「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」の版間の差分

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; 常磐 美緒(ときわ みお)
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: 声 - [[藤田淑子]]
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: TOKIWA社長でツインタワービルオーナー。36歳。
: TOKIWA社長でツインタワービルオーナー。36歳。
: 常盤財閥令嬢で独身。小五郎が在籍していた米花大学のゼミの後輩で、現在は父親の後を継いで社長になっている。ツインタワービル完成前に小五郎たちを特別に招待した。ビルの最上階にあるVIPルームを自宅にしている。胸に変わった形のブローチを付けているが、男性からのプレゼントではなく自分で購入したのだと答えていた。日本画の師匠である如月峰水とは如月の書いた絵を買い占め高値で売りさばいていたことが発覚してから険悪な仲になっているが、その如月が描いた絵の最新作をパーティーの目玉に据えるなど抜け目のない一面も持っている。オープン記念パーティーでは他にも、高級車をプレゼントする30秒当てゲームが企画されており、その車は小五郎が獲得していた。
: 常盤財閥令嬢で独身。小五郎が在籍していた米花大学のゼミの後輩で、現在は父親の後を継いで社長になっている。ツインタワービル完成前に小五郎たちを特別に招待した。ビルの最上階にあるVIPルームを自宅にしている。胸に変わった形のブローチを付けているが、男性からのプレゼントではなく自分で購入したのだと答えていた。日本画の師匠である如月峰水とは如月の書いた絵を買い占め高値で売りさばいていたことが発覚してから険悪な仲になっているが、その如月が描いた絵の最新作をパーティーの目玉に据えるなど抜け目のない一面も持っている。オープン記念パーティーでは他にも、高級車をプレゼントする30秒当てゲームが企画されており、その車は小五郎が獲得していた。
; 大木 岩松(おおき いわまつ)
; 大木 岩松(おおき いわまつ)

2013年8月1日 (木) 03:32時点における版

名探偵コナン
天国へのカウントダウン
Detective Conan Countdown to Heaven
監督 こだま兼嗣
脚本 古内一成
原作 青山剛昌
出演者 高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
音楽 大野克夫
主題歌 倉木麻衣always
配給 東宝
公開 日本の旗 2001年4月21日
上映時間 100分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 29億円
前作 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
次作 名探偵コナン ベイカー街の亡霊
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(めいたんていコナン てんごくへのカウントダウン)は、2001年4月21日に公開された、劇場版「名探偵コナン」シリーズの第5作。興行収入は29億円。上映時間は100分。


概要

  • 劇場版名探偵コナン5周年記念作品。主人公・江戸川コナンの宿敵・黒の組織が映画シリーズに初登場した。そのため、組織の脱退者である灰原哀がコナンと共に本編で活躍している。また、少年探偵団が本格的に事件に絡んで活躍したのは本作が初である。
  • TVシリーズのキャラクターからは、黒の組織のメンバー・ジンウォッカ、灰原哀(宮野志保)の姉・宮野明美(回想とレコーダー)、鑑識官のトメさんが初登場している。
  • ツインタワーに設置されているアトラクションで、自分の未来の顔を予測して映し出す機械が登場している。この機械によってレギュラーキャラクターの未来の姿を見ることができる。未来のキャラクターの姿が描かれるというアイディアは、10年後の未来の世界が舞台となったOVA『10年後の異邦人』でも活用されている。
  • 本作の主題歌「always」はTVシリーズのEDとしても採用された。TV・映画シリーズで主題歌になったのは、倉木麻衣の「always」と、B'z の「Don't Wanna Lie」だけである。
  • 本作以降、白鳥任三郎の声優が亡くなった塩沢兼人から井上和彦に引き継がれている。井上和彦は、前作『瞳の中の暗殺者』で白鳥警部の主治医・風戸京介を演じていた。
  • 本作から劇場版独自のストーリー路線がほぼ定着され、パラレルワールド的な設定になっている。だが、映画の設定が原作やTVシリーズに受け継がれることもある。
  • 本作からオープニングに英語版映画タイトルも登場した。本編の他、パンフレットにも同様の英語タイトルが掲載されている。
  • クライマックスで加速度運動など観客には分かりにくい数式が登場している。この数式の検算は青山の親族が行って確認をしてもらっていた。
  • 地上波でのテレビスペシャルとして、2002年4月1日2006年10月2日2012年12月14日の計3回放送されている。このうち、2006年10月2日放送分は劇場版リクエスト企画で第1位(総得票数15892票)になったことを受けてのものである。また、キッズステーションでは2010年3月から同年4月にかけてデジタルリマスターHD版が本作以外のデジタルリマスター版と併せて放送された。このデジタルリマスターHD版は、地上波での2012年12月14日放送分にも用いられている。
  • 本編のDVDは2001年12月21日に発売された。また、本作以降の劇場版DVDの発売は『探偵たちの鎮魂歌』まで12月に固定されていた。

