セロトニン受容体

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セロトニン受容体(セロトニンじゅようたい、: Serotonin receptor、5-HT receptor)は主に中枢神経系にある受容体の一群である。

型分類[編集]

現在知られているセロトニン受容体は11ある。このうち、5-HT3受容体のみが、イオンチャンネル共役型受容体であり、残りはGタンパク質結合受容体である。

各種セロトニン5-HT受容体及び作動薬/拮抗薬
受容体 作用 作動薬 拮抗薬
5-HT1A 中枢神経系:神経抑制、行動的影響:睡眠、摂食、体温調節、不安 クエン酸タンドスピロンブスピロン(en:buspirone) スピペロン、メチオテピン、エルゴタミンヨヒンビン
5-HT1B 中枢神経系:シナプス前抑制、行動的影響:肺血管収縮 エルゴタミン、スマトリプタン メチオテピン、ヨヒンビン、メテルゴリン
5-HT1D 中枢神経系:locomotion; (血管:脳血管収縮) スマトリプタン メチオテピン、ヨヒンビン、メテルゴリン、エルゴタミン
5-HT2A 中枢神経系:神経興奮、行動的影響:平滑筋収縮、血管収縮・拡張、血小板凝集 α-メチル-5-HT、LSD (中枢神経系) ケタンセリンシプロヘプタジン、ピゾチフェン、LSD (PNS)、非定型抗精神病薬(Atypical antipsychotic)
5-HT2B :収縮 ノルフェンフルラミン、α-メチル-5-HT、LSD (中枢神経系) ヨヒンビン、LSD (末梢神経系)
5-HT2C 中枢神経系、脈絡叢脳脊髄液 (CSF) 分泌 α-メチル-5-HT、アゴメラチン(en:agomelatine)、LSD (中枢神経系) メスレルギン、アゴメラチン、LSD (末梢神経系)
5-HT3 中枢神経系、末梢神経系:神経興奮、不安、嘔吐 2-メチル-5-HT メトクロプラミド(高用量)、レンザプリド(en:renzapride)、オンダンセトロンアロセトロン(en:alosetron)、メマンチン
5-HT4 消化管、中枢神経系:神経興奮、胃腸運動 5-メトキシトリプタミン、メトクロプラミド、レンザプリド、テガセロッド(en:tegaserod) GR113808
5-HT5 中枢神経系:不明 不明 不明
5-HT6 中枢神経系:長期記憶、神経栄養因子 不明 クロザピン
5-HT7 中枢神経系、消化管、血管:不明 5-カルボキシトリプタミン、LSD メチオテピン