A LONG VACATION

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A LONG VACATION
大滝詠一スタジオ・アルバム
リリース LP,CT:1981年3月21日
CD:1982年10月1日
LP,CT:1983年8月31日
(マスターサウンド盤)
CD,CT:1989年6月1日
(1989年リマスター、全9曲)
CD:1991年3月21日
(CD選書シリーズ)
MD:1997年10月22日
CD:2001年3月21日
(20周年記念盤)
2CD:2011年3月21日
(30周年盤)
録音 CBS / SONY Roppongi & Shinanomachi
ジャンル ポップス
時間 39分59秒(オリジナル)
レーベル NIAGARACBS/SONY
プロデュース 大瀧詠一
チャート最高順位
  • 週間最高順位2位(1981年盤),56位(1991年盤),13位(2001年盤),19位(2011年盤)
  • 1981年度年間順位2位
  • 1982年度年間順位26位
    上記全てオリコン
ゴールド等認定
大滝詠一 年表
LET'S ONDO AGAIN
1978年
A LONG VACATION
1981年
Sing ALONG VACATION
(1981年)
『A LONG VACATION』 からの シングル
  1. 君は天然色 ⁄ カナリア諸島にて
    リリース:1981年3月21日
  2. 恋するカレン ⁄ 雨のウェンズデイ
    リリース:1981年6月21日
  3. A面で恋をして / ナイアガラ・トライアングル ⁄ さらばシベリア鉄道 / 大瀧詠一
    リリース:1981年10月21日
  4. 雨のウェンズデイ ⁄ 恋するカレン
    リリース:1982年5月21日

A LONG VACATION(ア・ロング・バケイション)は1981年3月21日にリリースされた日本ミュージシャン大滝詠一アルバムである。

目次

[編集] 概要

「ロンバケ」の愛称でも親しまれている、大滝詠一にとって最大のヒットを記録したアルバム。1982年のCD発売後、オリコン初のミリオンセールス作品でもある。1970年代までは一部のマニア受けしかしておらず、ほぼ無名に近かった大滝詠一の名が世の中の人々の間にも広まった。これは、音楽業界で「(ナイアガラでのソロ活動開始から)5年も売れなかったアーティストが突如売れるのは奇跡」と言われるほどの出来事だった。以後もアルバム収録曲にタイアップや、多くのアーティストにカヴァーされている。

大滝本人による「Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語」を除いて、作詞はすべて松本隆が担当している。大滝と松本の2人がコンビを組むのは、はっぴいえんどHAPPY END』収録曲の「田舎道」「外はいい天気だよ」以来。本アルバムは、アルバムタイトルのイメージである夏、及び大滝の誕生日である7月28日にリリース予定であったが、松本の妹が逝去したため、詞が書けなくなり、「作詞を降りる」と大滝に告げたが。大滝は「発売を延ばす。待つよ」と松本に返答し、9月に延長されたもののさらに伸び、結局3月の発売となった。なお、販売延期に関しては以前レーベル契約していた日本コロムビア1980年までナイアガラ・レーベルの販売権を持っていたことも影響していると推測されている(契約自体は1978年に終了していたが、契約では「終了後2年間は日本コロムビアが販売権を持つ」とあったという。また、CBSソニーとの契約時、コロムビアとの契約がまだ1枚分残っていたが、山下達郎の「RIDE ON TIME」がヒットしたのと時を同じくしてリリースされた非公認盤『TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA[1]で枚数契約が消化された)。

大滝曰く、このアルバムで初めて自分のボーカルにキーを合わせて作曲した(はっぴいえんどもナイアガラ時代も全て楽器に合わせて作曲していた)。

オリコン1位は獲得できなかったものの最高2位まで上がり、発売1年で100万枚を突破した。これは2006年の音楽市場規模に換算すると400万枚に該当する。アナログ、CD、リマスター盤を含めた総売上は200万枚に達するという。

