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ZERO LANDMINE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ZERO LANDMINE」
N.M.L.シングル
リリース
規格 マキシシングル
録音
  • 2001年3月
  • アメリカ合衆国の旗 Kab America Studio
  • モザンビークの旗 the compound of The Halo Trust in Nampula and Bagamoyo Elementary School in Maputo
  • ポルトガルの旗 Monte Azul
  • インドの旗 Purple Haze Studios
  • 大韓民国の旗 Nanjang Studios
  • ドイツの旗 Kling Klang Studio英語版
  • 日本の旗 Bunkamura Studios
  • ブラジルの旗 Discover Studios
  • アメリカ合衆国の旗 Right Track Studio
ジャンル ワールドミュージック
時間
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン
作詞 デヴィッド・シルヴィアン
作曲 坂本龍一
プロデュース 坂本龍一
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続、オリコン[2]
  • 2001年5月度月間3位(オリコン)
  • 2001年6月度月間8位(オリコン)
  • 2001年度年間28位(オリコン)
EANコード
  • EAN 4943674023981
  • (WPC6-10126, CD)
  • EAN 4943674028818
  • (WPJ6-10126, LP)
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ZERO LANDMINE』(ゼロ・ランドマイン)は、坂本龍一の呼びかけにより結成されたチャリティーユニット、N.M.L.シングル。2001年4月25日にワーナーミュージック・ジャパンより発売された[3]

背景

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表題曲「ZERO LANDMINE」は、2001年4月30日に生放送されたTBSテレビ50周年特別企画番組『地雷ZERO 21世紀最初の祈り』のキャンペーンソングとして制作された。番組には本楽曲のプロデュースを担当した坂本龍一を始め、参加した国内外のアーティストが多数出演。韓国ニューヨークを中継で結び、一夜限りの同時生演奏が行なわれた[3]

制作・音楽性

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本作は、地雷問題に関心を持った坂本龍一のプロデュースのもと、坂本の主旨に共感した国内外のアーティストが集結し共同で制作を行なった楽曲である。ユニット名はN.M.L. (NO MORE LANDMINE)[注 1]と命名された[3]

表題曲「ZERO LANDMINE」は、演奏時間が約18分に及ぶ二部形式の楽曲となっている。前半部は未だに地雷が埋まっている国々の内の朝鮮半島カンボジアインドチベットボスニアアンゴラモザンビーク民族音楽、後半部はメインの歌唱部分として構成されている[4]。全編英語詞であり、作詞は元・ジャパンデヴィッド・シルヴィアンが、作曲は坂本が担当。シルヴィアンは坂本の長年の友人で、坂本は「子供でも歌える、シンプルで優しい詞を書いてくれ」と作詞を依頼したという。また、坂本のオファーによりこの歌詞を村上龍が翻訳した日本語詞も制作され、そのタイトルは「地雷のない世界」である[5]。本作のマスタリングはテッド・ジェンセンが担当している。

世界各国の民族音楽を取り入れたことについて、坂本は「もちろん世界にはこれ以外にも地雷に関係する国はたくさんあるが、単なる貼り絵細工に終わらないための選択だった」としたうえで、本作に関して坂本は次のようにコメントしている[5]

地雷問題と音楽をどう関係づけるか? とりあえず、大きく地雷の被害にあっている国の地図を見る。朝鮮半島、カンボジア、ボスニア、アンゴラ、モザンビーク…。家にあるそれらの国々のCDを聴いてみる。ネットで検索してみる。本を注文して読む。いろいろなことを頭にインプットしながら、全体がどのような音楽として成立できるのか、想像してみる。音楽は様々だ。一つに国にもいろいろな文化があり、いろいろな民族がいて、言語や音楽も異なる。ましてや地理的にも離れた場所の音楽を一つに同居させるのは難しい。それぞれの文化がもつ固有性を壊してしまうことになりかねない。音楽がほぼ形をとった現在の時点でも、果たしてそれが成功しているかどうか定かではない。どんなにこちらが「誠意」をもって固有の音楽を扱っても、どうしても内から見れば「外から」標本化していると聞えるはずだ。搾取は誠意で救われるわけではない。しかし、そのような違和を感じているはずの音楽家たちがたくさん参加してくれた。地雷廃絶は、世界から武器を一掃し、武力で問題の解決を図るという時代遅れな行動をやめるための一歩だ、というダライラマ法王の言葉を、それらの音楽家たちも共有してくれたのだと思いたい。

