スーパーマリオブラザーズ2

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スーパーマリオブラザーズ2
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ディスクシステム[FCD]
ゲームボーイアドバンス[GBA]
Wii バーチャルコンソール
ニンテンドー3DS[3DS]
Wii U バーチャルコンソール[Wii U]
開発元 任天堂
発売元 任天堂
ディレクター 宮本茂
デザイナー 宮本茂
プログラマー 中郷俊彦
音楽 近藤浩治
シリーズ マリオシリーズ
人数 1人
メディア [FCD] ディスクカード片面
[GBA] ロムカセット
[Wii] バーチャルコンソール
[3DS] 同上
[Wii U] 同上
発売日 日本の旗 [FCD] 1986年6月3日
[GBA] 2004年8月10日
[Wii] 2007年5月1日
[3DS] 2012年7月25日
[Wii U] 2013年8月8日
売上本数 [FCD]約265万本
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スーパーマリオブラザーズ2』(スーパーマリオブラザーズツー、SUPER MARIO BROS. 2)は、1986年任天堂から発売されたアクションゲーム

概要[編集]

略称は「スーパーマリオ2」「スーマリ2」「マリオ2」「SMB2」。前作『スーパーマリオブラザーズ』に新要素を加え、難易度も更に難しく作られた作品であり、基本的なシステムは前作と同じだが、いくつかの点で前作とは異なっている(後述)。スーパーマリオシリーズの中でも最上級の難易度を誇ると言われ、アクションゲームの難易度インフレを象徴する作品である。

日本国内においては、1986年6月3日に、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用として発売。ディスクライターでの累計書き換え回数は第1位を誇る。

国内向けの移植版として、以下のソフトが存在する。

ゲームのストーリーは1作目と同じであり、現在では難易度やステージ構成を変えたパラレルワールドという位置付けとなっているが、一部1990年代の雑誌や攻略本などでは「前作からの直接的な続編」と記されており、「さらにパワーアップしたクッパがピーチをさらい、今回はルイージも共に戦う」などと書かれているものもある。

日本国外での展開[編集]

日本国外ではその難易度の高さとグラフィックを流用したバージョンアップ版的な位置づけから当初はリリースされず、代わりに『夢工場ドキドキパニック』の操作キャラクターをマリオなどに差し替えたバージョンが『Super Mario Bros. 2』として発売されている。このため、国内外においてシリーズの系列に微妙な差異ができることになった。国内では後に海外版『Super Mario Bros. 2』が国内に逆輸入され『スーパーマリオUSA』として発売された。

このため、本作の日本国外でのリリースは、スーパーファミコンでのリメイク作を収録した『スーパーマリオコレクション』を待たなければならなかった。『スーパーマリオコレクション』の日本国外版では、本作は"Super Mario Bros.: The Lost Levels"(訳:失われたレベル[1])というタイトルで収録された。

のちに、オリジナルのディスクシステム版は、日本国外のWiiとニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにてNES(日本国外版ファミリーコンピュータ)のゲームの一つとして、"Super Mario Bros.: The Lost Levels"というタイトルで配信されている(ゲーム内のタイトル画面は日本版のSUPER MARIO BROS. 2のまま)[2]

本作の特徴[編集]

前作と比べて、敵キャラや目的などは大きく変わってはいないが、難易度が前作よりも大幅に高くなっている。難易度の上昇に伴い、前作より存在した裏技である無限増殖[3]を随所で行えるステージ設計となっている(たとえば、ワールド1-1の冒頭からいきなり可能な箇所がある)。

選べるキャラクター[編集]

前作にあった2人で交互にプレイするモードが無くなり、本作では1人プレイ専用に変更された。これにより、ゲームスタート時にマリオとルイージのどちらを使用するかを選択できる仕様になった。マリオは前作とさほど変わらない標準的な操作感だが、ルイージはマリオと同等であった前作と異なり、「マリオよりもジャンプ力(最大高度)が高いが、代わりにダッシュの際の加速および減速までの速度切り替えがマリオより遅い(このため初速がわずかに遅く、減速の際に非常に滑りやすい)」という動きに癖のある操作感になっている。

追加要素[編集]

