渡辺香津美

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渡辺 香津美
Kazumi Watanabe 20060601 Fnac 04.jpg
渡辺香津美(2006年6月1日)
基本情報
出生名 渡辺 香津美
生誕 1953年10月14日(63歳)
出身地 日本の旗 東京都渋谷区
ジャンル ジャズ
フュージョン
クラシック
職業 ギタリスト
作曲家
担当楽器 ギター
活動期間 1971年 -
公式サイト 公式サイト
著名使用楽器
本文参照
ベンチャーズ
中牟礼貞則

渡辺 香津美(わたなべ かずみ、1953年10月14日 - )は東京都渋谷区出身のギタリスト。ギタリストの中牟礼貞則は師匠にあたる。また、高校時代の先輩にモト冬樹グッチ裕三がいる。妻はピアニストの谷川公子。

バイオグラフィ[編集]

東京都渋谷区のたばこ屋に生まれる。中学2年でベンチャーズに興味を持ち、初めてギターを手にする。入学した暁星高等学校の先輩にモト冬樹がおり、彼のギターの影響も受ける。

その後ジャズに興味を持ち、ヤマハ音楽教室中牟礼貞則に学び始める。

1971年に『インフィニット』でデビュー、その卓越したギター・テクニックで「17歳の天才ギタリストの出現」と騒がれた。また渡辺貞夫らトップミュージシャンのグループに在籍した。

1979年には坂本龍一矢野顕子村上秀一らと「KYLYN BAND(キリンバンド)」を結成。また同年にはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のワールドツアーにサポート・ギタリストとして参加した。この模様はYMOの3枚目のアルバム『パブリック・プレッシャー(公的抑圧)』で発表されるが、渡辺のギター・チャンネルは、当時彼が所属していた日本コロムビアの意向でカットされることとなり、代わりに坂本龍一のシンセサイザー追加録音された(渡辺のギターは後年リリースの『フェイカー・ホリック』などに収録された)。

コロムビア時代の代表作の一つ『TO CHI KA』ではヴィブラフォン奏者のマイク・マイニエリプロデューサーとして迎えられている。このアルバムの収録曲"Unicorn"日立のオーディオ・ブランド「Lo-D」のCM曲に使われ、人気を不動のものとする。

1981年からはFM東京(当時)系列で自身の番組『グッド・バイブレーション〜渡辺香津美・ドガタナ・ワールド』のパーソナリティーを務める。

1982年に日本コロムビアからポリドール(現:ユニバーサルミュージック)に移籍、併せて自らのレーベルdomo」を立ち上げる。

1983年には来日したジャコパストリアスマイクスターンの代役として共演している。この時の音源は、アルバム『ワード・オブ・マウス・バンド 1983ジャパン・ツアー』に収録されている。

1987年ビル・ブルーフォードジェフ・バーリンとのトリオで「スパイス・オブ・ライフ」を発表。同編成で日本公演を行い、この映像は当時にテレビ放送されたほか、レーザーディスクで市販された。後にDVDとしても発売されている。同編成にキーボード奏者を加えた編成にて、続編の「スパイス・オブ・ライフ・ツー」を発表。ライブではジェフ・バーリンは参加しなかったが、代打としてバニー・ブルネルが参加した。

1990年から1996年にかけて関西テレビの深夜ローカル番組『夢の乱入者』に出演。ポップス系を中心に異分野のミュージシャンをゲストに招き、トークとスタジオライブ(東原力哉清水興らとのバンドにて。公開収録もあり)で多数と共演した。

2005年より一時期、NHK-FM『ジャズ・トゥナイト』のパーソナリティーを務めた。

現在洗足学園の特別講師も務めている。

2013年ジェフ・バーリンと「スパイス・オブ・ライフ」以来となる共演ライブを行う。ドラムは引退したビル・ブルーフォードに代わり、ヴァージル・ドナティ(元PlanetX, Steve Vai, Allan Hordsworth, CAB等)が参加。ジェフの発案でレコーディングを行い5月に続いて11月にも再び公演を行い、新作「スピニング・グローブ」からの新曲を演奏した。

10月にはブルーノート東京でリー・リトナーと「マーメイド・ブールヴァード」「アランフェス協奏曲」以来35年ぶりの共演を果たした。

近年では、公私共にパートナーでもある、谷川公子とのユニット Castle in the Air (同名でのタイトルアルバムも発表)での活動も行っている。 *なおリーダーは、谷川公子である。

使用機材[編集]

ギターはデビュー以来現在まで様々な形状、スタイルのものを使用している。初期はギブソン・レスポール・スペシャルやアレンビック・SSG、アリアプロII・PE、オベーションスタインバーガーなどを使用。その後ヴァレイアーツ、ポール・リード・スミスなどを経て現在はコリングス(collings)などプロジェクトによって多種のギターを使い分けているため、使用ギターは頻繁に変わる。

