フォルクスワーゲングループ

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フォルクスワーゲン・グループとはドイツ自動車開発・製造・販売を行う企業グループ。その中心企業はフォルクスワーゲンで、傘下の企業群と合わせフォルクスワーゲン・グループと称される。

目次

[編集] 概要

フォルクスワーゲン・グループの中核企業フォルクスワーゲン社(Volkswagen AG)はドイツ、ヴォルフスブルクを本社をおき、フォルクスワーゲン・グループ全体では、自動車8ブランド、製造拠点は欧州、アジア太平洋、アフリカ、アメリカの19ヶ国に44工場、従業員34万2000名、一日あたり2万1500台を生産する。(ドイツ語社名の日本読みに関してはフォルクスワーゲン#概要を参照されたし)

自動車部門と金融サービス部門の2部門で構成され、自動車部門では自動車およびエンジンの開発・製造・販売をおこない、乗用車、商用車(トラック、バスなど)が含まれる。金融サービス部門では、ディーラーおよび消費者向けに貸付およびリース業務、さらに銀行業務および保険業務をおこなっている。また、車両レンタル、運送業もここに属する。両部門では分野別に事業部(ビジネス・ライン)制で活動している。

2006年度におけるグループ全体の売上高は1000億ユーロを突破し、営業利益は44億ユーロ(前年度比51.7%増)、販売台数は過去最高の570万台(9.4%増)。全世界の乗用車マーケットシェアは9.7%(0.6%増)

[編集] フォルクスワーゲン社の歴史

ナチスドイツ時代の1937年5月28日にヒトラーの意を受けてGesellschaft zur Vorbereitung des Deutschen Volkswagens GmbH (ドイツ国民車準備会社)として創業。1938年9月16日、Volkswagenwerk GmbH (国民車製造会社)と名称変更。フェルディナント・ポルシェの開発した車を生産する目的で設立されたにもかかわらず、ドイツ軍戦闘車両や戦車を収容所捕虜を労働力として生産した。1945年、戦火の中廃墟同然となり、一度は占領下での英国軍に見放され、ソ連軍が収容しようとしていたところを英国軍将校アイヴァン・ハースト少佐により救い出され再興する。のちドイツ国へ返還され、ドイツ経済の奇蹟といわれた1950年代にハインリッヒ・ノルトホフの元で花開いた。

ヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン工場

1960年、西ドイツ連邦政府が株式市場に公開した際、社名をVolkswagenwerk Aktiengesellschaftとした。 (Aktiengesellschaftはアクティーエンゲゼルシャフトと読みAGと短縮形で表記される、英国ではCorp[oration]、米国ではInc[orporated]に相当する)

1985年7月4日、再び社名が変更され、VOLKSWAGEN AGとなる。これは本社であり工場もあるドイツ、ヴォルフスブルクのVolkswagenwerk(フォルクスワーゲン工場)を想起させる以前の名前から、よりグローバル化した多様性を反映する名前とするためであった。これ以降、特にドイツ語圏以外の市場において、フォルクスワーゲン・グループという呼び方がなされるようになる。

2005年9月、ポルシェ社が議決権の18.53%を取得し、フォルクスワーゲンAGの筆頭株主となった。2006年6月23日にさらに3.9%持ち株比率を上げ、25.1%にすると発表、7月に実施した。これは主にドイツ国外からの買収を防ぐためであると報じられている。

2005年5月VWのバッジをつけた1億台目の車がヴォルフスブルクでラインオフしたと発表されている。

(創業時の詳細はフォルクスワーゲンも参照)

[編集] リーダー

[編集] フォルクスワーゲンAG

[編集] 株主構成

2005年12月31日時点:%は議決権比率およびカッコ内は持株比率

  • ドイツ国外機関投資家保有分:(31.1%)
    • Brandes Investment Partners:8.58% 2005年9月30日時点
    • Capital Group Companies, Inc.,:3.50% 2005年10月11日時点
  • 個人投資家他:(24.5%)
  • ポルシェ:18.5% (14.0%)
  • ニーダーザクセン州:18.1%(13.6%)
  • 自己株式:13.0%(9.8%)
  • ドイツ国内機関投資家:13.0%(9.8%)

[編集] 社員

フォルクスワーゲンAG社員 10万1028名 (子会社の従業員を除く)

