ライディーン (YMOの曲)

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ライディーン
YMOシングル
初出アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
B面 コズミック・サーフィン
リリース
規格 7インチレコード
ジャンル テクノポップ
時間
レーベル アルファレコード
作詞・作曲 高橋幸宏
プロデュース 細野晴臣
チャート最高順位
YMO シングル 年表
テクノポリス
(1979年)
ライディーン
(1980年)
タイトゥン・アップ
(1980年)
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー 収録曲
A面
  1. 「TECHNOPOLIS」
  2. 「ABSOLUTE EGO DANCE」
  3. RYDEEN
  4. 「CASTALIA」
B面
  1. 「BEHIND THE MASK」
  2. 「DAY TRIPPER」
  3. 「INSOMNIA」
  4. 「SOLID STATE SURVIVOR」
ミュージックビデオ
「RYDEEN」(HD Remaster・Short ver.) - YouTube
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ライディーン」(雷電RYDEEN)は、日本の音楽グループであるイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の2枚目のシングル曲。

解説[編集]

テクノポリス」と並ぶYMOの代表曲である[1]メロディはバーで高橋ユキヒロが鼻歌で歌っていたところを、坂本龍一がメモに書き起こして作られたとされている[2]。高橋によると翌日アルファのスタジオのピアノでメロディを弾きながら坂本は「こんな音楽成立しない」という態度を全身から漂わせていたという。坂本はドーレーミーで始まる曲などあり得ないと考えていた[3]

イントロコードは高橋がすでにキーボードで考えていたもので、続きの部分は坂本が聞き取ったものである。坂本はその光景をはっきりと覚えているが、高橋は覚えていない[4]

元々のタイトルは江戸後期の伝説的な力士雷電爲右エ門」から『雷電』と表記された。坂本は「『雷電』には東海道五十三次のような浮世絵のイメージがあり、浮世絵が世界に影響を与えたように、自分達の音楽も世界に影響を与えることと重ね合わせた」と発言している。その後、細野の「アメリカで今『勇者ライディーン』っていうアニメがヒットしている」ので「じゃあ、『ライディーン』にしちゃおう」という発言で「ライディーン」となった[4]。ただし『勇者ライディーン』の英語表記はRAIDEENであり、綴りは若干異なる。

無機的な表現とするためあえて抑制したつくりだった「テクノポリス」に対して、「ライディーン」は逆に盛り上がるように作られている。また、細野は「遊びながら、当時の自分達では作れるとは思っていなかったサウンドができ、非常に楽しいレコーディングだった」と回想している[4]

録音[編集]

Aメロの音色は長年、「アープ・オデッセイ」を使用して坂本が手弾きしたと言われていたが、藤井丈司著のYMOのONGAKU内の松武秀樹との対談においてトラックシートの表記やビブラートが掛かるタイミングと深さが同じことから、moogIIICでディレイ・ビブラートを設定し演奏していたと判明した。イントロの「チッチキ...」にはハイハットの音にフランジャーをかけたものと、ピンクノイズが使われている。

Cメロで聞かれる馬の蹄は細野が得意としていたサウンド・エフェクトで、コルグPS-3100を使用している。

間奏のサウンド・エフェクトで聴かれる「ホワァー」という音は細野によるPS-3100、「ピュンピューン」という音は坂本によるアープ・オデッセイの音が使われている[5]。この部分は、立体音になっている。 ドラムの飛び跳ねるようなフィルは、高橋が影響を受けたビートルズリンゴ・スターの叩き方をまねている。

リリース[編集]

1980年6月21日アルファレコードより7インチレコードでリリースされた。

B面の「コズミック・サーフィン」はアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』収録曲。ライブ・アルバム『パブリック・プレッシャー』(1980年)からのライブテイクとなっている。『CUBIC - YMO CD Single BOX』(1993年)のシングルCDでは司会者のMCを丸ごとカットして演奏開始2秒前(演奏は3秒から始まる)の歓声からフェードインで始まっている。

タイムスリップグリコ 青春のメロディーチョコにおいて、ライディーンのみ収録で8cmシングルとしてジャケットも含め復刻された。

ミュージック・ビデオ[編集]

本作のミュージック・ビデオはメンバー3人が演奏する姿と、キーボードを弾く手元のみを写すシーン、キーボードにエフェクトを掛けた映像とで構成されている。ミュージック・ビデオ集『COMPUTER GAME』(1983年)にVHSで初収録され、『YMO Giga Clips』(1998年)にて初DVD化された。

メディアでの使用[編集]

カバー[編集]