あらすじ

コナンは、阿笠博士や少年探偵団とキャンプをするために西多摩市を訪れていた。キャンプの夜、元太はトイレに行くと公衆電話を利用する灰原の姿を目撃する。キャンプの帰り、西多摩市に新しく完成したツインタワービルを訪れたコナン一行は、偶然蘭たちと遭遇する。蘭たちは小五郎の後輩であるツインタワービルのオーナー・常盤美緒に招待されていたのだった。コナンたちは常盤美緒の秘書・沢口ちなみと専務の原佳明にツインタワービルを案内され、広大な富士山が一望できる最上階のパーティー会場で出迎えてくれた美緒から、パーティーに出席する日本画の巨匠・如月峰水、市議会議員の大木岩松、ビルの設計者・風間英彦を紹介される。ビルの景色を楽しんでいる中、玄関前にジンの愛車ポルシェ356Aが停まっていたことを知らされる。黒の組織が何をしに来たのかと訝るコナン。その夜、タワーにあるスイートルームの一室で大木岩松が何者かに殺害され、遺体の横には割られたお猪口が一つ発見されたのだった。

大木岩松殺害事件の調査を始めるコナンと少年探偵団だが、マンションの一室で原佳明の遺体を発見され、彼の横にも割れたお猪口が見つかった。警察はお猪口がどちらの現場からも発見されたことから連続殺人として捜査を進める一方、灰原は夜中に怪しい行動を取るようになる…。

タワー関係者の殺人事件が相次いだことから警察は美緒にオープンパーティーの延期を要請したが、予定通り行われることになり、コナンたちも出席することになった。しかし、パーティーの最中に常盤美緒が遺体で発見され、さらに黒の組織によって仕掛けられた爆弾が地下4階と地上40階で爆発。コナンと蘭は避難経路を絶たれて絶体絶命の危機に陥ったが、辛くも脱出する。しかし、今度は少年探偵団の姿がなかった…。