毒キノコ
前作にも登場した「スーパーキノコ」「ファイアフラワー」に加え、「毒キノコ」が登場。取ると敵にぶつかった時と同じくダメージを受ける。さらにダメージ直後の無敵時間(半透明になっている間)でも取るとミスとなってしまう[4]。敵キャラクターではなくアイテム扱いのため、触れると消滅する。また、スターを取ったときの無敵時間で触れてもダメージを受けずに消滅する。1-1の序盤から早速登場し、前作に慣れたプレイヤーが「キノコだからパワーアップアイテムだ」と思ってうっかり取ってしまい1ミスとなることが相次いだ[5]。また、敵が多い所や隠しブロックからいきなり出現すると、取りたくなくても避けきれず取ってしまう、プレーヤーが動揺してしまうケースもある。
逆ワープゾーン
先のワールドへ行けるワープゾーンは健在だが[6]、新たに前のワールドに戻されてしまうワープゾーンも登場(3-1から1-1へ、8-1から5-1へ。構造上は通常のワープゾーンと同じ)。原理的にはここを回り続ける限りは最終ステージに行かずに済むため、カウンターストップを目指して得点を稼いだり、1-1などで残機を増やすことができる。
戻りたくない場合、3-1には左横に自滅用の穴が作られているが、8-1ではタイムアップを待つという手段しかない。
逆さ土管
5-1より登場する。中には逆さパックンフラワーが潜んでいる。通常の土管とは異なり、中に入れるタイプが存在しない。
スーパージャンプ台
緑色のジャンプ台。画面外にまで飛んでしばらく落ちてこないほどの高いジャンプが可能。7-3、C-3など主に足場の悪いステージに登場し、プレイヤーには見えないマリオ(ルイージ)を操作することが求められる。一定時間後に突然落下してくるので、その際の着地の制御がやや難しい。
追い風
嵐、突風、暴風などとも呼ばれる。5-1より、あらかじめ決められた区間で吹き始める強い風。発生中はスクロール方向へ流されるため操作が難しくなるが、スクロール方向へのジャンプの飛距離が高まる。これを利用した壁抜けという裏技も存在する[7]
敵キャラクターの追加

細かい変更点[編集]

敵を踏んだときのジャンプ力
敵を踏みつけたときの跳ね上がりが高くなり、敵を踏み台にして穴の向こう側へ渡るという技が可能となった。この技を(特にパタパタに)使わないと先へ進むことができないステージが数多く存在する。
ブレーキ音
ダッシュ中、進行方向とは逆の十字キーを押した時に「キュキュキュッ」というブレーキ音が入るようになった。
緑色のパタパタ
前作よりも跳ねるときの飛距離が長い。
コンティニュー
前作に続き、ゲームオーバーになったワールドの最初(x-1)からやり直すことができるコンティニュー機能が設定されている。前作では隠しコマンドであったが、本作では正規のコマンドとなった[8]
クッパ城及び水中面のザコ
前作では、最終面以外のクッパ城および水中面には特定の敵しか登場しなかったが、本作では様々なザコ敵が登場(水中のノコノコなど)するようになった。なお、水中の敵はファイアボール以外では倒せない。また、クッパ城にしか登場しなかったファイアバーが地上面や水中面にも登場するようになった。
低空飛行ジュゲム
前作のジュゲムは画面上部に滞空していたが、本作の一部のステージでは画面中央の高さに滞空するジュゲムも登場する。
前進ハンマーブロス
前作のハンマーブロスは一定時間経過後に前進してきたが、本作の後半のワールドでは、最初から前進してくるブロスも登場する。
隠しパワーアップブロック
前作にも隠しコインブロックは存在したが、本作ではキノコやフラワーが出てくる隠しパワーアップブロックも存在する。なお、隠し毒キノコも存在する。
ポール越え処理
前作はゴールのポールを跳び越えることが予期されておらず、跳び越えて下手に進んでしまうと永久ループとなりタイムアップを待つことしかできない状況に置かれたが、本作では意図的に飛び越えられるステージもあり、進んだ先にワープゾーンがあるか、先に進めないように処理してある。
下降エレベーターリフトの仕様
今作では、下降するエレベーターリフトに乗ったまま穴に落ちた場合ミスにならず、また画面の上から落ちてくる仕様になった[9]
グラフィック
前作に比べて背景の絵など多少改良が施されている。スーパーキノコ・1UPキノコにも目が追加された。また、地上面や地下面の床の画像パターンが変更され、前作と比べて隠しブロックの位置の特定がしづらくなっている。ピーチ姫のグラフィックも変更されている。リフトもキノコの形をしている。(リメイクのマリオコレクションでは『1』と共通の画像。)
エンディング曲
前作のエンディング曲はAパートのみの曲だった。本作ではA・Bパートの2部構成になった上で曲がループせず終了する(リメイクのマリオコレクション版はクラシックバージョンでのA.Bパートの2部構成)。なお、「ファミコン サウンド ヒストリー シリーズ「マリオ ザ ミュージック」」では、エンディングのBGMだけ『1』と上記の様に違うため、『2』からの唯一の収録BGMとして収録されている。
ループ面
前作でも城の面で所定のルートを通らないとループするステージは存在したが、本作では城の面以外でも所定の土管に入ったり、つるを登らないと先に進めずにループするステージが存在する。『2』では、3-4と6-4と8-4の城と5-3のアスレチック面と7-2の地上面と8-2の地上面がループになっている[10]

