テクノドン

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テクノドン
(TECHNODON)
YMOスタジオ・アルバム
リリース
録音 1992年12月8日 -
1993年1月31日
青山ビクタースタジオ
1992年2月8日 - 3月1日
ニューヨーク・スカイライン・スタジオ
ジャンル テクノ
時間
レーベル EASTWORLD/東芝EMI
プロデュース YMO
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(オリコン
  • YMO 年表
    コンプリート・サーヴィス
    1992年
    テクノドン
    1993年
    テクノドン・ライヴ
    (1993年)
    『テクノドン』収録のシングル
    1. ポケットが虹でいっぱい
      リリース: 1993年4月28日
    2. ビー・ア・スーパーマン
      リリース: 1993年8月25日
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    テクノドン』 (TECHNODON) は、YMOの10作目のアルバム

    背景[編集]

    YMOの8枚目のオリジナルアルバム。

    アルバムのタイトルは三人で意見を出し合って決定(坂本が提案した「テクノ道」という発音から「テクノドン」が思いつく)[1]

    曲順は高橋が決定した。8曲目と9曲目の場所については相当迷ったという[1]

    高橋は後に「非常に嫌々やっていた」と語っており、また他のメンバーも「本意ではなかった」と発言をするなど制作当時乗り気では無かったようである[2]

    「再生」当時、YMOというグループ名が権利上の関係で使用出来なかったため、YMO(ノットワイエムオー。実際にはYMOの文字の上に×)としてリリースされた。

    リリース[編集]

    1993年5月26日東芝EMIよりCDでリリースされた。これは、当時の高橋・坂本の所属が東芝EMIだったためである(坂本の所属のヴァージン・レコードの販売は東芝EMIが行っていた)[3]

    1999年東芝EMIリマスター版のラインナップで再発売されたものの2003年のソニー盤ではラインナップから外れた。その後、2011年7月27日にボーナストラック付きで再発された。

    アルバム発売直後には二種類のリミックス盤も発売されている。『TECHNODON REMIXES I』はテイ・トウワゴウ・ホトダ&フランソワ・ケヴォーキアン、『TECHNODON REMIXES II』はジ・オーブ(The Orb)がそれぞれ担当した。音楽配信サイトでは2017年7月現在本作の全曲カバーのみである。

    アートワーク[編集]

    このディスクのレーベル面は配色がベンハムの独楽状になっており、回転すると色が出るようになっている。この事については歌詞カードにも記載がある。

    ツアー[編集]

    本アルバムの楽曲を中心に東京ドームでライヴ公演が行われ、その模様を収録したアルバム『テクノドン・ライヴ』がリリースされている。前述のジ・オーブは公演のフロントアクトも務めた。

    収録曲[編集]

    全編曲: YMO
    #タイトル作詞作曲時間
    1.BE A SUPERMAN坂本龍一、高橋幸宏坂本龍一、高橋幸宏
    2.NANGA DEF?坂本龍一YMO
    3.FLOATING AWAYウィリアム・ギブスン高橋幸宏、細野晴臣
    4.DOLPHINICITY 細野晴臣
    5.HI-TECH HIPPIESYMOYMO
    6.I TRE MERLI YMO
    7.NOSTALGIA 坂本龍一
    8.SILENCE OF TIME坂本龍一坂本龍一、高橋幸宏
    9.WATERFORD 坂本龍一、高橋幸宏
    10.O.K.細野晴臣細野晴臣、高橋幸宏
    11.CHANCE 坂本龍一
    12.POCKETFUL OF RAINBOWSFred Wise、Ben Weisman(日本語訳:湯川れい子Fred Wise、Ben Weisman
    合計時間:
    ボーナストラック(2011年版)
    #タイトル作詞作曲
    13.POCKETFUL OF RAINBOWS (ENGLISH VERSION)Fred Wise、Ben WeismanFred Wise、Ben Weisman

    曲解説[編集]

