眠症は、原発性と二次性、あるいは併存の不眠症に分類される[7][8][9]。原発性不眠症とは、医学的、精神医学的また環境的な原因がない睡眠障害である[10]

分類[編集]

不眠症の症状[11]
  • 入眠の困難さは、快適に眠る姿勢を見つけることが困難であることを含む。
  • 夜間中に覚醒し、睡眠に戻ることができない。
  • 起床時にすっきりしない感じ。
  • 日中の眠気、易刺激性あるいは不安

入眠時不眠症は、夜間のはじめのほうにおける入眠の困難であり、しばしば不安の症状がある。日照時間にまで睡眠時間帯が遅れていることが原因の睡眠相後退症候群は不眠症と誤診される。[12]

夜間覚醒から睡眠に戻るのが難しいという入眠困難であることもよくある。これらの人々の3分の2は夜間の半ばに目覚め、半数以上は睡眠に戻れない。[13]

早朝覚醒は、合計睡眠時間が6.5時間に達する前に、覚醒が(30分以上)早く起こり、睡眠に戻ることができない。しばしばうつ病に特徴的である。[14]

低い睡眠の質[編集]

低い睡眠の質は、むずむず脚症候群睡眠時無呼吸症候群うつ病によって起こることもある。低い睡眠の質は、回復の性質があるステージ3や、デルタ睡眠に達することができないことが原因である。

うつ病は視床下部-下垂体-副腎系(HPA軸)の機能を変化させ、コルチゾールが過剰に放出されることで低い睡眠の質につながることがある。

夜間の多尿症英語版は、睡眠をかき乱す。[15]

主観的な不眠症[編集]

一部の不眠症は、実は不眠症ではない。睡眠状態の誤解英語版は、正常な時間帯で寝ているのに入眠にかかる時間を過剰に見積もる。そのため、実際には8時間ぐっすり寝たのに、「4時間しか眠れていない」などと考えることがある。

診断[編集]

DSM-IV(『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版)による他に原因がない不眠症である原発性不眠症の診断基準に従えば、診断基準Dの他の疾患が原因でなく、診断基準Eの医薬品や他の乱用薬物が原因でなく、診断基準Aの1か月以上持続しており、そして診断基準Bの臨床的に著しい苦痛、または重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合である[16]。正常な短眠者や、正常な範囲の睡眠の乱れは、臨床的に著しい苦痛や機能の障害を起こさないため、頻繁に問題が生じ何か月にもわたり持続し、臨床的に著しい苦痛を伴ったり、少なくない機能の障害を引き起こしているものが不眠症である[17]。因果関係の知識は、診断のために必要ではない[18]

睡眠医学英語版の専門家は、多くの異なる睡眠障害を診断するための資格を有する。睡眠相後退症候群といった様々な障害を持つ患者は、頻繁に原発性不眠症と誤診されている。

鑑別診断[編集]

多くの場合、不眠症は他の障害や、医薬品の副作用、心理的な問題との併存である。不眠症と診断された約半数は精神障害に関連している。[18]うつ病では多くの場合、不眠症は二次的なものというより、併存とみなされるべきであり、よく精神障害に先行する[18]。実際に、続く精神障害の表れであることがある[2]

DSMによる物質誘発性睡眠障害には、薬物依存薬物乱用薬物中毒、そして離脱が原因となることが指摘されている[19]。不眠の原因として多いのは、物質の使用あるいは離脱によるもので、原因として最も多いのはカフェインであり、娯楽薬や処方薬も原因となりうる[17]カフェインでは量に比例して(用量依存的に)睡眠時間が短くなる[19]バルビツール酸系ベンゾジアゼピン系鎮静催眠剤からの離脱中に薬物誘発性不眠症が生じることがあり、薬の中止から1か月後までに発症し、数ヶ月間、強度を減じながら持続する可能性がある[19]。特に、バルビツール酸系や非バルビツール酸系では、慢性使用により作用に耐性を生じ不眠症に陥ることがあるが、薬剤を増量すると今度は日中に物質誘発性過眠症を生じうる[19]

不眠症は甲状腺機能亢進症に伴って起こりうる[17]

過眠症は睡眠が十分であっても日中に眠気がある状態である[17]。入眠に問題があるが、正常な睡眠規則がある場合には、概日リズム睡眠障害の可能性がある[17]

原因と併存疾患[編集]

以下は不眠症の症状の原因となり、また併存することもある。

危険因子[編集]

