ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

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ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
YMOスタジオ・アルバム
リリース 1979年9月25日
録音 STUDIO "A"
ジャンル テクノ
ニュー・ウェイヴ
時間 32分06秒
レーベル アルファレコード
プロデュース 細野晴臣
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコンチャート
  • 1980年度年間LP順位1位(オリコンチャート)
  • 1980年度年間総合順位2位(オリコンチャート)
ゴールド等認定
YMO 年表
イエロー・マジック・オーケストラ (US版)
(1979年)
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
1979年
パブリック・プレッシャー
1980年
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー からの シングル
  1. テクノポリス
    リリース:1979年10月25日
  2. ライディーン
    リリース:1980年6月21日

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(SOLID STATE SURVIVOR) は、日本の音楽グループであるイエロー・マジック・オーケストラの2作目のアルバム。または同アルバムに収録されている曲。

アルバムには同バンドの代表曲である「TECHNOPOLIS(テクノポリス)」「RYDEEN(ライディーン)」が収録されている。

目次

解説 [編集]

  • 前作のA&Mミックスの制作した翌月から録音を開始。前アルバムを制作した勢いを維持した状態であった。坂本龍一高橋幸宏は意識がイギリスにあったこと、高橋が自分の意見を言うようになったこともあり、フュージョンやオリエンタル・ディスコミュージックの要素が一掃され、ニュー・ウェイヴ色が強くなっている。[1]
  • YMOの全作品の中でもポップで明るい曲調が多く、わかりやすい内容から日本では小・中学生を含む一般のリスナーに熱狂的に受け入れられた。
  • その結果、本作は1980年LP売り上げ第1位となり、第22回日本レコード大賞アルバム賞を受賞している。
  • 当初、アルバムタイトルは「メタマー」(突然変異を意味する「Metamorphose」の造語)と付けられていた。
  • 1982年にCDが発売される前のミリオンセールス(オリコン集計)4作品の内の1作品。

   そのほかの3作品は、井上陽水氷の世界)・松山千春起承転結)・寺尾聰Reflections)。

レコーディング [編集]

  • 使用機材はプロフェット5(初期版)、モーグⅢ-Cミニモーグアープ・オデッセイローランド・MC-8、ローランド・VP-330(ボコーダー)が挙げられる。
  • このアルバムでは初めてコンピュータによるオート・ミックスを試みている。しかし、当時は精度が悪く、録音に時間がかかりすぎたこともあり、後のアルバムでは手動のミックスに戻している。当時のトラックシートの24トラック目に「Timing Code」と書かれている曲が多いが、これはコンピュータ・ミックス用の信号のことを指している。[2]

影響 [編集]

  • 本作のリリース後ワールド・ツアーに出ていたYMOは、ツアー先で日本国内での本作のヒットの報を聞き、驚愕したと後に語っている。
  • 本アルバムは日本でのいわゆるテクノポップ全盛時代をつくり上げ、その後の「YMOチルドレン」と呼ばれる日本のミュージシャンたちが最初にテクノポップに触れたきっかけをつくった。

リリース履歴 [編集]

No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1979年9月25日 日本 アルファレコード LPCT ALR-6022 (LP)・ALR-1519 (CT) 1位
2 1982年 イギリス アルファレコード LP ALF 85664
3 1984年4月25日 日本 アルファレコード CD 38XA-2 -
4 1987年3月25日 日本 アルファレコード CD 32XA-139 -
5 1992年3月21日 日本 アルファレコード CD ALCA-288 -
6 1992年 アメリカ合衆国 Restless Records CD 7 72701-2 -
7 1994年6月29日 日本 アルファレコード CD ALCA-9039 -
8 1998年1月15日 日本 アルファレコード CD ALCA-5216 -
9 1999年9月22日 日本 東芝EMI CD TOCT-24234 - 細野晴臣監修、リマスタリング盤、ライナーノーツ:小池光夫
10 2003年1月22日 日本 ソニー・ミュージックハウス CD MHCL 205 42位 坂本龍一監修、紙ジャケット仕様
11 2004年 カナダ エピック・レコード CD EK 91850 -
12 2010年9月29日 日本 ソニー・ミュージックダイレクト ブルースペックCD MHCL-20103 109位 1999年リマスタリング音源、紙ジャケット仕様、スーパーピクチャーCD