  • 1988年、インディーズユニットであった空手バカボンが「来たるべき世界」というタイトルで事実上のカバー[6]。しかし当時ナゴムレコードから発売された『バカボンの頭脳改革 -残酷お子供地獄-』『空手バカボン ベスト』のクレジットでは作詞・大槻KENZI(大槻ケンヂ)、作曲・空手バカボンというクレジットになっている。2005年に発売された『空手バカボン ナゴムコレクション』には、著作権者からの使用許可が下りなかったため収録されていない[7]
  • 1991年、森丘祥子がアルバム『夢で逢えたら』で歌詞をつけてカバー(作詞は小西康陽)。
  • 1997年、en:Balanescu Quartetがアルバム"East meets East"でカバー。
  • 2000年、シングル『LOVE ME』の4曲目でTHE HONG KONG KNIFEがロックアレンジでカバーしている。
  • 2004年、『TRIBUTE TO YMO』でLOW IQ 01がカバーした。
  • 2004年、清心がアルバム『清心』で「RYDEEN(マンドリン&ヴォーカルバージョン)」として歌詞をつけてカバー。
  • 2005年、aminが「雷電」というタイトルで歌詞をつけてカバーしている。
  • 2007年キリンラガービールのCMにて、この曲のセルフカバーに当たる「RYDEEN 79/07」が新たに録音された。当初ネット配信のみで、ネット配信時の名義は「YMO」の略称ではなくカタカナ表記の「イエロー・マジック・オーケストラ」だった。2007年8月22日にYellow Magic Orchestra名義でCD化された。カップリングはHASYMO名義の『RESCUE』。
  • 2010年、monobrightがシングル『雨にうたえば(初回版)』でカバーしている。
  • 2011年、渡辺香津美がアルバム『TRICOROLL』でカバーしている。メンバーは渡辺香津美(eg, g syn.)がオベド・カルヴェール(ds)、オラシオ・“エル・ネグロ”・エルナンデス(ds)、ヤネク・グウィズダーラ(b)
  • 2013年、Sensationがアルバム『Sensation II』でカバー。
  • 2014年、E-girlsのアルバム「COLORFUL POP」にリード曲として、同曲をサンプリングし歌詞とボーカルをつけた「RYDEEN 〜Dance All Night〜」が収録。
  • 2015年、フレッシュマン・ウインド・アンサンブル(洗足学園音楽大学の1年生で編成されたバンド)がテレビアニメ響け! ユーフォニアム』の劇中曲としてカバー[10]。同作のサウンドトラック・アルバムに収録[11]

シングル収録曲[編集]

全編曲: イエロー・マジック・オーケストラ。
#タイトル作詞作曲時間
1.ライディーン(RYDEEN) 高橋ユキヒロ
2.コズミック・サーフィン(COSMIC SURFIN') 細野晴臣

リリース履歴[編集]

No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1980年6月21日 日本 アルファレコード 7インチ ALR-701 15位
2 1982年 イギリス アルファレコード 7インチ ALFA 2145
3 1993年7月21日 日本 アルファレコード 7インチ ALKA-2 - 『YMO ANALOG SINGLE BOX』収録
4 1993年9月21日 日本 アルファレコード CD ALDA-92 - CUBIC - YMO CD Single BOX』収録
5 2003年 日本 アルファレコード CD AR-GO13 - タイムスリップグリコ「青春のメロディー」付録
「ライディーン」1曲のみ収録

収録アルバム[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 楽天ブックス
  2. ^ 2011年3月3日14時32分の坂本のツイート。ただし、2011年3月3日15時22分の高橋のツイートではスタジオでキーを完成させていたとしており、記憶に齟齬が発生している。
  3. ^ Tekunodon. Hosono, Haruomi, 1947-, Gotō, Shigeo, 1954-, 細野, 晴臣, 1947-, 後藤, 繁雄, 1954-. 小学館. (1993). ISBN 4-09-363171-9. OCLC 673859945. https://www.worldcat.org/oclc/673859945 
  4. ^ a b c 『イエロー・マジック・オーケストラ』アスペクト、2007年 ISBN 978-4-7572-1089-9
  5. ^ 「キーボード・スペシャル」1999年11月号より。
  6. ^ 大槻ケンヂ“死ぬまでハードロック?” 「筋肉少女帯」再結成10周年の心境を語る、エキサイトニュース(TOKYO FM +)、2016年11月23日 9:00。
  7. ^ 「空手バカボン ナゴムコレクション」 - ナゴム再生委員会
  8. ^ 【ライブレポート】<WORLD HAPPINESS 2015>、全8時間全13アクトに歴史と未来”. BARKS|コンサート・ライブ・新曲・アルバム等の音楽ニュースサイト (2015年8月27日). 2016年1月22日閲覧。
  9. ^ 【詳細レポ】<WORLD HAPPINESS 2015>、真の意味での“YMOフェス”へ”. BARKS|コンサート・ライブ・新曲・アルバム等の音楽ニュースサイト (2015年9月14日). 2016年1月22日閲覧。
  10. ^ 編曲:和田直也 http://brass.winds-score.com/?pid=3603809
  11. ^ 劇場版でも使われているが、そちらのサウンドトラック・アルバムには未収録。