せん妄
| せん妄 | |
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| 分類及び外部参照情報 | |
| ICD-10 | F05. |
| ICD-9 | 293.0 |
| DiseasesDB | 29284 |
| eMedicine | med/3006 |
| MeSH | D003693 |
| プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 | |
せん妄(せんもう、譫妄、delirium)は、意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態。健康な人でも寝ている人を強引に起こすと同じ症状を起こす。ICUやCCUで管理されている患者によく起こる。
急激な精神運動興奮(カテーテルを引き抜くなど)や、問診上明らかな見当識障害で気がつかれることが多い。 大手術後の患者(術後せん妄)、アルツハイマー病、脳卒中、代謝障害、アルコール依存症の患者にもみられる。
通常は対症療法が行われる。「入院した途端、急にボケて(痴呆のように見える)しまって、自分がどこにいるのか、あるいは今日が何月何日かさえもわからなくなってしまった。」というエピソードが極めて典型的である。通常はこういった障害は可逆的で退院する頃にはなくなっているので、安心してよい所見である。
こういった症状をおこすせん妄という病態の背景には意識障害、幻視を中心とした幻覚、精神運動興奮があると考えられている。
目次 |
診断基準 [編集]
DSM-IVでも診断基準はあるが、より実践的なConfusion Assessment Methods (CAM) をここでは記す。
- 急性の発症と症状の動揺
- 注意力の欠如
- 思考の錯乱
- 意識レベルの変化
2つ目までは必須項目であり、あとひとつをみたせば診断してよい。なお、アルコール離脱症状ではせん妄をきたすことがあるがこれは振戦せん妄 (en:delirium tremens) といわれ区別され、治療も異なる。認知症との区別は、血管障害を除き、認知症は緩徐に進行するのに対してせん妄は急激に来ると経過が異なる点があげられる。
危険因子 [編集]
認知症、高齢、男性、重症患者、うつ状態、複数薬物、聴視覚障害(難聴や白内障)、感染症、アルコール常飲、疼痛、手術後、身体抑制などがリスクファクターと言われている。
治療 [編集]
せん妄に関しては予防が一番重要である。患者自身が、「自分は今どんな状況なのか」(今どこにいて、現在の日時はいつで、自分の病名・病状はどんな状態で、自分はどう対処しなければならないのか)を正しく認識できる状態を保たなくてはならないのである。しかし、発症してしまった場合はセレネース(ハロペリドール)などを用いる。ハロペリドールは錐体外路症状や悪性症候群などの副作用や、せん妄による興奮の反動としての嗜眠などが予期されるため、それらを避けるためにリスペリドンやクエチアピンを用いる場合もある。逆に嗜眠が起きても病態に影響しない場合にはジアゼパムやロラゼパム、さらに強力なものとしてミダゾラムなどベンゾジアゼピン類を用いる。
参考文献 [編集]
- 内科レジデントマニュアル ISBN 4260001981
外部リンク [編集]
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