[編集] フォルクスワーゲン・グループ自動車部門

自動車部門はフォルクスワーゲン・グループの利益の90%を占める部門である。乗用車はクラシカルな高級感を強調したVW(フォルクスワーゲン部門と、ハイテクさとスポーツ路線を強調したアウディ部門の2つに分かれる。どちらのブランドも革新性と品質の高さを強調している。フォルクスワーゲン・ブランドにはフォルクスワーゲン乗用車部門(Volkswagen)、シュコダ(Škoda)、ベントレー(Bentley)、ブガッティ(Bugatti)が含まれ、アウディ・ブランドにはアウディ(Audi)、セアト(SEAT)、ランボルギーニ(Lamborghini)が含まれる。それぞれのブランドは市場で独自のアイデンティティを持ち、また独立した企業運営がなされている。もうひとつどちらにも属さないフォルクスワーゲン商用車(Volkswagen Commercial Vehicles)がある。計8ブランドを有する巨大グループであり、グループ全体では世界第5位の販売台数を誇る(2005年)。また、グループの投資の一環としてスウェーデンのスカニア社、ドイツのマン社の株主となっている。中国での合弁会社も会計上は投資の一環(equity method)として計上されている。

7ブランドをフォルクスワーゲンとアウディとの2ブランド群に分けている現在のブランドグループ区分(管理区分)を解消する予定であると2007年1月11日に発表されている。ブランドを横断する組織として、R&Dグループ、製造グループ、販売グループなどの新設予定も発表されている。

  • フォルクスワーゲン・グループ 2005年度
    • 販売台数:519万2576台
    • 生産台数:521万9478台
    • 従業員数:34万4902名 (2005年12月31日時点)
    • 売上実績:952億6800万ユーロ
  • フォルクスワーゲン・AG 2005年度
    • 販売台数:215万1991台
    • 生産台数:95万6108台
    • 従業員数:10万1028名 (2005年12月31日時点)
    • 売上実績:502億4500万ユーロ

[編集] フォルクスワーゲン・ブランド部門

  • 2005年度のグループ内売上比率 52.09%、
  • 出荷台数:358万8000千台
  • 販売台数:355万7000台
  • 生産台数:388万台
  • 売上:496億2500万ユーロ
  • 利益:63億8000万ユーロ
  • 販売利益率1.3%

フォルクスワーゲン・ブランド部門に属するブランドは以下の4ブランド。

(記載順は年次報告書に準じた)

[編集] アウディ・ブランド部門

2005年度のグループ内売上比率 29.84%

  • 出荷台数:125万3000台
  • 販売台数:124万1000台
  • 生産台数:123万台
  • 売上:284億3200万ユーロ
  • 利益:140億9000万ユーロ
  • 販売利益率5.0%。

アウディ・ブランド部門に属するブランドは以下の3ブランド。

(記載順は年次報告書に準じた)

[編集] 商用車ブランド部門

ドイツ語では"Volkswagen Nutzfahrzeuge"で短縮形はVWN。ドメイン名もvwn.de www.vwn.de/

  • 2005年度のグループ内売上比率 7.66%
  • 出荷台数:401千台
  • 販売台数:39万5000台
  • 生産台数:40万2000台
  • 売上:72億9700万ユーロ
  • 利益:10億ユーロ、販売利益率1.4%。

商用車ブランド部門に属するブランドは以下の1ブランド。

[編集] 自動車部門内のその他のビジネス

自動車部門に属するが上記に含まれない部門としてファイナンスおよびサービスがある。これはファイナンス事業部門とは別のもの。2005年度のグループ内売上比率は0.33%。

  • ここには以下の関連会社が含まれる
    • AutoVision GmbH
    • Volkswagen Group Services SCS
    • Volkswagen International Finance N.V.
    • Volkswagen Investments Ltd.
    • VW Kraftwerk GmbH
    • Volkswagen Immobilien

[編集] 自動車部門関連トピック

[編集] 生産終了ブランド

フォルクスワーゲンが生産を終了(または中止)しているブランドに以下のものがある

[編集] 投資ブランド

フォルクスワーゲン社と中国との合弁の自動車製造販売会社およびスウェーデンのトラック製造会社スカニアは、投資として扱われ管理費用の中に計上されている。

MANは、フォルクスワーゲンAGに対して、敵対的買収により(MANの同業者である)スカニアの経営権を取得しスカニアとMANを合併させるよう提案をおこなっていたが、2007年1月11日の取締役会で否決され、フォルクスワーゲンは両社が友好的に合併するよう働きかけていくと発表された。