収録曲 [編集]

全編曲: イエロー・マジック・オーケストラ。

A面
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 「TECHNOPOLIS」 (テクノポリス)   坂本龍一 4:14
2. 「ABSOLUTE EGO DANCE」 (アブソリュート・エゴ・ダンス)   細野晴臣 4:37
3. 「RYDEEN」 (雷電/ライディーン)   高橋ユキヒロ 4:26
4. 「CASTALIA」 (キャスタリア)   坂本龍一 3:31
B面
# タイトル 作詞 作曲 時間
5. 「BEHIND THE MASK」 (ビハインド・ザ・マスク) クリス・モスデル 坂本龍一(、高橋ユキヒロ) 3:36
6. 「DAY TRIPPER」 (デイ・トリッパー) レノン=マッカートニー レノン=マッカートニー 2:40
7. 「INSOMNIA」 (インソムニア) クリス・モスデル 細野晴臣 4:57
8. 「SOLID STATE SURVIVOR」 (ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー) クリス・モスデル 高橋ユキヒロ 3:58
合計時間:
32:06

曲解説 [編集]

A面 [編集]

  1. TECHNOPOLIS (テクノポリス)
    詳細は「テクノポリス (YMOの曲)」を参照。
  2. ABSOLUTE EGO DANCE (アブソリュート・エゴ・ダンス)
    沖縄音楽インド歌謡ディスコの要素を取り入れた作品。リズムの跳ね方は沖縄音楽の比率を14:10と分析した結果が使われている[3]。合いの手風のヴォーカルとしてサンディーが参加。
  3. RYDEEN (雷電/ライディーン)
    詳細は「ライディーン (YMOの曲)」を参照。
  4. CASTALIA (キャスタリア)
    速いテンポの曲が続いた後に静かに流れる、坂本のピアノを主体とした曲である。重く、暗い印象のこの曲はアルバムの中でも異色の存在感を放つ。録音当初のタイトルは「サスペリア」だった[2]。映画『惑星ソラリス』からインスパイアされたと言われているが、直接的には武満徹の音楽から影響を受けている[1](矢野顕子に向けて書いた曲とも発言している[要出典])。初期YMOのライヴでは1曲目に演奏されることが多く、DVD『Visual YMO:the best』やアルバム『ONE MORE YMO』にも収録されている。

B面 [編集]

  1. BEHIND THE MASK (ビハインド・ザ・マスク)
    詳細は「ビハインド・ザ・マスク (曲)」を参照。
  2. DAY TRIPPER(デイ・トリッパー)
    ビートルズ中期のナンバーのカバー。ギターで鮎川誠が参加。ヴォーカルは高橋のオクターブ・ユニゾンで歌った裏声をハーモナイザで機械的に加工している。高橋は気持ち悪がったが、細野が気に入っている。録音当時の鮎川は4/4拍子から5/4拍子に変わる部分で戸惑ったが、涼しい顔を作って懸命に演奏を続けたという。YMOのワールド・ツアーではかなり盛り上がる曲であった。
  3. INSOMNIA (インソムニア)
    詳細は「インソムニア (YMOの曲)」を参照。
  4. SOLID STATE SURVIVOR (ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー)
    軽快な8ビートの曲であり、メンバーたちは「デジタル・パンク」と呼んでいた。曲中で流れる咳き込んだような音は実際にマーコ(当時の細野のマネジャー)[4]の咳き込んだ声を、ヘッドフォンをマイク代わりにして拾って加工したもの[要出典]。ベースラインは坂本によるもの[要出典]。シングル「TECHNOPOLIS」のB面にも収録されている。

参加ミュージシャン [編集]

参考文献 [編集]

  • 『イエロー・マジック・オーケストラ』アスペクト、2007年

出典 [編集]

  1. ^ a b 2007年、『イエロー・マジック・オーケストラ』アスペクト刊より。
  2. ^ a b 「YMOマガジン」より。
  3. ^ 2010年6月12日Eテレ「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」での放送より。
  4. ^ UC YMO』解説より