治療[編集]

不眠症の治療を決定する前に、医学的、心理学的な原因を特定したり除外することが重要である[31]認知行動療法(CBT)は、慢性の不眠症の短期治療として医薬品と同様の有効性があり、薬とは異なり、治療を終えても有益な効果があることが分かっている[32]。薬理学的な治療は急性の不眠症における症状を減少させるために主に用いられてきた;慢性の不眠症の管理における役割は不明である[7]。いくつかの異なる種類の医薬品は不眠症の治療に効果的であるが、多くの医師は処方睡眠薬の長期的な使用を推奨しない。うつ病、呼吸の問題、慢性的な痛みのような不眠症の原因となることがある他の医学的な状態を特定し治療することが重要である[33]

不眠症専門外来を設けている所もあり、そこでは不眠症を含む様々な異なった睡眠障害を診断でき、認知行動療法などの心理療法を提供している場合がある。

非薬物療法[編集]

非薬理学的な手法は、睡眠薬に比較しても同様の効果があり、また継続的な効果がある。睡眠薬は、短期的な使用にだけ推奨されており、中止時の反跳性離脱作用を伴う依存症耐性の形成となるためである。[34]

非薬理学的な手法は、一次選択として、また不眠症の管理における長期的な方法として推奨されており長期的な改善をもたらす。そのような手法には、 睡眠衛生英語版への注意、刺激制御英語版、行動的な介入、睡眠制限療法、患者教育とリラクゼーション療法がある。[35]脳に流れる血液の温度を下げると、脳の代謝速度を下げることで不眠症を軽減する[36]。いくつかの例では、日誌をつけたり、ベッドで起きたまま費やす時間を制限したり、リラクゼーション法の実施や、規則的な睡眠習慣と起床時間の維持である[33]。行動療法は、睡眠の質と統合を改善するために新しい睡眠行動を促すよう患者を支援することができる。行動療法には、睡眠時のリラックスのための健康的な睡眠習慣の学習や、光療法によって体内時計を規則化させたり心配軽減法を併用するといったものがある。[33]

脳波フィードバック英語版は、不眠症の睡眠時間の改善と、睡眠の質にも有効性を実証している。[37]

刺激制御法は、ベッドや睡眠一般に関連した患者の否定的な反応に対する治療である。刺激制御法は、よく睡眠衛生の考えと交互に用いられ、睡眠環境の管理の手順を含んでいる。このような環境改善には以下のようなものがあり、ベッドを睡眠とセックスにのみ用い、読書やテレビを見るといった活動には用いない。また、週末においても毎朝同じ時間に起きる。また眠気が生じてきて眠れそうな時にのみベッドに行く。またベッドに入ってから合理的な時間(~20分)で睡眠にならないなら、ベッドを離れて他の場所で活動する。そして、眠りに落ちるための主観的な試みと労力を減少させる。また夜間の明るい光への暴露を避け、そして昼寝をなくす。[38]

瞑想は不眠症の治療に推奨されている。瞑想の師であるゴータマ・シッダールタ、またの名であるブッダは、慈悲の瞑想の実践をリラックスと安眠をもたらす方法として推奨していることが記録されている―瞑想の功徳の一覧に最初に書かれているものである[39]。最近の研究が結論している。マインドフルネスな実践は、心と体の落ち着きのなさと不眠症の自覚症状を減少させる[40]。またマインドフルネス認知療法は、落ち着きのなさや、心配を含む[41]機能不全な睡眠関連の思考と減少させることで睡眠を促す[42]

予防[編集]

不眠症は、短期的あるいは長期的である。睡眠障害の予防には、同じような時刻での起床と入眠を保つといような一定した睡眠予定の維持が含まれる。また睡眠時刻の8時間前からカフェイン飲料を避けるべきである。運動は不可欠で睡眠への過程の助力となるが、就寝時間の前には、運動しないことは重要でそれゆえ静かな環境を整えるようにする。自分の寝床は、睡眠とセックスのためにのみ用いることにすべきである。これは睡眠衛生を含むいくつかの要点である。[1]

薬物療法[編集]