—坂本龍一(「Zero Landmine」コメント[5]より)

モザンビークでは別のミュージシャンとセッションしていたが納得がいかず、たまたま街でストリート・ミュージシャンのグループが演奏していたのを聴いた坂本がその演奏に引き込まれ急遽レコーディングに招集。地雷除去本部を仮設のレコーディング・スタジオとしてレコーディングが行なわれた。

本作の制作の模様は、先述のTBSテレビ50周年特別企画番組『地雷ZERO 21世紀最初の祈り』のほか、2001年7月28日にBS-i(現:BS-TBS)で放送されたドキュメンタリー番組『The Making of ZERO LANDMINE』でも流された[2]

リリース

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通常盤のみの1形態で発売。デジパック仕様となっている。同年8月22日にはアナログ盤として12インチレコードでもリリースされた[2]

本作の売上収益は全額寄付され、地雷除去の費用に充てられている[3]。その収支は地雷ゼロキャンペーン委員会のホームページに記載されている[6]

本作のアートディレクターは中島英樹が担当。ジャケットには実際に埋設されていた様々な地雷の写真が使用されている[4]

チャート成績

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2001年5月14日付のオリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得。翌週の5月21日付でも首位を記録し、同チャートで2週連続1位となった[2]

本作は、オリコン週間シングルチャート1位を獲得した作品の中で、表題曲の演奏時間が最も長い作品となっている。

収録曲

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  1. ZERO LANDMINE [18:24]
    TBSテレビ50周年特別企画番組『地雷ZERO 21世紀最初の祈り』キャンペーンソング[3]
    TBS系報道番組『筑紫哲也 NEWS23』エンディングテーマとしても使用された[2]
    国際連合の組織であるUNMAS (United Nations Mine Action Service英語版) が制作した地雷問題を世間一般に広めるための教育ソフト「Landmines: The World Takes Action」のBGMとして本楽曲が使用された[7]。また、本楽曲の内容が、三省堂高等学校用英語教科書『CROWN ENGLISH SERIES II』に掲載された[8]
  2. ZERO LANDMINE -Piano + Vocal version- [4:46]
    坂本のピアノとシルヴィアンのボーカルのみで構成されている。
  3. ZERO LANDMINE -Piano + Cello version- [5:22]
    坂本のピアノと藤原真理チェロのみで構成されている。藤原のチェロの演奏に手応えを感じた坂本が、自身のピアノとのデュオにて急遽レコーディングを行なった。
    アナログ盤ではここまでがA面となっている。
  4. ZERO LANDMINE -Short version- [4:59]
    • 作詞:デヴィッド・シルヴィアン
    サウンドロゴと後半部の歌唱部分で構成されている。
    ミュージック・ビデオが制作されており、参加ミュージシャンによるレコーディング映像が使用された。
  5. ZERO LANDMINE -Piano version- [5:22]
    坂本のピアノのみで構成されている。
  6. ZERO LANDMINE -THE TRACK- [4:59]
    「ZERO LANDMINE -Short version-」のオフボーカル

