疾病及び関連保健問題の国際統計分類

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疾病及び関連保健問題の国際統計分類(しっぺいおよびかんれんほけんもんだいのこくさいとうけいぶんるい、International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems、略称:ICD)とは、死因疾病の国際的な統計基準として世界保健機関 (WHO) によって公表された分類。死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されている。

概要[編集]

ICDは当初、第1回国際死因分類として1900年国際統計協会により制定され、以降、9版まではほぼ10年ごとに改訂がされている。10版までは採択まで15年かかっている。第7版からは死因だけでなく疾病の分類が加えられ、医療機関における医療記録の管理に使用されるようになった。「基本分類表」は3年ごとの「大改正」と、毎年行われる「小改正」に分けて改正され、基本分類表に影響を与えない「索引」は毎年改正される。これまで第6回、第8回、第10回に大きな内容の変更を伴う改訂が行われている。

現在の最新版は、1990年の第43回世界保健総会で採択された第10版で、ICD-10 として知られる。ICD-10では、分類はアルファベットと数字により符号されており、最初のアルファベットが全21章から成る大分類(Uを除く)、続く数字が中分類を表している。また、ICD-10は後に2007年版として改定が行なわれている[1]

精神医学の領域においてICD-10は、アメリカ合衆国精神医学会の定めた『精神障害の診断と統計の手引き』第四版 (DSM-IV) と並び、代表的な診断基準のひとつとして使用される。厚生労働省は統計法に基づく統計調査にICD-10を用いている[2]

なお、新生物 (C00 - D48) については、組織型の分類である「国際疾病分類 腫瘍学 ICD-O」が併用される。

1 感染症・寄生虫症 A00 - B99
2 新生物 C00 - D48
3 血液・造血器疾患および免疫機能障害 D50 - D89
4 内分泌・栄養・代謝疾患 E00 - E90
5 精神および行動の障害 F00 - F99
6 神経系の疾患 G00 - G99
7 眼および付属器の疾患 H00 - H59
8 耳および乳様突起の疾患 H60 - H95
9 循環器系疾患 I00 - I99
10 呼吸器系疾患 J00 - J99
11 消化器系疾患 K00 - K93
12 皮膚・皮下組織疾患 L00 - L99
13 筋骨格系・結合組織疾患 M00 - M99
14 腎尿路生殖器系疾患 N00 - N99
15 妊娠・分娩・産褥の合併症 O00 - O99
16 周産期疾患 P00 - P96
17 先天奇形、変形および染色体異常 Q00 - Q99
18 症状・徴候・異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの R00 - R99
19 損傷、中毒およびその他の外因の影響 S00 - T98
20 傷病および死亡の外因 V01 - Y98
21 健康状態に影響を及ぼす要因および保健サービスの利用 Z00 - Z99

感染症・寄生虫症[編集]

A00-A09 腸管感染症

A00 コレラ
A01 腸チフス及びパラチフス
A02 その他のサルモネラ感染症
A03 細菌性赤痢
A04 その他の腸管感染症 腸管出血性大腸菌感染症カンピロバクター腸炎など
A05 その他の細菌性食中毒,他に分類されないもの ブドウ球菌食中毒ボツリヌス中毒ウェルシュ菌食中毒腸炎ビブリオセレウス菌食中毒など
A06 アメーバ症 アメーバ赤痢など
A07 その他の原虫性腸疾患 バランチジウム症ジアルジア症クリプトスポリジウム症イソスポラ症など
A08 ウイルス性及びその他の明示された腸管感染症 ロタウイルス腸炎ノーウォーク様ウイルスによる急性胃腸症、アデノウイルス腸炎など
A09 感染症と推定される下痢及び胃腸炎

A15-A19 結核

A15 呼吸器結核細菌学的又は組織学的に確認されたもの
A16 呼吸器結核細菌学的又は組織学的に確認されていないもの
A17 神経系結核 結核性髄膜炎など
A18 粟粒結核

A20-A28 人畜共通細菌性疾患

A20 ペスト
A21 ツラレミア
A22 炭疽
A23 ブルセラ症
A24 鼻疽及び類鼻疽
A25 鼡咬症
A26 類丹毒
A27 レプトスピラ症
A28 その他の人畜共通細菌性疾患,他に分類されないもの パスツレラ症ネコひっかき病など

A30-A49 その他の細菌性疾患

A30 ハンセン病
A31 その他の非結核性抗酸菌による感染症
A32 リステリア症
A33 新生児破傷風
A34 産科的破傷風
A35 その他の破傷風
A36 ジフテリア
A37 百日咳
A38 猩紅熱
A39 髄膜炎菌感染症 ウォータハウス・フリーデリクセン症候群など
A40 レンサ球菌性敗血症
A41 その他の敗血症
A42 放線菌症
A43 ノカルジア症
A44 バルトネラ症
A46 丹毒
A48 その他の細菌性疾患,他に分類されないもの ガス壊疽レジオネラ症毒素ショック症候群ブラジル紫斑熱など
A49 部位不明の細菌感染症

A50-A64 主として性的伝播様式をとる感染症

A50 先天梅毒
A51 早期梅毒
A52 晩期梅毒
A53 その他及び詳細不明の梅毒
A54 淋菌感染症
A55 クラミジア性リンパ肉芽腫(性病性)
A56 その他の性的伝播性クラミジア疾患
A57 軟性下疳
A58 鼡径部肉芽腫
A59 トリコモナス症
A60 肛門性器ヘルペスウイルス感染症
A63 主として性的伝播様式をとるその他の感染症,他に分類されないもの 肛門性器(性病性)いぼ
A64 性的伝播様式をとる詳細不明の感染症

A65-A69 他のスピロヘータ疾患

A70-A74 クラミジアによる他の疾患

A75-A79 リケッチア症

A80-A89 中枢神経系へのウイルス感染

A90-A99 節足動物媒介ウイルス性熱、ウイルス性出血熱

B00-B09 皮膚や粘膜の障害を特徴とするウイルス性疾患

B15-B19 ウイルス性肝炎

B20-B24 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)疾患

B25-B34 他のウイルス性疾患

B35-B49 真菌症

B50-B64 原虫による疾患

B65-B83 蠕虫症

B85-B89 シラミ寄生症、ダニ症その他の感染症

B90-B94 感染症や寄生による疾患の後遺症

B95-B97 細菌、ウイルスその他の感染性病原体

B99 その他の感染性疾患

脚注[編集]

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関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

WHO公式サイト[編集]