裏ワールド及びアンダーカバー[編集]

このゲームには一定の条件を満たすことにより出現する隠しワールドが5つ存在している(『スーパーマリオブラザーズデラックス』には未収録)。

ワールド9
ワープゾーン(逆ワープゾーンも含む)を一切使用せず1-1から8-4全てのステージをクリアすると出現。コンティニューに関しては何度行っても問題ない。9-1に入る際、ご褒美的なメッセージが表示される。8-4クリア時点で残り人数は得点に精算されるため、残り人数1で開始する(すなわち、ミスすると即ゲームオーバー)。ステージ構成が水没した地上マップ(空中を泳ぎ回れる)だったり、不自然なブロック配置の城マップだったりするが、これは前作におけるバグ技「256ワールド(アンダーカバー)」へのオマージュであるとも言われている。このワールドのステージ4をクリアすると、若干の待ち時間の後、9-1に戻されてエンドレスで1〜4が続く。
このワールドではゲームオーバーになってもコンティニューができず、その代わりスタッフからのメッセージが表示される。ステージ4ではここまでプレイしてくれた人への感謝の意味と思われる「アリガトウ!」と読めるブロック配置がなされており、(水没ステージのため、ほとんどの敵は障害にはならないが)本作に登場する主要なザコ敵が登場している。また、ステージ4としては唯一ゴールにポールが立っている(城ステージでないためクッパは登場しない)。
『マリオコレクション』版の場合、水中ステージは背景も普通の水中になっているため、不自然な風景ではなくなっている。また、ワールド9終了後にワールドA-1に飛ばされるほか、残り人数の清算も行われず、ゲームオーバー時も他のワールドと同じようにコンティニュー可能(これに伴いゲームオーバー時のメッセージは廃止された)。また、ワールド9に行けること自体もセーブされる(ただしワールド1〜8のワープゾーンを使用した状態でセーブするとワールド9が選択不可能になる)。
ワールドA〜D
8-4を8回クリアすることでプレイが可能になる[11]。クリアした回数がタイトル画面に★マークで現れ、8つ以上集めたうえでBボタンを押しながらゲームを開始することでA-1からのスタートとなる(任意のステージ選択はできない)[12]。リメイク版の『マリオコレクション』では1周でこのステージが選択可能になる(ワープして8-4をクリアした後、あるいは1度もワープせずに9-4をクリアした後)。
なお、オリジナル版では途中スタートが存在するが、リメイク版では途中スタートは廃止されている。
また、この隠しワールドではクッパは炎を吐くが、ハンマーを投げない[13]。正体はワールド1〜4と同じくワールドA〜Dでそれぞれクリボー、ノコノコ(緑)、メット、2匹ともトゲゾー[14]。 
アンダーカバー
『2』では前作で話題となったアンダーカバーの話は出てこない。これは前作のような「テニス」のファミコンカセットを使ったステージセレクトが使えないため、容易に任意のステージを選択できなくなったためである。なお、解析した結果、1024ワールド存在するらしいとの結論が出ている[1][リンク切れ]

ゴール時のボーナス[編集]

通常ステージ(エリア1~3、および9-4)[編集]