    1. BE A SUPERMAN
      のちにシングルカットされた曲。当初、坂本と高橋が試作した曲を細野に聞かせたところ、気に入った細野がローランドJUPITER-8でベースを加えて曲として完成させた。イントロの声は、米国の小説家であり、俳優でもあるウィリアム・バロウズのもの。女性の声は当時ニューヨーク声楽を勉強していたカミヤ・ルリコ。YMOの三人がニューヨークでのレコーディング中によく行っていた寿司屋でアルバイトしていたところをスカウトされた。三人は英語を日本人的に発音する日本人の女性を探していたが、実際は「標準的」な英語の発音だったという。曲中に出てくる「ごめん」の声は、レコーディング中に高橋が間違えて謝った部分がそのまま利用された。
    2. NANGA DEF?
      レコーディングの最初に録音された曲で、アフリカ色を感じさせるアシッド・ハウスとなっている。曲のタイトルはウォロフ語で「こんにちは」という意味。コーラスの「ジャリッ」とした感じは、サンプリングを繰り返して劣化させ、失われた高域をイコライザで思いっきり上げるという手法を採用した。ベースTB-303を使用し、細野がいくつかのパターンを作成したのち、坂本がリアルタイムに音色を変化させて録音した。アルバム発売当時の1993年はヨーロッパでアシッド・ハウスリヴァイバルの真っ只中にあり、それらのシーンとのシンクロニシティを感じさせる一曲である。
    3. FLOATING AWAY
      朗読はウィリアム・ギブスン。ギターは徳武弘文。ベースは細野がアープ・オデッセイで演奏したもの。
    4. DOLPHINICITY
      細野が当時傾倒していた、イルカの声をサンプリングしたテクノ。「BE GOOD BOYS」の声はイルカの調教師のもの。男性の声は神経生理学者でありイルカ研究家でもあるジョン・C・リリー博士がイルカに向かって語りかけている声である。
    5. HI-TECH HIPPIES
      先行シングルにカップリングされた曲で活動期のYMOを彷彿とさせるポップな曲。YMOメンバーがヒッピー時代を(直接的・間接的にも)すごしており、それを具現化したものである。曲のタイトルは当初「ハイテック・ヒッピー・ナンバー・ワン」だった。細野の「YMOはキュートなバンドでもある」という発言をきっかけにメロディは高橋、ベースは細野、バックの「ディドティド...」は坂本が担当する形であっという間に完成した。ボーカルも三人が歌っていたが、高橋の声で打ち消されてしまっている。しかし、細野によると「これがYMOだ」とのこと。ベースは2種類あり、控えめな方はジュピター8、ブンブン鳴っている方はVINTAGE KEYSを使用。バスドラムTR-808のキックをS1000でサンプリングしたもの。
    6. I TRE MERLI
      曲のタイトルはイタリア語で「三羽ガラス」(正確には「三羽のクロツグミ」)という意味で、坂本がニューヨークで行ったことのあるレストランの名前を借りたものだが、3人の隠喩とも取れる。イントロのアルペジオはアープ・オデッセイのランダムLFOを使用。暗い感じを与える曲だが、高橋によると実はこの曲は「RYDEEN」の続編をイメージしたとのことで、実際Aメロは長く引き伸ばされているとはいえ、よく聞くと「RYDEEN」のAメロ冒頭音階をそのまま使っている。途中の朗読はバロウズ。
    7. NOSTALGIA
      録音当初は「アンビエント」と名付けられていた。コードはオーケストラからのサンプリングである。環境音は坂本がDATで収録した素材を使用している。
    8. SILENCE OF TIME
      ボーカルは「BE A SUPERMAN」でも歌っていたカミヤ・ルリコ。もの悲しいエレピは坂本による演奏。
    9. WATERFORD
      曲のタイトルはイギリスの地名から適当に拾ったもの。ベースは2種類使用されており、曲全体で低音に響くベースがアープ・オデッセイ、ファンキーなベースはJUPITER-8。
    10. O.K.
      細野が高橋に勧められて作ったもので、アルバムの中で最後に録音された。細野のボーカルが唯一聞ける曲ではあるが、細野自身は昔から自分の声が気に入らないらしく(過去の作品でも声を必ずといっていいほど加工している)、坂本や高橋を含めた周囲が相当説得した[要出典]。エレピはVINTAGE KEYSを使って細野が演奏。
    11. CHANCE
      このアルバムがリリースされる以前、多くのアーティストによりYMOリミックスが手がけられたが、YMOのメンバーが納得するものがなかった。そのため、YMO自身によるYMOリミックスを作ったらどうかと坂本が試作したが、結局従来のリミックスを逸脱できず、現在の形に収まった。曲制作当初は本当にサンプリング音源を使用する意向だったが、著作権の関係から断念。坂本によって音色が再現されている。「SOLID STATE SURVIVOR」の“ピョン”“ティーン”という音、「EPILOGUE」の工場の音、「KEY」のスネアの音、「LIGHT IN DARKNESS」の高橋の声によるハイハット、「LOOM」の無限音階が使われている。曲のスピードが落ちても、無限音階だけは変わらずに聞こえるという仕掛けが組まれているが、坂本とミキサーのゴウ・ホトダは「そこを分かってくれる人はいるだろうか」と話していた。なお、曲の最後に「RYDEEN」のイントロ(ハイハットと冒頭フレーズ2音)が入っているが、ここはタイミングの都合上はじめからサンプリングではなく、原曲を再現して新たに作られた。アルバムではそのまま次の曲に続き、テクノドン・ライヴではそのまま「RYDEEN」のエンディングのようにAメロを続けて演奏した。
    12. POCKETFUL OF RAINBOWS
      アルバムに先駆けシングルカットされた。ただし、シングル版とアルバム版とではアレンジが多少異なる。詳細は「ポケットが虹でいっぱい」を参照。