あまりヴィンテージギターは使用しないが、TOCHIKAの裏ジャケに写っている、1950年代後半のギブソン・レスポール・スペシャル、オヴェーション・アダマス1687-2などはたまにライブやレコーディングに使用する。また、近年はマーティンのヴィンテージのD-45を手に入れ、使用している。

特に現在渡辺氏が多数のライブで使用しているフルアコースティックタイプのエイブリベラは、彼がエイブリベラ氏にソリットギターをオーダーした際に、エイブリベラ師本人から『君をイメージしてつくったんだ』という言葉とともに手渡されたものである。

クラシックギターはポール・ジェイコブソン、今井勇一などを経て、現在は主にローデン ( Lowden )やウォーターロード ( WaterRoad )アントニオマリンモンテーロ、ヘルマンハウザー3世、MARTIN D-45、12弦ではMARTIN クラプトンモデルなども使う。

アンプは現在はレコーディングなどにKenperを多用したりライブの現場にはFUCHS,CARR、ULBRICK( Kazumi Original Model )など,これもステージングにより使い分けている。

アコースティックプロジェクトでは現在、会場によってPAなどがいない状況の場合、持ち込みPAシステム( Mayer UPM-1P )を持ち込み、自身で傍に卓を置いてオペレートしながら公演を行う事もあり、自分用モニターとしてAER Compact を配置して、どんな状況下においても対応している。

様々なメーカーで自身のシグネイチャーモデルを作っている。

2014年には、島村楽器のHISTORYブランドより、50本限定でシグネーチャーモデル「 Tidewater 」も発売された。

以前、ギフィン ( Giffin )からも、島村の様にインレイなども全く同じでは無かったが、仕様は全く同じ Kazumi Model が発売されている。( 取扱い、スクラッチギター )

かなりの機材マニアで、エフェクターはその時代の新製品を使用することが多く、頻繁に変わる。ギターシンセサイザーはプロジェクトに応じて、使用する。

人物・エピソード[編集]

世界的なミュージシャンとの共演経験があり、マーカス・ミラースティーブ・ジョーダントニー・レヴィンオマー・ハキムマイケル・ブレッカーピーター・アースキンマイク・マイニエリデヴィッド・サンボーンビル・ブラッフォードジェフ・バーリンリチャード・ボナスティーヴ・ガッドジャコ・パストリアスエディ・ゴメスジョン・パティトゥッチマイク・スターン、リー・リトナー、などとはアルバム制作を行なっている。(ジャコ・パストリアスエディ・ゴメススティーヴ・ガッドジョン・パティトゥッチはライブ盤)

友人であるパット・メセニーは香津美について、『彼がニューヨークに来たらニューヨーク中のギタリストの仕事がなくなってしまう』と語った。

マイルス・デイヴィスは、ある日香津美のライブを見に来ていて、ライブ後に自身の新しいバンドに香津美を誘ったが、マイルスのしゃがれ声を聞き取ることができず、次の日のスタジオセッションに誘われたことがわからず、実現しなかった。後に、そのセッションに参加しバンドのレギュラーメンバーとなった、マイク・スターンは香津美に『香津美がもしあの日のセッションに来ていたら、自分ではなく香津美がバンドに入っていたかもしれない。』と語っている。

TOCHICAのアルバムジャケットでおなじみの1956年製ギブソンレスポールスペシャルは、本人が1980年にマンハッタンの楽器店に立ち寄った際にデヴィッド・スピノザが試奏していたもので、スピノザが一旦帰った後慌てて頭金を払いその後即購入したものである[1]

LUNA SEAX JAPANのギタリストであるSUGIZOは『間違いなく日本で一番のギタリスト』と香津美を評している。

ディスコグラフィ[編集]

アルバム(リーダー作)[編集]