多くの不眠症者は、休息を得るのに睡眠薬鎮静剤に頼っている。多くの場所において不眠のケースの95%以上に処方されている[43]。成人において睡眠補助薬が処方されている比率は、年齢に伴って上昇する。2005年から2010年の間では、アメリカの20歳以上の成人の約4%が過去30日の間に、処方の睡眠補助薬を服用していた。[44]処方薬を服用する替わりに、平均的な人々が短期的な助けを求め、ジフェンヒドラミンドキシラミンのような一般用医薬品抗ヒスタミン薬の服用によって緩和させる可能性があることを、いくつかの証拠が示している[45]

ベンゾジアゼピン系と、新しい非ベンゾジアゼピン系のような鎮静剤は、身体依存の原因となり、慎重に減量させていかないと離脱症状が現れることがある。ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピンの睡眠薬には、日中の倦怠感や、自動車事故、認知機能の低下と転倒と骨折など、数々の副作用がある。特に高齢者はこれらの副作用に敏感である。[46]非ベンゾジアゼピン系のゾルピデム(マイスリー)とザレプロンは、睡眠維持の有効性を十分に実証していない。いくつかのベンゾジアゼピン系は、短期間において睡眠維持の有効性を実証しているが、長期的には耐性依存症につながる。不眠症のための既存の治療薬よりも、さらに有効で安全であることが証明された薬が開発中である[47]。体系的に比較すると、ベンゾジアゼピン系非ベンゾジアゼピン系は、抗うつ薬より有意というわけではなく、同様の有効性である[48]。ベンゾジアゼピン系はより多くの薬物有害反応の傾向があり有意ではなかった[48]。不眠症のための睡眠薬の慢性的な使用者は、薬を服用しない慢性的な不眠症患者よりも睡眠がよくない。実際に、慢性的な服薬者のほうが、服用しない不眠症患者よりも定期的な夜間覚醒が多い。[49]さらなる文献のレビューは、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と非ベンゾジアゼピン系は、個人と公衆衛生に対して不当なリスクの原因となり、長期的な有効性の証拠がないと結論している。そのリスクには、依存症や事故、その他の副作用が含まれる。睡眠薬の長期的な使用者が徐々に中止することで、睡眠を悪化させることなく健康を改善することにつながる。睡眠薬は最小有効量で数日に限って処方され、高齢者においては可能な限り避けるのが望ましい。[50]

アルコールや睡眠薬は、長期的に服用してから突然やめると、著しい反跳性不眠のために当初の効果がなくなっても服用を続けることがあり、効果を補うため服用量を増やせば、反対に、日中への持ち越し効果により過度の眠気や集中力低下、発語の不明瞭、夕方の落ち着きのなさが生じることがある[51]

NICE診療ガイドライン
英国国立医療技術評価機構(NICE)の不眠症の診療ガイドラインでは、睡眠導入剤の利用は通常生活において重度の不眠のみに限り、かつ短期間に留めなければならないとしている[52]ゾルピデムザレプロンゾピクロン、短期時間作用型ベンゾジアゼピンの比較評価については有効なデータがなく、最も安価な薬物を選択すべきとしている[52]。投与投与中の睡眠導入剤を切り替えるケースは、患者がその薬剤を直接原因とする副作用が発生した場合のみに限るべきだとしている[52]。これらの睡眠導入剤について効果を示さなかった患者については、いかなる他の薬剤も処方すべきではないとしている[52]

21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)において、睡眠の確保のために睡眠補助品やアルコールを用いることがある人の減少を目標としていたが全国平均が増加したという最終結果が報告されている[53]。2013年には、厚生労働省と日本睡眠学会によって、睡眠薬の適正な使用と休薬を見据えたガイドラインが公開されている[54]

抗ヒスタミン薬[編集]

ドリエル(国外ではBenadryl)のような、抗ヒスタミン剤ジフェンヒドラミンは、処方箋の不要な睡眠補助薬が広く用いられている。アメリカやカナダにおけるUnisomのような、抗ヒスタミン剤ドキシラミンも同様である。これはアメリカで入手可能な一般医薬品の中では効果的な鎮静剤であり、いくつかの処方薬よりも鎮静作用がある[55]

日本にはジフェンヒドラミンの医薬品が存在し、添付文書には、連用せず2、3回までの使用にとどめる注意が書かれている[56]。ジフェンヒドラミンの鎮静作用に対する耐性は、非常に早く形成され、3日後にはもはや偽薬と同等の効果である[57]。不適切に用いられた場合、小さな精神依存につながることがある[58]。日本睡眠学会および厚労省科学斑は市販の睡眠薬を不眠症の治療の目的で長期に使用すべきではないと勧告している[59]

