幕内最高優勝賞品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
天皇賜杯(2009年4月29日撮影)

幕内最高優勝賞品(まくうちさいこうゆうしょうしょうひん)とは、大相撲幕内最高優勝を達成した力士に贈呈される賜杯賞状および副賞である。かつては簡素なものであったが時代とともに賞品の数が増え、現在では20種類以上の表彰が行われ時間も40分以上かかる。また優勝賞品は、開催地自治体からのものなど各場所によって多少異なる場合がある。なお、土俵上は女人禁制であるため、授与する人物は男性に限定される。天皇賜杯を筆頭とする優勝賞品のトロフィーは、本場所開催中入り口付近に展示されている。

正賞[編集]

賜杯・優勝旗は翌場所初日の幕内土俵入り横綱土俵入りのあとに行われる返還式で優勝力士本人から返還されることになっている。なお、怪我などによる休場や翌場所開催前の引退で本人が返還できない場合は原則として所属部屋師匠が代行する。二枚鑑札の力士が優勝翌場所を全休した場合は本人=師匠であるため師匠の出席も困難となるが、優勝旗手制度廃止以降でその例はない。なお、1989年3月場所の千代の富士のように、場所終盤の故障により一人で賜杯を受けられるかどうか危ぶまれたため師匠が付き添った例がある。
基本的に内閣官房副長官クラスの政治家が手渡すことになっているが、首相本人や内閣官房長官が手渡す場合もある。首相が授与した例は以下。
その他、地方場所(大阪・名古屋・博多)では会場近隣の選挙区選出の政務次官、副大臣、大臣政務官クラスの政治家が渡す場合がある。いずれにしても、総理大臣杯は相当の重量があるため、呼出が補助について持ち上げるのが普通である。
※ 優勝額は東京場所初日の賜杯・優勝旗返還式のあと、前2場所の優勝力士を改めて表彰し、除幕される。2013年までは彩色家の佐藤寿々江が、力士のモノクロ写真に、絵の具にて着色したものを贈呈していたが、佐藤が高齢となったことや、本人の強い意向により後継者への継承をしないことになり、2014年からはデジタル処理したパネル写真が贈呈・掲額される[2]

友好杯[編集]

土俵上で呼出が持つ巨大マカロン(直径41cm、厚さ23cm)はオブジェであり、食べることはできない。代わりに表面に金箔を貼った「黄金のマカロン」が22個入ったスペシャルボックスが贈られるが、消費期限4日と日持ちがしないため後日優勝力士の部屋へ届けられる[4]
1986年から2019年3月場所まではヘレンド社製の縦長の壺だったが、日本・ハンガリー外交関係開設150周年を機に2019年5月場所からは巨大なティーカップのトロフィーに変更。カップの口径は40cmで、同じくヘレンド社製[5]
基本的に各国の特命全権大使やそれに準ずる人物が授与を行う。例外としてアメリカ合衆国大統領杯は創設された2019年5月場所において国賓として来日中のドナルド・トランプ大統領が観戦、直接手渡した。

地方自治体[編集]

開催地の自治体によるもの
※ トロフィーは翌年の3月場所前に優勝力士が大阪府庁を訪問して大阪府知事に返還し、レプリカが授与される。
その他自治体
  • 福島県知事賞:赤べこトロフィー・賞状・金一封/副賞(天のつぶ1t・福島牛・野菜と果実の詰め合わせ)
  • 福井県知事賞:トロフィー/副賞(福井梅1t)/賞状/金一封
  • 静岡県農林水産業振興会会長賞:トロフィー/副賞(静岡茶体重相当分)/賞状/金一封
  • 奈良県知事賞:トロフィー/副賞(ちゃんこ大和づくし300人前)/賞状/金一封
  • 愛媛県青果連賞:トロフィー/副賞(ポンジュース1500本)/賞状/金一封
  • 宮崎県知事賞:トロフィー/副賞(宮崎牛特選肉1頭分・旬の果実1t分)/賞状/金一封

牛肉や米、野菜、ビールなど多くの食べ物が部屋に届くが、高砂部屋によると部屋で全て食べきれるはずもなく、かなりの量は関係者や近所に配ることになるという[6]

その他団体[編集]

表彰式順序[編集]

  • 国歌斉唱(起立の上前奏に引き続き唱和する)
演奏は陸上自衛隊東部方面音楽隊海上自衛隊東京音楽隊航空自衛隊航空中央音楽隊陸上自衛隊第○音楽隊など。
  • アナウンス「〜年〜月場所幕内最高優勝は(役名)四股名+名前。成績は〜勝〜敗(15戦全勝)であります。」
  • 天皇賜杯拝戴(はいたい) - 理事長より授与
  • 優勝旗授与 - 審判部長より授与
  • 内閣総理大臣杯授与
  • 土俵下で優勝力士インタビューが行われる。

インタビュアーはNHK大相撲中継の東方担当アナウンサーが担当し、「ここで、優勝力士のインタビューであります。インタビューはNHK、○○アナウンサー(当日の担当者)であります」と場内アナウンスが入る。

関連項目[編集]

出典[編集]