登場人物

メインキャラクター

※以上の人物については、名探偵コナンの登場人物を参照。

オリジナルキャラクター

容疑者

常磐 美緒(ときわ みお)
声 - 藤田淑子
TOKIWA社長でツインタワービルのオーナー。36歳。
常盤財閥令嬢で独身。小五郎が在籍していた米花大学のゼミの後輩で、現在は父親の後を継いで社長になっている。ツインタワービル完成前に小五郎たちを特別に招待した。ビルの最上階にあるVIPルームを自宅にしている。胸に変わった形のブローチを付けているが、男性からのプレゼントではなく自分で購入したのだと答えていた。日本画の師匠である如月峰水とは如月の書いた絵を買い占め高値で売りさばいていたことが発覚してから険悪な仲になっているが、その如月が描いた絵の最新作をパーティーの目玉に据えるなど抜け目のない一面も持っている。オープン記念パーティーでは他にも、高級車をプレゼントする30秒当てゲームが企画されており、その車は小五郎が獲得していた。
大木 岩松(おおき いわまつ)
声 - 渡部猛
西多摩市の市議会議員。55歳。
ツインタワー建設に大きく貢献した西多摩市の市議。一介の市議会議員だが、実際には市長よりも権力を持っているらしく、西多摩市にツインタワービルを建設するのに伴い、社長の美緒と専務の原から賄賂を渡され建築に関する市の条例を強引に改正させた。酒好きで昼間から酔っ払っており、美緒から紹介された際にも小五郎のことを「眠りの小五郎」ではなく「居眠り小五郎」と呼び間違えていた。風間からは下品なオッサンと思われていたが、市の条例を変更してくれたおかげでビルを建設できたことから感謝されている。常盤財閥の令嬢である美緒も大木には頭が上がらないらしく、最上階のスイートルームをまだオープン前にも関わらず無理やり泊まらせてもらえるように要求されていた。
沢口 ちなみ(さわぐち - )
声 - 久川綾
常磐美緒社長の秘書。29歳。
コナンたちを出迎えてツインタワービルを案内した女性秘書。美人で落ち着いた物腰だが、猪年生まれで猪突猛進な傾向があると原にからかわれている。完成披露パーティーでは、如月が描いた日本画の上げ下げの操作を担当しており、檀上の奥で美緒から指示を受けていた。事件現場に残されていたお猪口から、猪年で苗字に「口」が付いているために嫌疑をかけられてしまう。また、亡くなった父親が汚職事件を追及していた記者だったことから、その意志を受け継いで犯行に及んだのではないかと小五郎に怪しまれるが、事件への関与は必死に否定している。爆発事件が発生した際には警察から一旦解放され、炎上するビルからコナンと女性陣の避難誘導に努めている。
原 佳明(はら よしあき)
声 - 橋本晃一
TOKIWA専務取締役兼プログラマー。32歳。
プログラマーでビルに設置されている最新ゲームのプログラムを担当している。笑顔を絶やさない穏やかな性格。チョコレートが大好物で、人前でも平然と摘まんでしまうため美緒からも呆れられている。ビルのアトラクションを見学していたコナンたちに、「自分の未来の顔を予測して映し出す機械」を披露している。その際に、コナンと灰原の顔だけエラーになってしまったため怪訝な表情を見せていた。優秀な頭脳を持っている反面、子供っぽい性格のため少年探偵団にも懐かれるなど意気投合して、新しいゲームを開発しているから子供の意見を聞きたいと自宅のマンションに誘ってあげていた。優しそうなプログラマーだと思われたが、終盤で意外な組織との関係が発覚する。
風間 英彦(かざま ひでひこ)
声 - 小杉十郎太
ツインタワービルを設計した建築家。41歳。
コナンの推理によって逮捕された森谷帝二の弟子。しかし、芸術家タイプの森谷とは違い技術家タイプで拘りは殆どないようである。自宅ではCADシステムを用いており、画面には 前作『瞳の中の暗殺者』の観覧車が映っていたことから設計に関与していたと思われる。既婚者で息子が一人いる。そのため、子供の扱いには慣れているようであり、少年探偵団が乗り込んできたときにも笑顔で対応していたが、コナンに大木以外の人とは揉めていたのかと詰め寄られると動揺した素振りを見せていた。本来は、どの位置からも富士山が見られるように設計したかったが地盤の関係からその計画は頓挫している。爆発事件が発生した際には、参加者に指示を与えて男性陣の避難誘導をしていた。
如月 峰水(きさらぎ ほうすい)
声 - 永井一郎
日本画家。60歳。
常盤美緒の絵の師匠で、富士山の絵で有名な日本画の巨匠。その美緒との仲は険悪になっており、自分の絵を買い占めて高値で売りさばいていることに立腹している。3年前に、富士山が一望できる、あさひ野の丘を丸ごと買いアトリエのある家を建てた。厳格で、事件の調査をするためにアトリエを訪れていた少年探偵団を「子供が警察の真似事などするんじゃない」と一喝したが、お土産に探偵団の似顔絵をプレゼントするなど優しい一面も見せている。この探偵団との面会のおかげでアリバイが証明され容疑者から外れることができた。足が悪く杖を突いているが老人扱いされるのを嫌っており、爆発事件で避難する際にも優先してエレベーターに乗せられるのを断って男性陣と移動している。
キャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。また、声優を担当した永井一郎も青山による推薦である。

その他のキャラクター

塚本 元(つかもと はじめ)
声 - 菅原淳一
ツインタワービルの保安主任。51歳。爆発が発生したことから風間英彦にパーティー客の避難をさせるよう呼びかけた。
消防隊長
声 - 宇垣秀成
ツインタワービルで発生した爆発事件の陣頭指揮を執る。屋上から、隣のビルで燃え盛る炎を鎮火させようと消火活動に尽力した。
TOKIWA社員
声 - 小西克幸井上隆之
常盤美緒にVIP専用エレベーターを無断で使用したことを咎められていた二人組の男性社員。ジンの愛車であるポルシェ356Aを目撃したと語ってコナンを脅かせた。
検視官
声 - 一条和矢
原佳明殺害事件の検視を担当した。解剖しないと断定できないとしつつも、目暮警部に検視結果を伝えている。
母親
声 - 百々麻子
オープンパーティーに赤ん坊を抱いて参加していた女性。避難時、途中の階からエレベーターに乗って来たため、後から来るコナン以外の少年探偵団が降りて譲ってあげた。
ドーナツ売り子
声 - 赤木美絵
蘭と歩美が相談していたドーナツショップ前で売り子を担当している女性。子供連れの客に笑顔で「いらっしゃいませ」と答えていた。

キャッチコピー

  • 「脱出不可能!危険な罠の時間を止めろ!!」

スタッフ

主題歌

CD版とはエンディングのアレンジが異なり、フェードアウトではなくなっている(テレビEDにおいても同様)。

関連項目

外部リンク