    スタッフ・クレジット[編集]

    YMO[編集]

    参加ミュージシャン[編集]

    スタッフ[編集]

    • YMO - プロデューサー
    • GOH HOTODA - ミックス
    • 寺田康彦(アルファレコード) - レコーディング・エンジニア
    • 飯尾芳史 (TOP) - レコーディング・エンジニア
    • 中山大輔(オフィスインテンツィオ) - レコーディング・エンジニア
    • Pat Dillet - レコーディング・エンジニア
    • Herb Powers (The Hit Factory Mastering) - マスタリング・エンジニア
    • 木本靖夫(オフィスインテンツィオ) - コンピュータ・プログラミング
    • 水出浩 - コンピュータ・プログラミング
    • Fernando Aponte - コンピュータ・プログラミング
    • 石塚真一(JVC青山スタジオ) - アシスタント・エンジニア
    • Justin Luchter - アシスタント・エンジニア
    • イシハラヒロ - アシスタント・エンジニア
    • Jennifer Monnar - アシスタント・エンジニア
    • John Herman (Right Track Recordings) - アシスタント・エンジニア
    • M & Co - アート・ディレクション
    • 山本耀司 - コスチューム
    • 石坂敬一(東芝EMI) - エグゼクティブ・プロデューサー
    • 近藤雅信(東芝EMI) - チーフ・A & R
    • 熊谷陽(東芝EMI) - A & R
    • 岡部良雄 - スーパーバイザー、リプレゼンティティブス
    • 空里香 (KAB Inc.) - リプレゼンティティブス
    • ドンベイ永田 (Stomach Inc.) - リプレゼンティティブス
    • イトウケンジ (Midium) - リプレゼンティティブス
    • 佐藤雅和(オフィスインテンツィオ) - リプレゼンティティブス
    • イイジマナオコ(オフィスインテンツィオ) - リプレゼンティティブス
    • 土屋真信(オフィスインテンツィオ) - エキプメント・コーディネーター
    • キリシマツネヒサ - エキプメント・コーディネーター
    • ヤマダジロウ - エキプメント・コーディネーター
    • 大村剣山 - エキプメント・コーディネーター
    • Kaz Hayashida (Hero Associates) - ニューヨーク・レコーディング・コーディネーター
    • フクノリコ - ニューヨーク・ビジュアル・コーディネーター
    • A & R 1st Division - プロモーション・スタッフ
    • Promotion Group - プロモーション・スタッフ

    リリース履歴[編集]

    No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
    1 1993年5月26日 日本ヨーロッパ 東芝EMI/イーストワールド (JP)・EMI (EU) CD TOCT-8010 (JP)・7243 8 29188 2 0 (EU) 2位
    2 1999年9月22日 日本 東芝EMI/イーストワールド CD TOCT-24245 - 細野晴臣監修、リマスタリング盤、ライナーノーツ:デヴィッド・トゥープ
    3 2011年7月27日 日本 EMIミュージック・ジャパン/イーストワールド CD TOCT-27087 166位 リマスタリング盤、ボーナストラック1曲収録

    関連項目[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ a b 細野晴臣/坂本龍一/高橋幸宏 + 後藤繁雄 『TECHNODON (テクノドン)』 小学館、1993年
    2. ^ NHK プレミアム10「YMOからHASへ -坂本龍一+高橋幸宏+細野晴臣 音楽の旅-」
    3. ^ 当時の細野の所属はEPIC・ソニーだった。
    4. ^ .................What's up D&L -11/18 @SENDAI-...................