参加ミュージシャン

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ZERO LANDMINE
entire track
Intro 1
Intro 2
  • Sampled excerpt from "World Music Gala Collection 90" - Canadian Inuit: Children's Song "Okhtallo":Voice
Intro 3
  • Sampled excerpt from "The Music of Small Ethnic Group in Yun II" - Music of Dong People: "Night in a village of Dong People":Sound Sampling
Intro 4
Section Korea
Bridge 1
Section Cambodia
  • Sampled excerpt from "World Music Gala Collection 20" - Cambodge: Les Musiques Du Ramayana "Reamker 2eme partie":Voice
  • 伊勢友一:Percussion
  • DJ KRUSH:Spinning
  • SUGIZO:Guitar
Bridge 2
  • Kraftwerk (Huetter, Schneider, Hilpert):Sound Logo
  • DJ KRUSH:Spinning
  • SUGIZO:Guitar
  • TAKURO (GLAY):Guitar
Section India
Bridge 3
  • Kraftwerk (Huetter, Schneider, Hilpert):Sound Logo
  • DJ KRUSH:Spinning
  • ヤマタカEYƎ:Spinning
Section Tibet
Bridge 3[注 2]
  • ヤマタカEYƎ:Spinning
  • Brian Eno:Sounds
Section Bosnia
  • Jadranka:Vocal
  • SUGIZO:Guitar
  • Brian Eno:Sounds
Bridge 4
Section Angola
Section Mozambique
  • Amanhecer No Campo
    • Matias Miguel Namakotto:Lead vocal
    • Cassino Sozinho:Marimba
    • Joås Sualehe Afito:Batugues Bombos
    • Francisco Raúl:Rhythm
    • Carlitos Oseumane:Tarola
    • Fatima Ussene:Dance
    • Geraldo Constantino:Backing Vocal & Dance
    • Dimis Magalháes Pajå:Backing Vocal & Dance
  • Children of Bagamoyo Elementary School - Maputo / MozambiqueChorus, Claps
  • Arto Lindsay:Guitar
Bridge 5
  • 木本靖夫:Break Drum
  • 伶楽舎
    • 東野珠実:
    • 田島和枝:笙
    • 中村仁美:篳篥
    • 荒川明英:篳篥
    • 芝祐靖(伶楽舎音楽監督):龍笛
    • 笹本武志:龍笛
    • 平井裕子:打物
    • 八木千暁:打物
    • 三浦礼美:打物
  • 伊勢友一:Percussion
Section Choir
  • David Sylvian:Vocal
  • Chara:Vocal
  • 大貫妙子:Vocal
  • 吉田美和 (DCT):Vocal
  • 桜井和寿 (Mr.Children):Vocal
  • UA:Vocal
  • 佐野元春:Vocal
  • TERU (GLAY):Vocal
  • Cyndi Lauper:Vocal
  • 中村正人 (DCT):Backing Vocal
  • 西川隆宏 (DCT):Backing Vocal
  • Sharyn Chimedtseye - Sampled excerpt from the sound archive of 1999 by 坂本龍一:Voice
  • 東京少年少女合唱隊(アルファベット順):Chorus
    • Akane Watanabe
    • Akiho Kawagoshi
    • Akira Kisoda
    • Akishige Sasaki
    • Erise Doi
    • Hisako Akiyama
    • Hyoe Teramura
    • Izumi Ogawa
    • Junichi Watanabe
    • Kana Hashimoto
    • Kana Shimasaki
    • Katsuhisa Hitomi
    • Kayoko Seki
    • Keiko Zama
    • Kyoko Oguchi
    • Maiko Hayashi
    • Masafumi Horie
    • Masako Yamaguchi
    • Masataka Ohnuki
    • Megumi Ohta
    • Mika Ueki
    • Misae Oda
    • Moeko Tanaka
    • Moto Takeuchi
    • Nagisa Sakano
    • Naoko Takeda
    • Natsu Fujita
    • Noriko Taniguchi
    • Reiko Hanazawa
    • Rika Zama
    • Sae Yamamoto
    • Seiko Ohtani
    • Shingo Horie
    • Shione Yukawa
    • Shizuka Nakamura
    • Taku Akiyama
    • Tatsuya Ueno
    • Yui Furushima
    • Yui Shimasaki
    • Yukari Goto
    • Yumiko Kaneko
    • Yusuke Sumi
  • Tenor(アルファベット順):Chorus
    • Aaron James
    • Don Barnum
    • Doug Perry
    • Frank Ream
    • Jason Hendrix
    • Keith Spencer
    • Mark Duer
    • Mark Wagstrom
    • Melvin Lowery
    • Peter Stewart
    • Timothy Breese Miller
    • Will Erat
  • 藤原真理:Cello
  • SUGIZO:Guitar
  • TAKURO (GLAY):Guitar
  • 金徳洙:Changgo, Ching, K'Kwaenggwari
  • Lee Jun-Woo英語版:K'Kwaenggwari
  • Kraftwerk (Huetter, Schneider, Hilpert):Sound Logo
Ending
  • Children of Bagamoyo Elementary School - Maputo / Mozambique:Chorus
ZERO LANDMINE -Piano + Vocal version-
  • David Sylvian:Vocal
  • 坂本龍一:Piano
ZERO LANDMINE -Piano + Cello version-
  • 藤原真理:Cello
  • 坂本龍一:Piano
ZERO LANDMINE -Piano version-
  • 坂本龍一:Piano