ベンゾジアゼピン[編集]

不眠症のために最も一般的に処方される睡眠薬の種類はベンゾジアゼピン系である。すべてのベンゾジアゼピンはGABAA受容体に対し非選択的に結合する[48]。しかし、特定のベンゾジアゼピンは、他のベンゾジアゼピンよりもGABAA受容体におけるα1サブユニットに対する作用が強い(例えば、トリアゾラムおよびテマゼパムはα1サブユニットに強い作用があり、アルプラゾラムやジアゼパムはα1サブユニットに対して強い作用がある)。α1サブユニットは、鎮静、運動障害、呼吸抑制、健忘、運動失調、また行動の強化(薬物探索行動)と関連している。α2サブユニットは、抗不安作用や脱抑制に関連している。このため特定のベンゾジアゼピンは、他のものより不眠症の治療適している。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には、テマゼパム英語版フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)、トリアゾラム(ハルシオン)、フルラゼパム](ダルメート)、ミダゾラム(ドルミカム)、ニトラゼパム(ベンザリン)、クアゼパム(ドラール)などがある。これらの薬は耐性身体依存を形成し、中止時にベンゾジアゼピン離脱症候群につながり、とりわけ長期間の定常的な使用後には顕著である。ベンゾジアゼピンは無意識に誘導し、浅い睡眠を促し、深い睡眠に費やす時間を減少させるため、実際には睡眠を悪化させる[60]。他の問題としては、短時間作用型の睡眠補助薬を不眠症に定常的に使用していると、日中の反跳性不安を生じさせる[61]。ベンゾジアゼピンは睡眠の開始を助け、睡眠時間を増やすが、深い睡眠を減らし浅い睡眠を増やす。不眠症におけるベンゾジアゼピンの利益に関する証拠は少なく、重大な害についての証拠がありながら、処方は増加し続けてきた。[62]多くの人にとって、不眠症に対するベンゾジアゼピンの長期的な使用は不適切であると認識されており、ベンゾジアゼピンの長期的影響について有害な副作用の懸念があるため、徐々に減薬し断薬することが推奨される[63][64]

日本睡眠学会および厚労省科学斑のガイドラインは、常⽤量の睡眠薬で効果が不⼗分な場合に、睡眠薬の多剤併⽤がより有効であるという証拠がなく、副作用の危険性を低減するためにも、多剤併⽤はできるだけ避け、特に、3種類以上のベンゾジアゼピン系ないし非ベンゾジアゼピン系の併用は避けなければならないとし、そして臨床常⽤量の使用でも増量は危険性と利益を慎重に考慮し、長期連用による二次性不眠症の可能性も検討し、睡眠衛生や認知行動療法といった代替の治療法も検討すべきであるとしている[65]

非ベンゾジアゼピン系[編集]

非ベンゾジアゼピン系の鎮静催眠薬には、ザレプロン英語版ゾルピデム(マイスリー)、ゾピクロン(アモバン)、エスゾピクロン(ルネスタ)などがあり、これらは軽度から中等度の不眠症に適用される睡眠薬の新しい種類である。睡眠までの時間を改善する効果は非常に小さい。[66]

これらはGABAA受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部位に対して、ベンゾジアゼピンと同様の作用を示す。非ベンゾジアゼピンは選択的に作用し、睡眠の導入に用いられ古いベンゾジアゼピンよりも副作用の特徴が低い。ゾピクロンとエスゾピクロンは、ベンゾジアゼピンに似て非選択的に α1、α2、α3、α5 GABAAのベンゾジアゼピン受容体に作用する。[67]ゾルピデムはより選択的であり、ザレプロンはα1サブユニットに選択的である。それは睡眠の仕組みに対して選択的であり、副作用が少ないなどの点に対して、ベンゾジアゼピンより優位である。

非ベンゾジアゼピン鎮静催眠薬は、ベンゾジアゼピンに比べてGABAA受容体のα1サブユニットに対して緩やかに作用し、作用は中程度のため中度から重度の不眠に対しては効果が期待できない。[68][69] しかし、これらの非ベンゾジアゼピン系の薬がベンゾジアゼピン系に優れているかどうかについては議論がある。これらの薬も精神的依存身体的依存を起こすと考えられており、従来のベンゾジアゼピンよりは小さいながらも、記憶と認知の障害や起床時の沈静を起こす。

アルコール[編集]