[編集] ブランドの価値

フォルクスワーゲン、アウディ、シュコダ、セアトのブランドはドイツ国内では高い販売数を誇っている。国外では、フォルクスワーゲン・ブランドは各セグメントにおいて質の高いブランドとして認知されている。アウディ・ブランドは国際的にはプレミアム・ブランドとして位置づけられている。フォルクスワーゲン社は地球規模での競合の今日、製品の機能だけではその競争に打ち勝てないとし、製品の差別化を製品機能に加えて、ブランドがもたらす感情への訴求力と無形資産価値を武器にコンペと差別化することで購買者からの要求を満たし販売力向上を狙っている。

[編集] 製造拠点

  • 欧州22地区(ドイツ国内8地区)68%、南アメリカ5地区12%、アジア3地区12%、北米1地区6%、南アフリカ1地区2%。
  • エムデン、ハノーファー、ヴォルフスブルク工場での生産台数956,108台。

[編集] 最多販売車

全世界におけるグループ全体での最多販売車(単位:千台) (2005年度)

  1. ゴルフ:74万5000台
  2. パサート/サンタナ:59万8000台
  3. ポロ:42万7000台
  4. ジェッタ/ボーラ:42万7000台
  5. アウディ・A4:32万5000台
  6. ゴール:29万1000台
  7. シュコダ・ファビア:23万7000台
  8. シュコダ・オクタービア:23万3000台

[編集] 地域別販売実績

2004年度年次報告書より

  • 欧州(ドイツ以外) - 45.2%
  • ドイツ国内 - 27.6%
  • アメリカ -14.4
  • アジア・オセアニア - 5.5%(中国合弁会社は含まない)
  • アフリカ - 2.1%
  • 総計 85.7億ユーロ

[編集] 出荷台数(Deliveries)と市場シェア

2005年度

(/スラッシュの左は出荷台数、右は市場シェア)

[編集] フォルクスワーゲン・グループ金融サービス部門

フォルクスワーゲン・グループ金融サービス部門の2005年度のグループ内売上比率は10.07%。この部門には、ディーラー&カスタマー・ファイナンス、リース、保険、運送が含まれる。フォルクスワーゲン金融サービスAGは欧州における自動車保険市場のトップの座を占め、2005年時点の契約数は1600万と発表されている。

  • ディーラー&カスタマー・ファイナンス
  • リース
  • 保険
  • 運送

ユーロカー - レンタル業:ユーロカーというカーレンタルビジネスを欧州数カ国でおこなっている。

[編集] 主要グループ会社一覧

右端(または外部URLの手前)の数字は持株比率

[編集] 個別車種別販売台数

2005年度データ

[編集] 呼称について

[編集] フォルクスワーゲン・グループ

ブランドおよび下部組織としてのフォルクスワーゲンと区別するため、現在では会社自らがそう呼んでいる。ドイツ語表記は、Volkswagen-Konzern(フォルクスヴァーゲン・コンツェルン)。ドイツ語でder Volkswagen-Gruppeとも表記されることがあるが第三者の英語からの逆翻訳でありフォルクスワーゲンの公式ではこの表記はない。またフォルクスワーゲンAGが公式な場においてフォルクスワーゲン・グループを示すときはフォルクスワーゲン・グループ(Volkswagen group)とフルスペルで記され、"VW group"など"VW"は使われない。VWはフォルクスワーゲン・ブランドを意味するからである。

[編集] フォルクスワーゲン・アウディ・グループ(VAG)

以前は、フォルクスワーゲン・アウディ・グループ(Volkswagen Audi Group)と称されることがあり、その頭文字をとってVAGとも呼ばれていた。現在ではフォルクスワーゲン・アウディ・グループ(またはVAG)という呼称は過去のものであり、フォルクスワーゲン・グループ(Volkswagen groupもしくはVolkswagen-Konzern)が正しい。

  • 海外も含め一般にはいまだVAGが使われることがあるが正確な用語ではない。
  • ドイツ国外の販売系関連会社ではVolkswagen Audiと併記しているところもあり(下部関連会社参照)一般にVAGと呼んでしまう習慣がなかなか消えていない。
    • 英国ではVAGは"Volkswagen Audi Group"は1980年にフォルクスワーゲンとアウディを輸入販売するために設立された会社の名でもあった。1983年にはフォルクスワーゲンAGが傘下としている。
    • 日本ではDUOが"VW&Audi from TOYOTA"として宣伝していた。
  • 意識的に、フォルクスワーゲン・グループにアウディが入っているということを強調する意味を込めてつかわれることがある。

[編集] 参考

  • 2005年度決算報告書
  • 2004年度決算報告書
  • 2005年-2006年サスティナビリティーレポート


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク