国民保健サービス

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NHS Norfolk and Norwich University Hospital

国民保健サービス(こくみんほけんサービス、英語: National Health Service, NHS)とは、イギリスの国営医療サービス事業をさし、患者の医療ニーズに対して公平なサービスを提供することを目的に1948年に設立され現在も運営されている。利用者の健康リスクや経済的な支払い能力にかかわらず利用が可能であり、完全に無料である。また、6か月以上合法的にイギリスに滞在することが可能なビザを取得している外国籍の学生なども、NHSのサービスを利用することができる[1]

目次

運営 [編集]

NHSは、地域ごとに4つ(イングランドスコットランドウェールズ北アイルランド)に分割され、医療サービスの内容や予算編成、治療や管理における指針などもそれぞれの地域ごとに独立して設定・運営されている。イングランドのNHSのみ、地域名をつけない「NHS」の名称を使用しており、また北アイルランドではNHSの名称を使用していないが、制度的にはNHSの原則に則っている。

財政・予算 [編集]

イギリスでは約80%が国の一般財源から賄われている。内訳として、税収による一般財源(80%)、国民保険(約12%)、受益者負担(2-3%)、その他となっている[2]。Department of Health(DoH:英国厚生省)から、4つのNHSにそれぞれ予算が配分され、地域に必要な医療サービスに基づいてそれぞれの医療機関(病院、診療所、ケア・ホームなど)に予算が配分されるという仕組みになっている。イングランドのNHSでは、地域ごとに152の Primary Care Trust (PCT) という組織が編成され、PCTが医療機関(病院、診療所、ケア・ホームなど)と個別に契約し、予算配分を行っている。

クリニカル・ガバナンス [編集]

受診システム [編集]

その人が住んでいる住所から徒歩圏内にあるGeneral Practitioner(GP:家庭医/一般医)をかかりつけ医として選択し、医師あるいは診療所に登録を済ませる。医療サービスを受けたい場合には、まずGPに受診するために予約をし、診療を受けることになる。GPは、プライマリ・ケア(よく見られる症状・疾患の治療・管理・予防)を担当しており、必要に応じて専門医(Consultants)を紹介する。

イングランドの場合には、NHS Choiceから、郵便番号(ポストコード)を入力して、GPを検索することが可能である。

NHSおよびイギリスの医療制度の抱える問題 [編集]

待ち時間(Waiting list) 医療従事者(特に医師)の配分 ITネットワークシステム

NHSに含まれる機関 [編集]

スコットランド

ウェールズ

北アイルランド

英国国民医薬品集 [編集]

英国国民医薬品集(British National Formulary, BNF)は、英国国民保健サービス (NHS) にて利用可能な全ての医薬品についてのリファレンス書籍である。 内容は幅広い医薬品情報・処方アドバイス・薬理作用などが含まれ、処方適用・作用機序・副作用・処方手段・法的規制なども記載されている。ジェネリック薬の名称と市販価格、その他の特記事項も記載されている[3]。 国民医療の医薬品集であるため、NHSで利用できない医薬品(アルプラゾラムミノキシジルなど)は含まれていない。

関連項目 [編集]

引用文献 [編集]

  1. ^ 国営医療制度 NHS(National Health Service)-プティット・Petite
  2. ^ 森宏一郎(2007)イギリスの医療制度 (NHS) 改革-サッチャー政権からブレア政権および現在-
  3. ^ About the BNF

参考文献 [編集]