アルコールは、不眠症の自己治療の形で入眠のために広く用いられている。しかし入眠のためのアルコールの使用は、不眠症の原因となる[70]アルコールの長期的な使用英語版は、 非REM睡眠英語版のステージ3と4の睡眠の減少と、レム睡眠を抑制し断片化させる。睡眠の段階の間を頻繁な移動が生じ、頭痛や尿意、脱水[要曖昧さ回避]発汗のために覚醒することになる。飲酒によってグルタミン反跳(リバウンド)も起こる。アルコールは身体の作る天然の覚醒剤であるグルタミンを阻害する。飲酒を中止すると、必要以上にグルタミンを生成する。グルタミン濃度の上昇は脳を覚醒するため、飲酒者は入眠や最も深い睡眠に達するために飲酒を続けるようになる。[71] 慢性的な飲酒を中止すると、明晰夢を伴う深刻な不眠症状を引き起こすことがある。離脱の期間中のレム睡眠は、典型的な反跳作用の亢進の一部である[72]

睡眠薬とアルコールの併用は原則禁忌である[65]

抗うつ薬[編集]

抗うつ薬のうち、アミトリプチリン(トリプタノール)、ドキセピン英語版ミルタザピン(レメロン、リフレックス)、トラゾドン(レスリン、デジレル)などは鎮静作用を持ち、それらは不眠症の治療に処方される[73]。アミトリプチリンとドキセピンには、抗ヒスタミン作用、抗コリン作用作用、また抗アドレナリン作用があり副作用の特徴の原因になっており、ミルタザピンの副作用は主に抗ヒスタミン作用であり、トラドゾンの副作用は主に抗アドレナリン作用である。一部は睡眠構築英語版を変化させる。ベンゾジアゼピンと同様、抗うつ薬を不眠症の治療に用いた場合、離脱の影響につながる;反跳性不眠を引き起こす。

ミルタザピンは、睡眠潜時を減少させ睡眠の効率を高め、うつ病と不眠症の両方を持つ患者において、睡眠時間の総量を増加させることが知られている[74][75]

しかしまた、SSRIや三環系の抗うつ薬は睡眠障害の原因となる周期性四肢運動障害を誘発したり悪化させることがある[76]

メラトニン[編集]

メラトニンは、松果体で合成されるホルモンであり、睡眠サイクルを制御している暗所や、通常は夜間に血中に分泌され、睡眠のサイクルを制御している[77]

ラメルテオン(ロゼレム)は、メラトニンと同様にメラトニン受容体に作用し、その研究結果は良好である[78]。ラメルテオンとタシメルテオンは、メラトニンのリズムを変えて、明らかな否定的な影響なく睡眠時間を増やす[77][79]。乱用の証拠はほとんどなく、しかし、メラトニン系のたいていの薬剤は、長期的な副作用については、まだ充分には明らかではない。FDA(米国食品医薬品局)は、現時点では全てのリスクが明らかではないとして、ラメルテオン以外の薬品を承認していない。[79]ラメルテオンを服用する場合は、寝る直前に服用するのが良い[80][81]

ラメルテオンは、日本とアメリカで販売されている。ラメルテオンは、他の不眠症治療薬による治療歴や、精神疾患の既往がある場合には効果が確認されていない[82]

研究によれば、自閉症スペクトラム障害、学習障害注意欠陥・多動性障害(ADHD)、また他の関連した神経疾患の子どもたちに、メラトニンの使用が有益である場合がある。こうした子どもたちは、病気のために睡眠の問題をしばしば持っている。例えば、ADHDの子どもには、多動性による入眠障害があるため、日中の大半の時間は疲れた状態にある。ADHDや、前述の他の障害を持っている子供たちは、眠るのを助けるために就寝前にメラトニンを服用すれば、睡眠のサイクルが制御できる。[83]

メラトニンは、アメリカやイギリスでは医薬品ではなくサプリメントとして市販されている。他の国では医薬品として販売されている場合がある。日本では個人輸入によって入手できる。メラトニンは、忍容性が高く依存性がない[84]。ベンゾジアゼピン系の使用に抵抗のある小児科でも用いられてきた[85]

抗精神病薬[編集]

不眠症に対する抗精神病薬の低用量の使用は、一般に推奨されておらず、利益に関する証拠はほとんどないが、有害な副作用の懸念がある[86][87]。副作用に関する懸念は、高齢者でのほうが大きい[88]アメリカ精神医学会(APA)は、成人の不眠症に対し抗精神病薬を継続的にファーストライン治療としてはならないと勧告している[89]

