2021年の相撲
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2021年の相撲(2021ねんのすもう)では、2021年(令和3年)の相撲関連の出来事についてまとめる。
できごと
1月
- 5日 - 【大相撲】日本相撲協会は、横綱の白鵬が新型コロナウイルス感染症に感染したことを発表[1]。
- 8日
- 9日 - 【大相撲】日本相撲協会は、新型コロナウイルス感染症の陽性者および濃厚接触の可能性がある協会員計83人(このうち力士は関取15人を含む65人)が1月場所を休場すると発表した[5]。
- 18日 - 【大相撲】フジテレビジョンと産経新聞社は2月7日に予定していた日本大相撲トーナメント第45回大会を新型コロナの緊急事態宣言の発出を受け、中止にすると発表した[6]。
- 19日
- 【大相撲】1月場所は初日から16人の関取が休場していたが、この日の10日目から大関貴景勝が途中休場することになったため休場している関取の数が17人になった。これにより、2002年7月場所の記録(16人)を抜いて戦後最多の休場者数となった。[7]なお、休場者は11日目以降も増加し、最終的に19人になった[8]。
- 【大相撲】この日の幕下の取組で、立ち合いが不成立になった時に脳震盪とみられる症状で立ち上がれなくなった力士がおり、勝負審判が対応を協議している間にその力士が回復したためそのまま相撲を取らせる問題が発生した。しかし、この対応には力士の健康面でのリスクがあるとして、同様の事態が発生した場合は取組をやり直させないという暫定的な対応が申し合わされた上で、1月場所後には正式なルール作りを行う方針が固まった。[9]
- 24日 - 【大相撲】1月場所は千秋楽を迎えて、幕内は西前頭筆頭の大栄翔が13勝2敗で初優勝した。大栄翔は埼玉県出身で、埼玉県出身者及び追手風部屋所属力士の幕内最高優勝も初めて[10]。また、三賞のうち技能賞は受賞者が史上初めて3人(関脇照ノ富士、大栄翔、翠富士)になった[11]。
- 27日 - 【大相撲】時津風親方(元幕内・時津海)が、日本相撲協会の定めた「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に違反して1月場所中に雀荘などへ通っていたと報じられた[12]。
- 28日 - 【大相撲】日本相撲協会が理事会を開き、大阪府立体育会館で実施される予定だった3月場所の会場を、新型コロナウイルス感染拡大の影響により東京の両国国技館に変更すると決定した[13]。理事会では審判規則の一部変更も決定され、1月場所9日目の幕下の取組で発生した脳震盪問題などを受けて、「審判委員は、力士の立ち合いが成立する前に、相撲が取れる状態ではないと認めた場合には、協議の上で当該力士を不戦敗とすることができる。」とする新しい条文が追加されるなどの改定が行われた[14]。
2月
- 22日 - 【大相撲】日本相撲協会が理事会を開き、過去に同様の理由で懲戒処分歴があるにも関わらず再度「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に違反する行動をした時津風親方(元幕内・時津海)を退職勧告の懲戒処分とし、退職金は30パーセント減額とすることを決定した[15]。時津風親方が提出した退職届は受理され、時津風部屋と年寄名跡「時津風」は、部屋付きの間垣親方(元幕内・土佐豊)が継承した[15]。
競技結果
大相撲
本場所
一月場所(初場所)
両国国技館(東京都)を会場に、初日の2021年(令和3年)1月10日から千秋楽の1月24日までの15日間開催された。番付発表は2020年(令和2年)12月24日[16]。
詳細は「大相撲令和3年1月場所」を参照
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
---|---|---|
幕内最高優勝 | 大栄翔勇人(追手風部屋 埼玉県朝霞市出身) - 13勝2敗(初優勝) | |
三賞 | 殊勲賞 | 大栄翔勇人(追手風部屋 埼玉県朝霞市出身) - 13勝2敗(3場所ぶり3回目) |
敢闘賞 | 該当者なし | |
技能賞 | 照ノ富士春雄(伊勢ヶ濱部屋 モンゴル・ウランバートル出身) - 11勝4敗(2場所連続3回目) 大栄翔勇人(追手風部屋 埼玉県朝霞市出身) - 13勝2敗(初受賞) 翠富士一成(伊勢ヶ濱部屋 静岡県焼津市出身)- 9勝6敗(初受賞) | |
十両優勝 | 剣翔桃太郎(追手風部屋 東京都葛飾区出身) 12戦3敗 | |
幕下優勝 | 魁猛(芝田山部屋 モンゴル・ウランバートル出身) - 6勝1敗 ※優勝決定戦勝利 | |
三段目優勝 | 小城ノ浜翔馬(出羽海部屋 神奈川県横浜市戸塚区出身) - 7戦全勝 | |
序二段優勝 | 野上豪規(尾車部屋 青森県五所川原市出身)- 7戦全勝 ※優勝決定戦勝利 | |
