七宝

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七宝(しちほう、しっぽう、簡体字: 七宝; 繁体字: 七寶朝鮮語: 칠보サンスクリット語: सप्तरत्न, Saptaratnaサプタラットナパーリ語: सत्तरतन, Sattaratanaサッタラタナ)は、仏教において、貴重とされる七種の宝のこと。七種ななくさの宝七珍ともいう。七宝焼(七寶瑠璃)の語源になったという説もある。

仏典における記述[編集]

無量寿経においては、「瑠璃るり玻璃はり硨磲しゃこ珊瑚さんご瑪瑙めのう」とされ、法華経においては、「金、銀、瑪瑙、瑠璃、硨磲、真珠玫瑰まいかい」とされる。

  • 瑠璃は、サンスクリット語ではvaiḍūrya(バイドゥーリヤ、漢音写:吠瑠璃)、青色の宝玉で、アフガニスタン産ラピスラズリと推定されている。後に、青色系のガラスもさすようになった。
  • 玻璃は、サンスクリット語ではsphaṭika(漢意訳:水精)、無色(白色)の水晶、後に、無色のガラスを指す。
  • 硨磲は、シャコガイの殻、又は白色系のサンゴ。
  • 玫瑰は、詳細は不明であるが、赤色系の宝玉とされる。

七宝に由来する事物など[編集]

  • 七宝焼(しっぽうやき) – 工芸美術、工芸技法のひとつ(「七宝焼き」も参照のこと)
  • 七宝流し(しっぽうながし) – 金工の技法のひとつ(現在の象嵌七宝。「嘉長」も参照のこと)
  • 七宝瑠璃(しっぽうるり) – 七つの宝ではない七宝器を意味する七宝の語の初例(「蔭涼軒日録」寛正三年(1462年)三月十四日の松泉軒御成の条より)
  • 七宝(しっぽう) – 西洋の七宝焼にあたるエマイユ、ペイント・エナメル、クロワゾネ・エナメル(cloisonne enamel)などの和訳(「描画七宝」など)
  • 七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ) – 日本の伝統文様、有職文様の一つ。円形を4分の1ずつ交差させ、網状に連ねた文様の総称(「花輪違」も参照のこと)。工芸品や服飾に用いられるが、刺し子の図案として用いられるのが最も一般的)
  • 七宝印伝(しっぽういんでん) – 印伝に文柄を彩色したもの。
  • 七宝枕(しっぽうちん) – 牽牛(けんぎゅう)と織姫(おりひめ)の2星が相逢う夜に用いるといわれる枕。
  • 七宝荘厳(しっぽうしょうごん) – 仏典に書かれた七つの宝(七宝)を用いて飾ること。また七宝で飾られたもの。
  • 株式会社七宝 – 香川県三豊市に本社を置く、タマネギの育種、種子生産、販売を行う会社

地名[編集]

東海地方
中国地方
中華人民共和国

人名[編集]

七宝(しちほう)は日本の地名姓

架空の人物

脚注[編集]