レコード・コレクターズ』2010年9月号の特集「日本のロック・アルバム・ベスト100(1980年代編)」では第1位に選ばれた。

[編集] CD:35DH-1, Master Sound DM

発売から1年半後の1982年10月1日、世界初のCD化タイトル20枚の中に選出された[2]。大瀧によれば「とにかくアナログ2,700円の時代に3,500円のCDしかもCDの最初期だから、リスナーはCDプレイヤーも購入しないとならないわけです。だから誰も買いませんでしたね。ホントですよ」[3]とし、実際最初の3年間はCDの印税はゼロだったという。さらに「まあとにかく、品番35DH-1が『ロンバケ』で、35DH-2が『NIAGARA TRIANGLE Vol.2[4]だったわけですが、肝心の音が“なんでこんなに音が悪いんだ?”という。こうして僕のデジタル研究の旅も始まってしまうんですよ」[3]という。大瀧にとってもCDについてはわからないことばかりだったがアナログ・カッティングでの経験から当時、マスタリング・レベルのピークが-20dBに設定されていたため音量が小さい部分に問題があるのではないかと考えたという。そこで、レベル・ピークを-0dBまで入れた2ndプレスが35DH-1のまま1983年に発売された。結果としてこのアルバムは世界初のCDリマスタリングが行われたタイトルになってしまったという[3]。しかし、2ndプレスに対して周囲から“音がひずんでいる”と指摘されたのを受け、今度はピーク・レベルを-16dB辺りに設定した3rdプレスが制作され、最終的には3種類の35DH-1が存在している[5]。この同じ音源が使われて“マスターサウンド盤シリーズ”の高音質盤もリリースされた[6]

[編集] 1989年盤(CD:27DH-5300)、1991年盤(CD:CSCL-1661)

1989年に表向き初のリマスター盤を発売。さらに、発売から10年経過した1991年3月21日には廉価盤CDCD選書」シリーズの中の1枚として1,500円でリマスター盤を再発。本来はレコード会社から1990年での発売を打診されていたが、10周年に合わせて1年先延ばしにさせた。

CD選書盤はオリコン集計では最高56位で6.9万枚の売上だが、実売では10年間で45万枚を売り上げたという[7]

[編集] 20th Anniversary Edition(CD:SRCL-5000)

発売から20年後の2001年3月21日に20周年記念盤のCDが発売された。かつて1980年代に大滝が「2001年には『2001年ナイアガラの旅』を発売する」と発言したことがあったが、20周年記念盤の発売となった。最新リマスターを施し、初のボーナス・トラックとしてアルバム『Sing ALONG VACATION[8]全曲が収録された。

この再発盤は2001年4月にスタートしたオリコンのカタログ・アルバムチャート(発売から2年を経過したアルバムのみのチャート)第1回の1位を獲得、こちらもオリコン集計で10年間で9.3万枚の売上を記録した。

[編集] 30th Edition(2CD:SRCL-8000/1)

2011年3月21日には30周年盤を2枚組で発売。改めて最新リマスターを施したDISC 1と、純カラオケ・バージョンと未発表テイクを収録したDISC 2で構成されている。また、この再発に合わせてボックス・セット『NIAGARA CD BOOK I』も同時発売された。

この2作品を同時購入して応募した人の中から抽選で、発売30周年を記念して2011年6月5日に開催された「ロングバケーション30周年記念パーティー」に招待された。招待客は200名、応募倍率は50倍だった。本人の来場は無かったが、本人の秘蔵デモテープを交えながら本人の音声による『ロンバケ』が出来るまでの「ロード・トゥ・ロングバケーション」と、1977年6月20日渋谷公会堂にて行なわれた「First Niagara Tour」のライブ映像が放映された。