序ノ口優勝 | 熱海富士朔太郎(伊勢ヶ濱部屋 静岡県熱海市出身) - 6勝1敗 ※優勝決定戦勝利 |
アマチュア相撲
国際大会
国内大会
予定
大相撲
本場所
三月場所(春場所)
両国国技館(東京都)を会場に、初日の2021年3月14日から千秋楽の3月28日までの15日間開催される予定。番付発表は3月1日の予定。[18]
詳細は「大相撲令和3年3月場所」を参照
五月場所(夏場所)
両国国技館(東京都)を会場に、初日の2021年5月9日から千秋楽の5月23日までの15日間開催される予定。番付発表は4月26日の予定。[18]
詳細は「大相撲令和3年5月場所」を参照
七月場所(名古屋場所)
ドルフィンズアリーナ(愛知県名古屋市)を会場に、初日の2021年7月4日から千秋楽の7月18日までの15日間開催される予定。番付発表は6月21日の予定。[18]
詳細は「大相撲令和3年7月場所」を参照
九月場所(秋場所)
両国国技館(東京都)を会場に、初日の2021年9月12日から千秋楽の9月26日までの15日間開催される予定。番付発表は8月30日の予定。[18]
詳細は「大相撲令和3年9月場所」を参照
十一月場所(九州場所)
福岡国際センター(福岡県福岡市)を会場に、初日の2021年11月14日から千秋楽の11月28日までの15日間開催される予定。番付発表は11月1日の予定。[18]
詳細は「大相撲令和3年11月場所」を参照
巡業
春巡業
3月場所後の実施が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2020年10月1日の理事会で中止が決定した[19]。
夏巡業
例年7月場所後に開催されているが、2020年東京オリンピックの開催期間と重なるため実施されないことが決定している[3]。
その他
アマチュア相撲
国際大会
国内大会
死去
脚注
注釈
- ^ 全国中学校相撲選手権大会の代替大会
- ^ 全国高等学校総合体育大会相撲競技大会の代替大会
出典
- ^ 「白鵬がコロナに感染 横審から「注意」を受け臨む初場所の出場は絶望的に」『スポーツ報知』、2021年1月5日。2021年1月5日閲覧。
- ^ 「福祉大相撲は中止 新型コロナ」『時事ドットコム』、2021年1月9日。2021年1月9日閲覧。
- ^ a b 公益財団法人日本相撲協会 令和3年度 事業計画書 3頁
- ^ 「鶴竜、初場所休場 陸奥親方「来場所、引退を懸け」」『日刊スポーツ』、2021年1月8日。2021年1月9日閲覧。
- ^ 「千代翔馬ら5人感染 関取15人含め力士65人休場」『日刊スポーツ』、2021年1月9日。2021年1月9日閲覧。
- ^ 「大相撲トーナメント中止 緊急事態宣言の発出受け」『SANSPO.COM』、2021年1月18日。2021年1月19日閲覧。
- ^ 「貴景勝が休場、綱とり一転してカド番に 休場者戦後最多」『朝日新聞』、2021年1月19日。2021年1月21日閲覧。
- ^ 「勢が左手骨折で休場、十両以上休場者19人最多更新」『日刊スポーツ』、2021年1月24日。2021年1月24日閲覧。
- ^ 「脳振とう問題初場所後に協議へ、力士は検査異常なし」『日刊スポーツ』、2021年1月19日。2021年1月21日閲覧。
- ^ 「大栄翔が悲願のV “角界戦国時代”象徴する幕開け」『日刊スポーツ』、2021年1月24日。2021年1月24日閲覧。
- ^ 「大栄翔Vに花添えた…役力士総なめで殊勲賞と技能賞」『日刊スポーツ』、2021年1月24日。2021年1月24日閲覧。
- ^ 「時津風親方解雇も 初場所中に雀荘、風俗、密会デート…また協会ガイドライン違反」『SANSPO.COM』、2021年1月28日。2021年1月29日閲覧。
- ^ 「春場所は東京開催、コロナ状況などで大阪から変更」『日刊スポーツ』、2021年1月28日。2021年1月29日閲覧。
- ^ 「相撲協会が審判規則一部変更 脳震とう問題など受け」『日刊スポーツ』、2021年1月28日。2021年1月29日閲覧。
- ^ a b 「時津風親方に退職勧告の懲戒処分 退職金30%減額」『日刊スポーツ』、2021年2月22日。2021年2月22日閲覧。
- ^ 「翠富士が新入幕、明瀬山28場所ぶり再入幕/新番付」『日刊スポーツ』、2020年12月24日。2020年12月24日閲覧。
- ^ 「高校横綱に鳥取城北・落合」『日本経済新聞』、2021年1月6日。2021年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f 日本相撲協会公式サイト 年間日程表
- ^ 「来年も春巡業中止 大相撲」『時事ドットコム』、2020年10月1日。2020年12月24日閲覧。
- ^ 「元横綱栃ノ海が死去 小兵の技巧派横綱として活躍」『日刊スポーツ』、2021年1月29日。2021年1月29日閲覧。