ビューティ

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ビューティ
坂本龍一スタジオ・アルバム
リリース
レーベル ヴァージン・ジャパン
プロデュース 坂本龍一
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
坂本龍一 年表
ネオ・ジオ
1987年
ビューティ
1989年
ハートビート
1991年
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ビューティ (BEAUTY) とは、1989年11月21日に発表された坂本龍一の8作目のオリジナルアルバム。ヴァージンレコード移籍第1弾のアルバムでもある。

解説[編集]

ビーチボーイズブライアン・ウィルソン、元ザ・バンドロビー・ロバートソン、元ソフト・マシーンロバート・ワイアットユッスー・ンドゥールアート・リンゼイ等、多数の多彩なゲスト・ミュージシャンを迎えて制作された。沖縄民謡2曲、ローリング・ストーンズの「ウィー・ラヴ・ユー」、フォスターの「ロマンス」、サミュエル・バーバーの「アダージョ」と収録曲の約半分(11曲中5曲)がカヴァー曲であることも特徴。

収録曲[編集]

  1. CALLING FROM TOKYO
    元々のタイトルは"JAZZ"であったが、ヴァージン・アメリカから「そのタイトルでは売れない」と言われた為、現在のタイトルに変更された。ブライアン・ウィルソンにオファーしたところ意外にもOKの返事が来たので、急遽歌のメロディーが追加された。レコーディングではブライアンの精神状態が芳しくなく、「もう一度歌わせろ」とテイクを何度も重ね、ヴォーカルのレコーディングだけで数時間に及んだ。"LASER MAN"のタイトル・別ヴァージョンでシングル『アンドゥ#1』に、さらに別バージョンで映画「ブラック・レイン」のサウンドトラック盤に"JAZZ #1"のタイトルで収録されている。ドラムスライ&ロビースライ・ダンバー
  2. ROSE
    • 作詞:アート・リンゼイ / 作曲:坂本龍一
    メイン・ヴォーカルは坂本。ピノ・パラディーノによる官能的なベースプレイが聴かれる。
  3. 安里屋ユンタ
    原曲は沖縄の安里屋家に生まれた女性の一生をつづった「安里屋結歌」で、後に流行歌バージョンが作成された。本テイクは後者を使用し、細野晴臣もアルバム「はらいそ」でカバーしている。ヴォーカルは坂本とオキナワチャンズ。沖縄民謡なのにアフリカやスペインの音が合わさっている。“トリオ・ワールド・ツアー・1996”ではピアノ三重奏のアレンジで演奏された。
  4. FUTIQUE
    • 作詞:アート・リンゼイ / 作曲:坂本龍一
    初期の仮タイトルは“テクノ”。アート・リンゼイのラップをフィーチャーしている。
  5. AMORE
    • 作詞:アート・リンゼイ / 作曲:坂本龍一
    元々「アンドゥ」のタイトルで発表されたトラックに、ヴォーカルエレクトリック・ギターを加えたもの。坂本がジェレミー・トーマスに「アンドゥ」を聞かせたところ、メロディの部分で「アモーレ、アモーレ」と歌い出し、絶対ヴォーカルの曲にするべきだという話になり、ヴォーカルが追加された。坂本の楽曲ではめずらしく、アコースティック・ギターが入っている。8分の6拍子のピアノヴァージョンがシングル『ユー・ドゥ・ミー』に収録されている。2005年にアルバム『/05』でアレンジを変えて再収録されている。
  6. WE LOVE YOU
    ローリング・ストーンズのカヴァー。ヴォーカルにロバート・ワイアット、ブライアン・ウィルソンを迎えている。坂本はロバート・ワイアットに「あなたの声が私の頭から離れない」と泣き落としの手紙を書いていた。
  7. DIABARAM
    ユッスー・ンドゥールをメイン・ヴォーカルにフィーチャー。ユッスーの要望でボーカルを録音。5分で詞を書き、2テイクでOKになった。歌詞の内容は「友人の恋人を愛してしまった男の想い」である。
  8. A PILE OF TIME
    • 作詞:アート・リンゼイ / 作曲:坂本龍一
    元々は、ハドソンPCエンジン用ゲームソフト『天外魔境 ZIRIA』の為に作られたもの。録音時期に「大喪の礼」が行われていたこともあり、曲の雰囲気や歌詞の受け取られ方から、曲のタイトルを「天皇の葬式」にする案も挙がった。韓国の伽耶琴(カヤグム)が使用されている。
  9. ROMANCE
    スティーヴン・フォスター作曲の“金髪のジェニー”に沖縄方言の歌詞をのせてカヴァーしたもの。オキナワチャンズの三人に曲を聴かせたところ、沖縄の曲という印象を受け、彼女らによる歌詞を追加した。当初、作成された歌詞が標準語だったので、坂本が説得して沖縄方言になった。ギターはロビー・ロバートソンとエディ・マルティネス。
  10. ちんさぐの花
    沖縄民謡のカヴァー。アルバムのレコーディング前からコンサートで頻繁に演奏していた。後半のストリングスは坂本がプロフェット5とカーツウェルを使い、「マーラーのゆっくりした楽章のような気持ち」で弾いている。1988年に行われたナム・ジュン・パイクの「TVオリンピック」ではマーク・カニングハムのダンスとともに同曲が初演奏され、ついで2000年に行われた坂本のオペラ「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」でも「Evolution of Life」のタイトルで同曲が演奏されており、坂本のキーボード部分が生ストリングとなっている。
  11. ADAGIO
    映画「プラトーン」でも使用されていたサミュエル・バーバーの作品 弦楽のためのアダージョの坂本の解釈によるアレンジ。ピアノ、ギター、中国の伝統楽器二胡のトリオで演奏。二胡は姜建華が担当。

海外盤収録曲[編集]

  1. YOU DO ME(Edited Version)
  2. CALLING FROM TOKYO
  3. ROSE
  4. ASADOYA YUNTA
  5. FUTIQUE
  6. AMORE
  7. WE LOVE YOU(Remix)
  8. DAIBARAM
  9. A PILE OF TIME
  10. ROMANCE
  11. CHINSAGU NO HANA
  12. TRACK12