トヨタ・シエナ

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トヨタ・シエナ
4代目 中国仕様
概要
別名 トヨタ・グランビア(4代目)
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 1997年 -
ボディ
ボディタイプ 5ドア ミニバン(初代 - )
駆動方式 前輪駆動
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シエナSienna)はトヨタ自動車アメリカ合衆国で製造し、北米を中心に韓国台湾で販売するミニバンである。日本国内では並行輸入の形で少数ながら存在する。

特にアメリカではサッカーマムを中心に人気が高く[1]、海外専売車の中ではトヨタ・タンドラトヨタ・タコマトヨタ・4ランナートヨタ・FJクルーザーに並んで人気車種となっている。

初代 XL10型(1997年 - 2003年)[編集]

トヨタ・シエナ(初代)
XL10型
前期型(1998-2000年)
後期型(2001-2003年)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 1997年8月 - 2002年12月
ボディ
乗車定員 7 - 8人
ボディタイプ 4ドア ミニバン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン ガソリンエンジン
1MZ-FEV6 2,994cc
最高出力 1MZ-FE型:197PS/5,200rpm
最大トルク 1MZ-FE型:29kgm/4,400rpm
変速機 4速コラムAT
前:マクファーソンストラット
後:トレーリングアーム
前:マクファーソンストラット
後:トレーリングアーム
車両寸法
ホイールベース 2,901mm
全長 4,839mm(1998-2000)
4,933mm(2001-2003)
全幅 1,864mm
全高 1,709mm
車両重量 1,802kg
その他
最低地上高 150mm
系譜
先代 トヨタ・プレビア
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1997年、プレビア(日本名エスティマ)の後継車種として北米市場に投入された。プレビアとはうって変わってオーソドックスなFFミニバンとなり、ボディサイズも大型化され、衝突安全性と動力性能の改善を図っている。プラットフォームはアバロンと共用している。

2代目 XL20型(2003年 - 2010年)[編集]

トヨタ・シエナ(2代目)
XL20型
前期型(2004-2005年)
後期型(2006-2010年)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2003年1月 - 2009年12月
ボディ
乗車定員 7 - 8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF
プラットフォーム トヨタ・Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン ガソリンエンジン
3MZ-FEV6 3,310cc
最高出力 3MZ-FE型:233PS/5,600rpm
2GR-FE型:269PS/6,200rpm
最大トルク 3MZ-FE型:33.4kgm/3,600rpm
2GR-FE型:33.9kgm/4,700rpm
変速機 5速AT
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 3,030mm
全長 5,080 mm (2004–05)
5,105 mm (2006–2010)
全幅 1,966mm
全高 1,750mm
車両重量 2,000kg(FWD)
2.053kg(AWD)
その他
最低地上高 175mm
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  • 2003年1月 - デトロイトモーターショーで発表。ボディサイズはさらに大型化した。
  • 2006年 - この年のモデルでフェイスリフトを実施。

3代目 XL30型(2010年 - 2020年)[編集]

トヨタ・シエナ(3代目)
XL30型
前期型(2010-2018)
後期型(2018-)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2010年1月 - 2020年
ボディ
乗車定員 7 - 8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF 4WD
プラットフォーム トヨタ・Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン ガソリンエンジン
1AR-FE直列4気筒 2,672cc
2GR-FEV6 3,456cc
2GR-FKSV6 3,456cc
最高出力 1AR-FE型:190PS/5,800rpm
2GR-FE型:269PS/6,200rpm
2GR-FKS型:281PS/6,000rpm
最大トルク 1AR-FE型:25.7kgm/4,200rpm
2GR-FE型:33.9kgm/4,700rpm
2GR-FKS型:36.6kgm/4,600rpm
変速機 6速AT
8速AT
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 3,030mm
全長 5,085mm
全幅 1,986mm
全高 1,750mm
車両重量 1,950kg
その他
最低地上高 168mm
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エンジンは269PSの3.5L・V6「2GR-FE」とヴェンザに搭載される189PSの2.7L・直4「1AR-FE」の2種で、ともに6ATと組み合わされる。駆動方式は両エンジンとも2WDとAWDから選択可能。サイズはさらに大きくなり、全長5,085mmx全幅1,986mmx全高1,750mm、ホイールベースは3,030mmとなっている。韓国・台湾でも発売されているが、台湾ではサイズがシエナと比較し小さいが、高級志向のアルファードと併売されている。

北米仕様
中国仕様

4代目 XL40型(2021年 - )[編集]

トヨタ・シエナ(4代目)
XL40型
フロント
リア
概要
別名 トヨタ・グランビア(2代目中国仕様)
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
中華人民共和国の旗 中国
販売期間 2021年 -
ボディ
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF AWD
プラットフォーム GA-Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン ハイブリッドエンジン
A25A-FXS直列4気筒 2,487cc
車両寸法
ホイールベース 3,060mm
全長 5,170 – 5,180mm
全幅 1,990mm
全高 1,740 – 1,780mm
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2020年5月18日、北米トヨタが同社のヴェンザハリアー)の兄弟車と同時にインターネットの動画で発表された。

エンジンラインナップは、2.5L直列4気筒のハイブリッド車のみとなり、2WDとAWDが選べる。今回のハイブリッドはシステム合計で243HPを発生させ、すべてのモデルで最大3500ポンドの牽引に対応。北米トヨタの測定値では燃費は33MPG(14km/L)と発表されている。

「スーパーロング・スライド」を謳う2列目キャプテンシートのスライド量は635mmという長さで、上位グレードにはオットマンを装備している。

7人乗りと8人乗りを用意するが、このスーパーロング・スライド機構は7人乗りのみに設定されている。

グレードは、最上位のPLATINUM、LIMITED、スポーツグレードのXSE、XLE、LEのラインナップとなっている。

中国市場においては、広汽トヨタ自動車が販売するシエナの一汽トヨタ自動車版には新たに「グランビア」の名が使用されることになった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、日本にも並行輸入されているモデルも存在する。

出典[編集]

  1. ^ 北米トヨタの最新ミニバン「シエナ」が大ヒット中! 日本ではなぜ売らないのか?”. 自動車情報誌「ベストカー」 (2021年6月8日). 2021年9月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]