[編集] 収録曲

[編集] SIDE A

  1. 君は天然色 (5:02)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    間奏部分は元々クレイジー・パーティーの「がんばれば愛」の間奏に使われる予定だったらしい。イントロのカウントをカットしたバージョンでアルバムと同日にシングル・カットされた。後にロート製薬「新・Vロート」(1982年)、キリンビバレッジ生茶」(2004年)、アサヒビール「すらっと」(2010年)のCMソングに起用された。
  2. Velvet Motel (3:42)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    アン・ルイスへの提供する予定だった「Summer Breeze」の改題。
  3. カナリア諸島にて (3:58)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    「君は天然色」のB面としてシングル・カット。作詞当時、松本はカナリア諸島に行ったことがなく、想像で詞を書いたが、1999年に念願の初訪問を果たす。
  4. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語(ストーリー) (3:14)
    作詞・作曲:大瀧詠一
    原曲は『NIAGARA CM SPECIAL Vol.2』に収録されている「大きいのが好き」(EPOシャネルズサントリーレモンCMソングとして作られた。))とシャネルズのデビュー曲として作っていた「スパイスソング」(ハウスペッパーCMソングとして制作)が未使用だった事から両曲のメロディーを織り交ぜて作った物。
  5. 我が心のピンボール (4:24)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    歌詞に出てくる“Tilt(ティルト)”とはピンボール台自体を揺らすこと。

[編集] SIDE B

  1. 雨のウェンズデイ (4:24)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    当初は「恋するカレン」のB面としてシングル・カットされたが、後にA面とB面を逆にしたシングルがクリア・ヴィニール仕様で発売されている。
  2. スピーチ・バルーン (3:55)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    2004年ソニーの「デジタルハンディーカム」のCMソングに起用された。スピーチ・バルーンとは漫画のフキダシのことで、自身のラジオ番組のタイトルにも使用された。この曲は1980年スラップスティックに提供した「デッキ・チェア」の歌詞を変えてセルフカバーしたもの(「デッキ・チェア」の作詞は森雪之丞)。
  3. 恋するカレン (3:21)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    元は1979年にスラップスティックに提供した「海辺のジュリエット」(作詞:小林和子)の改作で、サビのメロディーが新たに加えられた。シングル・カットに際しイントロの音量が2.5dB上げられた。後に「雨のウェンズデイ」のB面としても発売される。2007年にはトヨタ・アリオンのCMに起用。本楽曲はアーサー・アレキサンダーの「Where Have You Been All My Life」とメロディラインが酷似しているが、大瀧の楽曲は意図的に既存の曲を下敷きにすることが多い。なお、サビの「カレン」という歌詞まで似ている為、松本も意識して作詞したと思われる。
  4. FUN×4 (3:26)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    タイトルの正式な読み方は存在せず、「ファン・タイムス・フォー」や「ファン・かける・よん」でも問題ない。更にはどんな自由な読み方をしてもいいという珍しい歌謡曲である、と本人が解説している。曲中の“Kiss”はオシャマンベ・キャッツ、“散歩しない?”は太田裕美。月に吠える男は五十嵐浩晃、“Church Bells May Ring”はシャネルズがそれぞれ参加。最後の“アンコール”は大滝自身[9][10]。後に植木等によってカヴァーされた。また太田裕美ヴォーカルによる『A LONG VACATION from Ladies』での“散歩しない?”はこのアルバムのために収録したと思われる大滝で、大滝の声が収録された最新作と言える。
  5. さらばシベリア鉄道 (4:33)
    作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
    ジョン・レイトン「霧の中のジョニー(Johnny Remember Me)」からの引用で、太田裕美への提供曲のセルフ・カヴァー。ナイアガラ・トライアングル佐野元春杉真理/大滝詠一)の「A面で恋をして」との両A面シングルでリリースされた(アルバムとはミックス違い)。後に小林旭によってカヴァーされたが、大瀧の意向で曲名に「アキラの」が追加された。

[編集] CD:SRCL-5000

  1. 君は天然色 (5:05)
  2. Velvet Motel (3:44)
  3. カナリア諸島にて (4:00)
  4. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語(ストーリー) (3:15)
  5. 我が心のピンボール (4:26)
  6. 雨のウェンズデイ (4:23)
  7. スピーチ・バルーン (3:55)
  8. 恋するカレン (3:23)
  9. FUN×4 (3:26)
  10. さらばシベリア鉄道 (4:35)
    <Instrumental>
  11. 君は天然色 (4:41)
  12. Velvet Motel (3:36)
  13. カナリア諸島にて (4:00)
  14. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語(ストーリー) (3:14)
  15. 我が心のピンボール (4:23)
  16. 雨のウェンズデイ (4:22)
  17. スピーチ・バルーン (3:55)
  18. 恋するカレン (3:22)
  19. FUN×4 (3:15)

[編集] 2CD:SRCL-8000/1

[編集] disc 1 <A LONG VACATION>

  1. 君は天然色 (5:03)
  2. Velvet Motel (3:42)
  3. カナリア諸島にて (3:58)
  4. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語(ストーリー) (3:58)
  5. 我が心のピンボール (4:24)
  6. 雨のウェンズデイ (4:24)
  7. スピーチ・バルーン (3:54)
  8. 恋するカレン (3:21)
  9. FUN×4 (3:25)
  10. さらばシベリア鉄道 (4:34)

[編集] disc 2 <A LONG VACATION TRACKS>

  1. 君は天然色 (4:42)
    シングル・ヴァージョン[11]同様、イントロのチューニング~カウントがカットされている。
  2. Velvet Motel (3:46)
  3. カナリア諸島にて (4:01)
  4. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語(ストーリー) (3:13)
  5. 我が心のピンボール (4:24)
  6. 雨のウェンズデイ (4:26)
  7. スピーチ・バルーン (3:56)
  8. 恋するカレン (3:20)
  9. FUN×4 (3:20)
  10. さらばシベリア鉄道 (4:17)
  11. 君は天然色 (Original Basic Track) (5:16)
    サビで全音上へ転調するオリジナル・トラック。正規版でも未収録の箇所を含むイントロのチューニング~カウントが入っている。

[編集] クレジット

Musicians
ナガナガバカンスかもねむ会員
  • 松本隆, 石川光 (Luna City), 川端薫, 白川隆三 (CBS/SONY), Kagamimochi 伊東, Kusomajime 深田, Kimuko 佐々木, Packman 芳川, アトム富士, GH助川, Hentai Papilapapa 大野, ショーガ焼き吉田 (Studio Staff), 笹島武, 川本晴義, 寺川知紀 (P.M.P), 前島洋児, 大細鈴松, 高木美和子 (Niagara Office)


  • Re-Design: 佐藤徹 (Shumisome)
  • Illustration: 永井博 (Penguin)
  • Pattern: 湯村輝彦 (Terry)
  • Obi-Design: 中山泰 (Richie young Studio)



[編集] CD:SRCL-5001

  • Remastered on Jan.2001
  • Engineer: TETSUYA NAITOH

[編集] 2CD:SRCL-8000/1

  • 30th Reissu Staff
  • 柿崎景二 (ADA7000R)
  • 内藤哲也 (Sony Music Studios Tokyo)
  • 城田雅昭 (Director)
  • 笛吹銅次 (Niagara)

[編集] 関連作品

[編集] 脚注

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  1. ^ 2009年に“公認盤”『TATSURO FROM NIAGARA』としてリリース
  2. ^ 1982年10月1日発売 CD:35DH1
  3. ^ a b c 「Sound & Recording Magazine」2011年4月号(リットーミュージック)50~53ページ
  4. ^NIAGARA TRIANGLE Vol.2』 1982年10月21日発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY CD:35DH-2
  5. ^ 1stプレスは表面がゴールド、2ndプレスは表面がシルバー、3rdプレスは表面がシルバーでアーティスト・ナンバー入り(NGCD-7-OT)。
  6. ^ LP:30AH-1616, METAL CT:33KH-1050
  7. ^ オリジナルコンフィデンス 2001年8月20日号
  8. ^Sing ALONG VACATION1981年7月21日発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY LP:25AH-1290
  9. ^ 「Sound & Recording Magazine」2011年6月号(リットーミュージック)50~53ページ
  10. ^ 太田裕美五十嵐浩晃はアルバムのツアーにゲスト参加。
  11. ^君は天然色1981年3月21日発売 NIAGARACBS/SONY EP:07SH-944
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