幕内最高優勝賞品

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天皇賜杯(2009年4月29日撮影)

幕内最高優勝賞品(まくうちさいこうゆうしょうしょうひん)とは、大相撲幕内最高優勝を達成した力士に贈呈される賜杯賞状および副賞である。かつては簡素なものであったが時代とともに賞品の数が増え、現在では20種類以上の表彰が行われ時間も40分以上かかる。また優勝賞品は、開催地自治体からのものなど各場所によって多少異なる場合がある。なお、土俵上は女人禁制であるため、授与する人物は男性に限定される。天皇賜杯を筆頭とする優勝賞品のトロフィーは、本場所開催中入り口付近に展示され来場者の目を楽しませている。

先立ち[編集]

演奏は陸上自衛隊東部方面音楽隊中日交響吹奏楽団海上自衛隊東京音楽隊大阪市音楽団陸上自衛隊第一音楽隊など。

正賞[編集]

(アナウンス「〜年〜月場所幕内最高優勝は(役名)四股名+名前。成績は〜勝〜敗(15戦全勝)であります。」)

  • 天皇賜杯拝戴(はいたい):賞状(原則理事長)
  • 優勝旗授与:優勝旗/賞状・副賞1000万円(原則審判部長)
※ 賜杯・優勝旗は翌場所初日の幕内土俵入り横綱土俵入りのあとに行われる返還式で優勝力士本人から返還されることになっている。なお、怪我などによる休場で本人が返還できない場合は原則として所属部屋師匠が代行する。主な事例として、1992年5月場所優勝(新大関となった翌場所は全休)の(師匠の東関親方が返還を代行)、1996年9月場所優勝(翌場所は全休)・2001年5月場所優勝(翌場所から7場所連続で全休)の貴乃花(師匠の二子山親方が返還を代行)、2007年7月場所優勝(翌場所から2場所出場停止)・2010年1月場所優勝(場所後に現役引退)の朝青龍(師匠の高砂親方が返還を代行)、2013年11月場所優勝(翌場所は初日から休場)の日馬富士(師匠の伊勢ヶ濱親方が返還を代行)、などがある。二枚鑑札の力士が優勝翌場所を全休した場合は本人=師匠であるため師匠の出席も困難となるが、優勝旗手制度廃止以降でその例はない。なお、1989年3月場所の千代の富士のように、場所終盤の故障により一人で賜杯を受けられるかどうか危ぶまれたため師匠が付き添った例がある。
※ 基本的に内閣官房副長官クラスの政治家が手渡すことになっているが、首相本人や内閣官房長官が手渡す場合もある。2001年5月場所(優勝:貴乃花)では首相就任直後の小泉純一郎本人が、2009年1月場所(優勝:朝青龍)・2009年5月場所(優勝:日馬富士)では麻生太郎本人が、2009年9月場所(優勝:朝青龍)では首相就任直後の鳩山由紀夫本人が、2010年9月場所(優勝:白鵬)では菅直人本人が、2013年1月場所(優勝:日馬富士)・2014年5月場所(優勝:白鵬)では安倍晋三本人が手渡した。ちなみに2006年9月場所の安倍(当時。このとき次期首相就任が確定していた)や、2009年5月場所の平野博文などのように内閣官房長官が手渡しする例もある(ただ、この時の平野は優勝力士白鵬翔の名を読み上げる際に「ハク ホウショウ」と誤読して問題になっている)。かつては地方場所(大阪・名古屋・博多)はその地元選出の政務次官クラスが渡していた。今でも、東京場所は内閣官房副長官が多いが、地方場所はその地方場所開催地の近くの選出の議員で以前の政務次官クラス(副大臣・政務官)の議員が渡す時もある。いずれにしても、総理大臣杯は相当の重量があるため、呼び出しが補助について持ち上げるのが普通である。
※ 優勝額は東京場所初日の賜杯・優勝旗返還式のあと、前2場所の優勝力士を改めて表彰し、除幕される。2013年までは彩色家の佐藤寿々江が、力士のモノクロ写真に、絵の具にて着色したものを贈呈していたが、佐藤が高齢となったことや、本人の強い意向により後継者への継承をしないことになり、2014年からはデジタル処理したパネル写真が贈呈・掲額される[1]
  • 式次第としては、内閣総理大臣杯授与ののちにいったん表彰を中断して優勝力士インタビュー(NHK大相撲中継の東方担当アナウンサー)が行われる。この時、場内アナウンサーは「ここで、優勝力士へのインタビューであります。インタビュアーはNHKの○○アナウンサー(当日の担当者)であります」と述べ、優勝者は一旦土俵の外に出てスピーチを行う。

友好杯[編集]

地方自治体・各企業[編集]

  • 東京都知事賞:北村西望作獅子奮迅像/賞状 ※ 1・5・9月場所のみ
  • 大阪府知事賞:トロフィー/賞状/副賞(ヒノヒカリ・大阪ウメビーフしゃぶしゃぶ用ロース肉・ブランデー梅酒エクセレント・天然はちみつ) ※ 3月場所のみ
※ トロフィーは翌年の3月場所前に優勝力士が大阪府庁を訪問して大阪府知事に返還し、レプリカが授与される。
  • 大阪市長賞:優勝旗/賞状 ※ 3月場所のみ
  • 愛知県知事賞/副賞(ウズラ卵の水煮5万個、名古屋コーチン肉100kg 卵1800個、アサリ500kg、うなぎ、など特産品が毎年選ばれる) ※ 7月場所のみ
  • 名古屋市長賞 ※ 7月場所のみ
  • 福岡県知事賞:トロフィー/賞状/副賞(元気つくし・福岡のり・あまおう1年分) ※ 11月場所のみ
  • 福岡市長賞:トロフィー/賞状/副賞(明太子1年分) ※ 11月場所のみ
  • NHK金杯:金杯(正倉院の御物の模型)賞状/金一封
  • 東京新聞東京中日スポーツ賞(中日新聞東京本社):楯/賞状/金一封 ※ 1・5・9月場所のみ
  • 日本航空賞:JALトロフィー/賞状/金一封
  • コカ・コーラ賞(日本コカ・コーラ)/トロフィー/賞状/金一封
  • 吉本興業賞:笑いの盾/賞状/金一封/副賞(なんばグランド花月1年間フリーパス) ※ 3月場所のみ
  • 奈良県知事賞:トロフィー/副賞(ちゃんこ大和づくし300人前)/賞状/金一封
  • 静岡県農林水産業振興会会長賞:トロフィー/副賞(静岡茶体重相当分)/賞状/金一封
  • 愛媛県青果連賞:トロフィー/副賞(ポンジュース1500本)/賞状/金一封
  • 酒の司大関賞:大尽杯/副賞(清酒大関4斗樽)/賞状/金一封
  • 宮崎県知事賞:トロフィー/副賞(宮崎牛特選肉1頭分・旬の果実1t分)/賞状/金一封
  • RKB毎日放送賞:大銀盃/賞状/金一封
  • 福井県知事賞:トロフィー/副賞(福井梅1t)/賞状/金一封
  • 福島県知事賞:赤べこトロフィー・賞状・金一封/副賞(天のつぶ1t・福島牛・野菜と果実の詰め合わせ)
  • 大分県椎茸農協賞:トロフィー(椎茸入り)/副賞(OSK干し椎茸)/賞状/金一封

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 優勝額の彩色家・佐藤寿々江さんが引退(日刊スポーツ2014年1月22日 2015年1月15日閲覧)、力士優勝額の色付け60年余…85歳の彩色職人引退(朝日新聞2014年1月22日 2015年1月15日閲覧)