抗精神病薬は、遅発性ジスキネジアアカシジア(静座不能)といった睡眠関連運動障害の原因となることがあり、またむずむず脚症候群や、周期性四肢運動障害を誘発させたり悪化させることがある[90]

統合失調症患者における抗精神病薬は、しばしば、寝つきの悪さ、中途覚醒、睡眠の質の悪化、過眠など睡眠障害の原因になる一方、ヒスタミン受容体セロトニン受容体に拮抗作用のある定型非定型抗精神病薬は鎮静作用があり、中でもリスペリドンオランザピンなど5-HT2受容体5-HT2 receptor)により選択的に拮抗する非定型抗精神病薬は統合失調症患者の睡眠の質、量、寝つきを共に改善させ得る。[91]

セロトニン5-HT2受容体に選択的に拮抗する抗精神病薬のヴォリナンセリン英語版などが不眠症の治療の目的でも調査されている[92]

漢方薬[編集]

漢方薬においては、いわゆる睡眠導入剤は存在しない[93]。不眠症への漢方処方では、全身状態への改善により自然な眠りが訪れるよう調整する[93](日本睡眠学会および厚労科学斑は不眠症に対して漢方薬の有効性エビデンスは確認されていないとしている[94])。

神経症性不眠・神経質性不眠の患者で睡眠導入剤の依存傾向を作りやすい場合、漢方薬が第一選択肢[95]。 睡眠導入剤から漢方薬への切り替えは困難なことが多いが、2-4週間以上の時間をおいて行うべきである[95]。経過の判定には4週間以上を見る必要がある[95]

代替薬[編集]

いくらかの不眠症患者は、バレリアン[要曖昧さ回避]カモミールラベンダー大麻ホップアシュワガンダパッションフラワーのようなハーブを使用している。バレリアンについては複数の研究があり効き目が穏やかなように見える。[96][97][98]L-アルギニンL-アスパラギン酸S-アデノシル-L-ホモシステインデルタ睡眠誘発ペプチドDelta sleep-inducing peptideDSIP)も、不眠症の緩和に役立つかもしれない。[99]。『精神薬理学』(Psychopharmacologia)に掲載された1973年の研究では、経口投与されたTHCが9人の健康な被験者で睡眠潜時と睡眠の中断の頻度を有意に減少させた。[100]『麻酔と鎮痛』(Anesthesia and Analgesia)に2010年に掲載された研究では、線維筋痛症の患者の睡眠の質の改善において、合成THCは抗うつ薬のアミトリプチリンよりも有効であった。[101]

疫学[編集]

不眠の10万人あたり障害調整生命年(2002年)
  no data
  less than 25
  25–30.25
  30.25–36
  36–41.5
  41.5–47
  47–52.5
  52.5–58
  58–63.5
  63.5–69
  69–74.5
  74.5–80
  more than 80

米国における医師110万人に対しての調査によれば、一日に7時間前後眠っている人が最も死亡率が低い。6時間未満や8時間以上の睡眠のほうが、死亡率が高かった。また一日に8.5時間以上の睡眠をとると、死亡率は15%増加していた。また深刻な不眠(女性では3.5時間未満、男性では4.5時間未満)をもつ人も、死亡率は15%増加していた。しかしこのような深刻な不眠においては、ほかに深刻な病気を抱えていると考えられている。また、睡眠時間調整や不眠対処のため睡眠薬を使うことも、死亡率を上昇させるとされている[102]

最も死亡率の低いグループは、一日あたり6.5~7.5時間の睡眠であった。しかし一日4.5時間のみ眠るグループにおいても、死亡率はほんの少ししか上昇していない。つまり多くの人々にとって中程度の不眠であれば寿命は延長され、重篤な不眠でも死亡率への影響はほんの僅かである[102]

また患者が睡眠薬を服用しない期間が長いほど、不眠に起因する死亡率上昇はほとんど見られなくなる、ただ寿命延長につなぐらかは分からない。患者は不眠のことを心配し、また不眠は不快なこともあるが、しかし不眠自体は寿命延長と関連性があるとされている[102]。なぜ7.5時間以上の睡眠が死亡率増加につながるかは不明である[102]

不眠は女性のほうが男性よりも40%以上も一般的である[103]

参考文献[編集]

不眠を題材にした作品[編集]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]