Zero Landmine 2022

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Zero Landmine 2022
坂本龍一配信限定シングル
リリース2022年4月3日
規格デジタル・ダウンロード
録音Oykott Studio
時間4分46秒
レーベルBandcamp
作曲坂本龍一
プロデュース空里香
坂本龍一 シングル 年表
Ieta
(2022年)
Zero Landmine 2022
(2022年)
Suite for Krug in 2008
(2022年)

Zero Landmine 2022』(ゼロ・ランドマイン・トゥーサウザントトゥエンティートゥー)は、日本音楽プロデューサー坂本龍一配信限定シングル。2022年4月3日にBandcampより発売された[9]

背景・リリース

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「Zero Landmine 2022」は「ZERO LANDMINE」を21年ぶりにリアレンジした楽曲で、インストゥルメンタルとなっている[10]ロシアのウクライナ侵攻を受け坂本が原曲のデヴィッド・シルヴィアンの歌詞を改めて読み直し、「今の世界に届いて欲しい言葉だな」と思ったことから[11]、「No War」というより広い概念のもと今回のリリースに至った[10]。本作の収益はウクライナ支援に充てられる[11]

収録曲

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  1. Zero Landmine 2022 [4:46]
    • 作曲・編曲:坂本龍一 / プロデュース:空里香

脚注

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注釈

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  1. LANDMINEは「地雷」を意味する。
  2. 原文ママ。

出典

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  1. CD 「ZERO LANDMINE」プラチナディスク賞贈呈式”. TBSテレビ (2001年7月26日). 2025年11月27日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 TBS50周年特別企画 「地雷ZERO 21世紀最初の祈り」”. TBSテレビ. 2025年11月27日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 坂本龍一ほか世界中のトップアーティスト達が“地雷ゼロ”キャンペーンソングを4月25日にリリース”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2001年4月18日). 2025年11月27日閲覧。
  4. 1 2 BIOGRAPHY | 2001”. GLAY公式サイト. 2025年11月27日閲覧。
  5. 1 2 3 坂本龍一 (2001年3月18日). Zero Landmine”. siteSakamoto. 2025年11月27日閲覧。
  6. 地雷ゼロキャンペーン委員会 収支・活動報告”. TBSテレビ. 2023年4月5日閲覧。
  7. TBS開局50周年記念・地雷ゼロキャンペーン インフォメーション”. 地雷ゼロキャンペーン委員会. TBSテレビ. 2025年11月27日閲覧。
  8. 外山徹. もがきの日々発―きわめて地味な実践例 (PDF). 『CROWN English Series [II]』授業展開例. 三省堂. 2025年11月27日閲覧。
  9. ZERO LANDMINE 2022”. Bandcamp. 2023年6月12日閲覧。
  10. 1 2 坂本龍一 (@skmtgram) の2022年4月4日の投稿”. 2023年6月12日閲覧。
  11. 1 2 81.3 FM J-WAVE : RADIO SAKAMOTO”. J-WAVE (2022年5月1日). 2023年6月12日閲覧。

外部リンク

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