  • INFINITE (1971年9月) 東芝
  • MONDAY BLUES (1975年)-渡辺香津美(g)、土岐英史(as,ss)、板橋文夫(p)、岡田勉(b)、日野元彦(ds)
  • ENDLESS WAY (1975年7月7日)
  • MILKY SHADE (1976年)
  • OLIVE'S STEPS (1977年9月25日)
  • MERMAID BOULEVARD (1978年2月28日)
  • LONESOME CAT (1978年6月25日)
  • Village in bubbles (1978年)
  • KYLYN (1979年)
  • KYLYN LIVE (1979年)
  • TO CHI KA (1980年5月25日)
  • TALK YOU ALL TIGHT(頭狂奸児唐眼)/KAZUMI BAND (1981年5月25日)
  • DOGATANA (1981年11月25日)
  • GANESIA/KAZUMI BAND (1982年)
  • MOBO (1983年)
  • MOBO CLUB (1984年)
  • MOBO CLUB 桜花爛漫 (1986年)
  • MOBO SPLASH (1985年)
  • THE SPICE OF LIFE (1987年)
  • THE SPICE OF LIFE 2 (1988年)
  • KILOWATT (1989年)
  • Romanesque (1991年7月25日)
  • Pandora/Resonance Vox (1991年7月25日)
  • O.X.O/RESONANCE VOX (1992年7月25日)
  • RESONANCE VOX (1993年7月21日)
  • 自業自得/RESONANCE VOX (1994年9月24日)
  • OYATSU (1994年11月21日)
  • OYATSU 2 遠足 (1995年11月22日)
  • esprit (1996年9月26日)
  • Forbidden Plays/Kazumi Watanabe & Shinichi Fukuda (1998年)
  • Dandyism (1998年6月1日)
  • AUSTRALIA LAND OF DREAMS
  • One for All (1999年6月16日)
  • Kazumi Watanabe with Orchestra - Dear Tokyo - (2001年5月19日)
  • BEYOND THE INFINITE (2001年11月21日)
  • Guitar Renaissance (2003年2月21日)
  • New Electric Trio MO'BOP (2003年8月10日)
  • New Electric Trio MO'BOP II (2004年9月21日)
  • Guitar Renaissance II <夢> (2005年6月22日)
  • Guitar Renaissance III <翼> (2006年6月7日)
  • MO' BOPⅢ(2006年9月6日)
  • Asian Super Guitar Project〜ギター三国志 (2006年10月18日)
  • 『開放弦』オリジナル・サウンドトラック (2007年2月19日)
  • Guitar Renaissance IV <響> (2007年4月25日)
  • Jazz Impression(2009年9月16日)
  • Acoustic Flakes(2009年10月2日)
  • USB40(2010年11月30日) ※USBメモリ収録のデジタルデータアルバム
  • LOTUS NIGHT (2011年1月26日)
  • TRICOROLL (2011年12月28日)
  • Guitar Renaissance V <翔> (2012年9月12日)
  • Live At Iridium(2012年10月17日)
  • Spinning Globe(2013年12月4日)
  • Guitar Is Beautiful KW45(2016年4月6日)

アルバム(共作・ゲスト参加)[編集]

  • BLUE CITY 鈴木勲カルテット+1 (1974年)
  • MUDARI Jimmy Hopps (1977年)
  • KALEIDOSCOPE ミッキー吉野 (1978年)
  • サマー・ナーヴス 坂本龍一&カクトウギ・セッション (1979年)※アブドゥーラ・ザ・"ブッシャー"名義[2]
  • フェイカー・ホリック イエロー・マジック・オーケストラ (1991年)※1979年収録のライブ音源。
当初発売されたライブアルバムパブリック・プレッシャーでは、当時渡辺が所属していた日本コロムビアがその収録を拒否したため、ギターパートはカットされ坂本龍一のシンセサイザーに置き換えられたが、本作で復活。
  • どですかでん 鈴木大介 (2001年)
  • Castle in the Air 谷川公子 (2007年)
  • NOWADAYS 吉田美奈子 (2008年)
  • ワード・オヴ・マウス・バンド 1983 ジャパン・ツアー・フィーチャリング渡辺香津美 ジャコ・パストリアス (2012年)
  • エン・ビーボ!~狂熱のライブ~沖仁 con 渡辺香津美 (2015年8月19日)

コンピレーション盤[編集]

  • TOKYO JOE
  • KAZUMI's Music File 84-94
  • The Best Performance
  • Better Days of KAZUMI WATANABE
  • ギター・ワークショップ Vol.1
  • エイジアン・スーパー・ギター・プロジェクト〜ギター三国志
  • White Album'90(1990年11月10日)
ポリドールが企画したクリスマスをテーマにしたオムニバスアルバム。9曲入り。渡辺は3曲目『HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS』を提供。
  • ゴールデン☆ベスト 渡辺香津美 -Better Days- (2015年1月28日)
  • 渡辺香津美デビュー45周年企画~KAZUMI WATANABE domo YEARS~ (2016年1月27日)

TV出演[編集]

CM[編集]

  • Unicorn(日立 Lo-D、『TO CHI KA』所収)
  • Melanco(アメリカン・エキスプレス、『THE SPICE OF LIFE』所収)
  • プレリュード(東北地区限定「北州ハウジング」、本人も出演)

脚注[編集]

  1. ^ 渡辺 香津美 〜心に残る買いもの〜 -デジマートマガジン 2016年11月2日閲覧)
  2. ^ 田山三樹『NICE AGE YMOとその時代 1978 - 1984』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2007年)85頁。

外部リンク[編集]