花火
本作では花火が打ち上がる法則が変更された。ゴール時にコイン枚数の一の位とタイムの一の位が同じになった場合に花火が上がる(奇数なら3発、偶数なら6発)。
1UPボーナス
コイン枚数の一の位と十の位を揃えて(いわゆるゾロ目、コインを全く取っていない「00枚」の状態も含む)、ゴール時にタイムの一の位がそれらと同じ数字であった場合は1UPする。この時は掴まった場所の高さによる得点ボーナスはないが、同時に花火の条件も満たしているため、花火は通常と同じように打ち上がる。

クッパ城ステージ(エリア4、ただし9-4を除く)[編集]

タイムボーナス
本作ではx-4をクリアした時もタイムボーナスが加算されるようになった。なお、クッパ城の場合に限り、残りタイム0ぎりぎりでクリアすると、残りタイムが1000とみなされ、50,000点のボーナスが入る。これはあくまで「クッパ城」の場合だけであり、クッパは出てくるがポールにつかまることがクリア条件となる9-3、そもそもクッパ城ではない9-4ではこのルールは適用されない。
残数ボーナス(最終ステージである8-4とD-4のみ)
ピーチ姫を助けると、残り人数が得点に精算される(1人につき10万点)。ただしディスクシステム版で、残り人数が128を超える(1ミスで即ゲームオーバーになる)状態では、残り人数が0と見なされるためこのボーナスは入らない。[15]

テレビCM[編集]

テレビコマーシャルでは『ゼルダの伝説』と同時に紹介され、所ジョージ間下このみが出演していた。2人はことごとくゲーム中にミスをする(さらにマリオとリンクに「へたくそ!」とまで言われる)が、「ムカッとくるけどやめられない!」とゲームの面白さをアピールしていた。ミスすることでこのゲームの難易度の高さも暗喩されていた。

CD[編集]

ファミコン サウンドヒストリーシリーズ「マリオ ザ ミュージック」(2004年7月22日)
サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。

本作にまつわるエピソード[編集]

  • ファミ通』創刊号の裏表紙はこのゲームの全面広告だった。なお、紙面には1ページこのゲームの紹介が載っているだけだった。
  • 当時、本ゲームの攻略法を指南した映画「スーパーマリオブラザーズ2完全攻略法」が松竹系の映画館で上映されていた。
  • ゼルダの伝説』と同様、ROMカセットでの発売も検討されていたが中止となった。 

脚注[編集]

  1. ^ ここでいうレベルとは、面やステージのこと
  2. ^ 北米および欧州の任天堂サイトより北米のサイト欧州のサイト
  3. ^ 1UPしすぎて残り人数が128人を超えるとマイナス127人になってしまい、プラスに戻さない限り一度のミスでゲームオーバーになってしまう仕様は前作と同じである。ただし、『スーパーマリオコレクション』版及び『スーパーマリオブラザーズデラックス』ではこれが修正されており、128人を上限にこれ以上増殖しない。
  4. ^ スーパーマリオコレクションでは無敵時間中なら無効。
  5. ^ ただし、ほかのキノコと区別できる色合いではある。オリジナル版では地上面は茶色、地下面は青色、城面は灰色。リメイク版の『スーパーマリオコレクション』および『スーパーマリオブラザーズデラックス』では紫色で、判別しやすいようドクロマークが描かれていた。
  6. ^ ただし土管の数が必ず1つになった。
  7. ^ スーパーマリオブラザーズデラックス』には未登場。
  8. ^ スーパーマリオコレクション』も同じだが、ステージ2~4でゲームオーバーになった場合は、そのステージから始まる。
  9. ^ ただし、上から出てくる直前にジャンプしたりするとそのまま転落死。また、リメイクのマリオコレクションでは仕様が変更され、広さが1.5ブロック分のリフトでは不可能になった。
  10. ^ スーパーマリオコレクション』および『スーパーマリオブラザーズデラックス』では、通行したルートが正しいかを判定するため、『スーパーマリオワールド』で使われた正解音と不正解音のチャイムが鳴る。
  11. ^ 当初は12周と記された文献もあったが誤り。
  12. ^ ファミコンミニ版はBボタンを押しながら。
  13. ^ リメイク版ではワールドA〜Cでハンマーを投げるが、炎を吐かない。ワールドDのみハンマーを投げ炎も吐く。
  14. ^ リメイク版ではそれぞれノコノコ(赤)、プクプク(緑)、キラー、2匹ともクッパ。
  15. ^ 『マリオコレクション』では廃止された。

外部リンク[編集]