ミダゾラム

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ミダゾラム
IUPAC命名法による物質名
8-chloro- 6-(2-fluorophenyl)- 1-methyl- 4H-imidazo[1,5-a] [1,4]benzodiazepine[1]
臨床データ
胎児危険度分類 D (USA)
C (Aus)
法的規制 Schedule IV(US)
投与方法 Oral, I.M., I.V., parenteral
薬物動態的データ
生物学的利用能 Oral ~36%
I.M. 90%+
代謝 Hepatic
半減期 1.8-6.4 hours
排泄 Renal
識別
CAS登録番号 59467-70-8
ATCコード N05CD08
PubChem CID 4192
DrugBank APRD00680
ChemSpider 4047
KEGG D00550
化学的データ
化学式 C18H13ClFN3 
分子量 325.77[1]

ミダゾラム (midazolam) とはベンゾジアゼピン (BZP) 系の麻酔導入薬・鎮静薬。日本での商品名はドルミカム(アステラス製薬製造販売)。(後発品ミダゾラム「サンド」、ミダゾラム「タイヨー」(大洋薬品)あり)

作用機序[編集]

ジアゼパムと同じくBZP受容体に結合し、神経細胞を抑制させる[1]

適応症[編集]

日本では、

  • 麻酔前投薬
  • 全身麻酔の導入及び維持
  • 集中治療における人工呼吸中の鎮静

である[2]

上部消化管内視鏡大腸内視鏡施行時の鎮静に用いられることもあるが、日本では保険適応はなされていない。アメリカ合衆国では一般的に用いられている。日本でも用いる施設が増えつつある。[3]内視鏡検査の苦しみを多くの国々では我慢している。アメリカ合衆国では用いられるのが一般的である。[4]
内視鏡検査ではミダゾラムを成人男性では4mgを目処に投与することが多い。女性や小柄な体格である場合は減量して用いる。
2009年6月、小児科領域でもけいれん重積状態に保険適用外で(病院の持ち出しで)使用されている実情があり、小児神経学会からも適応拡大の要請がなされている[5]。2009年9月16日、社会保険診療報酬支払基金より「けいれん重積状態を含むてんかん重積状態」に対して処方した場合、審査上認める通知が行われた。[6]
2011年9月、社会保険診療報酬支払基金は「区域麻酔での鎮静」も審査上認めると発表した。[7]

その他[編集]

ミダゾラムは水溶性であり、ジアゼパムのように希釈時に混濁することがなく、静脈注射での投与が容易である。また短時間作用型であり、速やかに覚醒することが特徴である。

関連項目[編集]

グレープフルーツジュース

脚注[編集]

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  1. ^ a b c アステラス製薬、p5
  2. ^ アステラス製薬、p1
  3. ^ 日本麻酔科学会の質疑応答
  4. ^ Medscape;Esophagogastroduodenoscopy
  5. ^ 大澤真木子 (2009年6月4日). “ミダゾラムのけいれん重積状態への適応の早期承認に関する要望”. 日本小児神経学会. 2010年1月3日閲覧。
  6. ^ 日本医事新報 No.4457, 27
  7. ^ http://www.ssk.or.jp/shinsajoho/teikyojirei/files/jirei194.pdf#page=2

参考文献[編集]